1.災害時には蓄電池が必要!活用シーンと種類を解説
蓄電池を選ぶ際に大切なのが使い方と種類です。低スペックのものや、今ではあまり使われていない蓄電池を選んでしまうと、いざという時に活躍できません。まずは災害が起きた際の蓄電池の活用シーンと種類について解説していきます。
●災害時の蓄電池活用シーン
災害時に停電が発生した場合、以下のシーンで蓄電池を活用できます。
・電気やライトで明かりを灯す
・ラジオやテレビで情報収集をする
・スマホや電話で離れた人と連絡を取る
・ケトルでお湯を沸かして飲食をする
・冷暖房を整えて快適な環境を作る
災害時の不安な状況でも、電気があれば安心して過ごせます。電気は私たちの生活に欠かせません。蓄電池があれば停電が起きても、普段通りに近い生活を送ることができます。
●災害用の家庭用蓄電池の種類
災害時に活躍する家庭用の蓄電池は以下の3つです。
蓄電池 |
用途 |
リチウムイオン電池 |
軽量でコンパクトなのが特徴。充電効率も高く、繰り返し充電しても劣化しにくい。多くの家庭用蓄電池に採用されている。 |
鉛蓄電池 |
価格が安いのが特徴。以前は主流だったが重くて大きいため、現在ではあまり使われていない。充電効率もリチウムイオン蓄電池に比べると悪い。 |
ニッケル水素電池 |
高い容量と繰り返しできる充放電が特徴。温度変化に強く、寒冷地や高温の場所でも使用できる。ただしリチウムイオンに比べると重量やサイズが大きい。 |
蓄電池は種類によって性能や価格が異なります。そのため災害時の活用シーンや家庭の状況に合わせて選ぶことが重要です。いざという時にすぐに対応できるよう、今から蓄電池の準備を始めていきましょう。
2.災害対策には持ち運びできるポータブル蓄電池がおすすめな5つの理由
災害対策には持ち運びできる「ポータブル蓄電池」がおすすめです。蓄電池を検討している人の中には、モバイルバッテリーや定置型蓄電池を想像する人もいるかもしれません。しかし以下の5つの理由から、ポータブル蓄電池は災害対策に適しています。
・場所を選ばずに使える
・停電が起きた際にすぐに使える
・ポート口の種類が豊富なため多用途に使える
・モバイルバッテリーより圧倒的に大容量
・定置型蓄電池よりも価格が安い
順番に解説していきます。
●場所を選ばずに使える
ポータブル蓄電池は持ち運びを前提に作られており、軽くてコンパクトなのが特徴です。家の中はもちろん、避難所や車中泊などでも使用可能。自宅が停電した際や一時避難する場合でも、電力を確保できるため安心して生活を続けられます。
●停電が起きた際にすぐに使える
定置型蓄電池を停電時に使用するには、あらかじめ自立運転モードへ切り替えておくのが必要です。もしも切り替えていなければ、停電時にすぐに使うことができないデメリットがあります。
その点ポータブル蓄電池であれば、充電さえしていればすぐに使用可能。即座に電力を供給できるため、照明や冷蔵庫などすぐに止まると困る家電も継続して使用できます。
さらに、ソーラーパネル対応モデルなら太陽光で充電でき、停電が長引いても電力を確保し続けられるため安心です。もし充電を忘れていても心配いりません。
●ポート口の種類が豊富なため多用途に使える
ポータブル蓄電池には、以下のようなさまざまなポート口が搭載されています。
・USCポート(タイプA・タイプC)
・ACコンセント
・DCポート(シガーソケット)
各デバイスや家電に対応する専用のポートがあれば、停電が起きてもすぐに使用可能です。またキャンプ用品や電動工具の使用にも最適。災害時だけでなく、日常のアウトドアや作業でも活躍します。
●モバイルバッテリーより圧倒的に大容量
ポータブル蓄電池は、モバイルバッテリーと比べて容量が大きいのが特徴です。スマホを何十回も充電できるだけでなく、冷蔵庫やエアコンのような大きな電力を必要とする家電も長時間稼働させられます。
また家中の家電を動かせるほどの大容量モデルも存在します。拡張バッテリーを追加すれば、定置型蓄電池に匹敵する容量まで拡張することも可能です。
以下の表では、当社Jackery(ジャクリ)のポータブル蓄電池を例に、拡張バッテリー使用時の容量を紹介しています。
商品名 |
規格容量 |
拡張後の最大容量 |
1.2kWh |
5kWh |
|
2kWh |
24kWh |
定置型蓄電池の一般的な容量は5~10kWhほど。「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の場合、それをはるかに超える24kWhまで拡張することができます。。ライフスタイルや使い方に合わせて柔軟に容量を調整できるのがポータブル蓄電池のメリットです。
●定置型蓄電池よりも価格が安い
定置型蓄電池は大容量で長時間の電力供給が可能です。しかし設置費用が高く、簡単に購入できないデメリットもあります。災害対策をしたいのに、費用がネックになってしまっては元も子もありません。その点ポータブル蓄電池は初期費用が安く設置工事も不要なため、手軽に導入できるのがメリットです。
これらのことからポータブル蓄電池には、さまざまなメリットがあることがわかります。一人ひとりライフスタイルが異なるからこそ、使い勝手のよいポータブル蓄電池を選んでいきましょう。
3.災害時におすすめのJackeryポータブル蓄電池4選
災害時にはJackery(ジャクリ)のポータブル蓄電池がおすすめです。コンパクトで持ち運びが便利な上、容量も99Whから2,000Wh台まで幅広く選ぶことが可能。あなたのニーズに合ったモデルを見つけられます。
さらにソーラーパネルもセットになっており、太陽光で充電することで電力不足の心配もありません。これからご紹介するJackery(ジャクリ)のポータブル蓄電池の中から、自分に最適な1台を見つけましょう。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 ソーラーパネル セット:2,042Whの大容量で家中の家電が使用可能
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、「Jackery ポータブル電源 2000 New」と200Wのソーラーパネルがセットになったハイクラスモデルです。
2,042Whの容量があれば、エアコンや冷蔵庫のような電力が大きな家電も問題なく使えます。家族で自宅避難を想定した時に最適な1台です。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル:重さ約10.8㎏で持ち運びに最適な大容量ッテリー
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、「Jackery ポータブル電源 1000 New」と100Wのソーラーパネルがセットになったモデルです。1,070Whの容量を持ちながら重さはわずか10.8kgと軽量。4人家族が自宅や避難所で使うには最適なモデルです。保証期間は5年間あり、災害に備えて長期保管したい方にもおすすめします。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット:最速60分でフル充電が可能
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、「Jackery ポータブル電源 600 Plus」と100Wのソーラーパネルがセットになったモデルです。スマホやテレビが使えるので、停電が長引いても、家族や友人との連絡が途絶えたり情報収集ができなくなったりする心配はありません。最低限の家電が使えれば十分という2人暮らしや、不自由なく生活を送りたい1人暮らしの人に最適です。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル:リュックに入る超コンパクトサイズ
Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、「Jackery ポータブル電源 240 New」と100Wのソーラーパネルがセットになったモデルです。大きさは約23.1x15.3x16.8cm (約3.6kg)と男性用のお弁当箱くらいの大きさで非常にコンパクト。防災バッグに入れておくこともできるため、いざという時でもすぐに持ち運べます。この1台があれば、スマホやパソコンのバッテリー減を気にせず安心して過ごせるでしょう。
もっと多くの商品を見る
4.災害用ポータブル蓄電池を選ぶ際に気を付ける3つのポイント
災害対策用にポータブル蓄電池を選ぶ際は、次の3つのポイントに注意しましょう。
・使用する家電に応じた容量と出力を選ぶ
・出力ポートの種類と数を確認する
・サイズと重量を確認する
順番に解説していきます。
●使用する家電に応じた容量と出力を選ぶ
家電によって必要な容量は異なるため、ポータブル蓄電池を選ぶ際には容量をしっかり検討することが重要です。以下の表では1日あたりの家電の稼働時間と、必要なポータブル蓄電池の容量をまとめました。
参考:家電製品の消費電力について知りたい | 東京電力エナジーパートナー
家電・デバイス |
消費電力 |
1日あたりの稼働時間 |
必要な蓄電池容量 |
LEDライト(1基) |
10W |
7時間 |
70Wh |
ラジオ |
5~30W |
5時間 |
25~150Wh |
冷蔵庫(450L) |
250W |
24時間 |
6,000Wh |
エアコン(10畳用) |
580~2,000W |
8時間 |
4,640~16,000Wh |
容量とあわせて出力の確認も重要です。特にドライヤーや電気ケトルなど、短い時間で大きな電力を消費する家電には出力の高い蓄電池を要します。災害時の生活をイメージしながら、適切な蓄電池を選びましょう。
●出力ポートの種類と数を確認する
USBポート・ACコンセントなど、必要な機器に合ったポート口の種類の確認も欠かせません。スマホやタブレットの充電には、USBポートがあると変換プラグを使わずそのまま充電ができ便利です。
さらに複数のデバイスを同時に使う場合、ポート数も重要なチェック項目の一つ。ポータブル蓄電池を選ぶ際は、家族の人数や同時に使う家電を想定しながら選びましょう。
●重量とサイズを確認する
重量は避難時に持ち運ぶことを想定し、できるだけ軽量でコンパクトなものを選ぶと持ち出す手間も省けます。たとえば「Jackery ポータブル電源 600 Plus 」でなら約7.3㎏と軽いため、女性やお年寄りでも支障なく持ち出せるでしょう。
サイズの確認も大切です。災害時用の蓄電池であれば、普段は使わず収納しておきたい人もいるでしょう。保管したい場所にポータブル蓄電池が収まるか確認しておけば、出し入れもスムーズに行えます。
5.災害用蓄電池を導入する際によくある質問
災害に向けて蓄電池を導入することでよくある質問をまとめました。
●家庭用蓄電池との違いは?
家庭用蓄電池は定置型で、大容量かつ長時間の電力供給が可能です。しかし費用が高く設置工事の手間がかかる上に、持ち運べないデメリットもあります。
一方、ポータブル蓄電池は工事が必要なく、持ち運びが可能です。家庭用蓄電池に劣らない容量数kWhのモデルや、さらに容量拡張ができるモデルもあります。価格や手軽さ、災害時の使いやすさの面で、家庭用蓄電池よりもポータブル蓄電池がおすすめです。
●災害にはポータブル蓄電池と発電機、どちらがよいですか?
災害にはポータブル蓄電池がおすすめです。発電機とは異なり燃料が不要で排気も出ないため室内で使えるのがメリット。騒音問題もなく、周囲の人に迷惑をかけることもありません。さらにソーラーパネルで充電すれば、発電機のように長時間の使用も可能です。
どのような災害が起こるかわからない状況でも、燃料不要で騒音も出ないポータブル蓄電池なら、安心して使えます。
●ポータブル蓄電池にも補助金は出る?
補助金は主に家庭用蓄電池が対象で、ポータブル蓄電池が含まれないことが一般的です。ただし、中にはポータブル蓄電池を補助金の対象としている自治体もあります。
以下はポータブル蓄電池を対象としている自治体と条件の例です。
自治体 |
補助金 |
条件 |
上限5万円(購入費の1/3以内) |
容量が1,000Wh以上 可搬型の完結型電源装置 |
|
一律1万円 |
容量が400Wh以上 可搬型の完結型電源装置 太陽光パネル付属型 |
|
上限2万円(購入費の1/2以内) |
交流100V出力端子を備えたもの |
容量や太陽光パネルの有無など、条件や金額はさまざまなので、まずはお住まいの自治体に確認してみてください。
●災害用の蓄電池のおすすめ容量は?
災害時に必要な蓄電池の容量は、家族の人数や使用目的によって異なります。以下の表は冬に3日間停電した際の電気使用量を想定して計算したものです。
|
LEDライト(10W)1日あたり7時間使用 |
スマホ(29W)1回あたり1時間使用 |
電気毛布(50W)1日あたり8時間使用 |
合計 |
1人分 |
210Wh |
87Wh |
1,200Wh |
1,497Wh |
2人分 |
420Wh |
174Wh |
2,400Wh |
2,994Wh |
4人分 |
840Wh |
348Wh |
4,800Wh |
5,988Wh |
各家電の使用時間を制限しても、3日間使い続けると電気使用量は想像以上に大きくなります。そのためポータブル蓄電池を選ぶ際は、災害時に必要な家電や過ごし方を考え、それに見合ったものを購入することが大切です。
まとめ
災害対策にはJackeryのポータブル蓄電池がおすすめです。コンパクトでどこにでも持ち運べるため、避難所や車の中など自宅以外の場所でも使えます。容量もさまざまあり、その人の使い方にあった1台が選べるのもメリットです。
ポータブル蓄電池を選ぶ際は、以下の内容に気を付けて選びましょう。
・使用する家電に応じた容量と出力を選ぶ
・出力ポートの種類と数を確認する
・重量とサイズを確認する
機種選びで失敗しないためにも、事前準備をしっかりと行うことが大切です。最適な1台を選び、いつ起きるかわからない災害に備えましょう。
コメント