【防災グッズ】本当に必要なものは何?災害時に活躍するポータブル電源も紹介
日本は地震や台風など自然災害が多い国と言われています。そのため常に防災グッズを準備しておかないといけません。しかし「防災」という観点で、本当に必要なものがなにか分からず困っている方も多いのではないでしょうか?また、すでに防災グッズを準備している人でも、本当に必要なものが揃っていると言えますか?
そこで今回は、防災グッズで本当に必要なものや選び方、その他女性や子供向け用意しておきたい防災グッズ、災害時に活躍するポータブル電源について紹介していきます。
防災グッズで本当に必要なもの10選
生命を守るために、防災グッズで本当に必要なものリストは下記の10種類です。
・飲料水
・食料
・モバイルバッテリー
・防寒具
・簡易トイレ
・救急セット
・防犯ブザー
・靴やスリッパ
・ガムテープと軍手
・ラジオ
参考に防災グッズを見直してみてください。
●飲料水
人間の体は成人で体重の約60〜65%が水分で構成されています。4~5日間水分補給をしないと生命の危機が生じてしまうので、飲料水は防災グッズの中でも必須です。
飲料水は「家族の人数×9L」を目安に用意しておきましょう。体を拭いたりトイレを流したりする用途には、浴槽に貯めた水を使うのがおすすめです。
●食料
食事は飲料水と同じく、生命の維持に最低限必要です。災害時には高確率でガス、電気、水道が使えなくなります。そのまま食べられるレトルト食品など、手軽なものを用意しておくといいでしょう。
食料は「人数×3日分」を目安に準備しておくのが、荷物としてかさばらない量でおすすめです。避難所に着けばある程度の食事を確保できるので、それまでの食料を用意しておけば十分でしょう。
●モバイルバッテリー
飲料水、食料の次に大事になるのがモバイルバッテリーです。災害時に家族や友人との連絡手段となるスマホの充電に使います。
例えばガレキに埋まった家族が連絡してきた際に、スマホの充電が切れていたら応答できず、手遅れになってしまうかもしれません。スマホは災害時の避難場所や支援物資の情報を調べる用途にも使います。また暗所では灯りの代わりになるので安心です。
モバイルバッテリーを用意して、大事なスマホが充電切れにならないようにしておきましょう。
●防寒具
季節によっては防寒具も必要になるでしょう。冬の寒い時期に災害が起こると、その後の寒さで体調を崩してしまうことがあります。避難所に着いたとしても必ずストーブや毛布があるわけではないので、防災グッズに防寒具を用意しておくべきです。
しかし、ストーブを持ち歩く訳にもいかず毛布も荷物になるのでおすすめはできません。手のひらサイズに折りたためるアルミ製のブランケットを家族の人数分揃えておくといいでしょう。
●簡易トイレ
避難所生活を長く乗り切る為には簡易トイレも必要になってきます。トイレに行きたくなるのは、生理現象でコントロールできません。
災害時は、便器の破損、建物崩壊、断水によりトイレが使えなくなります。避難所に行けばトイレを使えますが、断水していた場合は仮設トイレを使うことになるでしょう。しかし、仮設トイレの設置には時間がかかります。
仮設トイレの設置は3日で終わるところもあれば、1ヶ月かかってしまうところもあるので注意が必要です。避難所生活で「トイレに行きたいのに行けない」という状況を作らないためにも、防災グッズに簡易トイレを用意しておきましょう。
●救急セット
災害現場では、擦り傷や打撲など怪我を負ってしまう可能性が高いです。怪我の治療をするための救急セットも防災グッズに入れておきましょう。
裂傷など怪我の種類によっては、放置すると最近が繁殖して悪化してしまいます。避難中は病院に行くのも困難なため、最悪の場合は死に至ることもあります。
絆創膏やアルコール消毒だけでなく、出血を抑えるのに使える包帯や三角巾などがあると安心です。災害時には砂ぼこりや煙が舞うので、マスクやハンカチなども一緒に入れておくといいでしょう。
●防犯ブザー
防犯ブザーは幼児や小学生が持っているイメージですが、防災グッズに入れておくと活躍します。
災害時に建物が崩れてしてしまうと、ガレキに埋もれてしまった人の発見は困難です。しかし防犯ブザーがあれば音で場所を特定できるので、救助される確率が上がります。
人命救助のタイムリミットは72時間と言われているので、まさに「時間との戦い」です。万が一のケースで少しでも早く助けてもらえるように、防犯ブザーを準備しておきましょう。
●靴やスリッパ
実は災害時の避難において、大事なのが足元を守ることです。地震の被害に遭えば、家の中の物が散乱し家具やガラスが床に広がります。そんな中を裸足で歩いたら、ガラスを踏んで怪我をしてしまう可能性があるでしょう。
怪我がひどいと、避難が遅れて取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。靴やスリッパを防災グッズの中に初めから準備しておくか、いつでも取りやすい場所に置いておくと良いでしょう。防災用のものを選んでおけば、履きやすく安全性が高いのでおすすめです。
●ガムテープと軍手
ガムテープと軍手を用意しておけば、床に落ちた危ないガレキやガラスを取り除くのに使えます。滑り止めのついた丈夫な軍手をして、ガムテープで床の瓦礫やガラスを貼り付けて取っていきましょう。
またガムテープは、大怪我をしたときの止血処置にも使えます。ペンがあれば、ガムテープにメモ書きして家族にメッセージを残すこともできるでしょう。用途が多くサイズも小さいので、ガムテープと軍手は揃えておくのがおすすめです。
●ラジオ
停電になってしまうとテレビが見れなくなってしまいます。スマホとモバイルバッテリーを持っていても、停電が何日も続けば充電がなくなり使えません。しかし充電式や電池式のラジオであれば、停電でも使えるのです。
ラジオでは、「身を守るための情報」「被災地の生活情報」「復興に向けた情報」を聞けます。避難生活を少しでも不安なく過ごすためには、ラジオは必須といえるでしょう。
防災グッズで本当に必要なものの選び方
人によっては、紹介した10種類以外の防災グッズも必要でしょう。しかし持っていける量には限りがあるので、本当に必要なものを見極める必要があります。そこでここからは、防災グッズで本当に必要なものの選び方について紹介していきます。
●自分が本当に必要な防災グッズを選ぶ
日常生活の延長で防災グッズを考えると何が必要なのか決めやすくなります。家族の中でも1人ひとり必要なものが違ってくるはずです。例えば、下記のような人がいるでしょう。
・髪が長すぎてヘアゴムが必要な人
・常備薬やメガネ、コンタクトが必要な人
・髭が極端に伸びやすく髭剃りが必要な人
・ストレスが溜まりやすく解消グッズが必要な人
・潔癖症でウエットティッシュやアルコールが必要な人
(視力が悪い人はメガネが、潔癖症の人は消毒用のアルコールが必要なように、準備すべきものが人によって全然違います。個人で必要な物を決めた後は、以下のように家族全体の視点で考えると良いでしょう。)
・家族全員がよく使うもの
・ペットの防災グッズ
日常的に必ず使うものや、ペット用の防災グッズが必要でしょう。持ち運べる量は限られるので、家族で相談して選んでみてください。
●避難する時に重くならないように選ぶ
避難に支障が出るほど重くならないように、防災グッズを選びましょう。パンパンのリュックを背負って走ったら、体力がすぐに尽きてしまいます。
さらに小さい子供がいる場合は、抱っこやおんぶをする想定もしておかなければいけません。リュックが重くなりすぎないよう、必要最低限の防災グッズを揃えましょう。