ポータブル電源に防水性能は重要?本当にチェックすべき項目を解説
最近発売されているポータブル電源のなかには、防水性能を備えたものがあります。魅力的であり、あればよい機能であることは確かです。一方で家電は、水気のある場所で使わないことが原則です。このことを考えると、重要な機能とまではいえません。ポータブル電源を選ぶ際には、防水機能よりも重要なポイントがあります。
この記事ではポータブル電源に防水性能が必要かという点を解説したのち、機種の選定にあたってチェックしたほうが良い項目を紹介します。おすすめのJackery製品もあわせて、確認していきましょう。
防水性能を備えたポータブル電源のメリット
ポータブル電源に防水性能を求める背景に、3つのメリットを挙げる方は多いでしょう。ポータブル電源の防水により期待できるメリットがどのようなものか解説します。
●急な雨にもあわてずに済む
屋外でポータブル電源を使っていると、急な雨に遭う場合があります。天気予報をチェックすることで多くは防げるものの、完全ではありません。ときにはあなたのいる場所で雲が沸き上がり、雨雲に発達する場合もあります。防水性能を備えたポータブル電源なら、突然の雨に遭っても故障しないため安心です。
●うっかり水をかけても安心
ポータブル電源は以下の場所や状況で使う場合、本体に水がかかるおそれがあります。
·水を使う設備のそばで使用する(水道、バスルーム、池など)
·水遊びをする場所のそばで使う(子ども用プールなど)
·ペットのそばで使う(水をこぼすなど)
このような状況でも、防水性能を備えたポータブル電源なら安心して使えます。
●本体の水洗いが可能
ポータブル電源のなかには「ちょっと水がかかるくらいならOK」というレベルはもちろん、水洗いも可能な製品があります。汚れを水で洗い流すことができ、清潔できれいな外観を保ちながら使えることにメリットを感じる方も多いでしょう。
防水性能を備えたポータブル電源は多くない
防水性能があれば便利なように見えますが、実際には防水性能を備えたポータブル電源は多くありません。その理由はなぜか、また防水性能をチェックするポイントを確認していきましょう。
●ケースに穴を設けた製品が多く、水が中に入り込む
ポータブル電源は、ケースの部分に穴を設けた製品が多くなっています。この穴は、内部にたまった熱を外に逃がす働きがあり、ポータブル電源を安全に使ううえで重要です。
一方でケースに穴が開いていると、水が中に入り込みやすくなります。ポータブル電源が水に浸かると、穴から勢いよく水が入り込んでしまうでしょう。このような製品は、防水性があるとはいえません。
●防水性能をアピールするポータブル電源は「IP」の値を要チェック
防水性能をアピールするポータブル電源を見かけたら、国際的な規格であるIPコードの値をチェックしましょう。IPに続く2桁の数字のうち、1桁目は防塵等級、2桁目は防水等級です。例えばIP67の製品には、以下の性能が備わっています。
·防塵等級(値は6):粉塵の侵入を完全に防げる
·防水等級(値は7):水面下15cm~1mで30分間水没させても水が浸入しない
防水性能を気にする方は、2桁目の数値が高い製品を選ぶとよいでしょう。
ポータブル電源に防水性能を求めなくてもよい3つの理由
ポータブル電源にとって防水性能はあると良い機能ですが、優先して求める機能ではありません。ここからはポータブル電源に防水性能を求めなくてもよい理由を3つ取り上げ、理由を含めて解説します。
●そもそも水との相性が悪い部品が多い
水との相性が悪いことは、ポータブル電源に防水性能を求めなくてもよい代表的な理由です。ポータブル電源にはリチウムイオン電池のほかにさまざまな電子部品が使われていますが、いずれも水濡れは故障の原因になります。
電池を安全に使ううえで欠かせない保護回路にも電子部品が使われていることに注目してください。もし水濡れの影響で保護回路が故障すると電池が熱を持ち、発火や発煙につながるかもしれません。水との接触を防ぐことは、ポータブル電源を安全に使う重要なポイントです。
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●ほとんどの家電は屋内や車内、テント内など水のかからない場所で使う
家電は、屋内での使用が基本です。屋内であれば風雨の強い日であっても濡れるおそれはないため、わざわざ防水性能を求める必要はありません。家電に電気を供給するポータブル電源も、屋内で使えば防水性能を意識せずに使えます。ポータブル電源への充電も屋内で行えますから、雨に濡れることを気にする必要はありません。
もっともキャンプでの使用など、屋外で使うケースもあります。その場合でも雨が降ってきた場合は、家電を使うこと自体がリスクです。家電に電気を供給するポータブル電源が防水対応であっても、家電が防水対応でなければ雨が降りしきるなかで使い続けることはできません。無理をして使い続けると、感電など重大な事故につながるおそれがあります。
●ソーラーパネルでの充電中でもポータブル電源は屋内に置ける
ポータブル電源を太陽光発電で充電する場合、ポータブル電源をソーラーパネルのそばに置く必要はありません。長いケーブルを使うことで、ポータブル電源を屋内に置いたままソーラーパネルで充電できます。
Jackeryでは標準で添付されている3mのケーブルに加えて、5mの延長ケーブルも販売しています。両方をつなげれば8mの長さになるため、ソーラーパネルは日当たりの良い場所に置き、ポータブル電源は温度変化の少ない屋内に置いて充電することが可能です。
ポータブル電源は防水性能よりもチェックすべき5つのポイント
ポータブル電源を選ぶなら防水性能にこだわるよりも、重要なポイントがあります。ここでは5つの項目についてどの点をチェックするとよいか、確認していきましょう。あわせてJackery製品の対応状況も取り上げますので、良い製品選びに活かしてください。
●安全装置が備わったバッテリー
Jackeryのポータブル電源には、リチウムイオン電池が使われています。リチウムイオン電池は取り扱いに注意が必要な電池ですから、Jackeryではさまざまな安全装置を備え、安心して使える仕組みを整えています。BMS(バッテリーマネジメントシステム)やNCM制御機能により、過充電や過放電からの保護、過電流保護、温度保護などを行っています。
ポータブル電源 2000 Plusや 1000 Plusでは、以下の安全装置を備えているためさらに安心です。
·62個の保護システム
·12重のBMS保護システム
·使用中は1秒に1回のペースで自動安全点検を実施
安全装置の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連人気記事:ポータブル電源の安全性とは?確認するポイントを解説
●外装部は燃えにくい素材を使っている
Jackery製品の外装(ケース)の部分には、ポリカーボネート樹脂とABS(エービーエスアロイ)防火材料を使っています。燃えにくさを示す国際規格「UL94 V-0」に対応しており、火を遠ざけると10秒以内に消火します。素材の安全性については、以下の記事でも解説しています。
関連人気記事:Jackery ポータブル電源の安全性について
●なるべくコンパクトで持ち運びやすいこと
ポータブル電源は、自宅の敷地内で持ち運ぶ機会も多いでしょう。なかにはキャンプや車中泊など、外出先で使う場合も多いです。場所を取らず無理なく持ち運べることは、機種を選ぶうえで重要なポイントです。
Jackeryのポータブル電源では、コンパクトで持ち運びやすいことを重視した製品を提供しています。一例を以下に挙げました。
特徴 | 例 |
コンパクト | ポータブル電源2000 Proは、同類商品と比べて10%~15%小さい |
軽量 | 同類商品と比べてポータブル電源 2000 Proは20%~50%、ポータブル電源 1500 Proは20%軽い |
持ちやすさ | 持ち運びやすいよう、大型のハンドルを備えている |
また「ポータブル電源 2000 Plus」や「ポータブル電源 3000 Pro」は重量が25kgを超えますが、キャスターとハンドルがついているため楽に持ち運べます。
●必要に応じて電池容量を拡張できること
購入後に電池容量を拡張できると、より多くの家電を使う、家電をより長い時間使うことを実現できます。日々の生活がより便利になるでしょう。災害に遭った場合でも多くの家電を使用でき、日常生活に近い日々を送れます。冷蔵庫・冷凍庫を常時稼動できれば、衛生的で安全な食生活を確保できるでしょう。
Jackeryでは以下の製品で、電池容量の拡張に対応しています。
·ポータブル電源2000 Plus(バッテリーパックを5台まで接続でき、12kWhまで拡張可能)
·ポータブル電源1000 Plus(バッテリーパックを3台まで接続でき、5kWhまで拡張可能)
バッテリーパックは追加購入できます。製品を使いながら、またライフスタイルに合わせて電池容量を決められることはメリットに挙げられます。本体を購入する時点で大容量の製品を購入し、機能を持て余す心配はいりません。
●信頼できるメーカーの製品を選ぶ
ポータブル電源を製造・販売するメーカーは、国内外に多数あります。一方でリチウムイオン電池を使う製品も多いため、安全の確保は重要です。信頼できるメーカーの製品を選ぶことは、安心してポータブル電源を使うために欠かせないポイントです。
Jackery(ジャクリ)は2012年の創業以来、ポータブル電源やソーラーパネルの専業メーカーとして、社会に役立つ製品の提供に努めてきました。一般社団法人防災安全協会による「防災製品等推奨品」の認証を取得しているほか、様々な賞を受賞しております。
またJackeryはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにおいて、平均4.85ものストア好評率を頂いております。販売台数は300万台を突破しており、多方面から高い評価を頂いているメーカーです。
高品質で安全性の高いポータブル電源おすすめ5選
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 | 2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 | ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 | 約4000回サイクル |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 | 1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 | ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 | AC充電:1.7時間 |
寿命 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 3000 Pro|ジャクリソーラージェネレーター3000プロ
Jackery Solar Generator 3000 Proは定格出力が3000W、本体の容量は3024Whと、高い性能を備えています。そのぶん重量も29kgありますが、ハンドルとタイヤがついているため楽に持ち運べることは魅力です。
ソーラーパネルは「SolarSaga 200W」がセットされており、最大200Wで発電できます。1枚では満充電まで19時間かかりますが、6枚使えば3時間で充電を完了できます。またAC100Vコンセントから充電した場合は、2.8時間で満充電にできます。
電池の寿命は2,000サイクルです。1日1回充電すると、5~6年程度使えます。加えて氷点下20℃の低温でも使える性能は魅力的です。運転音も30デシベルから55デシベルと静かですから、騒音に悩むことはありません。
製品名 | Jackery Solar Generator 1500 Pro |
容量 | 3,024Wh |
定格出力 | 3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W) |
出力ポート数 | ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2.8時間 |
寿命/サイクル数 | 2,000回のサイクル数 |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 1500 Pro|ジャクリソーラージェネレーター1500プロ
Jackery Solar Generator 1500 Proは定格出力が1800W、本体の容量は1512Whと、Solar Generator 3000 Proと比べて半分程度の性能です。もっとも多くの家電を動かすうえで、十分な性能であることには変わりありません。容量が少ないぶん、重量も17kgと軽くなっています。
ソーラーパネルは最大200Wで発電できる「SolarSaga 200W」がセットされています。1枚では満充電まで11時間かかりますが、6枚使えば2時間で充電を終えられます。またAC100Vコンセントを使った場合は、2時間で充電を完了できます。
電池の寿命は2,000サイクルです。1日1回充電した場合は、5~6年程度使えるでしょう。
製品名 | Jackery Solar Generator 1500 Pro |
容量 | 1512Wh |
定格出力 | 1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W) |
出力ポート数 | ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 300 Plus|ジャクリソーラージェネレーター300プラス
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 | 288Wh |
定格出力 | 300W/正弦波(最大瞬間出力:600W) |
出力ポート数 | ACⅹ1、DCⅹ1、USBⅹ3 |
満充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 | 5年間 |