ソーラーパネルのリサイクル問題とは?廃棄や有害物質について
日本ではソーラーパネルの設置が大流行していますが、将来的に壊れたときにどうやってリサイクルをするのかと、疑問に持たれていませんか。明らかに粗大ごみなどでは処分できないイメージですので、環境に悪いのではと感じてしまうものです。そこで今回は、一般的なソーラーパネルのリサイクルについてお話ししますので参考にしてみてください。
ソーラーパネルのリサイクルで問題になっているのは?
基本的に、一般家庭の屋根などに取り付けるソーラーパネルは、個人で取り外しや処分ができないため専門業者が対応します。ですが、ソーラーパネルの処分に関していくつかの問題が懸念されています。
●不法投棄
ソーラーパネルに限らず、許可を得ていない廃品回収業者が引き取りにきて不法投棄をするケースが多々あります。
専門業者が悪徳だった場合は、その業者だけが悪くなるのではなく持ち主にも悪影響を及ぼしてしまいます。
ソーラーパネルの取り付けはかなり進んでいますが、壊れたタイミングで違法な業者が引き取りにきて不法投棄をされる可能性は考えないといけません。
●有害物質の流出
ソーラーパネルによっては、鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が含まれています。当然、適切な処分をしなかった結果、有害物質が発生し周辺に大きな害をもたらしてしまいます。
こればかりは、元の持ち主は知る由がないので難しい問題ではあります。
●処分する場所がない
ソーラーパネル自体、かなりの場所をとるため、将来的に処分する場所に困るのではないかと予測されています。
とくにソーラーパネルが流行した年から寿命を計算すると、2040年頃には廃棄のピークがくるため処分の場所に困る可能性があります。
ソーラーパネルのリサイクルを適切にするためには?
ソーラーパネルのリサイクルを適切に行うためには、業者だけではなく、利用者側もある程度考えなければなりません。
●業者の選定
どの業界でもそうですが、悪質な業者というのは少なからず存在しています。許可もなくソーラーパネルを勝手に廃棄することも考えられるので、業者選びがとても重要です。
たとえば、名刺もなければホームページもないような業者に任せるのはかなり危険です。
何らかの理由でソーラーパネルを処分する場合は、できるだけ信頼できる業者にお願いするべきです。
●すべての業者が適切な廃棄を行う
ソーラーパネルは普通には処分ができないため、全業者が正しい方法で適切な廃棄を行わなければなりません。
たとえば、業者に廃棄する資金が不足していたり、不当な利益を得るためにだったりで不法投棄というケースも考えられますので、将来的にはどの業者も困らないような取り組みが必要になってきます。
●リユースやリサイクルにつながる活動を行う
ソーラーパネルは壊れたからと言って、もう使えないというわけではありません。
将来的には、ソーラーパネルのリサイクルやリユースがすすみ、無駄な廃棄がなくなる可能性はあります。
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