車中泊で長旅するなら冷蔵庫は必要?プロが選んだ車中泊用冷蔵庫おすすめ10選

車中泊で長旅するなら冷蔵庫は必要?プロが選んだポータブル冷蔵庫おすすめ10選

「長旅がしたくて、食料品の備蓄を考えて冷蔵庫を検討している」

車中泊を何回か経験していくと、やり始めてわかったことや、必要性を感じたことは出てくると思います。冷蔵庫もその1つ。たとえば、キンキンに冷えたビールを車内で楽しみながら自分で作った料理をほおばるのも、車中泊の楽しさです。今回の記事では、車中泊で冷蔵庫を使う必要性、車中泊におすすめの冷蔵庫を10個紹介していきます。

車中泊に冷蔵庫を搭載する必要性|メリットとデメリットも解説

「自分のクルマに冷蔵庫は必要なのか」まず考えてほしいことです。何度か車中泊をしていると、

「冷たい飲み物が欲しいとき」

「生野菜やお肉、冷たいビールを備蓄しておけたら・・・」

など、不便さを感じることもあるかと思います。そんなとき、冷蔵庫があればと感じるのではないでしょうか。車中泊を満喫するためには必要になってくる冷蔵庫ですが、いざ購入を検討すると、躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。ここでは車中泊で冷蔵庫を用意する必要性を考えるために、車載冷蔵庫のメリット&デメリットについてくわしく解説していきます。

●車中泊で車載冷蔵庫を搭載するデメリット

車載冷蔵庫の考えられるデメリットは以下の5つです。

·どうしてもかさばってしまう

·しっかり固定しなければならない

·稼働音が気になる

·冷蔵庫を稼働させる電源が必要になる

·連泊車中泊をしない限り、必要性を感じないときがある

車の車種によっては大きく場所をとってしまう車載冷蔵庫は、きちんと設置場所やスペースを考えないと返って邪魔になってしまうことも。車中泊をする回数や、2泊以上の車中泊をあまりしないのであれば、冷蔵庫は必要ないかもしれません

そして、ちょっと気になるのは「稼働音」です。コンプレッサー式だと稼働音が少し気になる方もいらっしゃるようです。

●車中泊で車載冷蔵庫を搭載するメリット

車載冷蔵庫のメリットとして考えられるのは以下の5つです。

·いつでも冷たい飲み物が飲める

·2泊以上の車中泊をするとき、傷みやすい生野菜やお肉を備蓄できる

·冷凍可能な冷蔵庫なら、アイスや氷も持っていける

·保冷剤が不要になる

·食事が余っても安全に保管できる

以上のメリットを見ると、車中泊に不便さを感じる内容が一気に解消できるのが良いですね。

車中泊の醍醐味である「車内での食事」が飛躍的にレベルアップする喜びが、先にまとめたデメリットを上回るなら、冷蔵庫の装備は必要となるでしょう。

●あなたのクルマの広さは大丈夫?

車載冷蔵庫をクルマに装備するうえで、一番ネックになるのは場所の確保です。ときに車内の荷物の位置を考え直さなければならなくなるので、冷蔵庫をどこに置くのか。残りの荷物の配置を検討する必要があります。

ハイエースくらいの広さであれば、冷蔵庫を装備しても十分な広さは確保できるでしょう。しかし、あなたのクルマが軽自動車ならば、すでに乗せている装備の配置換えが必要になるのではないでしょうか。

クルマの広さを十分に考えたうえで、冷蔵庫の必要性と向き合ってみましょう。

●クーラーBOXで事足りるなら冷蔵庫は必要ない?

連泊しない車中泊が多い方には、クーラーBOXを設置するだけで問題ない場合もあります。保冷剤や冷凍ペットボトルを一緒に入れておけば、一晩くらいなら十分問題ないと言えるでしょう。クーラーBOXの中には保冷数5日と記載されている優れものもあるので、予算的に厳しい場合はクーラーBOXの購入を検討した方が良い場合もあります。

車中泊向け車載冷蔵庫を選ぶ時の注意点

車中泊向け車載冷蔵庫を選ぶ時の注意点

車載冷蔵庫を選ぶときは以下にまとめた注意点を参考に、あなたの車と車中泊に合ったものを選びましょう。車中泊におすすめの冷蔵庫の選び方は以下の3つです。

·車載冷蔵庫の給電方式を確認しておく

·冷却性能はあなたが持っていきたいものに合っているか

·車載冷蔵庫のサイズや容量がクルマの大きさや備蓄したいものと一致しているか

以上の注意点をもとに、車載冷蔵庫を選びましょう。給電方式としては、ポータブル電源がおすすめします。もちろん、ポータブル電源以外に、クルマのシガーソケットから取れるものや、カセットガスから電力を供給できるものもあります。シガーソケットを利用しての電力供給は、冷蔵庫の大きさ次第ではバッテリーが上がってしまうかもしれないため注意が必要です。

また、車載冷蔵庫を選ぶ際に、

·冷凍が必要になるもの

·季節に応じて入れるものを変えたい

·飲み物と食べ物をどれだけ持っていくのか

によって、冷蔵庫の大きさや冷却機能などを考えて選ぶようにしましょう。できれば1年を通して便利に使いたい方は、保冷どちらも効く万能型をおすすめします。

車中泊におすすめの冷蔵庫10選|種類別で紹介

それでは、車中泊におすすめの車載冷蔵庫をいくつかのパターンに分けてご紹介します。

パターンは以下の5つです。

·1年を通して使える保温機能付きポータブル冷蔵庫

·夏の車中泊に最適!冷凍も可能な車載冷蔵庫

·ソーラーパネルでも給電可能!バッテリー内蔵型冷蔵庫

·ファミリー向けの大容量車載冷蔵庫

·1万円台のお手頃冷蔵庫

あなたの車の広さや使用用途に合った冷蔵庫が見つかるよう厳選してご紹介していますので、興味のあるものがきっと見つかります。

●1年を通して使える保温機能付きポータブル冷蔵庫3選

冷蔵庫を一度装備したら、そのまま載せておいてずっと使える方が何かと便利です。必要となるたびにクルマに乗せても問題ありませんが、そのたびにスペースを確保しなければなりませんし、ちょっと面倒に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方には、1年を通して使える保温機能も付いている車中泊におすすめのポータブル冷蔵庫を順にご紹介していきます。

・マキタ 充電式保冷温庫(青) 40Vmax

2種類(AC電源とシガーソケット)の給電方式で使用可能な保冷温庫です。-18℃~60℃に調節できるので、夏は冷蔵庫(冷凍庫)として。冬は保温庫として利用可能な万能型として、1年を通して利用できます。容量は20Lで500mlのペットボトルを20本。2Lのペットボトルなら4本まで収納できます。別売りの充電器とバッテリーを使うことで、冷蔵庫としてなら約28時間くらい冷却機能を維持してくれます。

[基本情報]

サイズ

663×341×372(mm)

設定可能温度

-18℃~60℃

重量

16.1kg

給電方法

DC12V/AC100V

冷却方法

コンプレッサー方式

参考価格

54.872円(Amazon)

 

PIAA Terzo エクセルクール マルチ 8L

限られたスペースにも手軽に設置ができるスマートな車載保冷庫。2つのドリンクホルダーも付いていてテーブルとしても使える便利さもあります。軽自動車などに最適な大きさ。しかし、「移動式クーラーBOX」とあるので常時稼働は控えて下さいと注意書きがあります。保冷剤と併用して使用した方が良いでしょう。サイズが8L~30Lまで幅広くあります。

[基本情報]

サイズ

443×298×200(mm)

設定可能温度

-15℃~60℃

重量

2.7kg

給電方法

DC12V

冷却方法

ペルチェ方式

参考価格

11,112円(Amazon)~

 

〇マキタ 充電式保冷温庫 CW001GZO

容量が20Lで500mlのペットボトルが20本入るタイプ。取っ手とキャスターが付いていて引いて持ち歩ける仕様になっています。DC12VとAC100Vに対応しているほかに、別売りのバッテリーを利用することで電力を供給なしで稼働ができる優れものです。災害時にも活躍できる逸品です。

[基本情報]

サイズ

663×341×372(mm)

設定可能温度

-18℃~60℃

重量

16.1kg

給電方法

DC12V,AC100V

リチウムイオンバッテリー

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

56,313円(Amazon)

●夏の車中泊に最適!冷凍も可能な車載冷蔵庫2選

夏の車中泊には氷は欲しくなりますよね。そんなときに「冷凍機能」があれば、夏の暑さにも対応できそうです。ここでは車中泊におすすめの冷凍機能付きの車載冷蔵庫をご紹介します。

 

〇ENGEL MD14F-D

世界で累計300万台以上売れている人気のポータブル冷凍冷蔵庫です。耐震性能に優れており、走行中の振動や傾斜にも安心な設計になっています。容量(14L)も重量(11.6kg)も適度な大きさで、ベルトを肩にかけて持ち運びができるようになっています。

[基本情報]

サイズ

442×285×398mm

設定可能温度

-18℃~5℃

重量

11.6kg

給電方法

DC12V

ACアダプター(別売り)

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

30,980円(Amazon)

〇F40C4TMP CR18

ペットボトルが18本入る大容量18Lの持ち運べる冷凍冷蔵庫です。DC12VとAC100Vに対応しているので、状況に応じて柔軟な対応ができます。とくに安全装置が魅力的。

カーバッテリーの電力が下がると、自動的に電源を切ってくれる優れもの。保冷性に優れたウレタンフォームなため、電源が切れても数時間は氷を維持してくれます。

[基本情報]

サイズ

570×320×285mm

設定可能温度

-22℃~10℃

重量

9.6kg

給電方法

DC12V/DC24V

AC100V

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

22,980円(Amazon)

●ソーラーパネルでも給電可能!バッテリー内蔵型冷蔵庫

車中泊やキャンプなどのアウトドアに適した冷蔵庫には、ソーラーパネルで稼働する冷蔵庫もあるのでご紹介します。

〇F40C4TMP PR1802

通常のAC100VやDC12V以外にも、内臓バッテリーで稼働もできて、ソーラーパネルでも稼働できる優れものです。ペットボトル(500ml)が15本保存できる容量ながら重さも10kgを切っているので、持ち運びにも適しています。

[基本情報]

サイズ

324×413×478mm

設定可能温度

-20℃~20℃

重量

9.6kg

給電方法

DC12V/24V,AC100V

内臓バッテリー&ソーラーパネル

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

39,990円(Amazon)

●ファミリーでの車中泊におすすめの大容量車載冷蔵庫2選

家族で車中泊旅をするなら、大容量タイプの冷蔵庫が必要になるでしょう。ここではファミリー車中泊向けの大容量タイプ冷蔵庫をご紹介します。

〇Bonarca CRX-300

容量30Lと大容量の車載冷蔵庫です。数日間の車中泊や家族での車中泊キャンプなどに最適です。冷媒ガス圧縮方式を採用しているので、約10分で20℃の状態から-1度まで下げられるパワーを持っています。本体にはキャリーハンドルも付いていて、大容量でも持ち運びが楽な仕様になっています。

[基本情報]

サイズ

630×375×390mm

設定可能温度

-20℃~20℃

重量

11.6kg

給電方法

AC100V,DC12V/24V

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

23,670円(Amazon)

〇BougeRV 車載冷蔵庫 28L

複数人で利用しても十分な容量を持つ冷凍冷蔵庫です。注目すべきは、急速冷凍対応モードと省エネモードがあること。急速MAXモードでは約15分で20℃から一気に0℃まで下げられます。給電方法もAC100VとDC12Vに対応しているので、使い分けができる優れものです。

[基本情報]

サイズ

575×320×395mm

設定可能温度

-22℃~10℃

重量

13.5kg

給電方法

AC100V,DC12V/24V

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

22,385円(Amazon)

●1万円台のお手頃の車中泊用冷蔵庫2選

お手頃な価格で車中泊用の冷蔵庫が欲しい方に、おすすめの1万円台で購入できる車載冷蔵庫をご紹介します。あまり予算をかけたくない方にお勧めです。

〇Sumrriy 車載冷蔵冷凍庫 18L

Amazonで売れ筋上位の車載冷蔵庫として人気の高い商品です。1万円台で購入できるお手頃価格ですが、機能は十分です。HHモードとECOモードを搭載し、HHモードにすれば約40分で冷凍ができるようになります。AC100VとDC12V両方にも対応していて18Lの容量でも重さが10kgを切っているのも嬉しいです。

[基本情報]

サイズ

570×320×260mm

設定可能温度

-20℃~20℃

重量

9.6kg

給電方法

AC100V,DC12V/24V

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

15,984円(Amazon)

〇アイス 氷も作れるセンターコンソール冷凍冷蔵庫

特徴的なのは縦長の形状になっているので、普通車ならセンターコンソールにスッポリ収まる形状であることです。コンプレッサー方式を採用しているためよく冷えます。冷蔵&冷凍どちらもいけるので使い勝手が良さそうです。2時間弱で氷がつくれるので現地に移動中に稼働させておけば到着する頃には氷ができていそうですね。

[基本情報]

サイズ

187×370×538mm

設定可能温度

-20℃~20℃

重量

8.2kg

給電方法

DC12V

冷却方法

コンプレッサー方式

価格

19,800円(楽天)

車中泊で冷蔵庫の使用におすすめのポータブル電源2選

車中泊で冷蔵庫の使用におすすめのポータブル電源2選

これまでに紹介したおすすめの車載冷蔵庫を稼働させるために必要になる電源は、

·AC電源(家庭用コンセント)

·DC12V(クルマのシガーソケット)

·車載冷蔵庫に対応する別売りバッテリー(内臓バッテリー)

·ソーラーパネル

でした。DC12Vで供給できる冷蔵庫でも、ずっとエンジンをかけているわけにもいかず、安定した電力供給を維持するためにはポータブル電源が必要になってきます。

数あるポータブル電源の中でも、世界的に有名なメーカー「Jackery(ジャクリ)」であれば間違いはありません。なぜなら、世界で200社以上が推奨する信頼と実績のあるメーカーだからです。

·PSE(電気用品安全適合検査)

  ·UN38.3(国連輸送勧告試験)

など、電気製品としての安全基準をクリアしている実績があるため、安心して利用することができるメーカーです。

高い安全基準をクリアしているJackery製品の中でも、車載冷蔵庫向けのポータブル電源と言えば、この2つです。ソーラーパネル付きの容量が大きくてほぼ全ての家電製品を動かすことのできる万能型ポータブル電源です。

·Jackery Solar Generator 2000 Plus

·Jackery Solar Generator 1000 Plus

その性能について順にくわしく解説していきますね。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ソーラージェネレーター2000プラス

製品名 Jackery Solar Generator 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

 

●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ソーラージェネレーター1000プラス

製品名 Jackery Solar Generator 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速4.5時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

まとめ:車載冷蔵庫は特性を理解してから選ぶのが吉

今回の記事では、車中泊に最適なおすすめ車載冷蔵庫を10個ご紹介しました。冷蔵庫は車中泊にあると便利な家電製品です。あなたのクルマの広さと比べながら、設置できるスペースが確保できるならぜひ装備したいですね。大きさや性能も個々によって特徴があるため、あなたに合った冷蔵庫を探してみてください。冷蔵庫を装備出来たら、ひょっとしたら快適過ぎて車中泊旅がやみつきになってしまうかもしれませんね。

それぞれに合ったいくつかのパターンに分けてご紹介しましたので、使用用途をじっくり考えてあなたにとって最適な冷蔵庫を見つけてみましょう。