地震の備えとして家具にできる7つの対策|防災グッズと二段構えで万全

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地震の備えとして家具にできる7つの対策|防災グッズと二段構えで万全

2024年の元日に能登半島を襲った大きな地震は、津波もあって大きな被害がでました。ニュースやSNSによって得られる現場の深刻な被害を見ると、胸が張り裂けそうになりますね。

 

地震大国“日本”に住む私たちは、地震への備えは考えて行かなければなりません。今回の記事では、その地震への備えとして家具のできる対策についてまとめています。家具への対策のほかに、実際に活用できる対策アイテムも一緒にまとめています。これから備えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

 地震が起きたとき自室はどうなる

 

もし、自宅で過ごしているときに震度6以上の地震が起きた場合、部屋の中はどんな状態になるのか。地震の備えを考えるときは、まず何も対策を取っていなかった場合、どんな状況になるのかを把握したうえで、対策を考えることが大切です。ここでは地震が起きたとき自室はどうなるのかをまとめています。 

家具が転倒し棚に置かれていたものが落下する

震度6以上の地震が発生した場合、タンスや本棚、食器棚などの家具は転倒する可能性があります。そのほか、

・冷蔵庫などの背の高い家電製品も転倒する可能性がある

・食器棚やテーブルに置かれていた食器やコップなどが床に落ち、割れて飛散する

なども考えられます。地震によって怪我をされた約30~50%の方が家具の転倒や家具の上に置いていた荷物の落下によって負傷しています。 

窓ガラスが割れる

大きな地震が発生すると、揺れによって窓枠にひずみが生じ、窓ガラスが割れることがあります。割れた窓ガラスは床に飛散するため、慌てて避難しようとすると割れたガラスの破片を踏んでしまい足の裏を切って歩けなくなる可能性があります。 

日本の文化では、室内では靴を脱ぐ習慣があるため裸足や靴下をはくくらいの方が多いのではないでしょうか。よって、ガラス片で足を負傷する方も多いのが日本の地震による被害の特徴です。 

地震対策として家具にできる7つの対策

地震対策として家具にできる7つの対策

大きな地震が発生したときの自室の様子はおわかりいただけたと思います。家具は倒れ避難経路を塞ぎ、床に落ちたガラスやコップの割れた破片が散乱しています。その中で身を守り、場合によっては避難しなければならないとなると、危険度はかなり高いと言えるでしょう。 

少しでも家具の転倒を防ぎ、自室での身の安全、避難経路を確保するためにも、これから解説する地震対策として家具にできる処置を事前にしておくことはとても重要なことです。 

重いものを下に入れて重心を低く保つ

自分の身長くらいの高さのある家具は、大きな揺れの影響を強く受けてしまいます。しかし、意識的に重いものを下に収納し、軽いものを上に収納することで重心を下げることができ倒れにくくさせることが可能です。 

背の低い家具を選ぶ

背の低い家具は比較的倒れにくく、転倒した場合でも頭の上に落ちてくる可能性は少なくなります。ただ、背の低い家具ほど普段からその上に荷物を置きがちになる傾向にあるので、注意が必要です。 

部屋に物を置かないようにする

ひとつの部屋に物を集中させてしまうと、その分転倒する可能性や落下物は増えてしまいます。たとえ整理整頓されていたとしても、固定されていなければ地震の揺れによって落下してしまうので、部屋に置く荷物は可能な限り収納しておくことが大切です。そのほか、

・物を積み上げない

・引っ掛かりや滑り止めによって荷崩れを防止する

ことです。積み上げたものは大きな揺れによって荷崩れを起こし床に散乱させてしまう原因となるので注意しましょう。 

家具の転倒防止はネジ止めがベスト

自宅が賃貸ではなく持ち家の場合であれば、金具を使ってネジ止めすることで家具をしっかり固定できます。大きな揺れがあっても頑丈に固定されてあれば転倒の恐れはないため、一番安全な対策と言えるでしょう。 

賃貸の場合はストッパー式で家具を固定

賃貸の場合だと、床に穴を開けることができません。壁を傷つける行為はできないため、別の方法で家具を固定する必要があります。手段としては、

・ストッパーで家具を動かなくする

・突っ張り棒を使って家具を固定する

などがあげられます。突っ張り棒を使用する場合は壁を傷つけないよう緩衝材を間に挟んで壁を保護することを忘れないよう注意しましょう。 

キャスター付きの家具はロックが基本

最近の住宅は、リビングが大きく取られていて広々とした空間がある家が多くあります。床はフローリングになっていて、キャスター付きの家具を利用される方もいるかと思います。利用している家具がキャスター付きである場合は、キャスターをロックしておくことが基本です。

・大きな揺れによって家具が移動してしまうのを防ぐ

・家具が移動してきたことによる接触での怪我を防ぐ

ことにもなるため、キャスター付き家具は必ずロックするかストッパーを別途設置するようにしましょう。 

家具のレイアウトを工夫して避難経路を確保

家具のレイアウトを決めるときは、予め避難経路を考えたうえで配置を考えると、もしものときに安全に避難することができます。ポイントは、

・部屋の出入り口付近や廊下には家具を置かない

・避難経路に当たる通路にある家具は優先的に固定しておく

・引き出しが飛び出してくることもあるので、設置する向きを工夫する

以上の3点です。避難するときは慌てていることが多いため、足元に物を置くことも避けた方が良いでしょう。 

地震の家具対策で役立つアイテム5選

 

地震の家具対策で役立つアイテム5選

それでは、実際に家具を固定するのに使用する便利アイテムをご紹介します。あなたの自宅にある家具に合うものをピックアップして、避難経路を優先し器具を取り付けてください。 

「家具転倒防止伸縮棒」

食器棚や本棚、タンスなど背の高い家具を固定するのに重宝するアイテムです。伸縮するため様々な高さの家具に使用できます。特徴は、

・ネジや釘を必要としない

・家具や壁を傷つけることなく設置できる

ことです。粘着マットやストッパーと併用することで強度は抜群に向上します。

「転倒防止粘着マット」

家具や家電の底面に貼るだけで、地震による転倒・落下を防止する粘着性のあるマットです。優れた粘着性であらゆるものに使える便利アイテム。特徴は、

・好きな大きさにカットできるので、柔軟に使用できる

・大きさや厚みなどの種類も豊富にあって、取り付けも簡単

であること。とくに最近の液晶テレビは非常に薄く倒れやすくなっているので、この粘着マットで固定しておくと安全です。 

「キャスターストッパー」

キャスターストッパーは、キャスターの下に敷いて家具が動くのを防止するアイテムです。足つきのソファーが揺れによって滑って移動してしまうのも防げます。そのほか、

・畳やじゅうたんの凹みを防止できる

・目立たない色を選べばインテリアも損なわずに済む

などの効果もあるので、ロックが付いていない、または壊れているキャスター付きの家具に使用すると良いでしょう。 

「飛散防止フィルム」

地震によるガラスの割れ以外にも、台風のときにガラスが割れて飛散するのにも使えます。窓ガラス以外にも食器棚やガラスケースに使っても良いですね。最近では

・UVカットや目隠しなどの効果があるフィルムもある

・室内用&室外用と使用する用途によって種類がある

など、機能性にも優れた商品が販売されているので、もしプラスαの機能を求めるならこの機会に処置をしておくのも良いですね。 

「L字型金具」

自宅が持ち家の場合であれば、しっかり固定できるL字型金具で固定するのも良い方法です。とくに、かなり重量が見込める本棚や、木製のタンスなどは、もし自分の方へ倒れてくると命に危険が増してしまいます。ポイントとしては、

・下向きに取り付けると強度が増す

・強度のある柱や壁に合わせて設置する

ことです。壁や柱に穴を開けて取り付けるため難易度は少し高くなりますが、強度を求めるならこの方法が最善です。 

地震への備えとして自宅にできる家具以外の対策

 

大容量ポータブル電源で防災

地震への備えは、家具を固定して転倒を防止し、避難経路を確保することだけではありません。地震も含めた災害対策として、家具以外の対策も検討する必要があります。ここでは家具の固定以外の防災対策についてくわしく解説します。

防災グッズを揃える

防災グッズとは、「災害を防ぐ」ための装備やリュックタイプの防災袋の中に入れる水や救急用品などの「被災後の生活を安全に過ごす」ための装備を言います。「災害を防ぐ」役割である装備は、家具の固定として本記事で対策をまとめています。 

ここで焦点となるのは「被災後の生活を安全に過ごす」ための装備です。防災リュックは被災したときに必要な生活用品や食料品をまとめたもの。避難するときに持ち出すことが可能で、数日間を過ごすために必要なものをリュックの中に準備しておくのも、防災対策として必要なことです。 

避難場所を家族と話し合っておく

災害に合ったとき、家族が全員自宅に居るとは限りません。連絡手段としてのスマホは回線が集中して使えなくなることも考慮したうえで、事前に集合場所となる避難所を家族で話し合っておくことも大切です。ほかには、

・非常時の連絡方法、災害伝言ダイヤルを活用する

・地震直後の家族分担や役割を明確にしておく

なども事前に話し合っておくと、有事の際に慌てずに行動できます。少しでもパニックにならず冷静な行動をとるためにも、事前に家族でルールや役割を明確にしておきましょう。 

地震による停電対策として備えるポータブル電源

災害対策品で大きな役割を果たすのがポータブル電源です。今や電気は私たちの暮らしの中でなくてはならないものになっています。だから、電気が使えなくなると不便な生活を強いられてしまいます。 

ポータブル電源は、家庭用コンセント(AC100V)が使用できる電力供給源です。これがあれば、停電時でも家電が使用できるので、いつもと同じ日常に近い生活を過ごせるため、防災対策品としておすすめの装備です。 

関連人気記事:ポータブル電源は本当に防災対策に必要なのか?使用時の注意点や防災用ポータブル電源の選び方を紹介

Jackeryなら地震における防災対策に最適!

 

防災対策品としてのポータブル電源なら、Jackery製品がおすすめです。電気用品安全法(PSE)の適合検査に合格していることや、一般社団法人防災安全協会の定める防災製品等推奨品認証を取得しているので、安心して利用できます。

ここではJackeryの防災対策品としての機能やおすすめの製品をご紹介します。

Jackeryが防災対策品として選ばれる理由

防災対策品としてJackeryが選ばれるのには、以下の理由があります。

・365日間置いても自然放電率が10%と極めて少なく停電時にすぐ利用できる

・リン酸鉄リチウムイオン電池採用で一度購入すれば約10年は使える長寿命

・発電機よりもコンパクトで静音性(約55dB以下)があり、避難所でも安心して使える

同じ電力供給源である「発電機」と比べると一目瞭然です。携帯性に優れていて騒音被害や放電率も極めて低いJackeryの性能は、災害対策品として求められる機能をたくさん持っています。また、太陽光からも充電できるソーラーパネルの品揃えもあります。停電になったときの電力供給や補充に関して豊富なラインナップであなたが求める容量サイズを提供できるのがJackeryの強みです。 

Jackery Solar Generator 2000 Plus

ほぼ全ての家電製品が使えるだけでなく、消費電力の大きいホットプレートや電子レンジも難なく同時に稼働させることができます。だから、停電時にも電気を不便なく利用できるのが最大の魅力です。出力ポートも豊富に装備されていることもあり、家族分のスマホが同時に

充電可能なのも、災害時に役に立つでしょう。もし仮に電力を使い切ったとしても、ソーラーパネルがあるので電力補充も可能なため、長期間の停電でも安心して電気を使うことのできるポータブル電源です。 

Jackery Solar Generator 1000 Plus

2000Plus同様に、ほぼ全ての家電に電力供給が可能なタイプ。合計8個の出力ポートでスマホやPC、冷蔵庫にも同時に電力供給が可能です。自宅の家庭用電源が使えなくなった停電時でも、ソーラーパネルから蓄電できるので、災害・停電時でも電力供給が可能です。 

1000Plusの良さは、重さが14.5kgと大容量なのに手に持って手軽に屋外に持ち出せること。避難所へ避難する必要があるときに、一緒に持っていくことができ避難所の不便な生活でも電気が使えるため、スマホやタブレットも安心してつかうことができるようになります。 

地震の家具対策に関するよくある質問

 

地震による家具転倒を防止するための家具対策で、よくある質問を2つご紹介します。「こんなときどうしたら?」と感じる疑問にお答えします。 

地震対策で賃貸でもできる家具の転倒防止に一番効果のある方法は?

賃貸住宅では壁に穴を開けることはできないため、一番効果のあるL型固定金具をつかうことができません。だから、複数の家具転倒防止対策で倒れない工夫を施しましょう。

・家具転倒防止伸縮棒で天井に固定

・転倒するスペースをなくすために、家具に固定された何かを置いて隙間を埋める

などの処置をすることで、家具が転倒するのを防ぐことができます。 

地震対策の家具固定は、専門のプロに頼めますか?

地震対策の家具の固定は「工務店」に相談してみると良いです。耐震補強を行っている工務店ならば、相談に乗ってくれるでしょう。 

地震対策は家具の転倒防止と防災グッズの二段構え(まとめ)

 

今回の記事では、地震対策における家具の転倒防止についてくわしくまとめました。また地震対策として防犯グッズに関しても補足しています。

・自信が起きたとき自室はどうなる

・地震対策として家具にできる7つの対策

・地震の家具対策で役立つアイテム5選

・地震への備えとして自宅でできる家具以外の対策

など、地震対策として家具にできることを中心に備えと対策をくわしく解説しています。家具の転倒を防ぐことで被害を抑えることができるでしょう。 

しかし、災害・地震への備えは家具だけにとどまりません。防災グッズと一緒に地震に備えることで、大きな地震に合った場合でもライフラインが回復するまでの間、不便さを軽減できるようになります。

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