1.【災害別】日本で一番災害が少ない都道府県ランキングトップ7
日本で一番災害が少ない都道府県と地方を、ランキング形式で紹介します。
・地震の回数が少ない都道府県
・台風の接近数が少ない地方
・ゲリラ豪雨の回数が少ない都道府県
順番に見ていきましょう。
●地震の回数が少ない都道府県
地震の発生回数が少ない7つの都道府県をまとめました。
都道府県 |
発生回数 |
1位:佐賀県 |
5回 |
2位:鳥取県 |
9回 |
3位:福岡県 |
10回 |
4位:滋賀県、奈良県 |
11回 |
5位:富山県、京都府 |
15回 |
6位:三重県、山口県 |
16回 |
7位:大阪府 |
17回 |
※2023年のデータです
日本の西側で地震が少ないのは、プレートの影響が小さいためです。日本の地下では、プレートと呼ばれる4枚の岩盤が押し合っており、プレートの活動によって地震が発生します。
4枚のプレートの内、北米・太平洋・フィリピン海の3枚のプレートが日本の東側に集中しているため、地震の頻度が偏っています。
参考:気象庁「令和5年(2023 年)の都道府県別の震度観測回数表」
●台風の接近数が少ない地方
台風の接近数が少ない地方は下記のとおりです。
地方 |
1年の平均接近回数 |
1位:北海道 |
1.63回 |
2位:北陸地方 |
2.56回 |
3位:東北地方 |
2.58回 |
4位:中国地方(山口県以外) |
2.93回 |
5位:関東・甲信地方 |
3.18回 |
6位:近畿地方 |
3.19回 |
7位:四国地方 |
3.31回 |
台風の被害を避けるなら、太平洋側から離れた東北側が他の地域より安全でしょう。沖縄から関東にかけて台風が接近しやすいのは、2つの現象によるものです。
・日本の東に発生する太平王高気圧
・西から東に吹く偏西風
台風は太平洋高気圧を回り込むようにして移動し、さらに偏西風によって東側に流されていきます。
●ゲリラ豪雨の回数が少ない都道府県
ゲリラ豪雨の発生回数が少ない都道府県を紹介します。
都道府県 |
2023年から過去5年の平均回数 |
1位:香川県 |
340回 |
2位:神奈川県、大阪府 |
370回 |
3位:佐賀県 |
390回 |
4位:埼玉県 |
550回 |
5位:鳥取県 |
600回 |
6位:徳島県 |
610回 |
7位:山梨県 |
620回 |
ゲリラ豪雨は全国的に比較的高頻度で発生しているため、どの都道府県でも完全には避けられません。天気予報の注意報・警報の通知をオンにしておけば、被害を避けやすくなるでしょう。
参考:ウェザーニュース「2023年のゲリラ雷雨は全国で9.3万回以上発生、昨年比約20%増」
2.自然災害が少ない!移住におすすめの都道府県トップ3
自然災害が少なく、移住におすすめの都道府県を1位から3位まで紹介します。
・1位:山梨県
・2位:群馬県
・3位:奈良県
総務省のデータを基に詳しく解説します。
●1位:山梨県
2021年に山梨県で発生した自然災害の被害は下記のとおりです。
・負傷者数:3人
・床上浸水:1件
山梨県で自然災害の被害が少ない理由は、県主導で災害対策に取り組んできたからです。2019年、山梨県は東日本台風によって道路が一週間寸断され、経済・観光に大きなダメージを受けました。過去の被害を教訓にして、山梨県は下記の災害対策を実践しています。
・治水・砂防事業による水害対策
・太陽光発電システムの導入支援
・倒木被害を抑えるための樹木事前伐採
・電柱倒壊による停電を防ぐための電線類地中化事業
大きな被害を受けたからこそ山梨県は対策を徹底し、自然災害の被害が少ない都道府県1位となっています。
参考:山梨県公式ホームページ「山梨県の取り組み 強靱化計画について」
●2位:群馬県
2021年に群馬県で発生した自然災害の被害を見てみましょう。
・負傷者数:4人
・床下浸水:4件
・河川の被害:1件
2019年の台風19号上陸時、群馬県は土砂崩れによって死者4人の被害が出ました。住宅の全壊やライフラインの寸断も起きています。自然災害による被害を抑えるため、群馬県は「ぐんま5つのゼロ宣言」を発表しました。
防災マップの周知や、停電をなくすための再生可能エネルギープロジェクトにより、群馬県は災害対策を充実させています。
参考:気象庁「令和元年 台風第 19号に関する 群馬県気象速報」
●3位:奈良県
2021年に奈良県で発生した自然災害の被害は下記のとおりです。
・床下浸水:10件
・河川の被害:1件
奈良県は日本一災害に強い県を目標に掲げています。防災情報のラジオ発信や河川の状況をリアルタイムで監視するシステムなど、災害対策に取り組み始めました。大量の人員と物資を各地に輸送するための「奈良県大規模広域防災拠点」を整備しています。
参考:奈良県公式ホームページ「特集/奈良県公式ホームページ」
3.【防災対策7選】南海トラフ地震が起きる前に知るべきこと
気象庁は、東日本大震災に匹敵する規模の「南海トラフ地震」が30年以内に70~80%の確率で起きると発表しました。特に危険なのは愛知県といわれており、地面から泥水があふれ出す液状化現象が、名古屋西部で広く発生する可能性があります。
危険なのは愛知県だけではありません。南海トラフ地震は、静岡県から宮崎県まで震度7の巨大地震になると予測されています。周辺の都道府県も震度6の地震や10mの大津波にさらされる可能性があります。
地震がいつ起こるかは専門家でも断言できません。あなたと家族が無事に過ごせるように、これから紹介する7つの防災対策を実践しましょう。
●ハザードマップで危険な区域を把握する
災害時の危険な区域をハザードマップで把握しましょう。ハザードマップは各市町村や国土交通省で公開している地図で、区域ごとに起こりやすい災害情報を載せています。
自治体のホームページには、過去の被災を教訓にした防災対策の例も充実しています。引っ越し予定の人や引っ越したばかりの人は、各市町村の公式サイトで防災情報をチェックしましょう。
●安否確認方法を把握する
災害時に備えて安否確認方法を把握しておきましょう。自然災害が起きると、回線がパンクして電話が通じにくくなります。確実に安否を伝えられる方法は下記の2つです。
災害用伝言ダイヤル(171) |
災害用伝言板(web171) |
● 音声での伝言登録 ● 30秒の音声を1~20件登録可能 ● 保存期間:制度終了まで |
● 文章での伝言登録 ● 100文字の文章を20件登録可能 ● 保存期間:6カ月 |
なお、上記の機能は平常時には利用できません。下記のスケジュールで体験利用が実施されています。
・毎月1、15日
・1月1日~3日
・8月30日~9月5日
・1月15日~21日
災害時に落ち着いて連絡を取れるように、使い方に慣れておきましょう。
●非常食を1週間分用意する
非常食は最低限1週間分用意しておきましょう。停電や断水が復旧するまで、1週間以上かかる可能性があります。大人2人分の栄養補給に必要な飲食物をまとめました。
飲食物の種類 |
詳細 |
飲料水 |
● 2ℓペットボトルの水を24本 ● 野菜・果物のジュース |
主食 |
● 肉・豆・野菜の缶詰:18個 ● 牛丼やカレーのレトルト食品:18個 ● パスタのレトルト食品:6個 |
主菜 |
● 米:4kg ● カップ麺:6個 ● パックご飯:6個 ● 乾麺:4袋 |
副菜 |
● 漬物類 |
果物 |
● ドライフルーツ ● 柿などの日持ちしやすい果物 |
菓子 |
● 飴 ● 羊羹 ● せんべい ● ビスケット ● チョコレート |
調味料 |
● 塩 ● 酢 ● 砂糖 ● みそ ● しょうゆ ● マヨネーズ ● ケチャップ |
その他 |
● カセットコンロ ● ボンベ:12本 ● インスタント味噌汁やスープ |
非常時には道路が寸断され、スーパーやコンビニで飲食物が購入できなくなる恐れがあります。ライフライン復旧まで生き延びられるように、非常食を準備しましょう。
参考:政府広報オンライン「いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは?」
●家具の配置や固定方法を見直す
家具の配置や固定方法の見直しは必須です。地震の負傷者の30~50%は、家具類による事故が原因となっています。
・L型金具で家具を壁に固定する
・イスやテーブルの足に滑り止めを付ける
・キャスター付きの家具は常にロックする
・飛散防止フィルムをガラス製の窓や扉に貼る
・つり下げ式の照明器具をチェーンで結びつける
棚の食器やガラスが室内に飛び散ってしまえば、室内を歩くことさえままなりません。タンスのような大型家具の固定だけでなく、ガラス素材の家具も飛散防止フィルムで対策しましょう。
参考:東京都総務局総合防災部防災管理課「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」
●子どもが使える防災グッズをそろえる
大人がいない状況でも子どもが無事に過ごせるように、子どもだけでも使える防災グッズをそろえておく必要があります。子ども用の防災グッズをまとめました。
・最低3日分の食料
・マスク
・タオル
・ズック靴
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・ブランケット
・レインウェア
・使い捨てカイロ
・マッチ・ろうそく
・歯ブラシ・歯磨き粉
・防災ずきん・ヘルメット
・ばんそうこう・常備薬などの救急用品
防災グッズをリュックサックに詰めておき、いつでも持ち出せるようにしておきましょう。
●蓄電池やポータブル電源で停電に備える
蓄電池やポータブル電源があれば、停電してもいつもどおりにコンセントが使えます。電気毛布や扇風機などの冷暖房で寒暖差による体調不良を防いだり、電子レンジや電気ケトルで温かい食べ物や飲み物を作ったりすることが可能。もちろん家族や親戚、友人との連絡や災害情報の収集に欠かせないスマホの充電も可能です。
蓄電池とポータブル電源には下記の違いがあります。
種類 |
特徴 |
蓄電池 |
・自宅への取り付けを想定したバッテリー ・自宅でのみ使用可能 ・大容量と高出力でいつもどおり自宅のコンセントが使用可能 |
・自宅以外にも避難所や車など好きな場所で使える可搬型の蓄電池 ・一般的に蓄電池より小容量、ただし蓄電池に負けない容量や出力の高性能モデルも ・コンセントだけでなくUSBポートもありスマホの充電に便利 |
周囲に津波や洪水リスクのある海や川がなく、耐震性の高い家に住んでおり、ほぼ確実に自宅で避難生活を送るなら蓄電池がおすすめです。一方で避難所や車で避難生活を送り得るなら、持ち運べるポータブル電源を選ぶと良いでしょう。
●災害時に支援を受けられる施設を把握する
災害時に支援を受けられる民間・公共施設を把握しておきましょう。
会社や学校から徒歩で長距離の帰宅をしなければならない場合には、災害時帰宅支援ステーションを利用できます。水道水やトイレ、休憩場所の使用、道路情報の把握といったサポートを受けられます。
利用開始できるのは発災から約72時間後です。下記の施設が、災害時帰宅支援ステーションとして想定されています。
・コンビニ
・ファミレス
・ガソリンスタンド
支援ステーションは、各市町村の役場・市役所ホームページで確認できます。
参考:内閣府(防災担当) 「大規模地震の発生に伴う帰宅困難者等対策のガイドライン」
4.災害の停電時でも家電を使える非常用電源おすすめ4選
自然災害の停電時に長く家電を使うためには、ポータブル電源とソーラーパネルのセットがおすすめです。大容量と高出力のポータブル電源なら、使用機会の多い家電に給電して生活の質を維持できます。
・スマホのバッテリー切れを防げる
・エアコンで暑さと寒さをしのげる
・電子レンジでレトルト食品を食べられる
また、ソーラーパネルセットなら、コンセントが使えない状況でもポータブル電源を再充電可能です。停電が長期間続いたとしても、家電を使い続けられます。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は自然放電が少なく、10年以上使える長寿命、且つ業界トップクラスのコンパクトを実現できているのでおすすめです。
●Jackery Solar Generator 240 New 100Wポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery ポータブル電源 240 Newと、Jackery SolarSaga 100Wのセットです。重量は約3.6kgと軽く、体への負担を抑えながら持ち運べます。大きさも500mlペットボトル約2本分とコンパクトなため、鞄やリュックサックに入れやすいサイズです。女性や子ども用のポータブル電源としておすすめ。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セットは、Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100 Prime のセットです。ソーラーパネルを車のルーフに取り付けられるため、長距離運転の発電に向いています。庭や地面に置かずに済むため、設置スペースも必要ありません。工業用の完全強化ガラスを素材に使用し、地震による落下にも耐えられる優れた耐衝撃性を持ちます。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery ポータブル電源 1000 Newと、Jackery SolarSaga 100Wのセットです。ルームエアコンや家庭用冷蔵庫など、ほぼすべての家電を使えます。最先端の高速充電技術「ChargeShieldテクノロジー2.0」と62種類の保護機能により、安全性・充電速度・耐熱性を向上させました。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、Jackery ポータブル電源 2000 NewとJackery SolarSaga 200 のセットです。UPS機能を搭載しているため、日頃から家電とコンセントの間につないでおけば、停電が起きた瞬間に0.02秒で電源が切り替わります。パススルー機能も備え、充電と給電を同時におこなってもバッテリー寿命が縮みません。
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まとめ
日本で一番災害が少ない都道府県は下記の3県です。
・1位:山梨県
・2位:群馬県
・3位:奈良県
自然災害が少ない都道府県でも防災対策は必要です。南海トラフ地震による震度7の範囲は、静岡から宮崎までとされていますが、周辺地域でも震度6の地震が起きる可能性があります。
あくまで可能性であり、予測とは違うエリアで地震が起きるかもしれません。万が一に備えて防災対策を充実させ、ポータブル電源で家電をいつでも動かせるようにしておきましょう。