キャンプにおすすめな車の7つの選び方
キャンプで使用する車を選ぶ際は、自宅からキャンプ場までの走行性や快適性、キャンプ場に着いてからの利便性などの観点に着目する必要があります。キャンプにおすすめな車の選び方は、以下のとおりです。
十分な積載量
キャンプでは、人数が多くなるほど積載量が多くなります。キャンプに行く人数に応じたキャンプギアが、十分入る容量のトランクスペースが備わっているのが望ましいです。
ファミリーキャンプでは、後部座席にも座ることになるため、トランクスペースが狭いと、誰かが膝の上にキャンプギアを抱えることになってしまいます。
優れた走破性
キャンプ場までの道中は、ほとんどが高速道路であるパターンが多いです。そのため、燃費や視界、走行安定性が高い車を選ぶことで、運転の疲れを最小限に抑えられます。
また、キャンプ場が近づいてくると、舗装されていない山道や砂利道を走行する場合があるため、悪路の走破性も重要です。悪路にある大きな溝や段差に、走破性の悪い車が接触すると、タイヤが空回ったり、車体に傷が付いたりする恐れがあります。
室内空間の広さ
キャンプ経験が増えてくると、全国各地にあるキャンプ場に行きたくなるものです。車で向かうと、車内で過ごす時間が長くなるため、快適に過ごすためには、室内空間の広さが重要になります。
特に、車中泊での使用も考えている場合は、シートがフルフラットになるタイプを選ぶのがおすすめです。膝を折り曲げることなく体を伸ばせるので、快適な睡眠を確保できます。
車高の高さ
走破性や快適性、収納性に関わる重要な要素が、車高の高さです。車高が低い車を選ぶと、フロア部分が地面と接触し、部品が損傷する恐れがあります。また、車高が高いと、高さのあるテントやタープ、テーブルも収納しやすいです。
天井が高くなることで、室内空間が広くなり、車内の圧迫感が和らぎます。さらに、ドライバーの目線が上がり、交通状況を把握しやすくなるので、運転の安全性も高まります。
シートアレンジが可能か
キャンプに行く人数や、車中泊の有無、荷物の多さなどによって、最適な室内空間を作り出すためには、シートアレンジができるかが必要です。シートアレンジには、以下のような例が挙げられます。
・2列目と3列目をフルフラットに倒し、平坦な就寝スペースを作る
・3列目を前方にスライドさせ、収納スペースを拡張する
・3列目を左右に跳ね上げて留めることで、高さと奥行のある荷物を載せる
防水加工・撥水加工の有無
キャンプ場付近の舗装されていない山道を走ると、土が跳ねて、車体が汚れる可能性が高いです。防水加工がされた車で走ることで、雨や洗車の際に汚れが落ちやすくなります。また、泥が付いたギアや衣服、靴が車内に入ることも多いため、シートの防水性も重要です。
また、撥水加工のある車を選ぶことで、水が塊になって弾かれるため、車に付いた汚れを雨と共に落とせます。お気に入りの車が長く綺麗な状態を保つために、必要な仕様と言えるでしょう。
おしゃれなデザイン
キャンプの車を選ぶ上で、デザイン性も欠かせない要素です。自然やキャンプギアに合う、ワイルドで無骨なデザインの車は、キャンパーの憧れと言っても過言ではありません。
友人に自慢したくなるようなデザインの車を選びましょう。デザインが好みであれば、乗る度にテンションが上がります。キャンプはあくまでも娯楽なので、気分を上げられる「おしゃれさ」は、機能性よりも重視したいという方も多いでしょう。
キャンプに向いている車のボディタイプ3選
車の外観や構造、用途に応じて分けられるボディタイプ。キャンプの用途で使用する場合には、以下のボディタイプから選ぶと、間違いありません。デザイン性と機能性の両面で、キャンプに最適なボディタイプです。
SUV|悪路走行を得意とする
悪路の走破性に優れているボディタイプが、SUVです。地面と車体の間隔が広いため、悪路の凹凸にも対応できます。また、SUVには積載量が十分あるタイプや、汚れに強い加工がされたシートが備わったタイプなど、キャンプ向きのメリットが大きいです。
無骨でアウトドアの雰囲気を醸し出すデザインも特徴的なので、キャンプ用の車といえば、SUVを想像する方も多いでしょう。
ミニバン|積載能力に長ける
室内空間の広さや積載能力の高さが特徴のミニバン。ファミリーキャンプに最適のボディタイプと言えます。電動スライドドアを有している場合が多く、乗り降りも楽ちんです。3列目シートを所有した車もあり、収納することで、SUVを超える車載量を実現します。
軽自動車|コスパに優れている
キャンプ場でよく見かけるワイルドでクールな車は、費用が高いイメージがあり、コスパを重視したいという方には、軽自動車がおすすめです。室内空間は他のボディタイプと比べると狭いですが、維持費や高速料金が安いです。小回りが利くので、最も普段使いがしやすく、コスパの高いボディタイプと言えるでしょう。
初めてのキャンプ車におすすめの車種5選
走破性に優れたSUV、収納性・室内空間に優れたミニバン、コスパに優れた軽自動車。どれを選ぶかは、使用人数や予算、デザインによって異なるでしょう。それぞれのキャンプに最適な車種は、以下のとおりです。
【SUV】トヨタ|ランドクルーザー
出典:トヨタ自動車WEBサイト
60年の歴史を誇る今も尚、アウトドア用の車に似合うボディのカッコよさと、ダイナミックな走破性で、国内外問わず人気を博しているSUV車です。ランドクルーザーには、以下のような特徴があります。
・8気筒エンジンと四輪制御機能で安定した走行を実現する
・静音性が高く、エンジン音を気にせずオフロードや街中を走行できる
・無骨でワイルドなデザイン性が高い
参考:ランドクルーザー300フルモデルチェンジ|最新自動車情報
【SUV】日産|エクストレイル
出典:日産自動車ホームページ
乗り心地や収納性に優れたアウトドアに最適なSUV車です。高速道路を走ることが多いアウトドアにおいて、プロパイロット機能によってブレーキを自動コントロールしてくれるので、移動時のストレスを最小限にできます。
また、後部座席をフラットにすることで、トランクルームの拡張が可能です。ラゲッジボードは防水加工のため、汚れを落としやすく、洗った後のギアをすぐに載せても気になりません。キャンプギアが多く、両手が塞がっていても、足元のセンサーでバッグドアを開けます。
【ミニバン】トヨタ|ノア
出典:トヨタ自動車WEBサイト
室内空間が広く、多くの収納が可能なので、ファミリーキャンプに最適なミニバンです。3列シートが搭載されたタイプでは、シートアレンジによって後列が全てフルフラットになるので、車中泊での使用にも向いています。
バックドアを開けると、荷物を載せるスペースの高さが低く設定されているため、子供でも簡単に荷物を載せられます。
【軽】スズキ|ジムニー
出典:スズキ株式会社
路面状況に応じて2WDと4WDを切り替えられるジムニーは、オフロードだけでなく、街中の走行にも最適な軽自動車です。2WDは4WDよりも燃料費が安いので、ランニングコストを抑えられます。
タイヤの接地面が大きいため、キャンプ場周辺のでこぼこ道も安定して走行できます。アクセサリーが豊富にあり、好みの仕様にカスタマイズできるのも大きな魅力です。
【軽】ダイハツ|タフト
四角い可愛らしさとアウトドアらしいデザインが魅力の軽自動車のクロスオーバーSUVです。タフトの後部座席はフルフラットになるので、低価格で車中泊も楽しめます。左右に付いているマルチフックや、開閉可能なフレキシブルボードなど、積載量を増やす工夫が、至る所に施されています。
キャンプ車にあると重宝するアイテム3選
アウトドア用に購入した車をさらにアウトドア仕様にするためには、以下のアイテムを揃えるのがおすすめです。長時間の高速道路や、キャンプ場での悪天候、オートサイトでの車中泊など、車内で生活する時間をより快適にしてくれます。
車中泊マット
車の中で寝泊りする時に、欠かせないアイテムが車中泊用のマットです。遠方のキャンプ場に向かう際、現地に着くと時間帯が遅くなるため、その日は別の場所に宿泊し、翌日キャンプをする場合もあるでしょう。ホテルに泊まると余計に宿泊費がかかってしまいます。
車中泊にすることで、宿代を節約でき、時間や場所に縛られない快適な旅が実現します。また、オートサイトで車中泊することで、テントの設営・撤収の手間がかかりません。車中泊マットがあると、シートの隙間を埋められ、適度なクッション性により睡眠の質が高まります。
車載冷蔵庫
小型の車載冷蔵庫があると、食材の冷却が可能です。キャンプ場によっては、スーパーまで距離がある場合があります。食材を買ってから実際に使うまでに時間が空きすぎると、食中毒の危険が高まります。車内だけでなく、サイトに持ち出して使いたい場合は、AC電源に対応したタイプを選びましょう。
ポータブル電源
車があるキャンプで、移動中やキャンプ中の快適性を向上してくれるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、大量の電気を内部のバッテリーに溜め込み、コンセントがない環境でもAC出力などの多彩なポートから電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源があることで、車内やキャンプ場では以下のようなメリットがあります。
・スーパーで買った飲食物を車載冷蔵庫で冷却し、食中毒や熱中症の対策ができる
・車内やテント内で、電気毛布や扇風機を使い、快適な気温で生活できる
・電気ケトルや電子レンジを使用し、火を使わずにいつでも加熱調理が行える
・車内やテント内を照らすLEDランタンを、長時間稼働させられる
・ナビ代わりになるスマホを、常にフル充電にしておける
キャンプや車内で使用するポータブル電源は、使用人数に応じた幅広い容量バリエーションを展開するJackery製がおすすめです。創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇り、アウトドアでの使用に最適な高い安全認証を複数取得しています。Jackeryのおすすめ機種は、以下のとおりです。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
1264Whの大容量かつ2000Wの定格出力を備えた「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と「Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル」により、サービスエリアやキャンプ場で発電した電気を使って、車内やテント内を快適に過ごせます。
■商品の特徴
・ソーラーパネルのIBCセル技術により、高い変換効率で2時間でフル充電できる
・車載冷蔵庫や電子レンジ、LEDランタンなどの計8台の家電を同時に動かせる
・リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、毎日使用しても10年以上使える
・5kWhまで拡張できるので、長距離の車移動でも家電を使い続けられる
・合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載しているため、気温差が激しいアウトドアでも安全に使用できる
Jackery Solar Generator 600 plus
632Whの大容量と800Wの定格出力を備えたポータブル電源と、100Wのソーラーパネルのセットにより、外で発電した電気で冷蔵庫や扇風機、電気ケトルを稼働させられます。
■商品の特徴
・ポータブル電源とソーラーパネルは、合わせて10.95kgという軽量さかつコンパクト設計のため、駐車場からサイトまで持ち運びやすい
・内蔵のLEDで、車内やテント内を照らせる
・耐衝撃性や耐火性に優れており、テントの外でも使用できる
・LFPバッテリーの搭載により、アウトドアや非常用などで10年以上使える
・最大25%の太陽光変換効率により、電気が不足したら素早く充電できる
キャンプで使う車の選びでよくある質問
初めてキャンプ用の車を購入する方は、自分に合った車を見極めるのが難しいです。キャンプで使う車について、よくある質問と回答を紹介します。
ファミリーキャンプにはどのような車がおすすめですか?
使用人数が多いファミリーキャンプでは、室内空間の広さと乗車定員の多さを兼ね備えたミニバンがおすすめです。積載量が多いため、家族全員分の道具を載せられます。少人数で使用する際には、2列・3列シートを倒すことで、車中泊も可能です。
ソロキャンプにおすすめの車を教えてください。
一人で自由気ままにソロキャンプがしたいという方には、コストパフォーマンスに優れた軽自動車がおすすめです。維持費やガソリン代、高速代が安いので、余ったお金をキャンプギアやサイト使用料に充てられます。室内空間が広く設計されたタイプもあるので、一人でも十分快適に過ごせるでしょう。
車持ってない人でもキャンプっていけるんですか?
キャンプは、車を持っていない方でも十分楽しめます。しかし、持参する荷物が増えていくと、道中の持ち運びが大変になります。また、車で近くのスーパーにいつでも買い出しに行けたり、車の中で寝泊りできたりするのも大きなメリットです。
キャンプに向いている小型車と言えば?
使用人数が少なかったり、現地のレンタル品を利用したりする場合は、小型車でも問題ありません。キャンプに最適な小型車とその特徴は、以下のとおりです。
車種 |
メーカー |
特徴 |
ジムニー |
スズキ |
・シートをフルフラットにできる ・カスタマイズパーツが豊富にある |
ウェイク |
ダイハツ |
・積載量が多い ・室内空間の広さでミニバンにも引けを取らない |
ハスラー |
スズキ |
・運転席が高く、運転しやすい ・アウトドアにぴったりなデザイン性に優れている |
まとめ|キャンプ車におすすめタイプはSUV
キャンプで使用する車は、車内空間や走破性、積載量、デザイン性などで選ぶのが望ましいです。数あるボディタイプの中でも、走破性やデザイン性に優れたSUVは特にキャンプに向いています。
この記事で紹介した車種やアイテムを参考に、お気に入りのキャンプ専用車で快適なキャンプライフを満喫してください。
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