「企業におすすめ」ポータブル電源の選び方を解説
ポータブル電源は、企業防災で重宝される製品のひとつです。しかし、ポータブル電源には多くの種類があるため、どれを選ぶべきか悩むでしょう。この記事では、企業向けポータブル電源の選び方について解説します。ぜひポータブル電源選びの際に役立ててみてください。
企業向けポータブル電源の選び方
企業向けポータブル電源は、以下9個の基準をもとに選ぶのがおすすめです。
・バッテリー容量は1000Wh以上のものを選ぶ
・防災時に役立つ機能が充実しているものを選ぶ
・同時充給可能数が多いものを選ぶ
・急速充電可能なものを選ぶ
・定格出力が高いものを選ぶ
・バッテリー寿命が長いものを選ぶ
・安全性が担保されているものを選ぶ
・ソーラーパネルなどで自家発電可能なものを選ぶ
1.バッテリー容量は1,000Wh以上のものを選ぶ
企業防災用のバッテリー容量は、最低でも1,000Wh以上のものを選びましょう。なぜなら、冷蔵庫や複数のパソコン使用などで大きな電力を必要とするためです。具体的には、冷蔵庫であれば消費電力は250ワット程度であり、1,000Whのポータブル電源では約3時間半使い続けられます。
またポータブル電源は、自然放電により容量の約30%が失われる可能性があります。そのことも踏まえ、バッテリー容量に余裕のあるポータブル電源を選ぶとより安心です。
ポータブル電源は、容量の大きさに比例して高額になる傾向があります。とはいえ、被災時に企業が受ける可能性のある損失のことを考えると投資しておいたほうがよいでしょう。
2.防災時に役立つ機能が充実しているものを選ぶ
ポータブル電源には、防災時に役立つ機能がついているものもあります。例として、LEDライトや防水機能、ワイヤレス充電機能などが挙げられます。
同程度のスペックのポータブル電源で悩んだ場合は、防災時に役立つ機能が充実しているかどうかを判断基準のひとつとすると良いでしょう。
3.同時充給可能数が多いものを選ぶ
企業防災には、同時充電可能数の多いポータブル電源が適しています。その理由は、緊急時には同時に複数の電化製品に充電する必要があるためです。
例えば、寒い時期に暖を取るための電気ストーブや、システムを復旧するためのパソコンなどを同時に動かす必要があります。同時充給可能数は、多めのものを選んでおけば間違いありません。
また、利用できる端子の種類も多いほうがよいです。そのほうが、利用できる電子機器の種類の幅も拡がります。端子の種類は、以下のとおりです。
● AC(コンセント)ポート:家庭用電気製品に使う
● DCポート(シガーソケット):車載専用の電気製品に使う
● USB-A(Type-A)(Type-C)ポート:スマートフォンなどのモバイル製品に使う
4.急速充電可能なものを選ぶ
被災時にも企業活動を継続するためには、早急なシステムの復旧が必要です。そのためには、すぐにパソコンやWi-Fiルーターを使用できるよう、急速充電可能なポータブル電源を用意しておく必要があります。
急速充電規格に対応しているかは、USB PD(Power Delivery)やQC(Quick Charge)などの表記があるかによって判断可能です。ただし、急速充電するには対応する端末・USBケーブルも必要になるので、それらもあわせて用意しましょう。
5.定格出力が高いものを選ぶ
定格出力とは、指定された条件下で安全に達成できる最大出力の合計値のことです。ポータブル電源の定格出力を超える消費電力を必要とする家電や電子機器は使用できません。
例えばポータブル電源の定格出力が1,000ワットの場合、給電できる家電や電子機器の消費電力合計は1,000ワット未満に抑える必要があります。企業の被災時には、同時に多くの電子機器と家電を利用することになるため、定格出力が高いポータブル電源を選ぶとよいです。
使いたい家電や電子機器の消費電力がわからない場合は、メーカーの製品ページやACアダプタで確認できます。
6.バッテリー寿命(サイクル数)が長いものを選ぶ
ポータブル電源は、決して安い買い物ではないため、コスト抑制の観点からなるべく長持ちするものを選びましょう。ポータブル電源のバッテリーの基準は、サイクル数でみるとよいでしょう。サイクル数とは充電の回数ではなく、0%から100%までで1サイクルとなり、0%から100%まで20%を5回に分けて充電しても、サイクル数は1回となります。
また、サイクル数500回とある場合、500回放充電を繰り返した後にすぐ使えなくなるわけではなく、初期容量の80%程度は維持するため、その後も使い続けることはできますが、表示上は100%となっていても、実際には購入時の80%しか溜まらなくなるため、買い替えた方が良い、ということになります。
7.安全性が担保されているものを選ぶ
ポータブル電源は、安全性が担保されているもののほうが安心して使えます。安全性を証明するものの代表として、PSEマークがあります。
しかしポータブル電源は、PSEマークが必須とされていません。したがって、安全性をポータブル選びの基準とする場合は、PSEマークの有無を確認しましょう。
安全性を保証するものには、PSEマークの他に以下のものなどがあります。
● CEマーク:EUの法律で定められた安全性能基準規格
● RoHS:EUによる電子・電気機器における特定有害物の使用制限
● UN38.3:リチウムイオン電池の国際輸送時に求められる最も基本的で重要な安全性規格
ちなみにPSEマークは、安全性の高さによってひし形と丸形の2種類に分けられます。ひし形のほうがより厳しい検査項目をクリアしており、安全性は高いです。
9.ソーラーパネルなどで自家発電可能なものを選ぶ
企業防災用ポータブル電源を選ぶ際は、自家発電可能かどうかも判断基準とするのがよいです。自家発電ができることによって、充電にかかるコストを削減できます。また、環境に配慮しているとみなされ、企業イメージ向上効果も期待できます。
自家発電の方法としては、ソーラーパネルを利用した太陽光発電が主流です。ソーラーパネルの設置費用は高額ですが、持ち運べるタイプのコンパクトなソーラーパネルも存在します。そうしたものを導入することで、停電時も太陽の光さえあれば電力を確保することができます。
ちなみにJackery(ジャクリ)は、自社製ソーラーパネルの利用を勧めています。なぜなら、他社のソーラーパネルを選んでしまうと、互換性がなく利用できない可能性があるためです。そのため、自社製ソーラーパネルを購入したほうが間違いありません。
ポータブル電源の寿命を長持ちさせる3つのポイント
ポータブル電源は安い買い物ではありませんし、必要なときに正常に動作しなければ意味がありません。そのため、いつでも使えるよう寿命を長持ちさせましょう。
適切にバッテリー量を残して保管する
ポータブル電源のバッテリー残量は、適切な状態に保ちましょう。具体的には、80〜60%のバッテリー残量を維持し、3ヵ月に1回充電するのが目安です。
ポータブル電源は、フル充電のまま保管すると放電やバッテリーの化学反応で劣化が進んでしまいます。一方で充電が空の状態で保管すると、万が一のときに使えないため意味がありません。よって、適切なバッテリーを残して保管することが長持ちさせるうえで重要です。
設置場所の温度や湿度などに注意する
ポータブル電源は繊細であるため、外部からのダメージに弱いです。例えば、直射日光が当たる場所や高温多湿の部屋で保管すると、すぐに劣化してしまう可能性があります。ポータブル電源には、商品ごとに動作温度や充電温度が定められているため、これらを守るようにしましょう。
パススルー充電はなるべく使用を避ける
パススルー充電とは、ポータブル電源本体に充電しながら接続機器に充給電することです。しかし、パススルー充電することで、バッテリーが劣化しやすくなります。したがって、パススルー充電の使用は、本当に必要なときに限定しましょう。
企業向け非常用発電機はJackeyのポータブル電源がおすすめ!
ポータブル電源1500Pro
ポータブル電源 1500 Proのおもなおすすめポイントは、以下のとおりです。
● 定格出力が大きいため、多くの電力を要する電子機器も動かせる
● 短時間で充電できる
● サイクル数が500回もある
● パソコンやスマートフォンなど同時に多くの電子機器に給電できる
● ソーラーパネルで発電できるため、コストが抑えられるうえ、環境にやさしく企業イメージもよくなる
● LEDライト機能がついているため照明器具が使えなくなった際も安心
● PSEマークを取得しているため安全性が高い
保証期間は本来3年間ですが、公式サイトからご購入いただくことで2年間延長し、計5年間の保証がつきます。ご興味がある方は、こちらのリンクをご覧ください。
ポータブル電源 2000 Pro
より多くの家電や電子機器を使わなければならない状況が想定される場合は、ポータブル電源 2000 Proがおすすめです。
保証期間は1500Proと同様に本来3年間ですが、公式サイトからご購入いただくことで2年間延長し、計5年間の保証がつきます。ご興味がある方は、こちらのリンクをご覧ください。
まとめ
まとめ
ポータブル電源は高価なうえ、基本スペックやその他の機能により、どれだけ企業防災に役立つか変わってきます。そのため、ポータブル電源は慎重に選ぶ必要があります。ポータブル電源を購入する際は、ぜひこの記事で解説した基準を参考にしてみてください。
コメント