【2023年最新】蓄電池の寿命を延ばす4つのコツ!コスパ最強蓄電池も紹介
「蓄電池の寿命はどのくらい?」「安い買い物ではないし、蓄電池をできるだけ長持ちさせたい…」蓄電池の寿命といわれても、製品に書いてあるわけではないので何年なのか疑問に感じる人は多いでしょう。
そこで今回は蓄電池の寿命の決まり方や、寿命を延ばしてお得に使う方法を解説します。これから蓄電池を導入する人も、すでに家にある人もぜひチェックして損なく使いましょう。
蓄電池の寿命は一般的に10~20年!
蓄電池の寿命は一般的に10~20年といわれています。どのように蓄電池の寿命が決まるのか、目安はどこを見ればよいのかなどを順にみていきましょう。
●蓄電池の寿命を左右するのは「サイクル数」
蓄電池の寿命は、一般的に「サイクル数」という単位で表されます。充電量が0%の状態から満タンまで充電し、再度0%まで使い切るのが「1サイクル」です(※)。蓄電池のサイクル数の分だけ蓄電池を使うと、性能が大きく劣化することを示しています。
※メーカーによっては「充電量が0%の状態から満タンまで充電する」のを1サイクルとしている場合もあります。
たとえば2,000サイクルの蓄電池なら、1日1サイクルのペースで使えばおよそ5~6年で寿命を迎えます。ただし寿命を迎えたからといって、突然蓄電池が使えなくなるわけではありません。部品の故障などが発生しない限り、まったく使えなくなることはないでしょう。とはいえ年数が経過するほど、部品の故障も発生しやすくなるので注意が必要です。
●目安はメーカーの保証年数
性能によっても異なりますが、蓄電池の寿命の目安は「メーカーの保証年数」です。一般的な家庭用の設置型蓄電池には10年~15年ほどの保証がついているので、およそ保証年数程度の寿命があると覚えておきましょう。
ただし家庭用の設置型蓄電池の期待寿命は30年ともいわれています。実際には保証が切れてからも長く使える可能性が高いです。
●「法定耐用年数」の6年は関係ない
多くの人が勘違いしているポイントですが、蓄電池の「法定耐用年数6年」は寿命とは関係ありません。法定耐用年数とはあくまで固定資産税の計算のために定められた期間です。6年経つと税法上は「資産価値がない」という扱いになりますが、先ほど解説したように寿命はサイクル数で決まるので覚えておきましょう。
バッテリーの種類によって蓄電池の寿命が異なる
ここでは蓄電池を寿命まで使った後どうなるかについて詳しく解説していきます。
●寿命が来てもまだ使える
先ほど『蓄電池の寿命を左右するのは「サイクル数」』でも軽く説明しましたが、蓄電池は寿命が来たからといって使えなくなるわけではありません。あくまで性能が劣化していくのみで、重大な故障が発生しない限りは使い続けられます。ただし使えば使うほど最大容量は減少していくでしょう。
なお多くのリチウムイオン系蓄電池の最大容量は「最初はゆるやかに、ある時から急激に」減少していくことが分かっています。購入時の最大容量の半分ほどまで減少したら、買い替えを検討しても良いかもしれません。
※参考:日吉啓太. "リチウムイオン電池の劣化モデルに関する研究." 大学院研究年報 理工学研究科編 48 (2018). ほか
●メーカーによっては内蔵バッテリーを無償交換してくれることも
メーカーによっては、保証期間内であれば内蔵バッテリーを無償交換してくれる場合もあります。もちろんこの場合は、容量は購入当初の水準まで復活するでしょう。ただし「一定期間内に一定のラインまで最大容量が減ってしまった場合」など、多くのメーカーで交換には条件があるので注意が必要です。そもそも無償交換してくれないメーカーもあるため、購入前にしっかり確認しておきましょう。
寿命があっても蓄電池の導入には3つのメリットがある
「寿命があるし容量も減っていくのに、蓄電池を導入する意味はあるの?」と思う方もいるでしょう。そこで蓄電池を導入する3つのメリットを解説します。
● 停電時も焦らず普通に生活できる
● 普段の電気代を節約できる
● 太陽光発電のデメリットを払拭できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
●メリット①:停電時も焦らず普通に生活できる
蓄電池があれば、停電時も焦らず普通に近い生活ができるでしょう。特に屋根の上に取り付けするソーラーパネルとセットで蓄電池を導入すれば、よほどの悪天候が続かない限りは家の中の家電を一通り使えます。蓄電池があるかないかで、停電を伴う災害時の安心感は大きく変わるでしょう。
内閣府によれば30年以内に、東日本大震災クラスの大規模地震が3つ起きる可能性が高いと公表されています。地震に伴う停電対策の一環として、蓄電池の導入は効果的です。
引用元:内閣府防災情報のページ
いつ起きるか分からない地震に備えて、ぜひ蓄電池を備えておきましょう。「家に取り付けるソーラーパネルと蓄電池は高すぎて手が出せない…」という人には、大容量でコスパのよい「ポータブル電源」がおすすめです。
●メリット②:普段の電気代を節約できる
蓄電池を導入すれば、下記の2パターンで普段の電気代を節約できます。
● ソーラーパネルがある場合:ソーラーパネルで充電した蓄電池から給電する
● 蓄電池のみの場合:電気料金が安い時間に蓄電池を充電し、高い時間は蓄電池から給電する
ソーラーパネルがある場合は、もちろん蓄電池に充電して使うだけで電気代の節約ができます。蓄電池だけを導入する場合でも、電気料金が安い時間帯に充電し、高い時間帯には蓄電池に溜めた電力で家電を動かせば電気代が下がるでしょう。
ただし蓄電池だけを導入して元が取れる可能性は、ほぼ0といっても過言ではありません。「お得に電気が使いたい」なら、やはりソーラーパネルとセットで導入したほうがいいでしょう。初期費用を抑えて電気代を節約したいなら、安く購入できる蓄電池「ポータブル電源」を選んでみてください。
●メリット③:太陽光発電のデメリットを払拭できる
すでにソーラーパネルを設置している場合、蓄電池を追加で導入すれば下記2つの太陽光発電のデメリットをカバーできます。
● 夜に電気が使えない
● 売電価格が安くなっている
太陽光発電は昼間しか発電できないため、蓄電池がないと夜は使用できません。また多くの人は太陽光発電で生み出した電気を電力会社に売って「売電収入」を得ていますが、この際の「売電価格(FIT価格)」は下記のように年々下落しています。
※資源エネルギー庁資料などを基に当社作成
その点蓄電池があれば、貯めた電気を夜にも使用可能。売電だけでなく自家消費の選択肢が生まれるので、よりお得に電気が使えます。みなさん体感しているように電気料金も徐々に上がりつつあり、自家消費に切り替えるメリットは大きいでしょう。
蓄電池の寿命を延ばすための4つのコツ
蓄電池の寿命を延ばしたいなら、下記4つのコツをチェックしておきましょう。
● 日光が直接当たらない場所に設置する
● 少し容量に余裕のある蓄電池を選ぶ
● 相性の良いソーラーパネルと接続する
● 充電満タン・空っぽで放置しない
それぞれのコツについて詳しく解説します。
●コツ①:日光が直接当たらない場所に設置する
蓄電池は1日中日光が当たらない場所に設置しましょう。一般的な蓄電池に内蔵されるリチウムイオンバッテリーは高温になると、通常時の上限を超える量の電力を蓄える「過充電」という現象が起きてしまいます。強い負荷がかかってしまうため、寿命よりも早く劣化が進むリスクが高いです。また劣化だけでなく熱暴走による故障のリスクもあるので、どの時間帯も直射日光が当たらない位置を選んで設置してください。
●コツ②:少し容量に余裕のある蓄電池を選ぶ
少し容量に余裕のある蓄電池を選ぶのもコツです。蓄電池は残量が0%の状態で放置すると「過放電」を起こし、バッテリーの内部の負極部分が溶け出し劣化してしまいます。日常的に使うなら容量に余裕のある蓄電池を選び、残量が0にならないよう注意しましょう。
●コツ③:相性の良いソーラーパネルと接続する
蓄電池と相性の良いソーラーパネルと接続するのもポイントです。相性の悪いもの同士を使うと、内蔵部品に想定外の負荷がかかって劣化が早く進む可能性があります。近年発売されているほとんどの蓄電池・ソーラーパネルはどのメーカーのものとも互換性がありますが、心配な方はメーカーを合わせたほうがいいでしょう。
●コツ④:充電満タン・空っぽで放置しない
コツ①・コツ②と被る部分がありますが、充電満タン・空っぽでの放置は避けましょう。過充電・過放電を起こし、劣化を進めてしまう可能性があります。充電満タンなら少し使ってから放置しつつ、使いすぎて空っぽにもしないようにしましょう。
長寿命でコスパ最強の蓄電池おすすめ3選
「設置型の蓄電池はちょっと金額が高い…」「賃貸だから大きな蓄電池は置けない…」という方には、設置工事が不要で持ち運びできる蓄電池「ポータブル電源」がおすすめです。最近のポータブル電源は長寿命化を実現しており、設置型の蓄電池と大きく変わらない10年以上の長期間使えます。
設置型の蓄電池は数十万円~数百万円するのに対し、ポータブル電源は数万円から豊富なラインナップがあるのもポイントです。持ち運びが可能なため、災害対策だけでなくキャンプや車中泊などのシーンでも活躍するでしょう。
今回は全世界で300万台以上の販売実績がある、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源から「ソーラーパネルとセットのお得なモデル」を3つピックアップしました。予算や希望の使い方にあったモデルを選んでみてください。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus:本格的な太陽光発電装置並のハイクラスモデル!
「10年以上使えるポータブル電源が欲しい!」という人におすすめなのが、4,000サイクルの長寿命を実現したポータブル電源が含まれた「Jackery Solar Generator 2000 Plus」です。毎日活用しても10年以上使えるうえ、4,000サイクル使用後も70%以上の充電残量に期待できます。
容量は2,042Whと大きく、停電時には炊飯器や電子レンジを何度か使っても問題なし。電気毛布や扇風機も約30時間使えるため、熱中症や低体温症のリスクも軽減します。さらに容量は拡張バッテリーで最大12,000Whまで増やせるので、より本格的な災害対策も可能です。
付属するソーラーパネルは1枚ですが、最大6枚まで増設して本格的な太陽光発電装置も作れます。災害対策だけでなく、日々の電気代の負担も抑えてくれるでしょう。30万円以上の予算がある方は、ぜひ「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を使ってみてください。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus:予算20万円前後の人におすすめ!
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 300 Plus 40Wミニ:とにかく安い蓄電池が欲しい人に!
「とにかく安く性能の良い蓄電池を手に入れたい!」という人には、50,000円以内の予算で揃えられる「Jackery Solar Generator 300 Plus 40Wミニ」をおすすめします。49,900円という圧倒的な低価格にもかかわらず、容量288Whのポータブル電源と出力40Wのソーラーパネルがセットに。この1台があれば、災害時にスマホの充電が切れる心配はありません。
さらに小型モデルにしては業界最高峰の寿命3,000サイクルとなっており、ほぼ毎日使っても8~10年間はほとんど性能が落ちることなく使用できます。3,000サイクル使った後も、工場出荷時の容量の80%以上を維持できるのが実証済みです。安く長持ちする最強コスパの「Jackery Solar Generator 300 Plus 40Wミニ」で、自分や家族の安全を守れるよう最低限の対策をしておきましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 300 Plus |
容量 |
288Wh |
定格出力 |
300W/正弦波(最大瞬間出力:600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ1、DCⅹ1、USBⅹ3 |
満充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
蓄電池の寿命の目安は10~20年ですが、製品によっても異なるので「サイクル数」や「メーカーの保証期間」を確認しておきましょう。なお寿命が来てもすぐ使えなくなるわけではなく、少しずつ性能が劣化していきます。蓄電池の寿命を延ばすためには過充電・過放電のリスクがある使い方はせず、できればソーラーパネルと蓄電池のメーカーを合わせてください。
なお蓄電池の金額にハードルの高さを感じる人は、コスパ良く購入できて設置工事もいらない「ポータブル電源」がおすすめです。ソーラーパネルとセットになった「Jackery Solar Generator」シリーズならさらにお得に購入できるので、ぜひ予算に合うものを使ってみましょう。
コメント