1.なぜポータブル電源にソーラーパネルは必要なのか?併用する必要性
持ち運びが可能なポータブル電源は、キャンプや撮影、停電時など幅広いシーンで活躍します。しかし、ポータブル電源だけでは以下のような欠点があるのです。
● 一度バッテリーがなくなると、電源に接続して充電するしかない
● 電力が尽きてしまうので、長期間の停電には対応できない
● キャンプや車中泊など、電源から離れた場所では再充電できない
ポータブル電源のこれらの欠点を解決するのがソーラーパネルです。ソーラーパネルを併用するメリットをまとめました。
● 電源がなくても太陽光さえあれば繰り返し充電できるため、バッテリー切れの心配が解消
● 長期の停電時でも、日中に充電して夜間に使用するサイクルが可能
● アウトドアや災害時など、いつでもどこでも電力を「自給自足」できる
要するに、ポータブル電源だけでは「蓄電」しかできませんが、ソーラーパネルを加えることで「発電」と「蓄電」の両方が可能になります。
電気代の節約も可能、連泊のキャンプや車中泊でも活躍。本当の意味での「非常用電源」としての価値も発揮します。コストとの兼ね合いはあるものの、可能ならポータブル電源とソーラーパネルは併用すべきでしょう。
2.ポータブル電源に使うソーラーパネルを選ぶポイント
「ポータブル電源とソーラーパネルを用意したのに、思いのほか充電できない……」といったトラブルを防ぐために、押さえておきたい6つのポイントがあります。順に見ていきましょう。
①お持ちのポータブル電源と互換性があるかどうか
すべてのソーラーパネルが、すべてのポータブル電源と互換性があるわけではありません。接続端子の種類や入力電圧の範囲が合っているか確認する必要があります。互換性がないと、せっかく購入したソーラーパネルが使えません。
もっとも簡単な方法は「ポータブル電源と同じメーカーのソーラーパネル製品を使う」こと。Jackeryの場合は、ポータブル電源とソーラーパネルのおトクなセット「Jackery Solar Generator」シリーズを用意しています。充電は最適化されており、コストも抑えられて一石二鳥です。
②ソーラーパネルの発電効率は十分か
ソーラーパネルの変換効率は、太陽光エネルギーをどれだけ電気エネルギーに変換できるか示す指標のこと。一般的なソーラーパネルの変換効率は15〜20%程度です。これを上回っていれば、十分な効率で発電できるといえます。
Jackeryのソーラーパネル「SolarSaga」シリーズは、据付型太陽光発電装置の技術を流用することで、業界トップクラスの25%変換効率を実現しました。同じサイズ・同じ光の量でもより多く発電できます。晴れの日より効率は劣るものの、曇りの日でもしっかりと発電可能です。
③防水性が高いか
急な雨や朝露からパネルを守り、長期間安全に使用するためには、防水性の高いものを選びましょう。ソーラーパネルの防水性を確認するには、規格(IP等級)の確認がおすすめです。
Jackeryのソーラーパネルは「IP67」または「IP68」の等級を取得しており、一時的に水に浸かっても耐えられる高い防水性を持っています(※)。天候の変化が激しいアウトドアでも、安心してソーラー充電できるでしょう。
※ソーラーパネルの端子部分は防水ではありません。ただしシリコンカバーがあるので、ふさいでおけば水の侵入を防げます。
④携帯性に優れているか
アウトドアや防災用途でソーラーパネルを使用するなら持ち運びやすさもポイント。以下の点をチェックしましょう。
● 折りたためるか
● 持ち運べる取っ手があるか
● 折りたためる場合は、勝手に広がらないように固定できるか
Jackeryのソーラーパネルは、折りたたみ式の軽量設計。広がらないように固定できるうえ、全機種に取っ手があり持ち運びは簡単です。キャンプや車中泊、災害時の避難所使用を想定するなら、Jackeryのような携帯性に優れたソーラーパネルをおすすめします。
④ソーラーパネル本体で直接デバイスを充電できるか
ポータブル電源の充電がなくなっても、ソーラーパネルから直接スマホやタブレットを充電できると便利です。ポータブル電源の充電が進むのを待つ必要がありません。
JackeryのソーラーパネルにはUSB-AポートやUSB-Cポートが搭載されており、ソーラーパネルから直接スマホやタブレットを直接充電可能。もちろん、ポータブル電源を充電しながら使えるので、スマホの充電では余るほど発電してしまっても無駄にはなりません。
⑤ポータブル電源の最大DC入力ワット数に合ったソーラーパネルの枚数か
ポータブル電源には最大DC入力ワット数という制限があり、この数値を超える入力は受け付けられません。たとえば、最大入力が100Wのポータブル電源に200Wのソーラーパネルを接続しても、100Wまでしか充電に使われません。とくに、複数のソーラーパネルを接続するときは、制限を超えないよう注意が必要です。
Jackeryでは、ポータブル電源の機種ごとに接続可能なワット数およびソーラーパネルの枚数を分かりやすくまとめています。購入を検討されている方は、こちらのページをご確認ください。
3.ソーラーパネル付きポータブル電源のおすすめ商品5選
「グリーンエネルギーをあらゆる⼈に、あらゆる場所で提供する」というビジョンのもと、Jackery(ジャクリ)は誕生し、2016年にアウドトア⽤ポータブル電源を発売しました。さらに2年後にはブランド初のポータブルソーラーパネルを開発し、軽量・高出力・高い安全性を備えた製品の販売を日々追求しています。実際にJackery社の商品をもとにおすすめソーラーパネル付きポータブル電源を紹介していきます。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
2000Whを超えるポータブル電源2000Newと200Wの高出力ソーラーパネルがセットになった上位モデル。災害対策や家電をたくさん使うキャンプユーザーや車中泊におすすめ。
ソーラーパネルは200Wの高出力なのに、4つ折りでコンパクトに持ち運べるのがポイントです。さらにIP68の最強防水規格で、突然の雨に降られても壊れません。
ポータブル電源は2042Whの大容量でかつ2200Wの高出力により、コンセントのない場所で電気を使うのも容量不足の心配なしにお使いいただけます。さらに、市場同クラス製品では最軽量級で、しかも10年以上長持ちします。1台備えておけば、長く安心が手に入る1台です。
製品スペック詳細 |
|
容量 |
2,042Wh |
定格出力 |
2,200W (瞬間最大4,400W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:2時間(緊急充電モードなら1.7時間) |
出力ポート数 |
AC出力×3、 |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
▶Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットの製品詳細はこちらへ
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackeryポータブル電源1000Newと出力100Wのソーラーパネルをセットにした製品です。最大25%の変換効率を誇る両面発電可能なソーラーパネルで、最速3時間でフルソーラー充電が可能。
また、ポータブル電源は、1070Whの容量とエアコンすらも動かせる定格出力(1500W)で、キャンプなどのアウトドアから停電時までサポート。高性能・高機能にもかかわらず1,000~1,500Whクラス最軽量の10.8㎏で、持ち運びやすさも両立しました。
持ち運びやすさと十分な出力のバランスがちょうどいいモデル!価格・サイズ・機能性のバランスの良い商品が欲しい人におすすめ。
製品スペック詳細 |
|
容量 |
1,070Wh |
定格出力 |
1,500W (瞬間最大3,000W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:1.7時間(緊急充電モードなら1時間) |
出力ポート数 |
AC出力×3、 |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
▶Jackery Solar Generator 1000 New 100Wポータブル電源ソーラーパネルの製品詳細
●Jackery ポータブル電源3000Newセット
Jackery最強のポータブル電源3000New(容量:3072Wh,定格出力:3,000W)と200Wのソーラーパネルがセットになりました。超高機能・大容量・高出力が全部そろったポータブル電源は、とくに大規模な停電時に活躍。
唯一のネックは「重さ」ですが、セットのキャリーカートを使えばキャリーバッグのように転がしてラクラク運べます。自宅や店舗で非常用電源を探している方におすすめ。
製品スペック詳細 |
|
容量 |
3,072Wh |
定格出力 |
3,000W (瞬間最大6,000W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:2.5時間 |
出力ポート数 |
AC出力×4(最大20A)、AC出力×1(最大30A) |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
▶Jackery ポータブル電源 3000 New セットの製品詳細
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット
Jackery初、車のルーフに取り付けられるソーラーパネルがセットになりました。移動しながら太陽光充電できるので、ソーラーパネルを広げて、角度を調整して……といった手間すらも必要ありません。
ポータブル電源は出力800Wで、車載冷蔵庫や小型のケトルがラクラク動作。車中泊やキャンプに頻繁に行くユーザーにはぴったりです。
製品スペック詳細 |
|
容量 |
632Wh |
定格出力 |
800W (瞬間最大1,600W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:1.7時間 |
出力ポート数 |
AC出力×2(最大8A) |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
▶Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セットの製品詳細
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
超軽量&コンパクトな電源セット。デイキャンプや釣り、ハイキングなどの日帰りアウトドア活動に最適です。ソーラーパネルは全機種に対応する「SolarSaga 100W」で、ほかのポータブル電源にも流用可能。「まずは安いモデルで試して、使い勝手が良かったら上位のモデルにしたい」という人も、本モデルなら無駄になりません。
製品スペック詳細 |
|
容量 |
256Wh |
定格出力 |
300W (瞬間最大300W) |
充電速度 |
ACコンセント充電:2.5時間 |
出力ポート数 |
AC出力×1(最大10A) |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
▶Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルの製品詳細
4.ソーラーパネルでポータブル電源に充電する際の注意点
ソーラーパネルの性能を最大限に発揮し、効率良くポータブル電源を充電するために、押さえておきたい注意点が3つあります。それぞれ見ていきましょう。
①影がかかると発電量が大幅に減少する
ソーラーパネルは部分的にでも影がかかると、発電効率が大幅に低下します。面積の1%が影に隠れただけで、出力が10%以上下がってしまうことも。木や建物などに隠れず、全面に太陽光が当たる場所に設置しましょう。
Jackeryのソーラーパネルは折りたたみ式で移動が簡単。スタンドで向きや角度も自由自在です。全面に光を当てて、効率よく発電できるでしょう。
②太陽の角度に合わせてパネルを30~45度の角度で設置すると効率がUPする
もっとも発電効率が良いのは、パネル面に太陽光が垂直に当たる状態です。理想は、「パネルを太陽の動きに合わせて、常に最適な角度に調整する」ことですが、これは現実的ではありません。
そこで、ソーラーパネルが地面に対して30~45度くらいの角度になるよう設置するのがおすすめです。これなら、数時間おきに角度を調整するだけでも、高い発電効率を維持できます。
なお、Jackeryのソーラーパネルはスタンドで簡単に角度調整が可能です。サッと調整して、発電量を増やしていきましょう。
③パネルの温度が上がり過ぎると発電効率が下がることがある
ソーラーパネルは太陽光を当てる性質上、どうしても温度が上がりがちです。しかし、ソーラーパネルの中にある半導体は熱に弱く、熱くなりすぎると発電効率が下がってしまいます。以下の方法で対策しましょう。
● ときどき日陰にしまう
● アスファルトなど高温になる地面に置かない
● ブルーシートなどで地面からの照り返しを防ぐ
ちなみに、Jackeryのソーラーパネルは「ETFEラミネート」をパネル表面に施し、耐熱性を向上しました。完全に発電効率の低下を防げるわけではありませんが、ラミネートのないパネルよりは高い効率を維持できます。
5.ポータブル電源&ソーラーパネルに関するよくある質問
ポータブル電源とソーラーパネルに関するよくある質問と、その回答をまとめています。
①ポータブルソーラーパネルの寿命はどれぐらい?延ばすコツは?
一般的なポータブルソーラーパネルの寿命は5~15年程度です。以下のコツを押さえれば、寿命を延ばせる可能性があります。
● 使用しない時は直射日光を避け、乾燥した冷暗所で保管する
● パネル表面のホコリや汚れを柔らかい布で定期的に拭き取る
● 炎天下の車内など、極端な高温環境に長時間放置しない
● ケーブルを無理に引っ張ったり折り曲げたりしない
● 落下や強い衝撃を避ける
なおJackeryのソーラーパネルは、「ETFEラミネート」によって長寿命化を実現しました。最長5年の保証もあるので、万が一早期に調子が悪くなっても安心です。
②ポータブル電源とソーラーパネルのセットは元が取れる?
ポータブル電源とソーラーパネルのセットは長く使えば元を取れる可能性はあるものの、「絶対に元が取れる」とは言い切れません。
実際にJackery Solar Generator 1000 New 100Wを例に計算してみましょう。毎日フル充電・フル放電すると仮定すると、1日あたり1.07kWhの電力を生成できます。電気料金を2025年4月9日時点の目安単価である「1kWhあたり31円」としたとき、1日・1ヶ月あたりの節約額と、損益分岐点までの期間をまとめました。
● 1日あたりの節約額=1.07kWh×31円/kWh=約33.2円
● 1ヶ月あたりの節約額=33.2円×30日=996円
● 損益分岐点までの期間=174,600円(※)÷996円/月=約175ヶ月(約14.6年)
※2025年4月9日時点のセール価格。
つまり、元を取るまでに15年近くかかる計算です。そのため、ポータブル電源とソーラーパネルのセットは「元を取る目的だけでなく、防災やアウトドアの用途で使うため」に購入することをおすすめします。
③ポータブル電源と併用するソーラーパネルは何ワット必要?
ソーラーパネルのワット数は、ポータブル電源の容量と希望の充電時間によって決めましょう。例としてJackery ポータブル電源 1000 New(容量1,070Wh)の、ソーラーパネルのワット数に応じた最短充電時間をまとめました。
● 100W:15時間
● 200W:8時間
● 400W:3時間
ワット数が大きいほど、充電時間も大幅に短くなります。Jackery ポータブル電源 1000 Newの場合、1日1回フル充電できれば良いなら200W、1日2回のフル充電を目指したいなら400Wがおすすめです。一方で、「あくまで災害時に最低限の電力を確保したい」といったイメージなら、100Wでも十分でしょう。
④ポータブル電源がソーラーパネルで充電できないときの原因は?
ソーラーパネルでポータブル電源が充電できない場合に考えられる原因と、対処法をまとめました。
原因 |
対処法 |
日照が不足している |
・より日当たりの良い場所に移動する ・影で覆われている部分があれば、全面に光が当たるようにする ・雲が晴れるのを待つ |
パネルの角度が悪い |
・太陽に対して垂直になるよう調整する |
パネル表面が汚れている |
・柔らかい布で表面を拭き取る |
ケーブルの接続不良がある |
・接続部をしっかり差し込む ・ケーブルの損傷がないか確認する |
互換性の問題がある |
・互換性のあるポソーラーパネルを接続する |
入力電ワット数が規定をオーバーしている |
・入力ワット数の限界を超えないソーラーパネルを接続する |
パネル内部が故障している |
・メーカーに修理・交換を依頼する |
高温により発電効率が落ちている |
・いったん日陰に移動する ・照り返しがないようブルーシートなどを敷く |
意外に多いのがケーブルの接続不良です。差し直すだけで改善することがあるので、まずは試してみましょう。
6.まとめ
ポータブル電源にソーラーパネルの必要性や注意点を紹介しました。ソーラーパネルの性質を抑えて、適切に使うことでポータブル電源との相性は抜群です。ポータブル電源を長時間使いたい方やバッテリーの充電を気にしたくない方はソーラーパネルの併用を検討してみてはいかがでしょうか?