デリカが車中泊に向いている6つの理由
デリカは三菱の看板的な役割もあるロングセラー車で、名前を聞いたことがある方は多いかと思います。車内空間が広く、純正アクセサリーも豊富に揃っていることもあり、車中泊にはピッタリな車と言えます。そんなデリカの車中泊に向いている理由についてくわしく解説します。
デリカの荷室が広く荷物の積載能力が高い
冒頭でも触れた通り、デリカの車内空間の広さは車中泊をするにあたり大きな魅力のひとつです。デリカの車内の広さを下記に表にしましたのでご確認ください。
[デリカ:D5の室内の広さ]
室内長 |
3,020mm |
荷室長 |
1,200~1,610mm |
室内幅 |
1,505mm |
荷室幅 |
770~1,245mm |
室内高 |
1,310mm |
荷室高 |
1,130mm |
参照元:デリカD:5(3DA-CV1W)
荷室はシートアレンジによって変更できるので、荷物の量で荷室を広くすることも可能。何かと荷物が多くなりがちな車中泊でも十分対応できる広さです。車中泊以外にも、キャンプやアクティビティを楽しむための荷物も十分載せることができます。
多彩なシートアレンジで寝床がつくれる
デリカには7人乗り仕様と8人乗り仕様があります。車中泊向けなのは8人乗りです。
7人乗りだと2列目シートが独立しているため、シートを倒したときに隙間が生まれてしまいます。隙間のない寝床を作り出すためには、ベンチシートになっている8人乗りが最適です。
ポイントは、
・天井が高く、座ってゆっくり食事も楽しめるリビング的な空間づくりも可能
・大人が足を伸ばして眠るのに十分なスペースを確保できる
・親子3人で川の字になって寝ることのできる広さを作り出せる
ことです。家族で車中泊をしても十分ゆとりのあるスペースを確保できるのも、デリカが車中泊向けである理由です。
オプションでAC電源を取付可能で家電が使用できる
運転席と助手席の間にあるフロアコンソールボックスには、100Wまで使えるAC電源も取付けが可能になっています。家庭用電源が使えるのは、車中泊にとっては便利な機能です。たとえば、
・電気毛布などの寒さ対策装備を整えられる
・小型扇風機が使えることで、広い車内にエアコンの冷気を循環可能
など、便利な装備を利用でき、初めて車中泊をされる方にとって家電が利用できることは大きなプラス材料になるでしょう。車中泊を経験したことのある方であれば、家電の便利さはおわかりいただけるかと思います。車中泊での家電の利用は快適さを格段にあげる装備品です。
車中泊仕様の正規ディーラーカスタムカーもある
デリカには、車中泊に特化したカスタムカーがあります。「西尾張三菱自動車販売」が製造しているカスタムカーで、“D-POP(ディーポップ)”という名称で販売されています
・屋根の上にポップアップルーフを標準装備している
・車中泊に適したオプション装備が充実している
あなた好みの車中泊仕様にカスタムが可能で、キャンプも含めたアウトドアが楽しめるようになっています。ただ、あくまでも日常での利用を主目的にしているため、オプション装備でも流し台調理台の設定はなく、普段の買い物などの街乗りを想定しながら旅先で気軽に車中泊ができる仕様になっているところも、多目的な使い方ができて使い勝手の良い仕様の車です。
豊富な純正アクセサリーで車中泊向けにカスタム
特別仕様車を選ばずとも、豊富な純正アクセサリーが充実しているデリカ。車中泊仕様に改造できるように考えられています。たとえば、
・ジョイントクッション:フルフラットにしたときのシートの段差を解消してくれる
・車中泊の必須装備「サンシェード&サイドカーテン」もオプション装備として選べる
・カータープなどキャンプギアもオプションでつけられる
など、まさにアウトドア仕様のデリカに購入した時点から仕上げることができ、装備を準備する手間も省けて、統一感のあるおしゃれな車中泊仕様にすることも可能です。
悪路走破性能に優れていて山道や雪道でも安心
デリカの特徴に「ミニバン+オフローダー」であることも理由としてあげられるでしょう。車中泊を目的にオートキャンプ場に向かう際、山道や雪道を走ることもあるかと思います。悪路走破性に優れたデリカであれば、安心して運転できます。
「雪に車体が乗り上げてしまって動かなくなる」
「ガタガタ道でボディを傷つけてしまった」
なんてことはありません。最低地上高185mmあるためオフロード走行に適した作りになっているのはアウトドアを満喫したい人にとってうれしい仕様です。
デリカで車中泊をするときの注意点やデメリット
車中泊を楽しめる車「デリカ」ではありますが、キャンピングカーではないので生活をしていく中で欠かせないトイレなど、普段の生活を車内で完結させることはできません。デリカで車中泊をするときの注意点やデメリットについて知っておくことも大切です。ここでは車中泊をするときの注意点とデメリットについてくわしく解説します。
注意点1:車中泊では車内の温度管理に気を付ける
車中泊において、車内の温度管理はとても難しいことと言えます。夏は熱帯夜だととても暑く感じるでしょうし、冬であればかなり冷え込んでしまいます。車のボディは家のように断熱性に優れているわけでなく、逆に外気温の影響をかなり受けてしまいます。
車内温度には十分に気を付けて、対策をしておくことが大切です。対策としては、
・温度計&湿度計を車内外に設置して、視認できるようにする
・暑さや寒さに対応できる装備を十分に整える
・エンジンを切った状態でも車内に滞在できる環境を整える
ことです。エンジンのつけっぱなしは車中泊のルール&マナーに反する行為でもあります。
長時間アイドリングは騒音などの迷惑行為になってしまうからです。ルールやマナーを守って車中泊をするためにも、装備はきちんと整えて車中泊を楽しみましょう。
注意点2:トイレとお風呂を確保できる場所に停泊しよう
キャンピングカーではないデリカでの車中泊では、生活を完結させる装備としては足りないものがあります。それが、「トイレ」と「お風呂」です。だから、停泊する場所にはこの2つがある施設で車中泊をした方が良いですね。ポイントは、
・トイレは24時間利用できること
・駐車場に街灯が設置されていること
・車を停める場所が水平になっていること
です。街灯がないと、防犯上すこし不安になってしまうでしょうし、トイレがあっても夜間に利用できないと困ってしまいますよね。車が水平になっていないと、寝ている向きによって寝苦しいことがあるので注意しましょう。
デメリット1:フルフラットにするとシート段差が気になる
デリカで車中泊するとき、フルフラットにして寝床をつくるときは、若干シーに段差が生まれてしまうので、そのままの状態では寝苦しさを感じてしまいます。ひょっとしたら段差が気になってなかなか寝付けなくなるかもしれません。
シートの段差が気になることは、車で眠る最大のデメリットと言っても過言ではないです。快適な睡眠を望むのであれば、車中泊マットやベッドキットを装備して、完全フラットになる装備を整えましょう。
デメリット2:車高が高くて乗り降りに少々難がある
デリカの特徴でもある「ミニバン+オフロード」であることは、車中泊にはメリットにもなりますが、逆に車高の高さが災いして乗り降りに少し難を感じることもあります。最低地上高が185mmあると、身長の低い方(とくに小さい子供さん)には少しきついかもしれません。
デリカで車中泊をするときに活躍する6つの装備品
デリカでの車中泊をより楽しむためには、車内の環境を整える必要があります。ここからご紹介するのは、快適な車中泊を過ごすための装備品です。もし、まだ揃えていないものがあるなら参考にしてくださいね。
雰囲気を出してくれる照明器具「ランタン」
車中泊の雰囲気アップのために欠かせないのがランタンです。車内ではキャンプのようにオイルランタンを使用すると少々危険が伴うため、電気で動くLEDランタンがおすすめです。
最近はLED照明も、照明の色を変えられるものも出てきています。本格的なランタンに近い形状のものが販売されるようになりましたので、デリカの車中泊で使ってみると、より雰囲気が出て車中泊を楽しく過ごせるようになり、おすすめの装備品です。
アクセサリー(AC100V)で使える「車載冷蔵庫」
デリカに装備されているアクセサリーのAC電源は、100Wまでの上限があります。この上限でも動く家電製品の中でおすすめしたいのが車載冷蔵庫です。車載冷蔵庫を装備すれば、
・冷たい飲み物を好きなときに飲むことができる。
・車中飯を楽しむための食材を冷やして保存しておける
・現地で購入した要冷蔵のおみやげを持ち帰ることができる
など、車中泊での旅行やドライブでも活躍し、車中泊の醍醐味でもある車中飯も本格的なものが作れるようになります。車中泊をより楽しむためには必要な装備としておすすめです。
家族が川の字で寝られる寝床づくり「ベッドキット」
車内の寝床づくりは、車中泊をするうえで一番重要な装備と言えます。シートの段差を埋める工夫は様々ですが、車中泊マットを使う以外であれば、ベッドキットを使用するのもそのひとつです。ベッドキットを装備すれば、
・3人家族なら川の字になってゆったりと寝れるフラットな寝床を作れる
・ベッドキットの下部分を収納スペースとして利用できる
・テーブルや椅子としても利用でき、多彩な活用方法ができる
などの利点もあります。本格的な車中泊空間を車内に作れて雰囲気もでる装備としておすすめです。
車中泊を電気の力で快適に「ポータブル電源」
デリカの純正アクセサリーで装備できるAC電源では100Wの上限があって、装備品に制約ができてしまい物足りなさを感じることがあります。自分の使いたい家電製品が使えないことも出てくるでしょう。
そんなときは、ポータブル電源を装備すると、問題を解決できます。容量次第でほぼ全ての家電製品をデリカの中で使用ができるようになります。ポータブル電源とは、屋外でも家電製品を動かすことのできる電力供給源です。この機能をうまく活用できれば、まるで自宅に居るかのように便利で快適な車中泊を送ることができるようになります。
ポータブル電源を選ぶならJackery製品がおすすめです。Jackeryは300万台以上の販売実績を誇る世界的にも名の知れたメーカーで、高性能で保証や修理などのアフターサービスも充実しているため、安心してご利用いただけるポータブル電源です。くわしくは後述していますので、ご検討ください。
関連人気記事:車中泊も安心!サブバッテリーシステムより手軽なポータブル電源で電力不足を解消
車中泊の醍醐味を味わうための「IH調理器&クッカー」
車中泊をするなら、ぜひやってみたいのが車内調理ではないでしょうか。初めのうちは簡単なものから始めて、少しずつ装備を整えつつ車内での調理に慣れるのがポイント。初心者の場合、安心・安全に車内調理を楽しみたい方は、電気の力で稼働できるIH調理器を使用するのがベスト。たとえば、
・火を使わずに車内調理を楽しむことができる。
・一酸化炭素中毒の危険性を解消できる
などの効果があり、調理道具としてクッカーセットを用意することで、手軽に車内調理を楽しむことができるようになります。いろんな調理が楽しめるよう、サイズの違う種類がセットになっているものを選ぶのがポイントです。ぜひ参考にして購入を検討してみてください。
外からの視線から車内を守る「シェード&目隠しカーテン」
車中泊をするのに欠かせない装備品として、シェードと目隠しカーテンは必要です。中でも目隠しカーテンは、
・カーテンの色とデザインを変えることで、車内を自分の好みに演出できる
・外からの視線以外にも、断熱や遮光対策としても効果がある
という利点がありおすすめです。また、運転席、助手席から後ろのスペースをカーテンで区切ることにより、より車中泊感を出すことも可能なので、ぜひやってみてください。
デリカでの車中泊を快適にするJackeryポータブル電源
デリカの車内でより本格的な車中泊を楽しむなら、Jackeryポータブル電源を装備して、電気の力をフルに活用して快適な車中泊を楽しみましょう。ここでは、車中泊を満喫できる装備品としておすすめのJackery製品をご紹介します。
Jackeryの持つ特徴を活用して快適な車中泊
Jackery(ジャクリ)は、アウトドア向けに設計されたポータブル電源です。豊富な品揃えであなたが必要とする電力の容量を99Whから24kWhまで選ぶことができます。また、
・家庭用100Vコンセント以外にも、USB-A,USB-C,シガーソケットの出力ポートを装備
・最長で4000サイクル繰り返し使える長寿命なポータブル電源を選べる
・ソーラーパネルやシガーソケットからでも充電が可能
などの特徴をも持っているので、車内での使用に適したポータブル電源です。たとえば、目的地に移動中に充電して電力を補充できたり、現地でソーラーパネルを使って太陽光から充電できるので、電力不足を防ぐことが可能です。
デリカの車中泊向けJackeryポータブル電源
では、デリカでの車中泊におすすめのJackery製品はどんな製品を選べば良いのか。おすすめを2つ紹介します。居住スペースを広く確保できるデリカでは、複数人での車中泊に向いています。家族で車中泊をするのも良いですね。それを踏まえて選ぶなら、複数人が使用しても十分な容量を持ち、なおかつ幅広い充電の仕方が可能な製品がおすすめです。
〇Jackery Solar Generator 1000 Plus
・1264Whの大容量と2000Wの定格出力でほぼ全ての家電を稼働可能
・合計8個の出力ポートで、スマホからノートパソコン、家電製品など幅広い充電可能
・ChargeShield技術によりご家庭のACコンセントからなら1.7時間でフル充電
ソーラーパネルとセットになった1000Plusなら、電力を予想以上に多く使ってしまっても大丈夫。移動中に充電できたり、太陽光からでも充電ができます。また、充電しながらでも充電容量以内であれば使用が可能なパススルー機能も搭載しているため、柔軟な使い方ができる製品としておすすめです。
〇Jackery Solar Generator 2000 Plus
・2042Whの大容量と3000Wの定格出力
・リン酸鉄リチウムイオン電池搭載で、10年以上長寿命を実現
・静音レベルは約30dB以下で、就寝時でも安心して使用できる
Jackery(ジャクリ)の中でもトップクラスの容量を誇る2000Plusであれば、消費電力の大きいホットプレートや電気ケトルを同時に使用しても稼働可能です。また、静音設計なので、就寝時に電気毛布を使用していても静かで快適に眠ることができます。AC100V電源も4つまで同時に使用できるので、家族分の電気毛布を同時に使用できるのもうれしいですね。
デリカ車中泊に関するFAQ
車中泊を目的にデリカの購入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではデリカの購入を検討されている方向けに、デリカの車中泊に関するFAQをいくつか取り上げてご紹介していますので、参考にしてください。
ハイエースとデリカ新車ならどっちが良いと思いますか?
キャンプや車中泊、釣りなどのアウトドア向けに考えているならハイエース。ただ、ハイエースは商用車ベースなので、乗り心地や悪路走破性能で比べるとデリカの方が良いです。また、買い物や街乗りの利用も多いファミリカー要素の利用も含めて検討するなら、トータルでデリカの方に軍配が上がるでしょう。
デリカD:5に4人車中泊できますか?
家族4人の車中泊なら十分可能(大人2人、子供2人)です。大人4人では一泊くらいの車中泊なら何とか可能なレベルですが、二泊は荷物の関係上厳しいでしょう。人間の大きさによって多少変わってきますね。
デリカD2で大人二人での車中泊は可能でしょうか?
2人なら、余裕で車中泊が可能です。フルフラットにして車中泊マットを使用することで快適な車中泊を楽しむことができます。あとは、装備品と荷物をどこに収納するか工夫することで、車中泊を満喫できるでしょう。
デリカD5 純正の サブバッテリーで 電気毛布とかって 使用する事は可能でしょうか?
エンジンをつけっぱなしの状態であれば使用可能です。エンジンを切ったまま使用すると、1時間くらいでバッテリーが上がってしまうので、注意が必要です。
まとめ:装備品を整えてデリカでの車中泊を満喫しよう
今回の記事では、デリカは車中泊向けの車である理由を中心に、デリカの魅力をまとめました。キャンピングカーまでは必要とせず、快適な車中泊を満喫できる車として、デリカの特徴をくわしくご紹介しています。
・デリカが車中泊に向いている6つの理由
・デリカで車中泊をするときの注意点とデメリット
・デリカで車中泊をするときに活躍する6つの装備品
・デリカ車中泊に関するFAQ
など、デリカの購入を検討している方向けに、FAQも織り交ぜてまとめています。ただ、車中泊を満喫するためには、それなりの装備品が必要になってきます。あなた好みの車中泊を楽しめるように、装備品を整えて車中泊を楽しんで頂けたら幸いです。