真冬の北海道で車中泊に挑戦!氷点下-20℃で起きることの対策方法と注意事項

真冬の北海道で車中泊に挑戦!氷点下-20℃で起きることの対策方法

車中泊を経験した人にとって、広大な大地が広がる北海道での車中泊は憧れてしまいます。その中でも冬の北海道は、氷点下-20℃ちかくまで気温が下がる中で一夜を過ごすことになります。

ときに寒さで命に危険が迫ることだってある冬の北海道での車中泊を乗り切るにはどうしたらよいのか。今回の記事では、冬の北海道での車中泊装備や注意点をくわしく解説します。 また、電気を使った冬の寒さ対策も必要です。それに因んだ対策についてもまとめていますので、冬の北海道に挑戦したい方はぜひ最後まで読んでくださいね。

冬の北海道で氷点下は当たり前!極寒の中での車中泊はこうなる

冬の車中泊には、寒さは厳しいけれど冬ならではの楽しみがあります。車中泊を趣味にされている方には、この季節を待ち望んでいた方もいらっしゃるでしょう。しかし、北海道の冬の厳しさは段違い。危険なこともたくさんあります。

まずは冬の北海道がいかに厳しいかを知ってもらう必要があるかと思い、氷点下の中での車中泊の実態についてくわしく解説します。

●真冬は日中でも氷点下の日が続くこともある

北海道では日中でも寒さが和らぐことはなく、太陽が昇っている昼間でも氷点下な日が続くこともあります。夜には-20℃近くまで冷え込む北海道。「バナナで釘が打てる」。そんな周りにあるものが全て凍っていくような気温です。

雪のイメージの強い北海道の冬は、曇りや雪が降っている日の方が多く、晴れるのは1か月で平均9日しか見られません。日照時間も短いこともあって、まさに1日を通して寒さが厳しいのが北海道の冬です。

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●屋外に存在する水は全て凍って使い物にならない

水は0℃以下になると凍るのは皆さんもご存知の通りです。日中でも氷点下が続く北海道では、屋外にある水は全て凍てしまいます。冬の北海道をクルマの中で過ごすとなると、車内の温度管理をしっかりしていないと、飲料水が全て凍ってしまうことにもなりかねません。

少し大げさかもしれませんが、「朝起きたら車内に霜が降りてて全てが凍ってしまっていた」なんてことのないように、クルマの断熱対策は入念に対策を取っておく必要があります。

●手袋がなければすぐに指の感覚が麻痺してくる

氷点下-20℃の世界。想像できない方もいらっしゃるでしょう。これだけ寒いと、人体にも影響が出てきます。防寒着にも十分な対策をしないと、すぐに凍傷になってしまいます

うかつに手袋をしないでいた場合には、すぐに指の間隔が麻痺して動かなくなります。すぐに凍傷になることはありませんが、すぐに温める必要が出てきます。カイロは肌身離さず持っておくことをおすすめします。ほかにも、

「まつ毛が凍ってしまった」

「冷たい空気を吸ってしまい咽る」

などといったことも起こるので、マフラーやニット帽などで顔や首元など可能な限り肌が露出しないよう気を配りましょう。

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●氷点下20℃ともなれば、野生の動物も出歩かない

-20℃にもなると、野生の動物でも出歩かない危険な世界です。暖かい室内に鳴れたペットであれば、なおのこと外に出たがらないでしょう。もし、ペットと一緒に車中泊をされるのであれば、大切なペットにも十分な寒さ対策をしてあげてください。

とくに猫は寒さに弱く、人間よりも体温を維持することができません。ペット用の電気毛布などを用意して、温かい場所を確保してあげてください。

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●カセットボンベは凍結して使えない!

通常のカセットコンロやガスヒーターなど、カセットボンベで動くものは、氷点下の環境では凍結してしまい使用できなくなります。寒冷地仕様のものを用意するか、使わない方向で対策を考えましょう。

また、車内の温度を逃がしたくないからといって締め切った車内でカセットガス暖房を使用するのも危険です。一酸化炭素中毒の危険性があるため、必ず換気をする配慮と、一酸化炭素警報機を設置するようにしてください。

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冬の北海道を車中泊で満喫!その魅力とは

冬の北海道を車中泊で満喫!その魅力とは

冬の北海道の車中泊は危険がいっぱい。だからといって諦めるのか?と言うと、挑戦してみたいと考える方は後を絶ちません。その理由はどこからくるのでしょうか。

ここでは、過酷な環境下に身を置いてでも、冬の北海道での車中泊に挑戦するその魅力についてくわしく解説します。

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●北海道は日本一の温泉天国であること

北海道は日本で一番温泉が多く、251か所もの温泉地があります。その中でも

·「十勝岳温泉」

·「ウトロ温泉」

·「コタンの湯露天風呂」

·「しかりべつ湖コタン 氷上露天風呂」

·「まっかり温泉」

では、北海道でしか見られない雪景色を見ながら温泉が楽しめる場所として有名です。冷え切ったカラダを温泉に浸かって疲れと共に洗い流すのも、冬の北海道を車中泊で乗り切るための楽しみの1つとして考えるのも良いものです。

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●北海道でしか見られない幻想的な冬景色を堪能できる

高く降り積もった雪の中での車中泊では、北海道でしか体験できない雪景色を見ることができます。そのほか、

 ·オホーツクの流氷

·美しい樹氷

·雪の結晶が手のひらで見られる

のも北海道ならでは。広大な大地に降り積もった雪の中、見上げた夜空に浮かぶ満天の星空も見ものです。大自然のダイナミックな景観を楽しめるのも、車中泊ならだれにも邪魔されず堪能できます

●北国特有の文化や芸術に触れられる

北海道の街中では、伝統工芸や歴史、美術品に触れられる体験の機会がたくさんあります

 ·ガラス細工体験「小樽ilPONTE」

·陶芸体験「円山陶芸」

·手作りオルゴール「オルゴール堂 海鳴楼本店」

など、たくさんの体験施設があります。車中泊の旅路で寄ってみるのも良い思い出になるのではないでしょうか。また、雪とたわむれたい方には各種アクティビティも豊富です。スキーやスノーボードはもちろんのこと、

 ·雪原でのスノーモービル

·圧雪車星空観察ツアー

·スノーラフティング

·犬ぞりツアー

などもあります。普段では体験できないことが楽しめるのが北海道。寒さは人一倍厳しいですが、その中にやみつきになるくらいの楽しさがある場所と言えます。

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●厳しさを乗り越えたあとに感じる達成感に浸る

本州では体験できない厳しく過酷な環境下での車中泊を無事乗り切り、朝を迎えて雪原から日の出を見ることができたとき、何とも言えない達成感を感じることができるのも北海道ならでは。厳しい自然に打ち勝つことができた経験は、きっとあなたに自信を与えてくれるはずです。

何事もなく乗り切ったものの、アクシデントや装備品の不備を感じることもあるでしょう。

「次回はもっと装備を充実させて再チャレンジだ!」

と感じさせてくれるのも、車中泊の楽しさを経験してしまった者ならおわかりいただけるかと思います。

冬の北海道で車中泊に挑戦!必ず取っておくべき3つの寒さ対策

冬の北海道で車中泊に挑戦!必ず取っておくべき3つの寒さ対策

過酷な環境下のもとで車中泊をするには、寒さ対策も厳重にしなければなりません。とくに冬の北海道では、夜中は氷点下20℃近くまで冷え込み「寒さが痛い」と感じることも。冬の北海道で車中泊を快適に過ごすためのポイント3つご紹介します。

●冷気を可能な限り遮断する車体対策

氷点下20℃の環境下では、窓ガラスは凍ってしまいまるで冷凍庫の中にいるのと同じくらいと考えて良い環境です。冷気を遮断するのも単に断熱シェードのみでは対策は不十分です。断熱シェードとともに、

·DIYで丈の長い難熱素材のカーテンを取り付ける

·緩衝材(プチプチ)を貼り付ける

ことで、より断熱効果を高めることができます。窓だけでなく、壁や床からの冷え込みも防がなくてはならないため、カーテンや緩衝材を長いものを取り付けて、窓と壁全体を覆うと効果的です。

●防寒着を身につける体温対策

防寒着は必須ですが、重ね着をして温かい空気の層をまとうことで、より寒さを感じずに過ごすことができます。ポイントは以下の通りです。

·ヒートテックや吸湿性、保温性に優れたインナーを着る

·ダウンジャケットなどの冷たい空気を遮断する上着を着る

·肌が露出しやすい顔や首筋、手の保護も忘れずに対策する

この3つのポイントを抑えた防寒着対策を整えることで、体温を守ることができます。

●電気の力を使って車内温度対策

電気の力で車内全体を暖めるのも効果的な対策です。

·セラミックファンヒーター

·電気カーペット(電気毛布)

などの装備が効果的です。これらを動かすために必要とするポータブル電源も容量の大きいものを準備しておくこと。余裕があるなら中容量のポータブル電源も用意しておくと、使い分けができ出力ポートの数も増えるので様々なものに電力供給が可能になります。

RVパークやオートキャンプ場を利用する場合は、電源サイトがあるところを選ぶこと。この場合、野外用の延長コードも必要になるので準備を忘れずに。

冬の北海道での車中泊で気を付けるべき4つの注意点

広大な大地が広がる北海道。地域によって天候もガラリと変わります。冬の北海道での車中泊では、停泊する地域の天候や現地情報には気を配らなければなりません。ここでは気を付けなければならない注意点についてくわしく解説します。

●冬の北海道では閉鎖される地域にご用心

積雪量の多い北海道では、冬になると通行止めになる道路や、RVパークやオートキャンプ場では休業になっている場所が出てきます。事前に情報を収集しておかないと、道路の通行止めによって目的地にたどり着けなかったり、宿泊できなかったりと予定がめちゃくちゃになってしまう可能性が大きいでしょう。

·目的地までのルートをきちんと確認する

·宿泊予定である場所の情報を入念に調べておく

ことが大切です。とくに道の駅を利用する場合は、車中泊禁止の場所もあります。ルールやマナーを守るためにも、車中泊可能かどうかは事前に調べておきましょう。

●エンジンのつけっぱなしは命の危険がある

極寒の中での車中泊。寒さに耐えきれずエンジンをかけて暖房をつけることもあるかと思います。しかし、そのままエンジンをつけっぱなしで寝てしまうととても危険です。北海道では、朝にはかなりの量の雪が降り積もっていることも。

雪がマフラーを詰まらせて、排気ガスが逆流する可能性は大きいです。一酸化炭素中毒を引き起こす危険があるため、エンジンは切って就寝しなければなりません。深夜ともなると氷点下20℃近くまで気温の下がるので、体温を守る対策は万全にしておきましょう。

●積雪&降雪装備も忘れずに準備

冬の北海道での車中泊装備は、寒さ対策だけでは不十分です。雪道を安全に走行するための装備や、降り積もった雪を除去する装備や、雪に乗り上げてしまって動けなくなった時の装備も欠かせません。

·クルマが4WDであること。

·スタッドレスタイヤ(タイヤチェーン)の装備

·降雪装備、凍結装備を乗せておく

·スコップやダンボールなど動けなくなったクルマを脱出させるための装備

も必要となります。とくに軽自動車は車体が軽く、降り積もった雪にタイヤを取られたり、乗り上げて動けなくなります。十分な装備を整えて、アクシデントに対応できる備えを持つことが大切です。

●天候は入念にチェックしてから行動する

北海道の天候は変わりやすく地域によっては全く違うことがよくあります。たとえば、日本海側の北の地域では雪が多く、辺り一面雪景色が続いています。南部の太平洋側、オホーツク海側では晴天が続くことも。

逆に、北海道の天候を把握したうえで行動できれば、あなたの見たい景色を一望でき、安全で楽しい車中泊旅を送れることでしょう。

関連情報:「北海道地方の天候の特徴

冬の北海道車中泊を乗り切るにはJackeryポータブル電源がおすすめ!

冬の北海道車中泊を乗り切るにはJackeryポータブル電源がおすすめ!

北海道での冬の車中泊は寒さ対策を万全に整えなければなりません。そのためには、断熱装備なども含めて考えた場合、安全性を確保するためにも電気の力を使った暖の取り方が最も良い寒さ対策と言えるでしょう。

密閉された車内でのガスの利用は危険です。また、車内で長時間過ごすことも想定すると、様々な暖が取れる装備や家電製品に電力を供給できるポータブル電源が必要になってきます。ここでは安心・安全に設計されたアウトドア用のポータブル電源「Jackery(ジャクリ)」をご紹介します。

●電気の力で冷気から身を守るためのJackeryポータブル電源

電気の力で寒さ対策を整えることは、危険のリスクを抑えることができ安心・安全な車内環境を整えることができます。Jackery(ジャクリ)なら安心・安全なポータブル電源としておすすめです。

極寒の中での車中泊を考えた場合、複数の寒さ対策装備を必要とします。

·様々な用途に合った出力ポートを複数持ち、同時に電力供給が可能

·IH調理器や電気ケトルで温かい料理を作ったり、温かいコーヒーを飲めるようになる

·車内に長時間過ごすための娯楽にも電気を使うことができる

など、車内温度の確保やカラダを中からも外からも暖めてくれる環境が整えられるので、寒さ対策も万全にでき、車中泊での車内の時間の過ごし方も幅が広がります。

たとえば、夜間の照明器具への電力供給はもちろんパソコンやスマホの充電が可能です。ネット環境さえあれば、それぞれの場所で車中泊飲み会を楽しむことができます。USBでの充電や、家庭用コンセントも使える環境があればこそ、あなたの望む車内での過ごし方を楽しめるようになります。

Jackeryなら豊富なラインナップを揃えています。あなたの必要な電気容量の製品をお選びいただけるので、おすすめです。

●冬の北海道での車中泊におすすめのポータブル電源①「Jackery Solar Generator 1000 Plus」

製品名 Jackery ポータブル電源 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●冬の北海道での車中泊におすすめのポータブル電源②「Jackery Solar Generator 2000 Plus」

Jackery Solar Generator 2000 Plus」はJackeryの中でもトップクラスの大容量を持つポータブル電源です。これくらいの容量があれば、車内全体を長時間暖めるのに十分な容量を持っています。また、

·1台買えば10年以上使える長寿命

·家庭用コンセントからなら1.7時間で満充電できる急速充電機能

·専用アプリで製品の状態をスマホで確認できる

など、優れた性能を持っています。ここまで大きい容量だと、高価で躊躇してしまうかもしれません。しかし、あなたが挑戦したい冬の北海道での車中泊は過酷です。いざ挑戦したときに、途中で充電切れになってしまい苦い思いをしないためには、余裕のある容量を確保しておいた方が安心できます。どちらかというと寒さに弱いと感じる方や、不安を少しでも取り除きたい方におすすめのポータブル電源です。

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

まとめ:冬の北海道での車中泊を乗り切って幻想的な冬景色を体感しよう

冬の北海道を過酷な環境下で一夜を過ごすとなると、万全な対策が必要です。今回の記事では、その過酷さを乗り切る方法として

·冬の北海道は氷点下は当たり前!極寒の中の車中泊の様子

·冬の北海道を車中泊で満喫!その魅力とは

·冬の北海道を車中泊に挑戦!寒さ対策のポイント

·冬の北海道での車中泊で気を付けなければならない注意点

など、なぜ過酷な冬の北海道で車中泊をするのかも含めて、対策方法と注意点をまとめました。

確かに過酷な環境下での車中泊は厳しいですが、それを乗り越えた時の満足感や達成感は何にも代えがたいものであるでしょう。幻想的な冬景色など、魅力たっぷりでもある北海道での車中泊。装備を十分携えて挑戦する価値は十分にあると思います。