キャンピングカーでのポータブル電源の役割は?サブバッテリーとして必要な要素

キャンピングカーでのポータブル電源の役割は?サブバッテリーとして必要な要素

キャンピングカーにはポータブル電源は必要なの?」「専用バッテリーがあるのだから電力は十分足りるだろう」そう感じている方は多いかと思いますが、いざキャンピングカーを購入して車中泊やキャンプをしてみると、大丈夫かな?と不安になるときがあるのです。

これは、追加した装備品によるものであったり、車内の滞在時間によって消費電力が大きく影響するためです。こんなとき、考える対策はサブバッテリーの増設です。今回の記事では、キャンピングカーにポータブル電源を装備する必要性とメリットについてくわしく解説します。

キャンピングカーに最適なポータブル電源の選び方も一緒にまとめていますので、必要性を感じている方はぜひ最後まで読んでくださいね。

キャンピングカーにとってポータブル電源の役割

快適な生活ができる「家」と、好きな場所に好きなときに移動できる「クルマ」の要素が合体したキャンピングカー。キャンプや車中泊、アウトドアやアクティビティを満喫したり、趣味のベース基地、クルマ旅など、様々な使い方ができるキャンピングカーの遊び方は自由自在と言っても過言ではありません。そんなキャンピングカーにポータブル電源を装備することは、

「キャンピングカーのメインバッテリーがあるのだから必要ないんじゃないの?」

と思われる方もいらっしゃるかと思います。ここでは、キャンピングカーに装備するポータブル電源の役割についてくわしく解説します。

●ポータブル電源とは家庭用電源が使える電力供給源

そもそもポータブル電源とは、どんなものなのか。モバイルバッテリーよりも容量が大きく、幅広い電気製品に対して給電ができる電力供給源です。一番は、家電製品に対して電力供給ができること。

ほかにも、USBはもちろんのこと、製品によってはDC12Vの出力ポートが付いているものもあります。ポータブル電源があれば、DC12Vのシガーソケットに限定されるクルマで家電製品を稼働できることに、ポータブル電源の最大の魅力があります。

●サブバッテリーの役割を果たすポータブル電源

では、キャンピングカーにとってのポータブル電源の役割とは何なのか。それは、「メインバッテリーの電力供給では不足する電力を賄うこと」です。冒頭でも触れた通り、キャンピングカーは車内で自宅のように生活ができるように考えられているため、車内で家電製品が使えるようにメインバッテリーの容量が大きくAC100Vの電源も装備されています。

しかし、車内の家電製品装備を増やしたり、家族で使用する場合、「電力不足」になる恐れが出てくるのです。とくに、夏期・冬期は車内温度を快適な温度に保つ際、大量の電力を消費してしまいます。車内に居る時間が多いと、それだけ電力も消費してしまうので、サブバッテリーを積んでおくことで安心して過ごせるようになります。

キャンピングカーにポータブル電源を搭載する3つのメリット

キャンピングカーにポータブル電源を搭載する3つのメリット

キャンピングカーで快適な生活を送るとき、「電力不足」を解消する装備としてポータブル電源は重宝されます。ここでは、キャンピングカーでポータブル電源を装備するメリットについてくわしく解説します。

①キャンピングカー内で使用できる電気容量が増える

ポータブル電源を追加すれば、メインバッテリーと合わせると使える容量は単純に増やすことができます。これが一番のメリットと言えるでしょう。キャンピングカーの基本装備とも言える家電製品と言えば、冷蔵庫やエアコン、電子レンジなど家庭のキッチンで使用しているものを想像する方は多いはず。これらの装備だけならメインバッテリーだけで十分賄えます。

しかし、季節に応じた追加装備(電気毛布や小型ヒーター、扇風機)やあなたが車中泊に必要と感じた装備など、車内で充実した時間を過ごすために持ち込んだ装備も含めると、電力不足を感じるのではないでしょうか。

 ·車内で使用できる家電の数が増える(出力ポートの数が増える)

·家電の使用時間が長くなる

·使用用途をメインバッテリーと使い分けもできる

のも、ポータブル電源を装備するうえで得られるメリットです。安心して使える装備が単純に増えれば、充実した時間をキャンピングカー内で過ごすことができます。

②サブバッテリーよりも簡単に容量アップができる

キャンピングカーにサブバッテリーを増設するとなれば、「場所の確保+配線工事」が必要となり、費用もそれなりにかかってしまいます。サブバッテリー費用だけでなく、工事費用も必要になるため、かなり高額で思わず躊躇してしまうのではないでしょうか。

その点、ポータブル電源であれば、製品を購入して車内に置くだけで完了します。すごく簡単で工事費用も必要ありません。サブバッテリーの増設費用は数十万円とも言われており、ポータブル電源の価格と比べると増設費用がかなり抑えられるのもメリットと言えます。

③アウトドア&キャンプで旅先に持ち出せること

ポータブル電源の魅力の1つでもある「持ち運びができる」ことも、キャンピングカーで充実した時間を過ごすために一役買ってくれます。たとえば、

·テントキャンプや川辺でのBBQのときに持ち出すことができる。

·自宅やRVパーク、オートキャンプ場の設備で充電が可能

·屋外での作業やDIYで電気工具を使用するときにも使える

旅先での充電や、アウトドアやキャンプ地など、持ち運びができる利点を活かした使い方ができるのも、ポータブル電源の便利なところです。

キャンピングカーでの車中泊向けポータブル電源の8つの選び方

電キャンピングカーに必要となるポータブル電源の8つの選び方

キャンピングカーに搭載するポータブル電源を選ぶとき、どんなところに気を付けて選ぶのかをまとめています。せっかく買ったポータブル電源が、自分の要求を満たすのに不十分だったり、「買って損した」とは思いたくないものです。

以下にまとめた内容を十分考えたうえで、あなたに合ったポータブル電源を選びましょう。

●使用する電力を補える容量(定格出力も考慮する)

あなたがポータブル電源で何を使いたいのか。また、どれくらいの電力を必要としているのか。キャンピングカーでの生活で電力不足を感じる要因となっていることを具体的に計算してみてからポータブル電源に必要な容量について考えてみましょう。たとえば、冬の車中泊で電気毛布を家族で使いたい場合。それをポータブル電源で補いたいときに必要となる電力は、

「電気毛布1枚約60W×8時間=480Wh(必要となる消費電力)×人数分」

関連情報:「Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

となります。もし仮に3人分必要なら、480×3人分で1440Wh必要となるため、ポータブル電源もこの容量を満たすものが必要です。また、様々な用途にも使いたい場合も考えて、ある程度余裕を見て選ぶと良いでしょう。

●安全性・耐久性のあるもの

持ち運びができるポータブル電源は、キャンピングカー内以外でも使い道が増えてきます。そのことも考えて、安全性や耐久性があるものを選んだ方が良いでしょう。ポータブル電源は、回線のショートなどが原因で異常発熱が起こり、発火する可能性があります

·充電のし過ぎによる異常発熱

·外部からの大きな衝撃による損傷

などが原因になることもあります。満充電になれば充電をストップする機能や、外部からの衝撃にある程度強いものを選ぶことをおすすめします。

●充電手段の豊富さと必要な時間

ポータブル電源は、充電方法が複数あるものの方が様々なパターンに応用して充電できるのでとても便利です。たとえば、

·キャンピングカーで移動中にシガーソケットから充電ができる

·ソーラーパネルから充電できる

·自宅や宿泊施設の家庭用コンセントから充電できる

ものなど、3つくらい充電方法があるものであれば、充電できる機会は増えます。「使い切ってしまった」ことがなく利用できるし、充電しながらでも使用できるものを選ぶのもポータブル電源の選び方として最良です。

●長寿命なものであること

製品によってポータブル電源の寿命は、500回~4000回サイクル数と幅広いです。使用方法や保管方法によって寿命はこれよりも長く使える可能性もあります。ポータブル電源は決して安くはない買い物なので、できれば長く使えたいものです。 

関連情報:ポータブル電源に寿命はある?長く使用するコツも

ポータブル電源を長く使用するコツは、

·高温多湿な場所や気温が低すぎる場所に置かない

·風通しの良い涼しい場所に保管するのがベスト

·使わない時は残量に注意する(残量を60~80%くらいにしておくのがベスト)

·充電しながら使うのは寿命を考えると避けた方が良い

以上4つです。とくに、充電しながら使えることはとても便利なことですが、長持ちさせたいならあまりしない方が良いです。

耐久性のあるものを選んだからといって、長期間過酷な環境に置けば、寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。故障の原因を極力減らすためにも、気を使ってあげることがポータブル電源を長持ちさせるコツです。

●出力ポートの数と種類、同時に使える便利さ

出力ポートの数は、あなたがどんなことにポータブル電源を使いたいのかによって大きく変わります。やりたいことを想像してみて、そのシチュエーションを思い描いてみてください。

「あなたがキャンピングカーでやりたいこと」

「ポータブル電源に望むこと」

を考えた場合、どんな出力ポートが必要で、いくつ必要なのか。その数を満たすポータブル電源を選びましょう。また、ポータブル電源を購入したらやりたいことも増えるはずです。車中泊以外の活用方法も増えるでしょう。

·昼間はキャンピングカーの外でキャンプを楽しみたい

·屋外でBBQを家族や友人と一緒に楽しみたい

·屋外でのタイヤ交換やDIYでも使ってみたい

など、何かと使い方のあるポータブル電源です。出力ポートは余裕をもたせて考えた方が幅は広がります。ポータブル電源の中には充電中に電力供給ができないものもあるので、注意しましょう。

●使用しているバッテリーの種類

最近のポータブル電源のバッテリーは「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しているものが増えてきています。この電池の特徴は、

·電池内で発熱があっても熱暴走を起こしにくく安全性が高い

·原料費が安い

·急速充電に対応している

·自己放電率が1か月で約1%とかなり低く、防災用にも優れている

など、メリットの多い電池です。

関連情報:リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

●あると便利な機能が搭載されていること

ポータブル電源には高性能なものもあり、様々な機能があります。選び方でもご紹介した「複数の充電方法」や「複数の出力ポートがある」こともそうですね。そのほか、

 ·持ち運びが楽なように工夫がされているもの

·LEDライトが付いているもの

·スマホアプリと連携できる機能

·増設バッテリーを追加できる

が付いているポータブル電源もあります。興味のあるポータブル電源の性能や特徴をくわしく見てみるのも、あなたが「これは便利だ!」と感じる機能が備わっているものを選ぶのが一番です。

●アフターサービスや保証の有無

ポータブル電源の選び方で、注目したいのはもし故障してしまったときのアフターサービスです。あまり考えず、価格を重視して購入するとのちのち後悔することになるかもしれません。ポータブル電源は、信頼できるメーカーや、安全で耐久性も考えながら選ぶことはもちろんのこと、

·保証期間が長いもの

·修理サービスや回収サービスのアフターケアが充実しているもの

を選ぶことも重要です。あまり壊れたときのことは考えたくないですが、もしものことは考えておくに越したことはありません。キャンピングカーの装備として長持ちしてほしいポータブル電源だからこそ、何かあったときの保証やアフターケアがしっかりしているメーカーを選びましょう。

キャンピングカーにおすすめのポータブル電源3選

キャンピングカーにおすすめのポータブル電源3選

ポータブル電源の選び方を踏まえたうえで、キャンピングカーに最適な製品を考えたとき、ぜひ候補として考えて頂きたいメーカーが「Jackery(ジャクリ)」です。安心・安全で高性能な製品で、豊富なラインナップであなたが望む容量のポータブル電源を選ぶことができます。

Jackery(ジャクリ)は、キャンピングカーのサブバッテリーとしてポータブル電源を選ぶなら最高のパフォーマンスをあなたに提供してくれます。

·幅広い温度耐性があり1年を通してキャンピングカーの車内で使用できる

·あなたのやりたいことに適応できる柔軟な使い方ができる高機能を有している

これが大きな理由です。たとえば、

「キャンプをしたいとき、車内から手軽に持ち運ぶことができる

「車内では家電を本体バッテリーと使い分けて、不足分を補うことができる」

「ソーラーパネルやシガーソケットなど、いろんな方法で充電可能

など、いろんな使い方ができるほか、耐久性にも優れていて粉塵耐性のほかBMS(バッテリーマネジメントシステム)で温度耐性もあります。一番は、電気用品安全法(PSE)の適性検査に合格していることです。キャンピングカーで安心・安全にご利用いただけるポータブル電源としておすすめのメーカーです。

●キャンピングカーにおすすめ②:「Jackery Solar Generator 1000 Plus」

太陽光で充電できる設備があると、日中に自然から充電してくれるのでとても便利で安心できます。「Jackery Solar Generator 1000 Plus」はソーラーパネルがセットになっているため、バッテリー不足の不安があるときに大活躍してくれます。1000 Plusの特徴は、

·2000Wの定格出力でほぼすべての家電製品が使える

·持ち運びができる大きさ(35cm×28cm×26cm:14.5kg)でコンパクト設計

·車内の気温変化にも耐える温度耐性(-10℃~45℃)がある

キャンピングカーであれば、車内での快適な生活空間を想像される方は多いでしょう。電子レンジや冷蔵庫、流し台などがすでに装備された「コンパクトな家」とも言えます。車外でのキャンプやアウトドアも楽しもうとするなら、持ち運びができて、サブバッテリーとしても役立つ容量を持った1000 Plusもおすすめの1つです。

製品名 Jackery ポータブル電源 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●キャンピングカーにおすすめ①:「Jackeryポータブル電源 1500 Pro」

製品名 Jackery ポータブル電源 1500 Pro

容量

1512Wh

定格出力

1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速1.8時間
シガーアダプター:16.5時間

保証期間

5年間

●キャンピングカーにおすすめ③:「Jackery Solar Generator 2000 Plus」

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

まとめ:キャンピングカーの電力不足を補うためにポータブル電源は必須

今回の記事では、キャンピングカーでポータブル電源を装備するメリットについて、サブバッテリーとしての要素以外に求められていることをまとめました。

·キャンピングカーにとってポータブル電源の役割

·キャンピングカーに搭載するポータブル電源の求められる要素

·キャンピングカーに必要となるポータブル電源の選び方

キャンピングカーの車中泊におすすめのポータブル電源3選

など、キャンピングカーにポータブル電源を装備する必要性と、キャンピングカーにあったポータブル電源の選び方も一緒にまとめています。

キャンピングカーに乗っていると、つい自分の欲しい装備を追加してしまいがちです。そうなると、電力不足が気になってくるでしょう。とくに、夏場や冬場の気温対策が必要な季節のキャンピングカー生活には十分な電力供給が必要となります。

快適なキャンピングカー生活を送るためにも、ポータブル電源を装備して、車中泊やキャンプ旅を満喫してほしいものです。