少ない予算で開業できるキッチンカーが人気?メリットと失敗しないコツ

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少ない予算で開業できるキッチンカーが人気?メリットと失敗しないコツ

ショッピングモールやスーパーに買い物に出かけると、お店の敷地にキッチンカーを見かける機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近、少ない予算で開業できるキッチンカーが人気を集めています。 

今回の記事では、キッチンカーの開業についてくわしく解説しています。メリットを中心に、開業するための5つのステップや失敗しないためのコツも一緒にまとめていますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでくださいね。

目次

キッチンカーでの開業が人気の理由



キッチンカー

車を利用した販売車を出かけた先で見かけたこともあるかと思います。昔は夕暮れ時から夜にかけて、軽トラックを改造した屋台風のラーメン屋、石焼き芋の販売車のアナウンスが聞こえてきていました。現在ではイベント会場やスーパーなどで様々なものがキッチンカーで販売されるようになっています。そのキッチンカーでの開業が人気な理由についてくわしく解説します。 

キッチンカーとは

キッチンカーとは、車にキッチンを搭載し、料理を作って販売することのできる車両です。簡単にいえば「移動式レストラン」と言えるでしょう。街角やイベント会場など、場所を選ばず営業できるのが最大の魅力です。 

キッチンカーでの開業が人気の理由

キッチンカーでの開業は、お店を持つわけではないため週末だけの営業や旅をしながら営業を続けることもでき、自由なスタイルで営業できるのが人気を集めている理由です。

そのほか、

・週末だけのスポット営業が可能で副業としても利用できる

・低予算で始められるビジネスとしても利用可能

・何を販売するかも自由に決められる

なども人気の理由としてあげられます。ただ、一方で自由度の高さが仇になってしまうことも。立地やメニュー、営業時間など成功させるには多くのことを考えなければなりません。また、食品衛生や駐車許可などの運営には様々なルールや規制もあります。計画と戦略を十分に考えて事業を始めることが大切です。 

キッチンカーでの開業する7つのメリット 



ルールや規制、食品衛生など飲食店を出そうと考えるなら、お店を構えて営業するのも同じです。キッチンカーは立地に失敗したと感じても、次回は別の場所にと変更できるのも魅力のひとつ。ほかにもキッチンカーでの開業するメリットは様々あります。ここではキッチンカーで開業するメリットを7つご紹介します。 

メリット1:開業の初期費用が安い

キッチンカーは、固定店舗を持つより開業時の初期費用が安く抑えられるメリットがあります。

固定店舗で必要な初期費用として、

「物件確保」

「店舗内外装工事」

「厨房設備購入」

などが必要になってきます。おそらく1,000万円以上はかかることも。キッチンカーであれば、300~500万円程度で済むため、初期費用を圧倒的に安く抑えられます。 

メリット2:固定費が少なくて済む

キッチンカーは固定店舗よりも固定費を安く抑えられます。物件を借りる際の初期費用や家賃はかかりません。これもメリットのひとつ。キッチンカーの営業にかかる費用は、

・現地に向かうときのガソリン代

・車両維持費(駐車場代・保険料など)

・出店料

くらいです。出店料の相場としては立地や歩合制であったりするため営業する場所によって様々ですが、家賃や店舗運営費(光熱費など)と比べると固定費は安く抑えられます。 

メリット3:人件費を抑えられる

キッチンカーでの販売は、ワンオペ営業が可能です。アルバイトを雇う場合でも、忙しいときだけの日雇いで良いので固定店舗よりも人件費を安く抑えることができます。また、アルバイトの求人を出しても、

「キッチンカーでの販売って何か楽しそう」

「面白いアルバイトをやってみたい」

と考えている若者の需要に刺さる可能性があります。このような人たちはお金目的ではないので時給を高額にしなくても人が集まる傾向にあるので、負担は少ないでしょう。 

メリット4:業態変更したあとでもキッチンカーを活用できる

キッチンカーで開業して軌道に乗れば固定店舗をオープンする方も少なくありません。固定店舗に業態変更したとしても、キッチンカーは使うことができます。たとえば、平日は飲食店を経営し、週末やイベント開催日はキッチンカーで出店することも可能。 

業態変更したからといって辞めなければならないことはないので、上手く活用すれば自分のお店の宣伝や利益を上げる起爆剤にも活用できます。また、今販売しているものが上手くいかなければすぐに業態変更も可能で、トライ&エラーを繰り返すことができるもの魅力。その地域やお客様の層に合わせて販売内容を変更するのも良いでしょう。 

メリット5:好きな時間・場所で営業ができる

キッチンカーは移動販売車ですから、出店する場所を自由に決めることができ、営業時間も自由に設定できます。もし、出店場所選びに失敗したとしても、それを教訓に別の場所に出店しなおすことができ、集客が見込める時間帯を狙ってお店を構えることができます。 

たとえ失敗しても経験にして新たな場所で挑戦できるのも、キッチンカーのメリットです。トライ&エラーを繰り返しながらでも、上手く売り上げをあげられる場所を探せるのはキッチンカーならではです。 

メリット6:労働時間を好きに選べる

キッチンカーは好きな時間に営業できるため、自分の労働時間も自由に決められることでもあります。副業として週末だけキッチンカーを使ってイベント会場に狙いを定めて出店することで大きな利益を得られるチャンスがあります。 

メリット7:直接お客様と接することができる

ワンオペですべてを自分ひとりで営業できることから、接客も自分で行うことになります。調理している間の待ち時間、お客様との会話することもあるかと思います。それは、お客様の反応を直接感じ取れる機会でもあります。 

自分が作ったものを喜んでくれるのがダイレクトに伝わってくるため、その分妥協はできませんが、大きなやりがいに繋がるのは間違いありません。お客様との距離感が近いという特徴は、商品に品質を高める好循環につながることにもなります。 

キッチンカーを開業するための5つのステップ 



キッチンカー

キッチンカーを開業するためにはどのような手順を踏めばよいのか。キッチンカーのメリットを知って開業を検討するなら、開業手順も知っておくと良いです。ここではキッチンカーを開業するための手順をご紹介します。 

STEP1:キッチンカーを準備・資金調達

まず、開業資金を用意しましょう。キッチンカーの購入や改造費、開業届を出すときの諸経費などを含めると、300~500万円程度必要とされています。一番費用のかかる車両の購入費ですが、キッチンカーを準備する手段として以下の3つがあります。

・キッチンカーの新車を購入し制作する

・中古車を購入し改造する

・車両をレンタル(リース)する

車両のレンタルは最もリスクが少ないですが、レンタル費用以上に利益を出さないといけません。まずは自分なりに移動販売の形を作り上げる手段として利用して、本格的に事業として進めるときに車両を購入する方法がおすすめです。 

STEP2:メニューの考察・事業計画を立てる

キッチンカーでの販売は、調理できる場所や材料を保管する場所が限られてくるため、あまり多くのメニューを販売することはできません。販売する場所に集まるお客様の需要とマッチするメニューの考察と、細かな事業計画、資金計画を立てることが大切です。ポイントは、

・開業時の初期費用に運営者の生活費も組み込んでおく

・出店場所のリサーチは入念に行う

・集客方法はSNS(Instagramなど)も含めて考える

・客単価が安くなりがちなので、メニュー構成(サイドメニューやドリンクなど)を考える

ことです。あなたなりの戦略をきちんと考えて、計画を細かく立てていきましょう。この計画を立てている時が、一番ワクワク感のあるときです。実際に開業してみると、失敗すること、上手くいかないことやアクシデントは必ずあります。諦めずに失敗を経験にして挑戦していくために、ワクワク感は忘れないようにしてください。 

STEP3:保健所の指示通りキッチンカーを改造

キッチンカーを営業するためには、「飲食店営業許可」が必要です。出店場所を管轄する都道府県の保健所で所得しなければなりません。保健所は水回りと換気のチェックがメインになります。具体的に言うと

・給水タンクや排水設備の設置の有無

・調理場と運転席は区切られているか

などがチェックされますので、保健所の審査に見合う改造が必要になってきます。中古車やレンタルを利用するのであれば、この点はすでにクリアされている項目が多く、あとは外装や追加装備の改造となるでしょう。 

STEP4:キッチンカーでの開業許可を取得する

キッチンカーを開業するために必要な開業許可を取ります。車内で調理したものを販売するなら、「食品営業自動車」という営業許可を取ることになります。調理はせず、お弁当などの出来上がったものを提供する場合は「食品移動自動車」の営業許可を取ることになります。

抑えておかなければならないのは、以下の3つです。

・営業許可取得には「食品衛生責任者」の資格が必要

・飲食店営業許可を保健所で取得

・出店場所が変わる場合は都道府県ごとに営業許可が必要

キッチンカーの特性を活かして、平日と休日で出店場所を変更したり、別地域でイベント会場での出店が決まった場合、保健所の管轄が違うとその都度営業許可を取得しなければならないので覚えておきましょう。 

STEP5:営業場所の確保・営業開始

キッチンカーの準備や開業届、営業許可の取得準備が終わったら、いよいよ営業場所を確保して営業開始です。営業場所としては、

・ショッピングモール、スーパーなどの駐車場

・ビジネス街ビルの敷地内

・音楽フェス・野外フェスなどのイベント会場

など、集客の見込める場所がおすすめの営業場所です。最近では「ドン・キホーテ」の入り口などにもキッチンカーで営業されているケースもありますね。ビジネス街では道路での販売は警察の取り締まり対象となってしまうので、ビルのオーナーに交渉し、ビルの敷地内での営業許可を取るようにしましょう。 

キッチンカー開業で失敗しないためのコツ 



キッチンカーを出店する

固定店舗を持つことなく少ない資金で開業できることで人気が高まりつつあるキッチンカーですが、集客の見込めない営業場所だったり、天候に左右されてしまったりと、苦労されている方も多くいます。キッチンカーで開業するさいに、失敗しないコツを4つご紹介します。 

販売価格は原価率も考慮して設定する

キッチンカーで成功するためには、メニューの選定や価格設定がとても重要です。とくに価格設定は、高すぎると顧客は来なくなり、安すぎると利益が出てきません。素材となる材料費も十分考慮して考えましょう。ポイントは、

・ここでしか食べられないという限定性

・ハイクオリティな素材を活かしたブランド性

などを駆使すれば、一般的な価格より高くても、話題性のあるメニューであれば大きな武器になります。一般的な飲食店の原価率は約30%が目安ですが、キッチンカーでは人件費が抑えられる分利益は取れやすい分を考慮して価格を決めるのも良いですね。 

平日営業できる場所をメインにして考える

キッチンカーでの開業を本職とするのであれば、平日営業できる場所をメインにする必要があります。いつもと同じ時間・場所で営業することによって、お客様に覚えてもらうことができ、リピーターになってくれる可能性が高くなります。そのほか、

・SNSを使った宣伝・集客がしやすい

・ターゲットを絞りやすい

・自分の生活リズムが安定する

・安定した収入を見込める

などのメリットもあります。営業場所が決まり数日続けて駄目だったらすぐ変更するよりも、少し様子を見てお客様に知ってもらうのも大切なことです。 

キッチンカーの制作会社は複数社を当たって検討する

販売するメニューを手早く完成させるためにも、キッチンカーの装備品や内装の使いやすさはとても重要です。キッチンカーの製作、改造に関しては費用面のことも考えて、複数社に見積もりを取って検討することをおすすめします。気を付けるポイントは、

・制作・改造費用が高すぎないか確認するため複数社に見積もりを取る

・カッコイイキッチンカーよりも売れるキッチンカーを意識する

・安すぎる中古キッチンカーはどこかに問題があり修理費が高くつく場合がある

ことです。キッチンカーの新車を購入する際も、一度中古車を確認してどのような内装が自分にとって使いやすいのかを確認してからオーダーしましょう。 

営業場所はプラットフォームを利用するのもアリ

キッチンカーで開業するとき、営業場所を探すのに苦労することがあります。そんなときは、経営などを支援してくれるプラットフォームを利用するのもひとつの方法です。プラットフォームとは、キッチンカーと出店場所のマッチングを支援してくれる事業者のことです。出店場所を探す支援のほかにも、

・キッチンカーの開業、経営支援

・お客様向けのモバイルアプリの展開

などもしてくれるので、初めてのキッチンカーでの開業で抱えがちな不安要素を助けてくれる心強い味方になってくれます。 

キッチンカーで開業するとき知っておきたい豆知識 



キッチンカーで開業する際に、知っておくと良い豆知識をまとめています。開業時の資金調達の手段や、開業してからの運営方法など、未経験からだと様々な壁にぶつかってしまうこともあるでしょう。そんなときに役立つ豆知識をまとめました。 

助成金・補助金をうまく活用しよう

あなたの住む地域の自治体によって、地域経済の活性化や多様な働き方へのサポートのために、事業者に向けて助成金や補助金を出してくれるところがあります。自治体の制度を利用することで、資金の一部を賄うことができるかもしれません。キッチンカー開業に使える補助金として検討できるのは、

・事業再構築補助金

・ものづくり補助金

・小規模事業者持続化補助金

これらの補助金の使い道に対して条件はありますので、一度確認してみてから申請してみてください。そのほか、各都道府県の自治体でも補助金や助成金制度があるため、使えるものは使った方が得策です。 

メニューのクオリティや価格設定が成功のカギ

キッチンカーで販売するメニューのクオリティや価格設定は、売上げを上げる重要なポイントになってきます。出店場所に集まるお客様にどんな需要が見込めるのかも大切ですが、価格に見合う価値をきちんと提供できているかが成功のカギです。ポイントは、

・リピーターになってくれる顧客をつくる

・顧客の口コミが良い宣伝効果になる

ことです。お客様も値段に見合う価値を感じなかったら、残念な気持ちになって二度と立ち寄ってくれなくなります。リピーターになってくれるよう、クオリティを落とさないよう心がけるのも大切なことです。 

経験とスキルを活かせるかでスピード感は変わる

メニューの選定時、あなたのスキルや経験を活かせるメニューであることも重要な要素です。売れる商品だったとしても、

・不得意なものは高いクオリティを維持できない

・提供できるスピードが遅くお客様を待たせてしまう

などのデメリットな部分が出てきてしまいます。初めは自分の得意分野を活かしたメニューから始めて、キッチンカーでの販売が慣れてきてから広げていくと良いでしょう。 

キッチンカーの開業で活躍するJackeryポータブル電源 



キッチンカーの開業で活躍するJackeryポータブル電源

キッチンカーの開業時、保健所の検査を受ける時点で電源を備える必要があります。キッチンカーは電気を必要とする機器を使用することが多いためです。冷蔵庫や換気扇、照明などがあげられるでしょう。キッチンカーでの電源確保にポータブル電源は必須となってきます。キッチンカーの電源確保としておすすめなのがJackeryポータブル電源です。キッチンカーでの使い道やおすすめの製品をご紹介します。 

Jackeryポータブル電源とは?キッチンカー開業での使い道は?

Jackeryポータブル電源は、屋外や車内で家庭用電源を使用することを目的に設計されています。そのため、安全面や品質面で優れた機能を持っているポータブル電源です。キッチンカーに装備することで、食材の鮮度を保つために必要な冷蔵庫などを装備することが可能です。キッチンカーにJackeryポータブル電源を装備するメリットは、

・発電機のように燃料を必要とせず、予め充電しておけば使用できる

・30dB以下と静音性に優れていて騒音に悩まされず営業ができる

・製品によって最大4つまで家電製品を同時に利用できる

・消費電力の大きい機器でも動かせる容量とパワーを持つ製品もラインナップがある

ことです。IH調理器やホットプレートなど、調理する際に使用する機器は消費電力が大きいものも使用することになります。十分な容量とパワーを持っているポータブル電源が必要になってきます。Jackeryポータブル電源なら幅広い品揃えがあるため、キッチンカーに最適な製品を選ぶことが可能です。 

キッチンカー開業におすすめのポータブル電源

キッチンカーに装備するのにおすすめの製品は、容量の大きいものがベストです。

Jackery Solar Generator 2000 Plus(容量2042Wh/定格3000W)」

Jackery Solar Generator 3000 Pro(容量3024Wh/定格3000W)」

くらいの容量があった方が、長時間営業していても十分な容量をもっているためおすすめです。キッチンカーにおすすめの理由は、

・ソーラーパネル付きなので、万が一電気が不足しても太陽光から充電できる

・ほぼ全ての家電製品を動かせるので、制限なく電化製品を使用できる

・パススルー機能で充電しながらでも利用できる

などがあげられます。キッチンカーでのポータブル電源利用はソーラーパネルがあると安心です。もしバッテリー不足を感じたときでも充電が可能で、充電中でも利用できる柔軟さがキッチンカーではとても便利な機能として利用できるのでおすすめです。 

まとめ:キッチンカーでの開業は入念な事業計画を立てること 



今回の記事では、固定店舗を持つよりも少ない資金で開業できるキッチンカーでの開業に関してまとめました。

キッチンカーの開業では、出店場所のリサーチやメニューの選定、価格設定など、出店場所によってニーズが変わるため入念な計画や戦略が必要になってきます。ときには人間観察も必要となるでしょう。 

ただ、トライ&エラーが比較的簡単にできるのは大きなメリットですので、固定店舗を持つのに不安がある方や、少ない資金で起業したい方向けの事業です。もし、自分のスキルや経験をお持ちであれば、挑戦してみてはいかがでしょうか。

また、コンテナ型店舗であれば、キッチンカーよりもさらに低予算で開業できます。おしゃれで低価格なコンテナハウス等ならHIRAKEL(ヒラケル)へ。 屋台やコンテナハウスを簡単に購入し、スピーディーにお店を開くことが出来ます。 デザイン性が高く工場で大量生産することで、固定店舗やキッチンカーより低予算で店舗を購入することが可能です。 活用方法が無限大の屋台やコンテナハウスを使って気軽にイベントやお店を初めてみませんか。

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