1.防災家電が災害時に役立つ理由とは
災害によってライフラインが寸断している状況でも、防災家電があればある程度の生活水準を維持できます。外部と通信する際にも、防災家電の存在が欠かせません。災害時に防災家電が役立つ主な場面は、以下のとおりです。
・携帯ラジオを稼働させて、災害情報を迅速に収集できる
・ガスが停止していても、電子レンジや電気ケトルで簡単に調理できる
・ポータブル電源があれば、停電中も防災家電を稼働できる
・電気ストーブや扇風機などの冷暖房器具で、快適な気温を維持できる
・物流が停止している状況では、冷蔵庫を稼働して食品を長期保存できる
・スマホで家族の安否を確認したり、避難所までの経路を調べたりできる
・停電が起きていても、LEDライトで周囲の暗闇を照らせる
災害時には物流が停止する恐れがあるため、防災家電を調達するのは困難を極めます。災害はいつ起きるか分からないので、今のうちに防災家電を揃えておきましょう。
2.災害による停電時に最低限稼働したい家電9選
災害によって停電が起きている状況やコンセントがない避難所でも防災家電を動かすためには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄電し、場所を選ばず電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源は容量が限られているため、使用する防災家電の選別が重要です。災害による停電時に最低限稼働したい防災家電を、夏・冬に分けて見ていきましょう。
●夏の停電時に稼働したい家電
夏は台風が日本に接近・上陸しやすい季節です。台風によって停電が起きると、室内の気温は急上昇し、食品はすぐに傷みます。夏の停電時に稼働したい防災家電は、以下のとおりです。
▲扇風機
停電時の暑さ対策には、扇風機が活躍します。ボタン一つで冷風が浴びられるので、寝苦しい夜にも活躍します。35度を超える猛暑日が続く場合には、扇風機に保冷剤を取り付けるのがおすすめです。扇風機からクーラーのように涼しい風が出てきます。
避難所での暑さ対策には、充電式の扇風機が最適です。手で持ったり置いたりして、どこでも気軽に冷風を浴びられます。ポータブル電源とセットで、夏の停電対策における必需品と言えるでしょう。
▲冷蔵庫
真夏の炎天下でも食品を長期保存するためには、冷蔵庫が必要です。災害時に支援物資はいつ届くか分からないので、家庭にある食料が命綱になります。
夏の炎天下に食品を長時間放置していると傷むだけでなく、食中毒のリスクも高まります。冷蔵庫を稼働すれば、外の猛暑に影響されずに食品を冷蔵保存できます。
▲エアコン
猛暑の夏に停電が起きたら、熱中症などの健康リスクが高まります。特に高齢者や体調が優れない人にとって熱中症のリスクが非常に高くなります。エアコンを稼働すれば、室温と湿度を効果的に下げ、身体にかかる負担を軽減できます。
▲電子レンジ
気温の高さから食中毒菌が繁殖しやすい夏の災害時には、電子レンジが活躍します。電子レンジで食品を加熱すれば、ほとんどの食中毒菌を死滅させられます。
特に災害時は医療をすぐに受けられない可能性が高いため、食中毒は避けらなければなりません。また、赤ちゃんがいる家庭では、電子レンジで哺乳瓶の殺菌処理も行えます。
▲携帯ラジオ
災害時には、迅速な情報収集が命を左右すると言っても過言ではありません。情報収集の手段には、携帯ラジオを使用するのがおすすめです。通信が寸断された状況でも、周波数を合わせて迅速に情報を集められます。
また、スマホのように誤った情報に惑わされる心配もありません。携帯ラジオで災害情報を収集できれば、近くの避難場所まで正しい避難経路で安全に向かえます。特に台風が多い夏には、大雨や強風に関する情報も集めて、危険を回避することが重要です。
●冬の停電時に稼働したい家電
冬に停電が起きると、寒さ対策が必須になります。長時間寒い環境下にいると、免疫力の低下や体力の消耗に繋がりかねません。冬の停電時に稼働したい防災家電は、以下のとおりです。
▲電気ストーブ
冬の災害時に暖を取るには、電気ストーブがおすすめです。石油やカセットボンベを使うストーブのように火を使わないため、災害時にも安全に使用できます。災害時に活躍する電気ストーブの種類は、以下のとおりです。
電気ストーブの種類 |
特徴 |
カーボンヒーター |
・スイッチを入れてから温まるまでが早い ・コンパクトで収納スペースを取らないタイプもある |
シーズヒーター |
・水や衝撃に強く、壊れにくい ・遠赤外線量が多く、広めの部屋におすすめ |
ハロゲンヒーター |
・局所的に温める用途に向いている ・お手軽な価格で揃えられる |
▲電気毛布
寒い冬の中で体を効果的に温めるには電気毛布が不可欠です。電気毛布は少ない電力で身体全体を温めることができます。停電時に冬の寒さが厳しい地域では、電気毛布が使えるのは、凍傷や低体温症のリスクを軽減できます。停電で非常用電源の電力が限られている中、部屋全体を暖めるよりも、電気毛布で体に直接熱を供給する方がエネルギー効率が高いです。
▲LEDランタン
夜の時間が長くなる冬の防災家電には、LEDランタンが必要です。災害による停電は明るい日中帯に起こるとは限りません。
夜に災害と同時に停電が発生し、暗闇の中で行動しようとすると、床に散乱した窓ガラスの破片や倒れた家具の角などで怪我をする恐れがあります。LEDランタンがあれば、すぐに辺りを照らして安全を確保できます。
▲電気ケトル
冬の冷えた体に染みる料理を作るために、電気ケトルは欠かせない防災家電と言えるでしょう。電気ケトルでお湯を沸かせば、体が芯から温まる汁物料理が作れます。
他の調理家電と比較してもサイズが小さいため、避難所に持ち出して使用することも可能です。高出力のポータブル電源があれば、消費電力が高い電気ケトルでも問題ありません。
3.防災家電を稼働するのに必要な電力
災害時に使える電力量には限りがあります。災害の最中には、いつ停電が起きるか分かりません。停電が起きてポータブル電源を持っていたとしても、復旧するまでに3日以上を要する可能性もあります。防災家電を稼働するのに必要な電力の一例は、以下のとおりです。
防災家電の種類 |
消費電力 |
ハンディファン |
3W |
冷蔵庫 |
350~780W |
携帯ラジオ |
5W |
電子レンジ |
500~800W |
電気ストーブ |
400~1,200W |
エアコン |
110~1,490W |
LEDランタン |
10W |
電気ケトル |
1,000~1,300W |
4.防災家電に給電!ポータブル電源の選び方
災害によって停電が起きている状況でも、防災家電への給電を可能にするポータブル電源。防災用としての選び方を見ていきましょう。
●家族構成に合った容量
災害による停電対策としてのポータブル電源には、家族全員が最低でも3日間は生活できるだけの容量を備えている必要があります。容量(Wh)とは、1時間あたりの消費電力のことです。
創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)は、約99Whから3,000Whまで、幅広い容量のポータブル電源を取り揃えています。
●防災家電に合った定格出力
防災家電を災害時に動かすためには、ポータブル電源の定格出力が防災家電の消費電力を上回っている必要があります。防災家電の同時使用を想定している場合は、消費電力の合算値以上の定格出力を備えたタイプを選びましょう。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源には、最大3000Wの定格出力を備えた機種も存在します。
●安全性の高さ
災害時には、本体に衝撃が加わるリスクがある上に、屋外に持ち出して使用するケースも想定されるため、高い安全性が必要です。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源には、以下の性能が備わっており、高い安全性を誇ります。
・BMSとNCM制御機能搭載により、バッテリー異常を保護する
・UL認定の安全性、耐火性、耐衝撃性を備える
・耐久性と放熱性に優れた素材が採用されている
●自然放電率の低さ
災害の種類によっては明確に予測ができないため、自然放電率の低さが重要です。自然放電率が低ければ、満充電から時間が経過していても、防災家電に給電できる十分な電力が残っているでしょう。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、365日経過しても自然放電はわずか20%程度です。
●ソーラー充電対応
災害による停電生活を乗り越える上で、ソーラーパネルに対応しているかは重要な要素です。いくら大容量のポータブル電源を満充電にしていても、停電生活の日数や使用する防災家電の使用時間によっては充電切れになりかねません。
ソーラーパネルがあれば、太陽光発電でいつでも電気を自給自足できます。Jackery(ジャクリ)はポータブル電源に対応したソーラーパネルも販売しており、業界トップクラスの変換効率を誇ります。
5.【防災】家電の稼働におすすめのポータブル電源3選
ポータブル電源はあらゆるメーカーから販売されているため、防災対策としてどれを選べばよいのか分からない方も多いでしょう。業界を牽引するJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、災害時における防災家電への給電に最適です。
Jackery(ジャクリ)ポータブル電源の主な特徴を見ていきましょう。
・耐久性と放熱性に優れたポリカーボネート樹脂とABS防火材料を採用、UL認定の安全性、耐火性、耐衝撃性を備える
・BMSとNCM制御機能搭載により、バッテリー異常を保護する
・防災に特化した防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得する
・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載により、10年以上も防災対策として活躍する
・UPS&パススルー機能により、停電時には0.02秒未満で電気供給源を切り替える
・緊急充電モードを使うと、最短60分で満充電できる
・自然放電率が低いため、災害発生時に防災家電をフル活用できる
・軽量コンパクト設計により、避難所に持ち出して防災家電に給電できる
ソーラーパネルにも対応しているため、ポータブル電源の充電が切れたとしても、すぐに太陽光発電で電気を自給自足できます。防災家電への給電におすすめの製品は、以下のとおりです。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。約3.6kgと軽量コンパクト設計なので、防災リュックに入れて避難所でも防災家電を稼働できます。一人暮らしの防災対策におすすめの製品です。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Wh、定格出力800WのJackery ポータブル電源 600 Plusと出力100Wのソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgなので、使用したい場所まで気軽に持ち運べます。2人暮らしの防災対策におすすめの機種です。
●Jackery Solar Generator 1000 New 200W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 200W ポータブル電源 ソーラーパネルは、大容量1070Wh、定格出力1500Wのポータブル電源 1000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。60万人に選ばれた大人気1000モデルの後継機であり、従来モデルから定格出力は50%アップしています。3人家族以上の防災対策におすすめの製品です。
もっと多くの商品を見る
6.防災家電に関するよくある質問
最後に、防災家電に関するよくある質問を紹介します。
●災害時に稼働する家電の優先順位は?
災害時には、通信機器への給電を最優先にすべきです。通信機器があれば、災害情報を収集して安全な避難所と避難経路が把握できます。続いて、周囲の安全を確保するためにLEDランタンや懐中電灯に給電しましょう。
●非常用持ち出し袋に必要な防災家電は?
避難する際に必要な非常用持ち出し袋には、小型のポータブル電源と携帯ラジオ、LEDランタンを最低限入れておきましょう。ポータブル電源は、防災家電に給電するために必要不可欠です。携帯ラジオは災害情報の収集、LEDランタンは夜道の安全確保に使えます。
まとめ|停電対策に防災家電を用意しよう
災害時に防災家電があれば、普段通りの快適な生活が送れます。送電設備の損傷によって停電が起きている場合もあるので、非常用電源としてポータブル電源は必要不可欠です。
この記事で紹介した防災家電を参考に、災害への備えを万全にしておきましょう。