災害時に防災ラジオは必要なの?必要不可欠な4つの理由とあって良かった5つの便利機能
今や小学生も持つようになった便利アイテム「スマホ」のアプリには、防災アプリなども存在していて、ラジオアプリも当然あります。アプリでラジオは聞けるから、防災ラジオは必要ないと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、本当に必要ないのでしょうか。結論から言えば、防災ラジオは必要です。本記事では防災ラジオの必要性やおすすめの防災ラジオについてご紹介していきます。
防災ラジオは必要なのか?いらないと感じる意見も
万能なスマホが普及している近年では、「ラジオなんて古臭いものは必要ない」と感じるかもしれません。しかし、スマホが万能すぎることによって支障を来たす場合も。混乱した災害時に正確な情報を収集するための手段として、なぜラジオなのか。まずは防災ラジオの必要性について知っておきましょう。
●ラジオアプリがあれば防災ラジオは必要ない?
今のスマホアプリはかなり充実していて、大体の便利ツールはアプリが開発されています。ラジオ放送もアプリで聞くことができるので、「ラジオ放送ならアプリで聞けばよい」と考える方も多いのではないでしょうか。それに、テレビやSNSなど、情報を収集できる内容が多いスマホの方が便利ですよね。しかし、ここで大きな落とし穴があるのです。
・災害時の混乱によってインターネットが混雑していたら使えなくなる
・スマホの充電が切れてしまったら使えなくなる
・フェイクニュースやデマ情報など、情報過多になり正確な情報のみを入手できない
以上がスマホを使った災害時における情報収集のデメリットな部分です。混乱を招いている災害時には、シンプルなラジオの方が電波的にも強く、正確な情報を収集しやすいのです。
●本当に災害が起これば防災ラジオは必要です!
スマホは確かに便利です。インターネットを通して通話はもちろん情報収集能力に長けている端末と言えるでしょう。しかし、災害によって基地局が倒壊してしまった場合、インターネット事態が使えなくなります。アクセスが集中してしまうと、電話回線含めてみんなが使うと繋がりにくくなってしまいますよね。その点、ラジオは
・電波は届くところであれば、どこに居ても放送を聞くことができる
・長い歴史を持つ中で、災害時でも放送を続けられるノウハウがある
・手回し充電や乾電池式などの電源も確保できるので、電池切れの心配がほぼない
などのメリットが災害時に合っているのも必要性を感じるポイントです。
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防災ラジオは必要とする4つの理由
前述した内容では、ラジオが災害時にスマホより情報収集に適していることを中心に、必要性をくわしく解説しました。ここでは、防災ラジオとしての機能も含めて、必要である理由をまとめています。
①防災ラジオを携帯しておくメリット
防災ラジオには、単にラジオとしての機能以外にも、災害に役立つ機能がセットになっています。何かと災害時は慌ててしまいがちで、クルマに荷物を乗せて移動できる状況ではないかもしれません。
災害時に役立つ機能を可能な限り1つにまとめて持ち運びやすくなっているのが、防災ラジオの最大のメリットです。
・使い続けられるように電力が確保でき、充電もできる機能
・ラジオ単体の機能以外に災害に役立つ機能(照明等)を加えている
・どんな状況(粉じんに強く防水効果もある)でも使えるような頑丈設計
など、ラジオとしての機能以外に、災害が起きた状況で生存率を上げる工夫が備え付けられているのが防犯ラジオです。
②信用できる情報のみを受信できる
スマホでの情報収集は、様々な収集手段がありすぎて返って逆効果になることも。とくに、SNSでは過度な表現やデマ情報も一緒に流れてくるため、あなたの不安を冗長させたり、正しい行動の妨げにもなりかねません。ラジオであれば、災害情報を的確に、必要な情報だけを入手できるので、信頼性は抜群です。どこの基地局の情報を聞けばよいのか。それは、
l 地元のコミュニティFM
l 全国放送のラジオ放送
全国放送のラジオ番組では、災害の規模や政府の見解、今後の方針など総合的な情報を教えてくれます。また、地元に強いコミュニティFMなら、あなたの住む地域の被害情報や避難場所など、自治体とも連携して情報を提供してくれます。
③多機能のものであれば照明器具にもなる
防災ラジオには、ラジオが聞けること以外に様々な機能が付属しているものが多くあります。まさに「災害時に役立つラジオ」ですね。たとえば、
・照明器具(ライトやSOSを出すためのパッシング機能)
・充電ができるバッテリー型
・屋外の悪天候でも使用できる防水機能
などがあげられます。これらの機能があれば、スマホの充電や日が暮れたときの照明器具の代わりなどにも使用でき、万が一の備えに最適な装備になるよう機能が充実したラジオです。
➃ネット回線や充電を気にせず使える
災害の被害が大きいと、ネットを使うための基地局が倒壊しインターネットが使えなくなったり、ネットの混線によって繋がりにくくなることも多々あります。よく漫画やアニメで日本が災害に巻き込まれたケースや、都市の機能が停止してしまう物語があるかと思います。
実際に台風や地震による災害の規模が大きければ、あの現象と同じような状況になる可能性は高いでしょう。
「インターネットが使えなくなる」
「電力供給が止まってしまう」
そんな状況に陥ったとき、正しい情報がどこにあるかわからなくなって不安を募らせることにもなりかねません。防災ラジオなら、必ず放送している局の周波数を見つけられるでしょう。ラジオから流れてくる放送は、きっとあなたに安心感を与えてくれるはずです。
防災ラジオに必要な5つの機能と選び方
防災ラジオはどんなものを選べば良いのか。必要な機能とはどんな機能なのか。実際に災害に合ったときに、「あって良かった」と思えるものを選びたいですよね。ここでは、防災ラジオとして買うときに必要な機能を5つご紹介します。この機能が揃っているものが、防災ラジオを選ぶときの基準となるでしょう。
①複数の充電方法が対応できるもの(モバイルバッテリーとしても使えると良い)
防災ラジオは災害にあったとき、正しい情報を収集するための大切な端末であり、防災グッズとなります。電池切れは起こしたくありませんし、身の安全が確保されるまでは動き続けてほしいものです。だから、複数の電力供給ができるものを選びましょう。
l 乾電池でも動くもの
l 手回し充電ができるもの
l バッテリー式で他端末の充電が可能なもの
この3つの機能があれば、最悪手回し充電で稼働できるし、スマホの充電がなくなっても防災ラジオから充電することが可能になります。ただ、手回し充電はかなり効率が悪くしんどいため、乾電池で動く機能もあると余計な体力を消耗せずに済みます。
②災害時は受信バンドがワイドFM対応のものが役に立つ
ラジオ放送には4つの種類があります。
l AM放送(526.5~1606.5kHz)
l FM放送(76.1~94.9MHz)
l ワイドFM放送(90~94.9MHz)
l 短波放送(3,000~30,000kHz)
AM放送は遠くまで届きますがノイズが乗りやすく聞き取りにくい場合があります。FM放送の方がノイズが入りにくいですが、電波が届く範囲が限られている特徴があります。ワイドFMはAM放送をFM電波に乗せたもの。災害時にはクリアに情報を聞くことができるので、ワイドFM対応のラジオを選びましょう。
③チューニング方法はアナログチューニングの方が吉
聞きたい放送局の周波数を合わせるための手段として、
l シンセチューニング方式
l アナログチューニング方式
があります。シンセチューニング方式だと、自動で選曲してくれる機能が邪魔して聞きたい放送局の電波が拾いにくい場合は選局を飛ばされてしまいます。ダイヤルを回して自分で選局することで、多少ノイズが入っても聞きたい放送局を選べるアナログ式をおすすめします。
➃サイレンやライト機能付きだとSOSが出せる
防災ラジオには照明器具がセットになっているものが多いですが、サイレンなどSOSが出せる機能があると、家屋の中に閉じ込められている場合に自分の居場所を救助隊に知らせてSOSが出せるので便利です。
家屋の中に閉じ込められている状態であれば、怪我をしている可能性もあります。また、救助隊に発見してもらう機会を逃す恐れもあるので、この機能はあった方が良いですね。
災害対策は、最悪を想像して対策をたてることで、万全な対策を整えることができます。
⑤防塵&防水機能付きだと災害時に壊れにくい
「屋外で雨に濡れて壊れてしまった」
ではせっかく買った防災ラジオも効果を発揮できません。耐久性に優れた防災ラジオであれば、ちょっとした雨で濡れてしまっても、机の上に置いていて余震で揺れて床に落ちてしまっても問題なく使えます。
災害時の状況では、動作環境が過酷になることも想定した防災ラジオ選びが吉となります。
⑥防災ラジオおすすめ商品
防災ラジオならこの商品、「ソニー ポータブルラジオ ICF-B99」がおすすめします。4つの充電方式を携えて、ライトも付いています。ほかの機能としては、
l 防水機能(JIS IPX4相当)で水しぶきや雨に濡れても大丈夫
l ワイドFMにも対応している
l イヤホン対応なので避難所で聞くこともできる
防災ラジオとしての必要な機能を揃えているので、どれを購入したら良いか迷ってしまう方におすすめの防災ラジオです。価格は約12,000円と少し高めですが、手回し充電のハンドルが握りやすく、少しの充電で長持ちするのが魅力です。
防災ラジオのちょっとした豆知識3選
防災ラジオの理解を深めるためにも、ちょっとした豆知識を3つご紹介します。防災ラジオが持つ特性をより理解しておくと、実際に使うときや購入するときの良い判断材料となるでしょう。
●手回し充電機能はしんどいだけで使いにくい?
手回し充電機能ですが、実際にこの機能を使ってスマホを充電するのはかなり労力を必要とします。手回しする取っ手はラジオに収納されていることもあって持ちにくく、回しやすく作られていないものもあります。
ただ、ラジオを聞くことができる電力は手回しでも賄えるので、補助機能としてあった方が良いレベルとして理解しておきましょう。乾電池式やバッテリー内蔵のものでも使用すれば消費していきます。災害が長引いたとき、使い切ってしまうこともあるでしょう。そんなときに最悪利用するケースとして、手回し充電機能で充電することを考えてください。
●ラジオはネットやテレビよりも災害時に役に立つ
音声のみの放送として考えられているラジオ放送は、テレビと違って状況に応じて臨機応変に対応することが可能です。逆に、テレビは同じ情報を繰り返し伝える傾向にあります。それはときにあなたにとって必要ない情報であったり、どこのチャンネルでも同じ情報しか発信されていないこともありますよね。
ラジオの方が、行政が発表する公的な情報や放送エリア独自の情報を入手しやすい特徴があります。ネットの情報は、情報量は多い反面個人の感情も性格などによって時に過剰な表現で発信される情報も含まれています。いつもと同じパーソナリティが発信する安心感もあって、ラジオの方があなたの求めている情報を的確に伝えてくれるでしょう。
●普通のラジオと防災ラジオの違いは優れた機能性
普通のラジオと防災ラジオの違いは、その機能性にあります。
l 照明器具としても使えるようになっている
l 防水性や耐久性に優れたものもある
l 複数の充電方式を持っている
など、まさにラジオに災害時に役に立つ機能が追加されたものと言えます。また、緊急情報を受信したときには勝手に電源が入り、緊急放送を聞く機能が付いているものもあります。主に自治体が配布している防災ラジオに付いている機能で、避難が必要な区域に自分の住んでいる地域が該当した場合、避難場所を教えてくれる役割を果たしてくれます。
災害の停電時に備えておきたい非常用電源【Jackeryポータブル電源】
災害にあったときに、不便さを感じるのはやはり停電です。家電製品が全て使えなくなってしまうことは、今の生活に慣れてしまった私たちには死活問題とも言えるでしょう。
そんなときに容量の大きいポータブル電源があれば、普段通りの生活が送れるためとても便利です。ここではポータブル電源が災害時にいかに役立つアイテムになるかをくわしく解説します。
●ポータブル電源とはAC電源が使える大容量の非常用電源
ポータブル電源は、モバイルバッテリーとは違い容量が大きく、停電によって使えない家電製品を動かすことができるコンパクトで可搬型蓄電池です。USB出力ポートからの充電はもちろんのこと、AC出力ポートで電子レンジや冷蔵庫も使えるようになります。暮らしになくてはならない家電製品を動かすことができることで、災害時でも不便なく復旧するまでの期間を過ごせます。
防災ラジオで電力を供給するには、備え付けのバッテリーや手回し充電では限界もありますよね。ポータブル電源があれば、停電時の備えは十分と言えるでしょう。
●災害時におすすめのポータブル電源
いつ起こるかわからない災害への備えは、「起こったときには使えなくなっていた」ではせっかく買ったポータブル電源の意味がありません。長寿命で品質の優れたポータブル電源でなければ、十分な災害への備えとはならないでしょう。災害時に最も優れたパフォーマンスを発揮してくれるポータブル電源と言えば「Jackery ポータブル電源」です。
Jackery ポータブル電源は、
・BMS(バッテリーマネージメントシステム)を搭載している
・防災製品等推奨品認証を取得している
などの防災時に必要とされる品質を備えています。BMSとは、電圧や温度を適切に管理し、過充電及び過放電を防止するシステムのこと。このシステムが搭載されていることで、高い品質を長期間維持してくれます。
それでは、防災対策としておすすめのJackery ポータブル電源を2つご紹介しますね。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター2000プラス
Jackery Solar Generator 2000 Plusは、2042WhとJackery製品の中でもトップクラスの大容量と、3000Wの高定格出力を持つポータブル電源2000Plusとソーラーパネル200Wを組み合わせた製品です。合計10個の出力ポートを持ち、複数同時に電力供給できます。
・Plusシリーズは耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているので、10年間以上使える長寿命を実現
・安心の5年間長期保証付き
・持ち運びに便利なキャスター&取っ手が付いている
・使用中器内で1秒に1回の自動安全点検システムが動いている
・スマホ専用アプリを使ってポータブル電源の状況を確認できる
容量が大きく、停電状態が長期化したときでも安心して使用することができるポータブル電源です。ここまで容量が大きければ、普段使いとして節電対策として利用するのも良いですね。ソーラーパネルでの充電が可能で、蓄電できるとで、電気代の節約にも一役買ってくれる便利アイテムです。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
保管温度 |
1年間:0℃~25℃;3ヶ月:0℃~45℃;1ヶ月:-20℃~45℃ |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス
ソーラーパネル100WがセットになったJackery Solar Generator 1000 Plusは、1264Whの大容量に加えて、2000Wの定格出力を持っています。そのため、殆どの家電製品を動かすことが可能です。ソーラーパネルがあれば、もしポータブル電源の蓄電容量が乏しくなったときでも、太陽光さえあれば充電が可能です。長期間の停電でも電源の切れの心配がございません。そのほか、
・合計8つの出力ポートを持ち、複数同時に家電を動かすことができる
・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用、約4,000回の充電でも約70%の性能を維持
・45℃の高温環境でも効率かつ安全に動作してくれる
・バッテリー容量が最高5Kwhまで拡張が可能
など、環境の悪化した災害時に優れた性能を提供してくれるのがこの製品の良いところ。電力の容量に不安を感じたときは、拡張機能を使って容量を増やすことも可能です。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
4000サイクル数(10年間以上使える) |
保証期間 |
5年間 |
まとめ:防災ラジオは災害時に不可欠な防災グッズ
今回の記事では、防災ラジオの必要性と、その機能性についてくわしく解説しました。
・防災ラジオの必要性と、その理由
・防災ラジオの選び方
・防災ラジオの豆知識
など、防災ラジオの持つ特徴と合わせてまとめています。万が一、災害が起こったときに防災ラジオにどんな機能が備わっていると便利なのかがお判りいただける内容になっています。
自然災害が増えてきた近年、防災対策の必要性は次第に高まりつつあります。少しずつでも揃えていくことで、自分の身を守る術を身につけていきましょう。