災害に備えるためにポータブル電源がおすすめできるわけとは?
地震大国とされる日本では頻繁に地震が発生し、いつ巨大地震が起きてもおかしくありません。災害に備えるために避難経路の確認や防災グッズの調達が求められます。防災グッズの中でもポータブル電源は被災時にとても重宝します。そのわけを災害の基本知識と共に紹介します。
発生確率が高い災害の基本知識
災害に備えるためには防災グッズだけでなく災害に対する基本的な知識も抑えておかなければなりません。内閣府が発表している災害の基礎知識は地震、津波、集中豪雨、土砂災害のカテゴリごとに分けられています。それぞれのカテゴリーごとに災害の強さや注意点、避難方法などを紹介します。
●地震
岩盤のずれによって起きる地震は、大きさをマグニチュード(M)、地震の揺れの強弱を震度として表します。
地震が発生した際、第一に身を守り、火の後始末をしたうえで避難を始めなくてはなりません。
内閣府によると、強い地震(震度4程度以上)もしくは長時間のゆっくりとした揺れを感じたときには、津波警報や避難指示を待たず、直ちに避難するように勧めています。
また、2007年からは緊急地震速報が開始され、最大震度が5弱以上の強い地震が来る前に警報音とともに知らされます。
●津波
震源が浅くマグニチュード7をこえる地震が起こると、津波の発生が危惧されます。津波は何度も繰り返し押し寄せ、第2波、第3波が最大となることもあります。
海岸付近で強い揺れを感じたら、直ちに高台へ避難しなくてはなりません。
また津波警報などが発表されている間は、海岸付近など低地には近寄らないことが大切です。
●集中豪雨・土砂災害
前線の停滞や急激に発達した雨雲により、1時間に50ミリを超えると集中豪雨とされます。
集中豪雨に見舞われると土石流・地滑り・崖崩れなどの土砂災害が起こりやすくなります。
また地下の浸水や交通機能の混乱を引き起こすこともあり、都市部を中心に二次災害も注意しなくてはなりません。
近年集中豪雨の発生件数が増えており、こまめな天気情報の確認などが大切です。
災害が起きたらどうするの?
災害が発生した際、恐怖から慌てて逃げがちですが、そういった行動はかえって危険を招きます。周囲の安全が確認できるまで待ち、落ち着いて避難を開始しなくてはなりません。
地震・津波 |
集中豪雨・土砂災害 |
1. 身を守る 2. 揺れがおさまるまで待つ 3. 火元の確認 4.避難場所や避難ルートを確認 5.避難開始 |
1. 服装の確認 2.ブレーカーや火元の確認 3. 避難場所や避難ルートを確認 4.避難開始 |
災害が発生し避難が必要になったら、上記の表のように避難開始までの流れを行っていきます。
外出先や車内など被災した場所や条件によって行動内容が変わりますが、落ち着いて状況判断をし、安全に避難を始めることは共通しています。
●地震・津波の避難までの流れ
地震が発生した際は規模に関わらず机の下や頑丈な構造物で身を守ります。次に火元やブレーカーを確認し、安全が確認されたら避難を開始します。
エレベーターの中では全ての階のボタンを押し、エレベーターの外に脱出することを優先します。
車の運転中では徐々にブレーキをかけ、道路の左側に鍵をつけたまま駐車し避難します。さらに避難場所には2種類『指定緊急避難場所』と『指定避難所』があります。
指定緊急避難場所は災害の危険から命を守るために緊急的に避難をする場所で、指定避難所は災害の危険がなくなるまで、必要な期間滞在する施設です。
利用用途が異なるので適切な避難所へ避難をするようにしましょう。
●集中豪雨・土砂災害の避難までの流れ
集中豪雨・土砂災害の場合、事前に避難指示や警戒レベルが発表されます。気象情報や避難情報をこまめに確認しつつ身の危険を感じた際は、避難を開始します。
まずは動きやすい長袖、長ズボン、運動靴の服装に着替えます。水害避難時は避難中に飛来物や水に浸かる危険があるため、ヘルメットや棒があるとなおよいです。
次にブレーカーや火元、窓の戸締りを確認したうえで避難を開始します。
浸水が50cm以上となっている場合は無理に避難する必要はありません。
避難所へ避難できない場合は、近くにある鉄筋コンクリート製などの頑丈な建物のできるだけ高い階に避難します。
災害に備えるためには?
災害に備えるためには事前に家族で会議をして共通認識を持つことが大事です。
例えば家具の転倒防止対策や避難場所の確認は共有しておきたい内容になります。中でも一番取り組みやすいのは、『食料・飲料・防災グッズの備蓄』です。
災害発生時、電気やガス、水道をはじめとしたライフラインが止まってしまった場合に備えて、日ごろから飲料水や非常食、防災グッズを備蓄しておきましょう。
最低でも3日分の食料やトイレ、電気などを用意しておくと避難生活をより安心して過ごすことができます。
また以下のような防災情報を収集できるサイトを把握しておくだけでもいざというときに情報収集ができます。
防災グッズに最適?ポータブル電源の特徴
ポータブル電源の特徴
ポータブル電源の使い道は建設や撮影現場、DIY、テレワークでの電源としても幅広く応用することができます。
容量や出力によっては炊飯器や電気毛布などの高出力家電が稼働できたり、長期間電力供給を行えるポータブル電源も続々と販売され、ポータブル電源の使い道が広くなりつつあります。
しかし、ポータブル電源はもともと野外での利用を対象に作られた商品で、アウトドアや災害時に魅力を大きく発揮します。中でも防災グッズとしての発揮する魅力ポイント3つを紹介していきます。
●持ち運びが簡単
ポータブル電源は軽いもので3kgから重いもので15kgの重さになります。
バッテリーの容量が大きくなると必然的に重くなるものの、コンパクトや持ち運びを意識した設計が施されています。
女性にとっても問題なく持ち運びできるよう配慮されているので、性別問わず幅広い層にポータブル電源が使えます。
また携帯性や静穏性が高いので、避難所でもポータブル電源を気にせず使うことができます。
●自然放電が少ない
ポータブル電源は本体に充電しないと使うことができません。そのため、どれほど電気を貯蓄できるかがポータブル電源の性能を左右します。
多くのポータブル電源が自己放電の低い素材を使っており、1年以上充電が持つポータブル電源も販売されています。
また、自己放電が少ないポータブル電源は半年に一回充電するだけで、緊急時の電源として使えます。防災準備が面倒な方でも少ないお手入れで防災ができるためおすすめです。
●自然エネルギーを活用できる
ポータブル電源によっては太陽光発電や風力発電などと併用して使えるものがあります。
そういった商品は電気を無料で作れるほか、ポータブル電源の充電を気にせずに使えるようになります。
内閣府の発表によると災害が発生した際、電気の復旧に6日かかると見込んでいます。発電機と違ってポータブル電源は利用に限度があります。しかし再生可能エネルギーと連携し、蓄電することでライフラインの復旧まで電気を補うことができます。
ポータブル電源が災害で活躍する訳とは
災害が発生した際、ライフラインの復旧に電気で6日、上水道で30日、ガス(都市ガス)で55日と推測されています。6日間電気が使えないことで情報収集や生活に大きく支障を与えてしまいます。
給湯や調理、電化製品の充電といったありとあらゆる作業に電気は必要となってきます。避難所での給電は多くの人が殺到し、まともに充電はできないでしょう。そのためポータブル電源が活躍します。
例えば一家に1台ポータブル電源があるとパーソナルスペースがない避難所に行かずに情報収集もできますし、電化製品も動かすことができます。ポータブル電源があるだけで被災生活がかなり快適になります。
では実際にポータブル電源で被災した際の電気利用を想定してみましょう。
●災害時の使用イメージ1000Whポータブル電源の場合
電気ケトル |
15分 |
カップラーメンやコーヒのために湯を沸かす |
炊飯器 電子レンジ |
30分 20分 |
炊飯器と電子レンジで4人分のごはんを作る |
扇風機 照明 |
2時間
|
暑くなったら扇風機を回し、明るさが欲しいときは照明をつける |
スマートフォン |
2回分 |
スマートフォンのフル充電を2回して最新情報を収集 |
例えば1000Whの容量のポータブル電源があると上図のように、4人家族の1日分の電気をまかなうことができます。
また非常食や防災グッズをうまく活用する事で節電できるため、4人家族の1日以上の電気を賄うことも不可能ではありません。バッテリーの容量を増やすと使える電化製品が増えたり、さらに電気を使うこともできるでしょう。
またソーラーパネルと併用することで、電気を自給自足できるとライフラインの復旧が長くなっても苦労せずに済みます。このようにポータブル電源は災害時にとても活躍します。
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災害に備えておすすめポータブル電源2選
防災用として販売されているポータブル電源は多く安価なものから高価なものまで幅広くあります。いざ使いたいときに壊れてしまっては意味がありません。そんなことがないように『信頼の高い企業やブランド』の商品を選ぶと良いでしょう。
Jackery(ジャクリ)社はポータブル電源を販売した企業で、世界累計販売台数200万台を突破しています。ポータブル電源を販売し、業界をリードする安全設計や特許取得済みのマルチダクト設計で冷却効率上げるなどの工夫を重ねています。少しでも軽く、少しでも出⼒を⾼め、あらゆる安全機能を追加した製品を追求しています。
そこで今回、Jackery社のポータブル電源を参考に防災におすすめの商品を紹介していきます。
Jackeryの人気モデル「ポータブル電源 1000」に高速充電が可能なProモデルです。さらに両面発電により発電効率が25%アップしたソーラーパネル「Jackery SolarSaga 80」を組み合わせ、ライフラインの復旧まで電気の自給自足ができるセットになります。
1000Wの高出力なため炊飯器、アイロンドライヤーなどが使えます。
また、USBはデュアルPD100W出力に対応しているため、スマートフォン、ノートPCも急速充電することができます。
●Jackery Solar Generator 2000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 2000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セットはJackery最高クラスの2160Whの大容量と定格出力2200Wのポータブル電源 2000 ProとソーラーパネルSolarSaga 200を組み合わせたセット商品です。
最速2.5時間で充電できるのにも関わらず、家族やグループでの連泊を網羅できる容量になっています。
家庭用冷蔵庫を稼働させれるほどパワフルなので被災時もいつもと変わらず電気を使いたい方におすすめです。
まとめ
さて今回は災害に備えるために災害に関する基本知識とポータブル電源が防災グッズとして万能なポイントを紹介しました。
いつ起きるか分からない災害に備えるためにポータブル電源を検討してみてもよいかもしれません。