冷蔵庫を停電時に動かすなら「発電機」「ポータブル電源」どっち?徹底比較

シェア

突然の停電が起こると、「冷蔵庫の中の食材は大丈夫?」「停電中も冷蔵庫を動かすにはどうしたらいいの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 

停電時に冷蔵庫を動かすには、発電機やポータブル電源が必要です。冷蔵庫のサイズや使う環境によって最適な選択肢が異なります。この記事を参考にして家庭に合った製品を選び、急な停電で慌てないようにしましょう。

目次

1.発電機やポータブル電源があれば停電時でも冷蔵庫を動かせる


発電機やポータブル電源があれば冷蔵庫を動かせる!

停電時に冷蔵庫を稼働させるには、主に「燃料式発電機」と「ポータブル電源」のどちらかを活用する方法があります。どちらも停電時に電気を供給できますが、使用方法や使うときの注意点が異なります。

燃料式発電機はガソリンや軽油などの燃料を使って発電する機器です。燃料がある限り連続して発電でき、長時間の停電に冷蔵庫を稼働できます。一方、ポータブル電源はあらかじめ充電しておいたバッテリーから電力を供給する機器で、使用中に排気や騒音が出ない特徴があります

停電時冷蔵庫への給電に燃料式発電機とポータブル電源のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

比較項目

燃料式発電機

ポータブル電源

メリット

・燃料補給すれば長時間稼働できる
・高出力で大型家電にも対応できる
・燃料コストが比較的安価である

排気ガスがなく室内でも安全に使える
稼働音が静か
・メンテナンスがほとんど不要である
・操作が簡単にできる
ソーラーパネルと併用で繰り返し充電できる
・持ち運びが比較的簡単である

デメリット

・燃料がないと使えない
排気ガスが発生するため基本的に屋外使用のみ
騒音が大きい
複雑なメンテナンスが必要である
・燃料の保管場所がいる
・重量がある(20kg以上が一般的)
起動手順が複雑である

容量に制限があり、使い切ると充電しなければいけない
・大容量モデルは高価な製品が多い
・低温環境で性能が落ちる場合がある

使用環境や用途、予算に応じて最適な製品を選びましょう。

●燃料式発電機|燃料がある限り発電し放題、ただし排気と騒音が出る

燃料式発電機はガソリンや軽油などの燃料があれば継続的に発電できます。燃料を備蓄しておけば、数日間の停電にも対応可能です。

ただし、燃料式の発電機は排気ガスが発生するため、屋内では使えません。また、エンジン音による騒音のリスクもあり、夜間や住宅密集地での使用は難しいです。

燃料式発電機は屋外で、業務用の大型冷蔵庫など消費電力が大きな家電の電力確保が必要なときに良いでしょう。

●ポータブル電源|排気と騒音なし、ただし容量の上限が限られる

ポータブル電源はバッテリーに蓄えた電力を使うため、使用中に排気ガスや大きな騒音が発生しません。排気ガスが出ず、室内でも安心して使えます。また、動作音も小さく夜間や静かな環境でも周囲に迷惑をかけることなく使用可能です。

ただしポータブル電源は容量に限りがあり、使い切ると再充電が必要です。しかし、ソーラーパネルを併用すれば繰り返し発電しながら使えるため、長期間の停電でも電力を確保できます。

大容量・高出力のポータブル電源も増えており、大型冷蔵庫が問題なく動かせる製品もあります。室内での使用や騒音に配慮が必要な状況では、ポータブル電源が良いでしょう。

関連記事:【最新版】家庭用ソーラー発電機のおすすめ9選|選び方から効率の良い発電方法まで

2.冷蔵庫の停電対策には発電機とポータブル電源どっちを選ぶべき?


冷蔵庫の停電対策には発電機とポータブル電源どっちを選ぶべき?

停電時に冷蔵庫を動かすとき、発電機とポータブル電源のどちらを選ぶかは使用環境によって異なります。状況に合わせたおすすめの冷蔵庫への給電方法を選ぶポイントは以下のとおりです。 

・屋外で発電できるなら燃料式発電機

・室内で使う場合や騒音が気になる場合はポータブル電源 

発電する環境に合わせて、どちらの発電方法にするか選びましょう。

●外に発電機を置いて冷蔵庫を接続できるなら発電機でOK

停電時に、屋外に発電機を設置して冷蔵庫に接続できる環境があれば、燃料式の発電機が使えます。冷蔵庫が屋外にある場合や、延長コードなどで屋外から電源を引き入れられる場合などです。

また、燃料式の発電機はガソリンや軽油を燃料に使うため、燃料を保管する場所も必要です。保管場所・使用場所とも確保できれば、燃料式の発電機が使えます

●室内で使うなら排気ガスが出ないポータブル電源1択

冷蔵庫を動かすために室内で使える発電機を探している方は、ポータブル電源一択です。燃料式の発電機は排ガスがあり、室内では使うことができません。

ポータブル電源は排気ガスを出さず、室内で安全に使うことができます。燃料式の発電機に比べてコンパクトな製品が多く、室内で保管するときも場所を取りませんマンションなどで保管場所が狭い場合にもおすすめです。室内で使える非常用電源を探している方は、ポータブル電源を活用しましょう。

●騒音による近隣トラブルの可能性がある場合もポータブル電源がおすすめ

騒音による近隣トラブルが気になる場合は、ポータブル電源がおすすめ。燃料式の発電機はバイクのエンジンをふかしたような大きな音が稼働時に発生するため、マンションや住宅密集地で使うことはおすすめできません。

また、ポータブル電源は災害時に、避難所で電源を確保したいときも役立つアイテムです。停電時に冷蔵庫以外の家電でも動かせるので、避難所で寒さ対策に電気毛布を使ったり、電気ケトルでお湯を沸かしたりできます。

騒音が気になる場所で電源を確保したい場合は、ポータブル電源を活用しましょう。

関連記事:発電機で使える家電とは?利用シーンごとの選び方とおすすめ活用例を解説

3.停電時冷蔵庫を動かす発電機やポータブル電源の容量はどうやって決める?


停電時冷蔵庫を動かす発電機やポータブル電源の容量はどうやって決める?

冷蔵庫を動かす発電機やポータブル電源を選ぶときは、必要な出力と容量を満たしているか確認が必要です。

まず、発電機やポータブル電源の定格出力が冷蔵庫の消費電力よりも大きい必要があります。冷蔵庫の消費電力はメーカーや型番によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

冷蔵庫のサイズ

定格消費電力(約)

起動時消費電力(約)

小型(〜150L)

70〜100W

300〜400W

一人暮らし用(150〜300L)

100〜200W

400〜600W

中型(300〜450L)

150〜200W

600〜800W

大型(500L〜)

200W~400W

800〜1,000W

例えば、1000Wh帯で人気な「Jackery ポータブル電源 1000 New」の定格出力は1,500Wであり、大型冷蔵庫も動かせます。

次に、どれくらいの時間冷蔵庫を稼働させたいかを確認します。予想される停電の長さによって異なりますが、できれば24時間以上の稼働が望ましいです。

一般的に、冷蔵庫はサイクル運転(コンプレッサーが断続的に動作)するため、表示されている消費電力よりも実際の電力消費は少なくなります。実際の消費電力は定格消費電力の20%程度です。

ポータブル電源の容量ごとの稼働時間の目安を、Jackeryのポータブル電源を例に紹介します。

機種名

容量

冷蔵庫(15W~520W)

稼働時間

Jackery 1000 New

1,070Wh

1.7時間(冷凍)/38時間(保冷)

Jackery 2000 New

2,042Wh

3.2時間(冷凍)/72時間(保冷)

Jackery 3000 New

3,072Wh

5時間(冷凍)/70時間(保冷)

数値はあくまで目安で、実際の稼働時間は冷蔵庫の性能や周囲の温度、ドアの開閉頻度などによって変動します。家庭にある冷蔵庫の消費電力を確認し、必要な出力と容量がまかなえる発電機やポータブル電源を選びましょう。

関連記事:停電から冷蔵庫の食材を守れ!NGの行動は?停電復旧しても動かない時の対処方法

4.Jackeryの大容量ポータブル電源があれば停電しても冷蔵庫の心配ナシ!


Jackeryの大容量ポータブル電源があれば停電しても冷蔵庫の心配ナシ!

Jackeryはポータブル電源の世界累計販売台数が500万台以上。無償修理など充実したサービスを行っています。大容量ポータブル電源のラインナップが豊富で、停電時に冷蔵庫を動かしたい方におすすめです。 

停電時に冷蔵庫を動かすときに気になるポイントを、Jackeryポータブル電源の特徴とあわせて解説します。

●排気&騒音なしでどこでも使用OK

ポータブル電源は排気ガスや大きな騒音がせず、室内だけでなくさまざまな環境で安心して電力を供給できる発電方法です。さらに、燃料の燃焼による有害ガスの心配がなく、小さな子どもやペットがいる家庭でも安全に使えます。

Jackeryのポータブル電源は操作もシンプルで、電源ボタンを押し、家電製品のプラグを接続するだけです。誰でも簡単に扱える設計になっており、災害時でも慌てずに操作できます。

●大容量&高出力モデルなら大型の冷蔵庫も問題ナシ

Jackeryの大容量・高出力ポータブル電源は、家庭用の大型冷蔵庫を十分に動かせます。冷蔵庫の消費電力は一般的な家庭用モデルでは起動時が500〜600W、定格消費電力が100〜400W程度です。

定格消費電力は全ての機能を最大限に使ったときの消費電力であり、実際に冷蔵庫が動いているときの平均電力は、定格消費電力の20%程度です。定格消費電力150Wの冷蔵庫の実際の消費電力は以下のとおり計算できます。

150W×0.2=30W

冷蔵庫によって異なりますが、一般的な冷蔵庫の実際の消費電力は20〜40W程度です。例えば、Jackery ポータブル電源 1000 New」は、定格出力1,500W・瞬間最大出力3,000Wであり、家庭用冷蔵庫(15W-520W)を最大38時間(保冷)動かせます。

さらに大容量のポータブル電源であればフル充電で数日間は冷蔵庫を冷やし続けられるため、停電が長引いても冷蔵庫の食材を無駄にしなくてすみます。

●ソーラーパネルセットなら長期間の停電にも対応可能

Jackery Solar Generator」シリーズは、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになっており、太陽光発電で繰り返し発電できるため長期間の停電にも対応可能です。大規模災害で停電が長期化した場合でも、自家発電ができると安心して過ごせます。

燃料式の発電機は燃料があれば連続して発電できますが、燃料が切れてしまうと動かせません。災害時は交通機関がストップし、燃料の供給が止まる可能性もあります。そのため、燃料を必要としないソーラー発電機は停電時におすすめの発電方法です。

自家発電の方法は他に据え置き型の太陽光発電もありますが、ポータブル電源を活用すると初期費用が抑えられます。据え置き型は設置工事に数百万円かかることもあり、導入に高額の費用がかかります。Jackeryのソーラーパネルは太陽光が当たる場所に置くだけで、設置工事が不要です。

停電が長期間続いたときも安心して冷蔵庫などの家電を動かしたい方は、ポータブル電源とソーラーパネルを活用しましょう。

関連記事:【最新版】ポータブル電源を普段使いする方法は多彩!

5.停電時に冷蔵庫の稼働におすすめの発電機3選


Jackeryのソーラー発電機(ポータブル電源ソーラーパネルセット)には高出力・大容量の製品が多数あり、冷蔵庫の型番や家庭の状況に合ったモデルを選べます。家庭にある冷蔵庫に合わせて、適したソーラー発電機を選びましょう。

●Jackery Solar Generator 2000 New|冷蔵庫を最大72時間給電できる

停電時冷蔵庫におすすめの発電機:Jackery Solar Generator 2000 New|冷蔵庫を最大72時間給電できる

Jackery Solar Generator 2000 New(容量:2042Wh、定格出力:2200W)は、一人暮らし用の小型冷蔵庫から業務用の大型冷蔵庫まで動かせます。ポータブル電源本体は業界同じ容量の他のモデルより約40%小さく、トップクラスの小型サイズのため保管に場所を取りません。 

さらに、25%という高い変換効率のソーラーパネルとセットで、繰り返し発電すれば長期間の停電でも安心して過ごせます。ソーラーパネルは折り畳み式で必要ないときは片付けておけるため、ベランダなどの狭い場所でも活用できます。

製品スペック詳細

Jackery Solar Generator 2000 New

容量

2,042Wh

定格出力

2,200W (瞬間最大4,400W)

充電速度

ACコンセント充電:2時間(緊急充電モードなら1.7時間)
ソーラーパネル充電:6時間(400W入力時)
シガーソケット充電:24時間

出力ポート数

AC出力×3、
USB-A×1(最大18W)
USB-C×2(それぞれ最大100W、30W)
DC出力×1:12V⎓10A

冷蔵庫への稼働
時間目安

冷蔵庫(15W-520W):冷凍3.2h/保温72H

▶ 製品詳細を見る

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W|冷蔵庫を最大38時間稼働できる

Jackery Solar Generator 1000 New 100W|冷蔵庫を最大38時間稼働できる

ポータブル電源の本体が約10.8kgと1000Whクラスで業界最軽量を実現。容量は、1070Whで、定格出力が1500W、冷蔵庫はもちろん、電子レンジやルームエアコンなどほとんどの家電を動かせます。持ち運びやすさと十分な出力のバランスがちょうどいいモデル!

さらに自然放電が1年間でわずか5%のため、定期的な充電の手間も省けて長期間の保管に向いています。いつ起こるかわからない災害に備えて、長期保管に向いているポータブル電源を準備しましょう。

製品スペック詳細

Jackery Solar Generator 1000 New

容量

1,070Wh

定格出力

1,500W (瞬間最大3,000W)

充電速度

ACコンセント充電:1.7時間(緊急充電モードなら1時間)
ソーラーパネル充電:3時間(400W入力時)
シガーソケット充電:12時間

出力ポート数

AC出力×3、
USB-A×1(最大18W)
USB-C×2(それぞれ最大100W、30W)
DC出力×1:12V⎓10A

家電への稼働
時間目安

冷蔵庫(15W-520W):冷凍1.7h/保温38H

▶ 製品詳細を見る

●Jackery Solar Generator 3000 New|企業防災や大人数の家族防災におすすめ

Jackery Solar Generator 3000 New|企業防災や大人数の家族防災におすすめ

超大容量(3072Wh)・高出力バッテリー(定格出力:3000W)を搭載し、冷蔵庫を動かしながら他の家電を同時に使えます。充電したまま家電が使える「パススルー機能」とUPS機能に対応しており、普段から接続しておけば、万が一の時にすぐに活用できます。 

バッテリーは約4,000回充電を繰り返しても70%の容量を維持できる長寿命。さらに、故障時は無償修理に対応する5年間の長期保証で、安心して使い続けられます。

製品スペック詳細

Jackery ポータブル電源3000Newセット

容量

3,072Wh

定格出力

3,000W (瞬間最大6,000W)

充電速度

ACコンセント充電:2.5時間
ソーラーパネル充電:7.5時間(600W入力時)
シガーソケット充電:35時間40分

出力ポート数

AC出力×4(最大20A)、AC出力×1(最大30A)
USB-A×2(最大18W)
USB-C×2(それぞれ最大100W、30W)
DC出力×1:12V⎓10A

家電への稼働
時間目安

電子レンジ(1160W):約2時間
ルームエアコン(900W):約2時間
電気毛布(55W):約30時間
スマホ(29W):約108回
ノートパソコン(80W):約31回

▶ 製品詳細を見る

6.停電時に発電機で冷蔵庫を動かすときによくある質問(Q&A)


発電機やポータブル電源で冷蔵庫を動かすときに出てくる質問をまとめました。どちらの発電方法が良いか迷っている方は参考にしてください。

①インバーター無しの発電機で冷蔵庫は動く?

インバーター無しの発電機で冷蔵庫を動かすことは推奨されていません。電気の供給が不安定になり、冷蔵庫の制御回路が誤動作し故障のリスクがあります。

インバーター無しの発電機は価格が安いですが、出力が安定しないため、冷蔵庫やパソコンなどの精密機器には適しません。一方、インバーターがあるタイプは安定した電力を供給でき、冷蔵庫などの家電製品には適しています。ただし、価格は高めです。

②業務用冷蔵庫も動く発電機はある?

業務用冷蔵庫は高出力の発電機やポータブル電源で動かすことが可能です。 

冷蔵庫の大きさと消費電力は比例せず、大型の業務用冷蔵庫でも消費電力は200〜400W程度です。例えば、「Jackery ポータブル電源 1000 New」は1,500W、「Jackery ポータブル電源 2000 New」は2,200Wの定格出力があります。冷蔵庫はもちろん、エアコンや電気ケトルなど消費電力の高い家電も問題なく稼働できます。

③停電時、室内でも使える冷蔵庫用のおすすめ発電機は?

停電時に、室内で冷蔵庫を動かすには、ポータブル電源とソーラーパネルを使用したソーラー発電機がおすすめです。他には燃料式発電機を屋外で動かして延長コードで接続する方法もありますが、排ガスや騒音のリスクがあるためおすすめできません。 

ポータブル電源は排ガスが出ず、室内でも安全に使えます。また、稼働音も静かでマンションや静かな夜間でも周りを気にしなくても大丈夫です。 

停電時に備えてポータブル電源を用意したい方に向けて、【室内で使える】災害時の発電機おすすめ4選!選び方のポイントも解説では、ポータブル電源の詳しい選び方も紹介しています。室内でも安全に使えるポータブル電源で、災害時など電気が使えない環境でも冷蔵庫を動かして快適に過ごしましょう。

7.まとめ


停電時に、冷蔵庫を発電機で動かすには、燃料式の発電機とポータブル電源が主な選択肢です。室内で動かしたい方や周囲への騒音のリスクが気になる方は、ポータブル電源がおすすめです。室外で騒音や排ガスが気にならない場所で使うときは、燃料式の発電機も使えます。 

Jackeryのポータブル電源は高出力・大容量の製品が多く、大型冷蔵庫も問題なく動かせます。

停電時に周囲を気にせず安全に発電をして冷蔵庫を動かしたい方は、ソーラーパネルとポータブル電源をセットしたソーラー発電機「Jackery Solar Generator」を準備しておきましょう。

関連人気記事
サマーセール|Jackery Japan