家庭用ソーラー発電機のおすすめは?選び方から効率の良い発電方法まで
「家庭用ソーラー発電機を導入したい!おすすめは?」家庭用ソーラー発電機とは、ソーラーパネルでの太陽発電を使った発電機器のこと。災害時の電源確保やアウトドアの用途を中心に、導入を検討している方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は家庭用ソーラー発電機のメリットから選び方、おすすめのモデルまで紹介します。発電効率を上げる方法も紹介するので、この記事を読めば導入した家庭用ソーラー発電機をさらに活用できます。
家庭用ソーラー発電機とは?
家庭用ソーラー発電機とは一般的に、ソーラーパネルと接続して太陽光発電した電力を蓄えて家電に給電する機器のことです。ポータブル電源・ソーラーパネルの組み合わせは、よく見られる家庭用ソーラー発電機です。この記事でいう家庭用ソーラー発電機は、よく使われるポータブル電源・ソーラーパネルの組み合わせのことです。家庭用ソーラー発電機を多くのモデルは折り畳みができるようになっており、太陽光が当たる場所に持ち運んで設置し、発電します。また多くの人は、家庭用ソーラー発電機を下記のような用途で使用しています。
・災害時の電源確保
・アウトドア
・節電
持ち運びができて、太陽光という場所にとらわれないエネルギーで半永久的に発電できることから、災害時の電源確保やアウトドア・キャンプなどの用途で活躍。日常使いして節電し、電気代を抑えている人もいます。さまざまなシーンで活躍するのが、家庭用ソーラー発電機の魅力です。
家庭用ソーラー発電機のメリット
家庭用ソーラー発電機の主なメリットは下記の4つです。
・災害時の非常電源を確保できる
・電気代を節約できる
・音を気にする必要がない
・設置工事がいらず、持ち運びできる
それぞれ、順に詳しく見ていきましょう。
災害時の非常電源を確保できる
家庭用ソーラー発電機があれば、災害時の非常電源を容易に確保できます。太陽光さえあれば発電できるので、くもりや雨の日が続かなければ災害が起きても電気に困ることはないでしょう。
日中にソーラーパネルでポータブル電源に充電して、夜にポータブル電源に蓄電した電力を照明や調理家電などに給電できます。ポータブル電源は下記のような特徴がある太陽光電力を蓄える蓄電池です。
・持ち運びができる
・モバイルバッテリーよりはるかに大容量
・家庭のコンセントと同じAC100V電源が使える
持ち運びができて、家庭と同じAC100V電源を備えているのがポイント。家庭用ソーラー発電機(ポータブル電源とソーラーパネル)を揃えておけば、災害時でも普段と大きく変わらない生活ができます。
電気代を節約できる
家庭用ソーラー発電機があれば、日々の電気代を節約できます。昼間にソーラーパネルで太陽光発電しポータブル電源に蓄電しておいて、夜には蓄電した電力で家電を動かします。上手に使えば、基本料金を除く電気代を3割~半分程度カット可能です。
音や排気を気にする必要がない
家庭用ソーラー発電機は音や排気を気にする必要がありません。近年まで「発電機といえばこれ」といわれるほど普及していたのが「ガソリン型発電機」。しかしガソリン型の発電機は、家庭用ソーラー発電機と比較して下記の点で明確に劣っています。
・騒音がある
・燃焼による排気が出る
ガソリン型の発電機は、小型のものでも60~80dBの騒音が出ます。オートバイのような音が出るので、なかなか自宅では使えません。さらにガソリンを燃焼するので、一酸化炭素を含んだ排気を大量に排出します。そのため一酸化炭素中毒を起こし死に至るリスクがあるので、室内では絶対に使用不可です。
その点、家庭用ソーラー発電機はほぼ無音、排気もありません。周囲の住宅も気にせず、室内・屋外問わず使えるのがポイント。
設置工事がいらず、持ち運びが可能
家庭用ソーラー発電機は設置工事が不要。持ち運びも自由で、いつでもどこでも使えます。もちろん工事をして屋根に設置するタイプのソーラー発電機のほうが発電効率が良く、大量に発電して電気代を節約できるでしょう。しかし下記のようなリスクがあります。·
・設置工事費用・本体費用を回収できない可能性がある
・災害で故障する可能性がある
数百万円単位の多額の費用がかかるものの、運用方法によってはかけた費用を回収できません。また台風などで故障するケースがあり、肝心の災害時に使えない可能性もあるでしょう。
この点、安価で工事の手間なく導入できる家庭用ソーラー発電機は、気軽にスタートするのにうってつけ。購入費用が1台あたり数万円程度なのに対し、月に数百円~数千円の節電効果が期待できます。万が一費用回収できなくても、持ち運べばアウトドアなど別のシーンで活躍するのもポイントです。
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家庭用ソーラー発電機の選び方
家庭用ソーラー発電機は、下記5つのポイントを押さえて選びましょう。
・変換効率が高いものを選ぶ
・安全性が高いものを選ぶ
・用途に合わせた出力のものを選ぶ
・接続方式が希望通りのものを選ぶ
・持ち運びやすく、使いやすいものを選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
変換効率が高いものを選ぶ
家庭用ソーラー発電機は、ソーラーパネルの変換効率が高いものを選ぶのが最大のポイント。変換効率とは、当てた太陽光をどれだけ電力に変換できるかを表した割合です。下記のようなモデルは、変換効率がかなり低い傾向があるので注意しましょう。
・旧型
・小型すぎる
最近のモデルはほとんどが20%以上の変換効率となっています。19%以下のモデルはよほど陽が照っている日でないと効率よく発電できないため、あまりおすすめしません。変換効率が20%以上で、効率よく発電できるものを選んでみてください。
安全性が高いものを選ぶ
安全性の高さも、家庭用ソーラー発電機を選ぶうえで重要なポイントです。高温になった場合に発火の危険があるものや、濡れた時にショートする可能性があるものは、「損をする」では済まない事故に発展する可能性があります。
たとえば「Jackery」のソーラー発電機(ソーラーパネル)は、「ETFEラミネート」という特殊な加工により高耐久性を実現。「IP67」の防水規格に準拠しており、多少の水濡れなら危険はありません。Jackery製品のように、安全性に考慮した製品を選んでみてください。
用途に合わせた出力のものを選ぶ
家庭用ソーラー発電機は、使いたい家電製品に合わせた出力のものを選びましょう。モデルによって、最大出力は25~200W前後と差があります。一般的な消費電力200W以下の家電は下記の通りです。
家電の種類 |
消費電力の目安 |
ノートパソコン |
50~120W |
小型冷蔵庫 |
150~200W |
スマホ |
15W |
扇風機 |
50~60W |
電気毛布 |
50~90W |
スマホの充電程度の用途であれば、25Wのものでも十分に対応可能です。対して電気毛布や扇風機を使うなら最低でも50W、小型の冷蔵庫を使うなら150Wは必要となります。
またポータブル電源などの大容量蓄電池に充電する場合は、迷わず出力の大きいものを選びましょう。たとえば最大出力25Wの家庭用ソーラー発電機で、400Wのポータブル電源を充電しようとすると、最低でも20時間ほどはかかってしまいます。現実的に使えないレベルの速度でしか充電できないので、注意して選んでみてください。
接続方式が希望通りのものを選ぶ
家庭用ソーラー発電機の接続方式が希望通りのものを選びましょう。一般に下記のような接続方式があるので、希望のものを備えているか確認する必要があります。
・DC ・USB-A ・USB-C
モバイルバッテリーやスマホを直接充電するなら、各種USB出力が可能だと便利です。ただしポータブル電源に充電して使う場合は、あまり接続方式を気にする必要はありません。ポータブル電源の多くは、AC電源やUSBなど多彩な接続方式に対応しています。
持ち運びやすく、使いやすいものを選ぶ
持ち運びやすさ、使いやすさも家庭用ソーラー発電機を選ぶポイントです。持ち運びにくいものや使いにくいものは、使うのが億劫になってわざわざ買った意味がなくなってしまうかもしれません。具体的には、下記の点を確認しておきましょう。
・持ち手があるか
・折りたためるか
・角度調整がしやすいか
意外と持ち手がないモデルが多いので確認が必要です。折りたためるかどうか、折りたたんだときにかさばるサイズでないかもしっかり確認しておきましょう。また角度調整ができないと、最適な角度で陽を当てられないので、発電効率が表記より著しく悪くなってしまう可能性があります。必ず角度調整の可否も確認しておいてください。
あなたに合った家庭用ソーラー充電機を選ぼう:
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家庭用ソーラー発電機おすすめ7選
安全で高品質なソーラー発電機を求めるなら、「Jackery Solar Generator」シリーズがおすすめです。「Jackery Solar Generator」シリーズには下記の特徴があります。·
・コンパクト
・変換効率が高い
・高い安全性・耐久性
・圧倒的に使いやすい
・大容量のポータブル電源付き
たとえば200Wの出力が可能な大型ソーラーパネル「Jackery SolarSaga 200」ですら、折り畳んだ時のサイズは61.5㎝×54㎝と非常に小さくコンパクト。小さいながらも変換効率は22.5%~24.2%で、業界最高レベルです。
「ETFEラミネート」と「IP67防水規格」などの仕様により、一般社団法人 防災安全協会の定める「防災製品等推奨品認証」を得るほどの、高い安全性と耐久性を備えているのもポイント。持ち手がついており運ぶのは簡単で、背面スタンドにより角度調整もラクにできます。
極めつけは、708W~2,160Wの大容量ポータブル電源がセットになっていること。家庭用ソーラー発電のフル活用には、高性能なポータブル電源が必須です。Jackeryなら低コストで家庭用ソーラー発電機とポータブル電源のセットが手に入ります。それでは、おすすめのモデルを7種見ていきましょう。
●Jackery Solar Generator 2000 Pro:大人数や連泊でのキャンプ・車中泊にはコレ
大人数や連泊でのキャンプを想定するなら、「Jackery Solar Generator 2000 Pro」がおすすめです。最大200W出力のソーラー発電機2~6枚と、2,160Wの大容量・2,200Wの高出力を備えたポータブル電源がセットに。もはや外でも家庭と同じレベルで家電が使えます。大容量にかかわらず、最速2.5時間でポータブル電源のフル充電ができます。
ソーラー発電機の最高出力 |
1200W(200W×6枚) |
発電効率 |
最大24.2% |
ポータブル電源出力ポート |
DCポート、USB-A、USB-C |
ポータブル電源の容量 |
2,160W |
ポータブル電源の定格出力 |
2,200W |
●Jackery Solar Generator 1500 Pro:防災用途におすすめ!
「防災に1台、家庭用ソーラー発電機が欲しい」という方には「Jackery Solar Generator 1500 Pro」がおすすめです。スマホの充電はもちろん、テレビ・ラジオなどの情報源の確保は楽勝。最高出力1,800Wのポータブル電源を使って、止まったら困る冷蔵庫の維持や、電子レンジ・暖房等の機器利用もOKです。1台備えておけば災害時も安心でしょう。
ソーラー発電機の最高出力 |
200W(1枚) |
発電効率 |
22.5%~24.2% |
ポータブル電源の容量 |
1,512W |
ポータブル電源の最高出力 |
1,800W |
●Jackery Solar Generator 1500
「Jackery Solar Generator 1500 Proに魅力を感じたけど、思いのほか高かった」という方におすすめなのが、「Jackery Solar Generator 1500」。プロモデルと比べて保障期間が5年→3年、充電に時間がかかる、ソーラーパネルが100W×2などのデメリットはありますが、それ以外はほぼ同等の性能を備えています。安くスタートしたいならぜひ。
ソーラー発電機の最高出力 |
400W(100W×4) |
発電効率 |
23.7%~24% |
ポータブル電源の容量 |
1,534W |
ポータブル電源の最高出力 |
1,800W |
●Jackery Solar Generator 1000 Pro 80W:最低限の防災対策に!
最低限の防災対策をしておきたいなら、「Jackery Solar Generator 1000 Pro 80W」がおすすめ。ソーラー発電機の最高出力は80Wと大きくありませんが、1,002Wの大容量・1,000Wの高出力ポータブル電源がセットになって20万円しないお得なモデルです。「最低限、災害時に冷蔵庫の維持とスマホの充電ができればいい」というイメージで置いておきましょう。
ソーラー発電機の最高出力 |
80W |
発電効率 |
22.5%~24.2% |
ポータブル電源の容量 |
1,002W |
ポータブル電源の最高出力 |
1,000W |
●Jackery Solar Generator 1000 Pro 800W:ガンガン家電を使うキャンプに!
家電をガンガン使って手の込んだ料理をしたい場合などにおすすめなのが「Jackery Solar Generator 1000 Pro 800W」。最高出力200Wのソーラー発電機が4枚ついており、セットになった1,002Wの大容量・1,000Wの高出力ポータブル電源をわずか1.8時間で充電できます。容量がなくなってもすぐに充電できるので、とにかくたくさん家電を使いたい!という方におすすめです。
ソーラー発電機の最高出力 |
800W(200×4枚) |
発電効率 |
22.5%~24.2% |
ポータブル電源の容量 |
1,002W |
ポータブル電源の最高出力 |
1,000W |
●Jackery Solar Generator 1000:防災・節電・アウトドアまで活躍!
防災・節電・アウトドアとオールジャンルに使いたいなら、「Jackery Solar Generator 1000」がおすすめ。最大200Wのソーラー発電機で、容量1,002Wのポータブル電源を10時間ほどで充電できます。ポータブル電源の最大出力は1,000Wなので、低出力の電子レンジや冷蔵庫、冷暖房装置の稼働など幅広く活躍。あらゆる用途で活用したいならおすすめのセットです。
ソーラー発電機の最高出力 |
200W(100W×2) |
発電効率 |
23.7%~24% |
ポータブル電源の容量 |
1,002W |
ポータブル電源の最高出力 |
1,000W |
●Jackery Solar Generator 708:ソロ車中泊におすすめ
おひとりでの車中泊用途なら、「Jackery Solar Generator 708」が最適です。100Wのソーラーパネルで、スマホやパソコンの充電は問題なし。容量708Wのポータブル電源に充電しておけば、夜間の電気毛布・ポータブルクーラーの使用もOKです。車内で調理などをしない、最低限のソロ車中泊にはこのモデルがあれば安心でしょう。
ソーラー発電機の最高出力 |
100W |
発電効率 |
22.5%~24.2% |
ポータブル電源の容量 |
708W |
ポータブル電源の最高出力 |
500W |
家庭用ソーラー発電機で効率よく発電するには?
家庭用ソーラー発電機でより効率よく充電するには、下記の3つのコツがあります。
・太陽に向かって垂直になるように置く
・ピークとなる11時~13時を逃さずに発電する
・ソーラーパネルをなるべく冷やす
それぞれ見ていきましょう。
太陽に向かって垂直になるように置く
家庭用ソーラー発電機は、太陽と垂直になるように置きましょう。垂直の状態だとパネル全体に対して均等に陽が当たるため、発電効率がもっとも良くなります。太陽の移動に合わせて、なるべく発電機の位置や角度も変えてみてください。
注意したいのが、角度調整ができない家庭用ソーラー発電機は常に均等には陽を当てられないので、最高効率で発電できない可能性が高いということ。そのため、カンタンに角度調整ができるものを選ぶのがポイントです。
ピークとなる11時~13時を逃さずに発電する
日照時間のピークとなる、11時~13時はなるべく逃さずに発電しましょう。基本的には陽が当たれば当たるほど、発電効率は上がります。下記は、快晴時のソーラー発電のパターン図です。
引用元:太陽光発電総合情報
グラフを見れば一目瞭然ですが、11時~13時の発電量が圧倒的に多いことがわかります。昼間の間常に発電した場合、発電量の4割を11時~13時の3時間が占めるといわれているほど。ただし地域差があるので、詳しい時間別の日射量は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が提供する「日射に関するデータベース」を参考にしてみてください。
ソーラーパネルをなるべく冷やす
家庭用ソーラー発電機のソーラーパネル部分はなるべく冷やしましょう。日照りが強い夏がもっとも発電できると思われますが、実は発電効率が最もいい季節は春。なぜかというと、ソーラーパネルの温度が上がると発電効率が悪くなってしまうからです。エジプト・ドイツの学者による研究では、ソーラーパネルの温度を10度下げると、発電効率が約1%上がるという結果も出ています。
引用元:Enhancing the performance of photovoltaic panels by water cooling
緑線が発電効率、破線がソーラーパネルの温度です。緑線と破線の動きがほぼ反比例しており、明らかに発電効率に影響を与えていることがわかります。この研究では水をかけてソーラーパネルの温度を下げていますが、水をかけ続けるのは現実的に難しいので、下記の3つを行うと良いでしょう。
・保冷剤を後ろに設置する
・風通しのいいところに置く
・アスファルトなど高温になるところに置かない
ただし結露して破損するリスクがあるので、防水性のない家庭用ソーラー発電機には保冷剤を使わないように注意。意識的にソーラーパネルの温度を下げて、より効率よく発電してみてください。
まとめ
家庭用ソーラー発電機とは、一般に持ち運びが可能な太陽光発電ができる機器のこと。災害時の電源確保やアウトドア、家庭での電気代節約に活用されています。設置工事が不要で音や排気を気にする必要がなく、ガソリン型の発電機や大がかりな太陽光発電装置よりも手間なく、安全・カンタンに導入可能です。
変換効率が高く、安全性を強化しており、出力や接続方式が希望に合ったものを選ぶのがポイント。また面倒になり使わなくなってしまっては元も子もないので、持ち運びやすさや使いやすさもチェックしておきましょう。
安全で高品質なソーラー発電機を求めるなら、「Jackery Solar Generator」シリーズがおすすめです。ポータブル電源がセットになっており、家庭用ソーラー発電機で生み出した電力をフル活用できます。家庭での節電で十分に元を取れるので、ぜひ1台導入してみてください。