台風の停電はなぜ起きる?復旧まで何日かかるかや事前の停電対策を解説

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台風が近づくと、停電への備えは大丈夫か不安になりませんか。2019年の台風15号では、千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、復旧までに最長12日を要しました。台風で停電がどのように起きて、復旧にどのくらいかかるのか知っておくことが備えになります。 

参考:資源エネルギー庁「台風と電力〜長期停電から考える電力のレジリエンス」 

この記事では、台風で停電が起きる原因や過去の台風による停電事例、事前にできる停電対策から、実際に台風で停電が起きてしまったときの対処法まで見ていきましょう。

目次
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1.台風で停電が起きるのはなぜ?原因まとめ

台風で停電が起きるのはなぜ?原因まとめ

台風による停電は、主に以下4つの原因で起こります。 

● 飛来物・倒木による電線損傷:強風で飛ばされたトタンや倒れた木が電線を傷つける。もっとも多い原因

● 電柱の破損や倒壊・土砂崩れによる鉄塔倒壊:電柱1本の被害でも広範囲が同時に停電しやすい

● 落雷:電線や変圧器が損傷し、ピンポイントで停電が起きる

● その他の原因:近隣火災や変電所の設備トラブルなどでも停電することがある 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①飛来物・倒木による電線損傷|もっとも多い原因

台風による停電で多いのが、強風で飛ばされたトタン板や看板などの飛来物、そして倒れた木による電線の損傷です。強風で飛ばされた物が電線に接触したり、大雨で地盤が緩んで倒れた木が電線に倒れかかったりすることで、停電が発生します。 

飛来物や倒木は、風が強いほど発生しやすいです。立て看板やトタン板は、風速20m/sを超えるあたりから飛び始めるといわれています。台風接近の1〜2日前を目安に、ベランダや庭に置いてある物を屋内へしまっておくと、停電の発生リスクを減らせます。 

参考:東京電力「停電復旧の仕組みと停電理由」

参考:気象庁「風の強さと吹き方」

②電柱の破損や倒壊・土砂崩れによる鉄塔倒壊|広範囲の停電につながる

強風や大雨は、電線だけでなく電柱や鉄塔にも被害を及ぼします。大雨によって土砂崩れが発生し、電柱が倒れて電線が損傷するケースも少なくありません。 

たとえば2019年の台風15号では記録的な暴風によって1,996本もの電柱が破損・倒壊し、広い範囲で長期間の停電につながりました。また、電柱1本の破損でも、その電柱から電気が送られている範囲全体が停電します。 

参考:資源エネルギー庁「台風と電力〜長期停電から考える電力のレジリエンス」

③落雷|ピンポイントで被害を受ける可能性がある

台風が接近するタイミングでは、積乱雲の発達にともなって落雷が発生しやすくなります。雷が電線や変圧器に直接落ちると、設備が損傷して周辺の電気を送れなくなります。落雷による停電は、飛来物や倒木のように広範囲には広がりにくく、雷が落ちた場所の周辺に限定されやすいです。 

また、落雷が起きると、電線を通じて瞬間的に数千ボルトもの電圧が家庭内に流れ込む「雷サージ」が発生します。コンセントにつないだままの家電は故障してしまうことも。停電に備えるだけでなく、あわせて雷サージによる家電の故障対策もしておきましょう。

④その他の原因|変電所のトラブル・火災など

台風停電の原因は、飛来物・倒木・落雷だけではありません。近隣で火災が発生した場合、消防の消火活動を安全に行うために、電力会社が一時的に送電を止めることがあります。また、変電所の設備トラブルや、鳥が電柱に作った巣が原因で停電が起こるケースも少なくありません。 

このように、台風の停電は複数の要因が重なって発生するため、原因を完全に予測することはできません。だからこそ、日頃から停電に備えておきましょう。

合わせて読みたい:台風の停電対策グッズおすすめ10選!停電事例や季節別の対策も紹介

2.台風停電の過去の事例|復旧までの期間はどのくらい?

台風停電の過去の事例|復旧までの期間はどのくらい?

過去の大型台風では、停電の復旧までに長い期間を要したケースがあります。 

● 2018年台風21号(大阪)|最大約240万戸が停電し、99%復旧まで5日を要した

● 2019年台風15号(千葉)|最大約93万戸が停電し、99%復旧まで最長12日を要した 

それぞれの事例を詳しく見ていきましょう。 

参考:資源エネルギー庁「台風と電力〜長期停電から考える電力のレジリエンス」

①2018年台風21号(大阪):最大約240万戸が停電し、99%復旧まで5日

2018年9月に近畿地方を襲った台風21号では、記録的な暴風により電柱1,343本が折れたり倒れたりする被害が発生しました。最大約240万戸が停電し、99%の復旧までに約5日を要したとされています。都市部を含む広い範囲が停電したため、信号機が止まるなど、生活への影響も大きくなりました。

②2019年台風15号(千葉)|最大約93万戸が停電し、99%復旧まで最長12日

2019年9月に千葉県を中心に上陸した台風15号は、千葉市で最大風速35.9m/s、最大瞬間風速57.5m/sを観測するなど、観測史上1位を記録する地点が相次ぎました。停電戸数は最大約93万戸と台風21号ほど多くはなかったものの、電柱の破損・倒壊が1,996本にのぼり、99%の復旧までに約280時間、日数にして最長12日を要しています。 

倒木によって道路がふさがれ、被害状況の確認や復旧作業そのものが遅れたことも長期化の一因とされています。

合わせて読みたい:猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ8選

3.事前にできる台風停電対策5選

事前にできる台風停電対策5選

台風による停電に備えて、事前にできる5つの対策をまとめました。 

● 飛来物対策:風で飛びそうな物を屋内にしまい、停電の原因そのものを減らす

● 雷サージ対策:使わない家電のコンセントを抜き、故障を防ぐ

● 充電の確保:スマホやモバイルバッテリー、ポータブル電源をフル充電にしておく

● 冷蔵庫対策:設定温度を下げ、保冷剤を増やして食品の傷みに備える

● 備えておきたいアイテム:停電中の生活に必要な道具をリストアップしておく 

詳しくチェックして、できる対策から始めてみましょう。

①風で飛びそうなものは屋内にしまっておく

ベランダの植木鉢や物干し竿、自転車など、風で飛ばされそうな物は、台風が接近する前に屋内へしまっておきましょう。飛ばされた物が電線に引っかかると、それ自体が停電の原因になります。 

台風情報が出た時点で、庭やベランダに置きっぱなしの物がないか早めに確認しておくと安心です。

②家電のコンセントを抜いて雷サージによる機器の故障を防ぐ

雷サージは、コンセントにつないだままの家電を故障させることがあります。台風が接近しているときは、パソコンやテレビなど、精密な機器のコンセントを抜いておきましょう。 

雷ガード付きの電源タップを使えば、もしコンセントを抜き忘れても急な電圧上昇から家電を守れます。停電への備えとあわせて、この機会に導入しておくのがおすすめです。

関連記事:コンセントの雷サージ対策どうする?効果的な方法やおすすめグッズを紹介

③スマホやモバイルバッテリー・ポータブル電源をフル充電にしておく

台風の停電にポータブル電源を用意する

停電中は、情報収集や連絡手段としてスマホが欠かせません。台風が接近する前に、スマホ本体はもちろん、モバイルバッテリーやポータブル電源もフル充電にしておきましょう。 

とくにポータブル電源は、スマホの充電だけでなく、照明や冷蔵庫などコンセントが必要な家電も動かせます。停電が長引きそうな場合に備えて1台準備し、事前にしっかり充電しておきましょう。


④冷蔵庫・冷凍庫の設定温度を下げて保冷剤を増やしておく

停電すると、冷蔵庫や冷凍庫の温度は徐々に上がっていきます。扉を開けなければ冷蔵庫の冷たさは約2〜3時間ほど保たれますが、あらかじめ設定温度を下げておけば、この時間をさらに延ばせます。 

保冷剤や凍らせたペットボトルを、冷蔵庫や冷凍庫の隙間にできるだけ多く入れておくのもおすすめです。庫内の温度をキープし、食品がダメになるのを遅らせられます。

※冷蔵庫の停電におすすめの非常用電源:


⑤台風の停電に備えておきたいアイテムリスト

停電をともなう大規模な台風の場合、水道などのライフラインもストップしてしまうことが多いです。台風の停電に備えて、事前にそろえておきたいアイテムを一覧にまとめました。 

● 懐中電灯・LEDランタン

● モバイルバッテリー・ポータブル電源

● 携帯ラジオ

● 飲料水・保存食

● カセットコンロ・ガスボンベ

● 保冷剤・保冷バッグ 

とくに水は、1人1日3リットルを目安に、最低3日分は備えておきましょう。停電が数日続いても困らないよう、余裕を持った量を準備しておくと安心です。

台風対策を総合的に確認したい方は、「台風の対策総まとめガイド|国・地域の取り組みから個人の備えまで徹底解説」もあわせてご覧ください。

4.台風停電が来ても電気が途切れない!Jackeryポータブル電源で今すぐ備えよう

台風停電が来ても電気が途切れない!Jackeryポータブル電源で今すぐ備えよう

ポータブル電源は、事前にコンセントやソーラーパネルで充電して、電源のない環境でも家電に給電できる持ち運び式のバッテリーです。工事や契約は不要で、家庭用コンセントと同じように家電に給電できます。

台風による停電では、次のような使い方が可能です。 

● スマホiの電源を切らさず、家族や職場との連絡手段を確保する

● ポータブルラジオやテレビに給電し、台風の最新情報を入手する

● 冷蔵庫に給電し、食品の傷みや買い出しの手間を防ぐ

● 扇風機や冷風機を動かし、停電中の熱中症対策をする

● 在宅ワーク中もノートパソコンやモバイルルーターを稼働させ、仕事を止めない 

Jackery(ジャクリ)は7年連続で国内ポータブル電源の年間売上・販売台数No.1のブランドで、一般社団法人防災安全協会が認定する「防災製品等推奨品」の認証も取得しています。台風シーズンが来る前に、暮らしに合った1台を備えておきましょう。



5.台風で実際に停電したらどうする?停電が起きた後に取るべき行動

台風で実際に停電したらどうする?停電が起きた後に取るべき行動

もし、実際に台風で停電が起きてしまったら、落ち着いて次の行動を取りましょう。 

● ブレーカーと周囲の状況を確認する:自宅の問題か、周辺一帯の停電かを見極める

● 台風の被害情報を収集する:スマホやラジオで停電・復旧の見通しを確認する

● 冷蔵庫の開閉を控える:庫内の温度上昇を防ぎ、食品の傷みを遅らせる

● 危険な場所に近づかない:切れた電線や浸水した場所を避ける

● 状況に応じて避難を検討する:停電が長引く場合は無理せず避難所も選択肢に入れる 

それぞれ詳しく解説します。

①まずはブレーカーと周囲の停電状況を確認する

停電に気づいたら、まず自宅のブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。ブレーカーが落ちているだけなら、上げ直せば電気は復旧します。 

ブレーカーに異常がない場合は、窓の外を見て、近隣の家やマンションの照明が消えているかを確認しましょう。周辺一帯が停電していれば、電力会社の設備トラブルによる停電と考えられます。

合わせて読みたい:停電でブレーカーは落ちてない?種類ごとの復旧方法や対策アイテムを紹介

②スマホやラジオで停電・復旧情報を確認する

周辺一帯が停電している場合は、電力会社の公式サイトやSNS、スマホアプリで、停電の範囲や復旧の見通しを確認しましょう。ラジオも、スマホの充電を減らしたくない停電中は有効な情報源になります。 

また、停電の原因や復旧見通しは、状況によって更新されることも。こまめに最新情報をチェックしておきましょう。

合わせて読みたい:【災害別】停電の復旧までにかかる時間は?停電前後の行動や対策も紹介

③冷蔵庫はできるだけ開閉せず食品の傷みを防ぐ

停電中に冷蔵庫を開け閉めすると、庫内の温度が上がってしまいます。どうしても中身を確認したいときは、開閉の回数と時間を最小限にとどめましょう。冷凍庫は冷蔵庫よりも保冷時間が長いため、傷みやすい食品は停電してすぐ、冷凍庫にまとめておくのもひとつの方法です。

合わせて読みたい:停電から冷蔵庫の食材を守れ!NGの行動は?停電復旧しても動かない時の対処方法

④切れた電線や浸水した場所には近づかない

台風で停電が起きているときは、切れた電線が地面に垂れていたり、浸水した道路に電気が流れていたりする危険があります。切れた電線には絶対に触れず、見つけた場合は電力会社に連絡しましょう。 

浸水した場所にも電線や側溝が隠れていることがあり危険です。無理に近づかず、安全な場所を通るようにしてください。

⑤停電が長引く場合は避難も検討する

真夏・真冬の時期に停電が長引き、冷暖房が使えないまま過ごすと熱中症や低体温症のリスクがあります。台風が過ぎて外に出られる状態になっても停電が復旧しそうにない場合は、無理に自宅で過ごさず、自治体が開設する避難所への避難も検討しましょう。 

とくに高齢者や小さな子どもは体温調節機能が弱く、熱中症や低体温症が重症化しやすいです。体調の変化に注意しながら、早めに避難の判断をしてください。 

なおポータブル電源を用意しておけば、停電中もエアコンや扇風機、電気毛布などの冷暖房が使えます。自宅にいたままでも家電が使えるので、停電が長引いても安心です。

合わせて読みたい:避難所に持って行かない方がいいもの7選!本当に必要だったものも厳選

6.台風の停電に関するよくある質問

台風の停電に関するよくある質問と、その回答をまとめました。

①ブレーカーが落ちていないのに停電している場合はどうする?

ブレーカーが落ちていないのに停電している場合は、電力会社の設備トラブルによる停電の可能性が高いです。まずは近隣の家も停電しているかを確認し、電力会社の停電情報サイトやアプリで状況を調べましょう。 

周辺一帯が停電している場合は個人で対処できることはほとんどないため、復旧を待ってください。ポータブル電源を備えておけば、停電中も家電が使えます。

②台風停電の復旧状況はどこで確認できる?

停電や復旧の状況は、契約している電力会社の公式サイトやスマホアプリで確認できます。各電力会社で、停電エリアと復旧の見通しをリアルタイムで公開する停電情報ページを用意しています。停電中はスマホの充電を減らさないため、ラジオや自治体の防災無線もあわせて確認できるようにしておくと安心です。

③台風停電中に冷凍庫の食品を守るには?

扉を開けないのが、冷凍庫の食品を守る一番の方法です。冷凍庫は開閉しなければ半日は冷凍状態を保てるといわれています。普段から保冷剤や凍らせたペットボトルを隙間に詰めておけば、庫内の温度上昇をさらに遅らせることが可能です。

④台風で停電したときの暑さ対策はどうする?

台風で停電したときの暑さ対策は、以下の方法がおすすめです。 

● 窓を2箇所以上開けて風の通り道をつくる

● 保冷剤や濡れタオルで首やわきの下を冷やす

● 経口補水液やスポーツドリンクで、水分と塩分を補給する

● ポータブル電源で扇風機や小型の冷風機を稼働させる 

めまいや頭痛などの熱中症の初期症状が出たら、すぐに水分補給し体を冷やしてください。台風が過ぎてもエアコンが復旧しなければ、避難所への避難も検討しましょう。

⑤台風による停電でタワーマンションのエレベーターが止まったらどうすればいい?

停電時は、エレベーター内に人が閉じ込められていないかをまず確認し、閉じ込められている場合は非常用インターホンで管理会社や消防に連絡します。停電が復旧するまでエレベーターは使えないため、外出や移動は階段を使いましょう。 

もしも自分が閉じ込められてしまったケースでは、慌てずに非常ボタンで救助を要請してください。可能なら水分補給をしつつ、救助が来るのを待ちましょう。

合わせて読みたい:エレベーターで地震発生!閉じ込められた時の復旧方法や家庭でできる対策も解説

⑥サーバーの台風による停電対策はどうする?

サーバーの停電対策には、UPS(無停電電源装置)を導入し、瞬間的な停電でもサーバーが落ちないようにしましょう。UPSは数分から数十分程度のバックアップが目安のため、長時間の停電に備えるなら、容量の大きいポータブル電源を組み合わせると安心です。 

Jackeryでは、パソコンなどの精密機器を守れるオンラインUPS機能を搭載したモデル「Jackeryポータブル電源5000 Plus」を用意しています。突然の停電でもサーバーがストップせず、さらにしばらくの間電源を維持することが可能です。

合わせて読みたい:パソコンの非常用電源はUPSだけで十分?PC種類別の停電対策まとめ

まとめ

台風による停電は、飛来物や倒木による電線の損傷がもっとも多い原因です。台風が近づく前に、飛ばされやすい物の片付けや家電のコンセント対策、スマホやポータブル電源の充電を済ませておきましょう。 

数日にわたる停電では、スマホやモバイルバッテリーの充電だけでは足りません。また、冷蔵庫や照明まで使えるバッテリーがあると安心感が段違いです。大容量でコンセントも使える「Jackeryポータブル電源」で、もしもの停電に備えておきましょう。

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