1.大雨への備えが重要な理由とは
山や川が多い日本は、大雨による災害を受けやすい国です。大雨が降ると、土砂災害や河川の氾濫、浸水害などの直接的な被害に見舞われるだけでなく、電気やガス、水道などのライフラインにも影響を与えます。
山や川が近くにない地域でも、内水氾濫やライフラインが寸断するリスクはあるため、住んでいる地域に限らず日頃の備えが重要です。
2024年9月には、石川県の能登半島北部で記録的な大雨が降りました。住宅被害は1368棟、人的被害は62人に上り、700戸余りで停電が発生しています。
2.日頃からできる大雨への備え3選
大雨による被害を最小限に抑えるには、日頃からの備えが欠かせません。危険エリアを把握し、定期的に情報収集していれば、大雨が降っても迅速に正しい行動ができます。日頃からできる大雨への備えは、以下のとおりです。
●ハザードマップを確認する
まずは、自宅がある区域で起こりえる災害をハザードマップから確認しましょう。ハザードマップでは、大雨による土砂災害や洪水の浸水想定、避難所・経路を地図上で確認できます。リスクが高い災害を特定できれば、ピンポイントで的確な備えを講じられるでしょう。
●土のうや水のうを用意する
家の中に雨を侵入させないために、土のうや水のうを前もって用意しておくと安心です。土のうは袋の中に土砂を充填するのに対し、水のうでは水を注入します。
土のうは自宅周辺に土砂があれば、効率的に設置しておけます。水のうは土のうの半分程度の重量しかないので、手軽に準備できるのが魅力です。
●気象情報をこまめにチェックする
大雨の危険を素早く察知し、適切な備えを迅速に行うためには、日頃から気象情報を確認する癖をつけておきましょう。気象庁が発表する大雨に関する警報等は、以下のとおりです。
警報・注意報の種類 |
内容 |
大雨特別警報 |
数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合に発表される |
大雨警報 |
大雨による重大な土砂災害や浸水害が予想された場合に発表される |
洪水警報 |
河川の下流で生じる増水や氾濫により、重大な洪水災害が予想された場合に発表される |
大雨注意報 |
大雨による土砂災害や浸水害が予想された場合に発表される |
洪水注意報 |
河川の下流で生じる増水や氾濫により、洪水災害が予想された場合に発表される |
3.大雨に備えて家庭で揃えるもの3選
大雨によってライフラインが寸断すると、健康被害をもたらすリスクが増大します。情報収集が難しくなるため、逃げ遅れる危険も潜んでます。大雨に備えて家庭で最低限揃えるべきものは、以下のとおりです。
●飲料水・食料
大雨によって断水が起きた場合に備えて、飲料水を確保しておきましょう。災害時に備蓄する飲料水は、一人1日あたり3Lが必要です(※1)。また、支援物資がすぐに到着しない恐れがあるため、栄養バランスの取れた食料も買い溜めておいてください。
※1参考:農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」
●携帯ラジオ
大雨によって気象庁が発表する警報や注意報、避難場所の情報を迅速に収集するために、携帯ラジオを常備しておきましょう。スマホから情報収集すればよいと考える方も多いですが、インターネット上には誤った情報が錯綜している上に、スマホの充電は家族と連絡を取るために残しておくべきです。
●ポータブル電源
大雨によって送電設備が損傷すると、3日以上に及ぶ大規模な停電を引き起こします。停電中も電気の供給を継続するためには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を溜め込み、停電中も電化製品に給電できる機器を指します。
大雨による停電時にポータブル電源があるメリットは、以下のとおりです。
・エアコンや扇風機、電気毛布を稼働し、快適な気温で過ごせる
・電子レンジや炊飯器を使い、簡単に調理が行える
・LEDライトを点灯させて、暗闇の中でも安全を確保できる
・家族との連絡手段になるスマホを常にフル充電にしておける
・携帯ラジオを稼働させ、迅速に災害情報を調べられる
ソーラーパネルからの充電に対応したポータブル電源を選べば、停電生活が長期化したとしても、電気が切れる心配はいりません。ポータブル電源は、災害時以外にアウトドアや節電対策などでも活躍し、一家に一台持っておけば生活がより豊かになるでしょう。
4.大雨による停電時に必要なポータブル電源4選
大雨への備えとして準備するポータブル電源には、家族全員で3日以上生活できるだけの容量があると安心です。創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、最大3024Whの大容量を備えています。
Jackery (ジャクリ)ポータブル電源の特徴を見ていきましょう。
・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載により、10年以上も停電対策として活躍する
・BMSとNCM制御機能搭載により、屋外でも安全に使用できる
・UPS&パススルー機能により、停電時には0.02秒未満で電気供給を切り替える
・業界トップレベルの軽量コンパクト設計により、大雨による避難時も持ち出せる
・バッテリー節約モードを使うと、バッテリー寿命を1.5倍に延長できる
・防災リュックに収納した状態で、スマホアプリから遠隔操作できる
・防災に特化した防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得する
Jackery(ジャクリ)ポータブル電源とソーラーパネルがあれば、停電が起きても電気供給を途切れさせずに、快適な停電生活が送れます。避難を余儀なくされても、避難所まで気軽に持ち運び、電気の供給を再開できます。
大雨による停電への備えにおすすめの製品は、以下のとおりです。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。約3.6kgと軽量コンパクトなので、避難所での使用を想定した防災リュックの中身に最適なモデルと言えるでしょう。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Wh・定格出力800Wのポータブル電源 600 Plusと100W Miniのソーラーパネルのセットです。中容量モデルにより、2人家族の停電対策グッズとして活躍します。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、大容量1070Wh、定格出力1500Wのポータブル電源 1000 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。3人家族の停電対策グッズとして活躍します。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、大容量2042Wh、定格出力2200Wのポータブル電源 2000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。最大7デバイスを同時に給電でき、100Wと30WのPD急速充電にも対応しています。3〜5人の家族の停電対策グッズにおすすめです。
もっと多くの商品を見る
5.大雨が降る直前に行うべき備え3選
大雨の予報が発表されたら、事前にハザードマップで確認した周囲で起こりうる土砂災害や水害に備えて、以下の対策を行いましょう。どの地域に住んでいても、ライフラインの寸断への備えは必要です。
●側溝や排水溝を掃除する
住宅の浸水被害を防ぐために、側溝や排水溝を掃除しておきましょう。落ち葉やゴミが側溝・排水溝を塞いでいると、雨水を排水できず、ベランダや室内が水浸しになります。側溝を一人で掃除するのは大変なので、地域の人達の協力を仰ぐのがおすすめです。
●窓や雨戸をしっかり施錠する
雨を室内に侵入させないために、窓や雨戸はしっかり施錠しておきましょう。特に台風に伴う大雨の場合は、強風によって飛来物が窓に当たって割れる恐れがあります。
割れた穴から雨は侵入してくるので、雨戸やシャッターを閉めることが重要です。雨戸では強度が弱いと感じる場合は、外から板を打ち付けるとよいでしょう。
●ポータブル電源を充電する
大雨による停電はいつ発生するか分からないので、大雨の予報がされた時点で、ポータブル電源を満充電にしておきましょう。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、緊急時にわずか60分で満充電できる性能を備えているため、停電対策に最適です。また、自然放電率が低いため、満充電にしてから長期間経過していたとしても、十分な電気を確保できます。
6.大雨の避難時に気をつけること3選
住宅への重大な被害が予想される場合、避難所への避難指示が発令されます。外は大雨が降っているだけでなく、浸水や土砂災害のリスクもあるため、慎重に避難経路を選ぶ必要があります。大雨の避難時に気をつけることは、以下のとおりです。
●水深50cm以上の場所に近づかない
浸水時に歩行できる水深はヒザ下までです。水深50cm以上になると足を取られて、流される恐れもあるので、近づかないようにしましょう。自転車で避難した場合にも、水深50cmを超えると車が浮き、車の中に閉じ込められる危険があります。
●傘や棒で常に足元を確認する
山から流れてきた土砂が混ざった水は濁っているため、浸水している場合は路面の状況が分かりません。傘や棒で常に足元を確認しながら、歩行してください。
万が一、側溝や蓋の開いたマンホールに足がハマったり、転落したりすると、命を落としかねません。傘や棒は水深を確認するためにも活用できます。
●川や崖から離れた建物に避難する
被害状況によっては避難所への避難が難しいケースもあるでしょう。そんな時は、川や崖から離れた頑丈な建物に避難してください。鉄筋コンクリートで造られた建物を選ぶとよいでしょう。浸水被害を防ぐために、2階以上のフロアに避難すると安全です。
7.大雨への備えに関するよくある質問
最後に、大雨への備えに関するよくある質問を紹介します。大雨で起こりえる状況を予測し、家族構成に合った必要な備えを行ってください。
●大雨に備えて準備すべき子供向けの対策は?
子供は大人よりも体が小柄なので、増水した川に流されたり、浸水した路面で溺れたりするリスクが高まります。子供の防災意識を高めるためにも、家族全員でハザードマップを確認し、近づかないエリアを決めておきましょう。
また、大雨発生時に子供と親が一緒にいるとは限りません。通信が寸断する恐れもあるため、はぐれた時に家族と連絡を取る方法を確認しておきましょう。
●大雨の備えで大切なことは?
大雨の備えとして大切なのは、大雨時に危険な場所を把握しておくことです。ハザードマップで近隣の危険なエリアを確認するのは勿論のこと、大前提として以下のような危険な場所も把握しておきましょう。
危険な場所 |
危険な理由 |
河川 |
増水すると転落のリスクがある |
用水路 |
用水路の場所が分かりづらく、転落のリスクがある |
地下施設 |
水が流れ込んで、浸水するリスクがある |
崖 |
土砂災害の危険性が高まる |
●大雨で想定される被害の種類は?
大雨で想定される主な被害は、土砂災害や河川の氾濫です。土砂災害には、がけ崩れや土石流、地すべりの3種類があり、いずれも住宅を損壊させる危険があります。河川が氾濫すると街中に水が溢れかえり、建物は浸水する危険があります。
まとめ|大雨への備えは日頃から行おう
山や川が多い日本では、大雨への備えが重要です。電気やガス、水道などのライフラインが停止するリスクもあるので、危険エリアに属していなくても油断はできません。まずは情報収集を行い、取るべき正しい行動を把握しましょう。
この記事で紹介した大雨への備えを実践し、人的被害や住宅被害を防いでください。