雪中キャンプの魅力を解説!関東・関西のおすすめキャンプ場や必需品も紹介
冬キャンプは寒さ対策が必要になり、荷物が多くなりがちです。特に、雪中のキャンプでは万全な寒さ対策が欠かせません。しかし、他の季節に比べて準備が必要になる分、雪中キャンプでしか味わえない魅力がたくさんあります。
サイトが雪で覆われた銀世界で行うキャンプは、普段のキャンプとは一線を喫し、その幻想的な風景に心が奪われるでしょう。また、空気が澄んでいるので終始気持ちが良く、満天の星空が見れます。
この記事では、雪中キャンプの魅力やおすすめのキャンプ場について紹介します。雪中キャンプの注意点も解説するので、挑戦したい方はぜひ参考にしてみてください。
雪中キャンプの3つの魅力
雪が積もっているサイトで行う「雪中キャンプ」は、春・夏・秋のキャンプに慣れた方には最適です。雪中キャンプができるキャンプ場も限られているので、非日常のキャンプが味わえます。雪中キャンプの魅力は主に次の3つです。
①冬にしか見れない幻想的な雪景色
あたり一面が純白の雪景色の中で行う雪中キャンプは、余計な物が目に入らず、幻想的な雰囲気を醸し出しています。美しい銀世界は、あなたの心も真っ白にリセットしてくれることでしょう。
雪中で使用するキャンプギアは白背景なのでよく目立ち、一層オシャレに見えます。熟練したキャンパーは、これまで使い込んできたキャンプギアを銀世界に広げ、洗練されたキャンプを楽しんでみてはいかがですか。
②澄んだ空気が作り出す満天の星空
冬の空気は澄んでいるので満天の星空を見ることができ、星空観察をキャンプに取り入れられます。冬に星がよく見える主な理由は、次の4つです。
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·大気中の水蒸気が少なく、空の透明度が上がる
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·日没が早く日の出が遅いため、星が見やすい暗い闇の時間が長い
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·星の光が大気層を通過する際に起こる揺らぎが顕著になる
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·最も明るく見える一等星の数が多い
透き通ったおいしい空気と満天の星空、焚き火の組み合わせをぜひ味わってみてください。
③体を芯から温める鍋料理
雪中キャンプでは、体を芯から温めてくれる鍋料理が格別です。出汁を変えるだけで味変ができ、具材を入れるだけで完成するので、寒さで動きたくない状況でも手軽に美味しく作れます。雪中キャンプにおすすめの鍋料理は次のとおりです。
鍋料理 |
特徴 |
もつ鍋 |
たっぷりの野菜とホルモンの相性が抜群。唐辛子やにんにくを調整してあなた好みの鍋にカスタマイズできます。 |
ピリ辛餃子鍋 |
冷凍餃子で作れるピリ辛鍋。ラー油の辛さが冷えた体を温めてくれます。 |
トマトチーズ鍋 |
女性にも人気が高い鍋。トマトとチーズの相性は抜群で、締めにラーメンを入れるとさらに美味しいです。 |
鍋料理にはダッチオーブンを使うことで、キャンプの雰囲気が高まります。
関東で雪中キャンプが楽しめるおすすめキャンプ場3選
雪が降ったとしても積もるイメージが少ない関東地方ですが、雪中キャンプが楽しめるキャンプ場は存在します。関東で雪中キャンプが楽しめるおすすめのキャンプ場は次の3つです。
①【群馬】北軽井沢スウィートグラス
キャンプ場内が前面雪で覆われるキャンプ場。雪中キャンプに特化した公式ページが開設されているほど、設備が充実しています。冬木立に囲まれているサイトやフリードッグサイト、冬のデビューサイトなどキャンプスタイルに合わせたサイトを選べるのも魅力です。
雪中キャンプでは嬉しい、すのこやシャベルの貸し出しも行っています。星空が見られる星空フリーサイトもあるので、雪中キャンプを堪能したい方はぜひ訪れてみてください。
住所 |
〒377-1412 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990−579 |
料金 |
4,400円〜 |
公式ページ |
https://sweetgrass.jp/ |
②【栃木】塩原グリーンビレッジ
那須塩原にある雪中キャンプが楽しめるキャンプ場。施設内には温泉施設「福のゆ」がある他、キャンプ利用者が無料で使える温泉「野天の湯」もあり、雪中キャンプで冷えた体を温められます。
レンタル品も充実しているので、雪中キャンプ初心者にもおすすめのキャンプ場です。冬季に開放されているエリアは限られているので、公式サイトをチェックしましょう。
住所 |
〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原1230 |
料金 |
1,100円〜 |
公式ページ |
https://shiobara-gv.net/ |
③【栃木】メープル那須高原キャンプグラウンド
那須高原リゾートに位置する標高600mのキャンプ場。積雪の季節になると一面が銀世界になり、ファミリーキャンプでは雪遊びやソリ遊びで楽しめます。ピザ作り体験やビンゴ大会などのイベントも豊富に開催しており、キャンプ初心者やお子さんでも1日中満喫できます。
住所 |
〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久2333−130 |
料金 |
4,500円〜 |
公式ページ |
https://www.maple-nasu.com/ |
関西で雪中キャンプが楽しめるおすすめキャンプ場3選
日本海側に面している関西地方では、積雪量が多いエリアが点在しています。車でのアクセスに優れているキャンプ場が多いので、雪中キャンプに最適のエリアと言えるでしょう。関西で雪中キャンプが楽しめるおすすめのキャンプ場は次の3つです。
①【大阪】自然の森ファミリーキャンプ場
関西の中心地大阪でも雪中キャンプが楽しめるキャンプ場。場内一面が銀世界になり、本格的な雪中キャンプが楽しめます。消灯時間が21時と早いので、静かに星空観察ができるのも魅力です。
車を横付けできるオートサイトがあるため、荷物が多くなりがちな冬キャンプでも心配いりません。場内は四季折々の樹木が植えられているので、自然を全身で感じてください
住所 |
〒563-0372 大阪府豊能郡能勢町山辺411 |
料金 |
2,630円〜 |
公式ページ |
https://shizen-no-mori.com/ |
②【滋賀】大見いこいの広場
近くに高時川の清流が流れる大見いこいの広場では、冬キャンプならではの満天の星空が見られます。
積雪の時期には場内全体が雪で覆われ、コテージやヴィラがおしゃれさを演出しています。天然温泉施設やテニスコート、体育館があり、ファミリーキャンプにもおすすめです。
住所 |
〒529-0415 滋賀県長浜市木之本町大見678 |
料金 |
2,200円〜 |
公式ページ |
https://omiikoinohiroba.net/ |
③【滋賀】クヌギの森☆ウインターキャンプフィールド
キャンプ中級者以上の限定20組が予約できるキャンプ場です。夜間の管理人は不在なので、静かに雪中キャンプを堪能できる一方、降雪時の対処ができるスキルが求められます。マキノ高原スキー場が隣接しているので、ウィンタースポーツと共に楽しめるのが魅力です。
住所 |
〒520-1836 滋賀県高島市マキノ町牧野931 |
料金 |
5,000円〜 |
公式ページ |
http://makinokougen.co.jp/publics/index/189/ |
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雪中キャンプの3つの注意点
冬の時期においても積雪の環境下で行う雪中キャンプは、徹底した寒さ対策が欠かせません。また、場所によっては災害に巻き込まれる危険もあるので、注意が必要です。雪中キャンプにおける注意点を解説します。
①テント内の雪解け対策をする
雪中キャンプでは、外の雪がテント内に侵入することがあります。侵入した雪は解けて水になり、気づけばテント内が水浸しになっている事態にもなりかねません。さらに、暖房器具を使用して内部と外部の気温差が激しくなると、結露による浸水被害も発生します。
テント内で浸水被害を防ぐ対策は次のとおりです。
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· 荷下ろしの際、雪が降っている場所で荷物を積み重ねない
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·テントの入口付近を一段掘り下げることで、靴の着脱をしやすくする
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·水蒸気を発するガスや灯油ストーブを避ける
②厚手の服装で重ね着をする
服装は最も簡単にできる防寒対策です。厚手の服装を重ね着することで、気温に応じて自由な温度調節が可能になります。また、服に付いた雪が解けて濡れないように、完全防水の表示がある服を選ぶと良いでしょう。
③雪山の近くでのキャンプを避ける
大量の雪が降っている場合、注意しなければならないのが雪崩です。特に雪山付近では雪崩の危険が高いので、雪山が近くにあるキャンプ場は避けましょう。
雪崩は様々な要因が複合的に絡み合って生じるので、雪山付近で絶対に起きないとは言い切れません。そのため、最初から雪山が近くにない場所だと安心して雪中キャンプが楽しめます。
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雪中キャンプを快適に過ごすための必需品5選
初めての雪中キャンプでどのような準備をすれば良いか不安な方は、これから紹介する雪中キャンプ装備を持参するのがおすすめです。せっかくの雪中キャンプで寒さに震えて、楽しめない事態にならないよう事前に雪中キャンプの必需品を準備しましょう。
●コット
地面からくる冷気を遮断できるアイテムがコットです。地面から高さがあるので、地面からの影響を受けません。また、雪中キャンプではテント内に雪が入り込み、床が濡れていることが多々あります。コットがあると床の浸水被害の影響を受けないのも魅力です。
コットには高さによってローコットとハイコットの2種類がありますが、地面からより離れているハイコットが雪中キャンプでは活躍するでしょう。また、コットの上にマットを敷くことで、保温性を高められるだけでなく、快適性も向上するのでおすすめです。
●焚き火台
雪中キャンプにおける焚き火は、防寒対策としても有効です。夜だけでなく日中帯も焚き火で暖を取ることで、寒さ対策をしながら、焚き火料理や観賞用として活用できます。焚き火台には「浅型」と「深型」があり、それぞれの特徴は次のとおりです。
浅型 |
深型 |
・火加減の調節が容易にできる ・軽くて荷物の邪魔にならない ・入る薪の量が少ない ・風によって倒れやすい |
・薪をたくさん焚べられる ・安定感があり、料理に向いている ・重量があり、持ち運びにくい |
●防寒着
暖房器具を揃える前に、まずはテントの外にいても寒くない防寒着を準備しましょう。雪中キャンプで選ぶ服装のポイントは次のとおりです。
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·雪解けにも対応した撥水防水加工が施されている
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·キャンプで動き回っても疲れない伸縮性を備えている
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·難燃性素材を使用している
●冬用のシュラフ
雪中キャンプで快適な睡眠が取れるかどうかは、シュラフにかかっていると言っても過言ではありません。雪中キャンプに適した冬用寝袋は次のとおりです。
指標 |
雪中キャンプに最適な条件 |
中綿の素材 |
ダウン:肌触りがよく、保温性に優れる |
形状 |
マミー型:シュラフと体の隙間ができにくい |
快適温度 |
キャンプ場の最低気温から-5℃ |
●ポータブル電源
雪中キャンプにあると快適性が一気に向上する装備はポータブル電源です。ポータブル電源とは、バッテリーに蓄えている大量の電気を、AC、USB、シガーソケットといった出力ポートから電化製品に給電できる機器を指します。
雪中キャンプでポータブル電源を使用するメリットは次のとおりです。
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·水蒸気を発生させない電気ストーブが使用できるので、寒さ対策と同時にテント内の結露対策も行える
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·電気毛布やホットカーペットが使用できるので、快適な睡眠を手助けする
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·電子レンジや電気ケトルを使って温かい鍋料理が簡単に作れる
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·スマホを常にフル充電にしておけるので、雪崩発生時の連絡手段を確保できる
大容量のバッテリーが必要になる雪中キャンプでは、Jackery製のポータブル電源がおすすめです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は200以上のメディアが推奨するほどの高い評価を獲得し、高い安全性を備えています。Jackeryの雪中キャンプにおすすめなポータブル電源は「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」です。
・Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、電気毛布や電気ストーブを同時に稼働させることができ、万全な寒さ対策と結露対策が行なえます。
商品の特徴:
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·バッテリー容量を5kWhまで拡張できるので、1回のフル充電で料理や防寒対策、浸水対策まで行える
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·結露による水が滴るテント内でも、コットの上にいながらJackery専用アプリを用いて充電状況の確認や電源のオンオフ操作を行える
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·ソーラーパネルで雪中キャンプをしながら最短2時間でフル充電が可能
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·合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムにより、極寒の雪中キャンプでも安全に使用できる
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
・Jackery ポータブル電源 2000 Plus
2042Whの大容量と定格出力3000Wの高出力により、電子レンジや電気ケトルなどの消費電力の高い電化製品でお手軽に調理ができます。
商品の特徴:
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·約30dB以下の静音レベルなので、静かな星空観察の邪魔にならない
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·リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、10年以上使用できる
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·最大12kWhまで容量を拡張できるので、複数人での雪中キャンプの就寝中の防寒対策を万全にできる
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·ハンドル、キャスター付きのため、荷下ろしが大変な雪中キャンプでも運びやすい
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
まとめ|銀世界に包まれた雪中キャンプを楽しもう
雪中キャンプでは、あたり一面が純白の幻想的な銀世界の中でキャンプを行います。透き通った空気の中で見る満天の星空、体に染み渡る鍋料理、暖を取りながら料理を楽しむ焚き火。春・夏・秋キャンプに慣れた中級者の方は、その魅力にハマること間違いなしです。
この記事で紹介したキャンプ場を参考に、ぜひ雪中キャンプを楽しんでみてください。
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