冬の車中泊は2つの備えを万全に!対策アイテムを揃えて車内を快適にするための方法
車中泊の楽しさを知ってしまった方であれば、冬の厳しい寒さでも挑戦してみたくなりますね。自宅とは違い、外気温の影響を強く受けてしまう車内では、装備を万全にして望まなければなりません。
今回の記事では、冬の車中泊を快適に過ごすための方法をくわしく解説しています。油断すると命の危険を伴う厳しい寒さの中での車中泊。冬の車中泊における低体温症や凍傷などへの対策方法も含め注意点も一緒にまとめていますので、最後までじっくり読んで対策を取りましょう。
冬の車中泊を制することのできる2つの対策
冬の車中泊を快適に過ごすための対策は、
「自分の身体を守る」
「自分が居る環境を守る」
この2つに対策を打たなければ、快適に過ごすことはできません。厳しい冬の寒さの中でも車中泊をやり遂げられる方法をくわしく解説します。
1つ目:「体温を保護」する対策が必要
ときに氷点下にまで下がる真冬の寒さの中で過ごすためには、自分の身体を守るために「体温を保護する」必要があります。でないと、低体温症や凍傷、体調不良の原因になりかねません。
低体温症は、症状が進むと命を危険にさらしてしまう病気でもあります。そうならないためにも、体温を健康的な数値に保つ必要があるのです。
・冷気を通さない厚手の上着を着る
・重ね着をして暖かい空気の層を服装の中に保つ
ことで、体温を保護することができます。「これくらいの寒さなら大丈夫」と安易に考えず、暖かい服装をして車内で過ごしましょう。
2つ目:「車内温度を保護」する対策が必要
寒冷地仕様の車であっても、断熱対策はされていません。車のボディは外気温の影響を受けやすい素材でできていることもあり、車内温度も放っておくと外気温と大差のない温度まで下がってしまいます。
「自分の居る環境を守る」
これは車内温度を保護して居心地の良い温度にすることです。そのためには、断熱対策で外からの冷気を遮断したり、直接的に車内を暖める必要があります。
・断熱素材のサンシェードを車窓に取り付ける
・小型ヒーターなどを使って車内を暖める
ことで、車内を自分が快適に過ごせる温度まで上げて維持できれば、長時間車内にいても快適に過ごすことができます。
両方の対策を万全にすることで冬の車中泊を快適に過ごせる
前述で解説した「体温の保護」・「車内温度の保護」は、両方の対策を講じなければ万全な対策とは言えません。車内温度を一定に保つことができても、自宅と違って外に出る機会も出てきます。
食事の買い出しやトイレに外に出ることもありますし、長時間車内で暖房器具を使い続けることが難しい場合もあります。両方の対策を打っておけば、起きてるときと寝るときで使い分けができるので、1日車の中で快適に過ごせます。
冬の車中泊対策「体温を保護」する6つの対策アイテム
前述した2つの対策をもとに、「体温を保護」する目的で、冬車中泊で使うと便利な対策アイテムをご紹介します。服装の対策と防寒具をそれぞれ3つずつ、合計6アイテム紹介しますので、参考にして揃えてください。
●冬の車中泊におすすめの防寒着対策アイテム3選
防寒着対策1:ヒートテックなどのインナーを着用する
直接肌に触れるインナーは、身体に密着した方が体温を保護できます。ヒートテックなどの機能性インナーを着用することで、着る服を1枚減らせるくらいの効果を発揮できます。
ヒートテックは身体から出る水蒸気を熱に変えるものです。今では冬の必需品として愛用されている方は多いのではないでしょうか。重ね着も体温を保護するには良い方法ですが、やりすぎると動きづらくなりますので、ヒートテックで重ね着の枚数を軽減するのも良い方法です。
防寒着対策2:手首・足首・首元を保護する
手首、足首、首元は、皮膚が薄く寒さを感じやすい部分です。この部分を暖めれば、体感温度を上げることができます。ネックウォーマーや裏起毛の靴下、手袋などで保護して暖かくすると効果的です。
とくに、冷え症の方や寒がりな方は、お腹周りも暖めるとより効果を実感できます。貼るカイロをお腹や背中に貼って、体温を保護する対策を万全にしましょう。
防寒着対策3:ダウンジャケットなどの冬用上着を着用する
冷気を通さないダウンジャケットなど、厚手の上着を着用するとより効果を実感できます。最近では電熱ベストも人気なので、活用するのもアリです。
寝るときに寒さを感じるときは、ダウンジャケットを寝袋の上に被せると、暖かいので試してみてください。冬用の寝袋を購入したけどそれでも寒いときに使用すると効果的です。
●冬の車中泊におすすめの防寒具対策アイテム3選
防寒具対策1:湯たんぽ&カイロで身体を温める
湯たんぽは、寝る前に準備しておき寝袋を中に入れて暖めておくことで、寝袋に入ったときに暖かく眠ることができます。カイロは寒さを感じやすい場所に貼っておきましょう。普段、寝袋は収納袋に折りたたんで片づけられている状態です。
寝るときに広げて入ると、冷たく感じて寒さを感じてしまうことも。寝袋の中が暖かくなるまで時間もかかってしまいその間は我慢しなければなりません。湯たんぽがあれば、事前に寝袋を暖めることができ、ぬくぬくで眠ることができるのでおすすめです。
防寒具対策2:電気毛布で身体を温める
電気毛布は、寝るときに寝袋の中に入れるとかなり暖かいです。身体全体を暖かく保つことができるので、快適に眠ることができます。昼間に使う場合は電気毛布を床に敷いたり、羽織ったりもでき多用途に使えるので便利です。
足元は湯たんぽで冷えを防ぎ、電気毛布で身体を暖めれば、寝袋の中は快適な状態に。
電気毛布を選ぶときは、自分の身長を考えて大きさを選んだ方が良いでしょう。小さいと身体全体を保護できないので、少し物足りなさを感じる可能性があります。
防寒具対策3:冬用寝袋&マットで身体全体を寒さから守る
寝袋とマットは車中泊の三種の神器とも言われる欠かせない装備です。しかし、季節に合った寝袋を用意しないと、快適に眠ることはできません。冬用の寝袋は、
・適性温度を必ず確認する(-10℃までがベスト)
・真冬は封筒型よりマミー型の方が肩口や首元を保護できる
などの特性をしっかり確認して選ぶと良いです。マミー型は密着性があってあたたかいですが、ゆったり眠りたい方は封筒型にして肩口と首元をブランケットで補いましょう。
マットは車体の底冷えからの寒さを守るために、10cm以上厚みのあるものを選んだ方が良いです。寝心地の良さにも関係してくるので、マットは必ず用意しましょう。
冬の車中泊「車内温度を保護」する3つの対策アイテム
「体温を保護する」ことともに、車自体の対策は冬の車中泊には必要です。外から侵入してくる冷気を遮断し、車内温度の低下を防ぎましょう。ここでは「車内温度を保護する」役割を持つ対策アイテムをご紹介します。
●サンシェードで車窓からの冷気を防ぐ断熱対策
冬の寒さを感じる冷気が一番車内に伝わりやすい場所、それが車窓です。車窓を断熱素材のサンシェードで覆うことで、車内に冷気が伝わるのを防ぐことができます。
車種専用に設計されたシェードは優秀で取り付けも簡単ですが、その分高価で購入するのを躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。できるだけ費用を抑えたい方は、100均で断熱素材のアルミシートを購入して自作する方法も効果的です。
また、シェードを取り付けて車内の側面をフリース布で覆うとさらに防寒効果を得られます。
●アルミシートで床からの底冷えを防ぐ
側面の断熱対策ができたら、今度は車体の床から伝わってくる底冷え対策です。軽バンなどの商用車で車中泊をする場合、荷室フロアの床は鉄板むき出し状態の上にカバーがしいてあるだけの状態のものが多いです。
その上にマットを敷いて寝るだけだと、底冷えに悩まされてしまいます。そんなときには防災装備としても用いられるアルミシートなどを床に敷くことで、底冷え対策ができます。
●スライドドアのステップから侵入する冷気を遮断する
車のドアは閉めていても、完全に密閉できているわけではありません。とくに軽バンなどのスライドドアのステップ部分からに隙間が生じ、そこから冷気は入り込んできます。
この冷気の侵入を防ぐ専用のアイテムは特にないので、ありあわせのものを代用して防ぎましょう。ビニール袋にタオルや洋服を詰めて、ステップを塞ぐことで冷気をシャットアウトできます。
冬の車中泊で気を付けたいことやあったかく過ごすコツ
これまでお伝えした対策で、冬の車中泊における対策はバッチリですが、冬の車中泊には気を付けたいことや、あったかく過ごすコツを知っておくことも大切です。ここでは冬の車中泊で注意することやあったかく過ごすコツをご紹介します。
①エンジンのつけっぱなしは危険がいっぱい
エンジンをかけてヒーターを付ければ、寒さを感じることなく快適な車内を簡単につくりだすことができます。しかし、エンジンをつけっぱなしにして寝てしまうのは危険です。
・思いのほか燃料を消費してしまう
・寝ている間に雪が積もってしまう
・停泊する場所によってはマナー違反になる
とくに、寝ている間に雪が降り積もってしまい気付かずにいると、積雪がマフラーを詰まらせてしまい排気ガスが車内にまん延する恐れもあります。そうなると、一酸化炭素中毒の危険性があり、命に危険が及ぶ恐れがあるのです。
②停泊する場所も考えて駐車するのがベスト
冬の車中泊では車を停める場所も考えた方が良いです。夜になれば静まり返る駐車場。車中泊をする方はトイレや自動販売機に近い場所を選ぶことが多いです。しかし、車が密集すれば、
・ほかの人のドアの開閉音が気になる
・話し声が聞こえる
・キーレスによる方向指示器の光が気になる
など、睡眠を妨げることが増えてしまいます。トイレにある程度近く、密集していない場所を選ぶことをおすすめします。
③温かい食事や飲み物で暖を取るのも対策になる
車中泊の楽しみとして、車内で食べる車中飯も身体のあたたまるものを頂きましょう。お鍋やおでん、煮物を自分で調理するのも良いですね。
車内で車中飯をつくって食べたり、お湯を沸かして温かいコーヒーを飲むと、水蒸気が車内を暖めてくれます。また、温かいものを体内に入れることでも体温を保護してくれる役割をはたすので、冬の車中泊での車中飯は、寒さ対策に繋がる有効な方法の1つです。
➃寝るときは顔も保護できるネックウォーマーがあると便利
冬用の寝袋を用意して、中に湯たんぽや電気毛布を仕込んで完全防備。これで快適にぬくぬくで眠れると思いきや、なかなか寝付けない。その理由は顔がむき出しになっているからではないでしょうか。
周囲の音が気になったり、カーテンの隙間から駐車場の照明の灯りがチラチラ見えるのもなぜか無性に気になってしまってなかなか寝付けない原因になることがあります。
車中泊の便利アイテムの中にアイマスクや耳栓を用意する人も多いでしょう。顔の寒さを防ぐにはネックウォーマーやニット帽を利用すると効果的です。目と耳をこれらで覆い被せば、光と音を遮断できる以外に寒さもかなり軽減できるのでおすすめです。
冬で快適な車中泊するにはJackeryポータブル電源が欠かせない!
冬の車中泊では、防寒対策に電気を使うことが多く、ポータブル電源は冬の車中泊には欠かせない装備品と言えるでしょう。
ポータブル電源とは、モバイルバッテリーとは違い容量が大きく、多彩な出力ポートを持っているのが特徴です。車中泊にポータブル電源があると、家庭用電源(AC100V)が使えて自宅で普段使っている家電製品が車内でも使えるようになるのでとても便利です。冬の車中泊の防寒対策として使用するアイテムには、
・電気毛布
・小型ヒーター
・電気カーペット
・暖かい料理を簡単に作れる調理家電
など、電気の力を利用するものが多くあります。これらは家庭用電源(AC100V)で動くものなので、家庭用電源の出力ポートを持つポータブル電源が必要となってきます。
●冬の車中泊にJackery(ジャクリ)ポータブル電源が選ばれる理由
冬の車中泊に使うポータブル電源なら、世界で300万台以上の販売実績を持つJackery(ジャクリ)がおすすめします。Jackeryのポータブル電源はラインナップが豊富にあります。コンパクトなものから超大容量のものまで様々販売されており、あなたの目的、用途にあったポータブル電源を選ぶことができます。たとえば、
・自宅の屋外でBBQを楽しんだり、DIYをするときの電気工具を利用したい
・自宅内で節電対策や、万が一の災害対策として利用したい
・キャンプや車中泊などのアウトドアを楽しむときに使いたい
など、様々なシーンで使える電力供給源、それがJackeryポータブル電源です。Jackery製品が選ばれる理由は、使い勝手の良さにあります。
・複数同時に電力供給、充電することができる
・充電しながら電力供給もできる
・DCやAC、USBなど出力ポートが豊富
などの特徴を持っているので、様々な使い方ができ1家に1台あれば、いろんな使い方ができるところが便利なところです。「Jackeryを選べば間違いナシ!」です。次は、車中泊で人気なポータブル電源製品を2機種厳選してご紹介します。どうぞご確認してみてください。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス
冬の車中泊に最適なポータブル電源として選ぶなら、Jackery Solar Generator 1000 Plusが1番のおすすめです。なぜなら、
・冬の車中泊は複数の電化製品をたくさん使う
・消費電力が比較的大きな家電製品を使う
・長時間利用する場合がある
からです。電気毛布や小型ヒーターなどは、冬の寒い車内で長時間過ごすとなれば、必ず必要となる装備品です。これらは消費電力が大きく、しかも長時間使うものです。それだけの容量を持つポータブル電源が、この製品です。
「1264Whの大容量で2000Wの定格出力」
これだけの大容量であれば、小型ヒーターを昼間に使って電気毛布を1晩使い続けても大丈夫。もし、万が一ちょっと「心もとないな」と思っても、ソーラーパネルがセットになっているので、日中に太陽光で充電できます。これがあれば、冬の車中泊は快適に過ごせる満足度高いポータブル電源です。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター2000プラス
家族で使うならひょっとしたら前述した1000 Plus では不安を感じることもあるでしょう。人数が増えるとそれだけ装備は増えてしまいます。そこで、複数人での車中泊向けポータブル電源で選ぶなら、Jackery Solar Generator 2000 Plus が最良です。
Jackery製品の中でトップクラスの超大容量(2042WH)なので、家族分の電力を十分賄ってくれます。しかも出力ポートも8個から10個に増えて、いっぱい繋げられるのが嬉しいですね。
・電気毛布を複数枚使っても十分な容量を持っている
・車内調理もできるような設備「電子レンジ」や「IH調理器」だって余裕で使える
・お子さんがスマホやタブレットを使い続けても同時に利用可能
など、超大容量だからこそ家族で使っても安心なので、おすすめのポータブル電源です。1台購入すれば、毎日使い続けても10年以上使える製品です。だから、自宅でも節電対策にぜひ使ってほしい1台でもあります。Jackeryは前述したとおり、様々な用途に使える製品なので、防災目的としても長期的に考えてみてはいかがでしょうか。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
冬の車中泊に関するFAQ
冬の車中泊に初めて挑戦する方なら、冬の車中泊装備や過ごし方に不安をかかえていることでしょう。わからないことなどもあるかと思います。ここでは冬の車中泊に多い質問を2点ご紹介し、回答しています。
●冬の車中泊で窓を開けますか?
暖かい空気を逃がさないためにも窓は締め切った方が良いと思われがちですが、小型ヒーターなども使うため、二酸化炭素が溜まりやすくなっています。二酸化炭素中毒を防ぐため、定期的な換気は必要です。
また、暖を取るための車中飯では、締め切っていると匂いが車内にこびりついてしまいます。臭いを外に逃がすためにも、サーキュレーターや換気扇で空気の流れを作って外に排出する必要があります。
●冬の車中泊の注意点を教えてください。
冬の車中泊の注意点は、以下の4点です。
・エンジンをつけっぱなしにしない
・断熱対策と防寒対策は入念に行う
・スタッドレスタイヤやスコップを装備するなど積雪対策も考えておく
・ポータブル電源の容量はこまめにチェックしておく
などがあげられます。平野部では積雪はなくとも、車中泊をする場所が山間部である場合は積雪対策にも気を配りましょう。とくに軽自動車だと雪にタイヤを取られやすく、積雪の多い地域では雪に乗り上げて立ち往生してしまう可能性もあります。スコップを車にのせておくと、自力で脱出できるので冬の車中泊には必要な装備です。
まとめ:冬の車中泊は装備を万全に整えて車内の快適さを追及する
今回の記事では、冬の車中泊における備えとして、装備品や対策方法中心にまとめました。
・冬の車中泊を制する2つの対策
・「体温を保護」する6つの対策アイテム
・「車内温度を保護」する3つの対策アイテム
・冬の車中泊で気を付けたいこと
など、対策アイテムとともに、冬の車中泊の注意点も含めてご紹介しています。これらを参考に準備を整えることで、快適な冬車中泊を過ごすことができます。
冬の車中泊において気を付けなければならないのは、寒さ対策での「体温の管理」・「車内温度の管理」と雪対策です。備えを万全にして車中泊を楽しく満喫しましょう。
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