車中泊にポータブル電源は本当にいらないのか?ポータブル電源を使うメリットをご紹介
車中泊を行う方の記事やWebコンテンツには、しばしば「ポータブル電源なんかいらない」という内容をよく見かけます。車中泊はポータブル電源がない時代から行われていましたから、なくても最低限の生活を行うことは可能です。一方で今の時代は、日々の生活でありとあらゆる家電を使っています。電気がなければ不便で、最新の情報にも触れられません。このことを気にする方も、多いのではないでしょうか。
この記事では車中泊をする方にとって、本当にポータブル電源はいらないのかをテーマに取り上げ解説します。ポータブル電源を使うメリットは、数多くあります。車中泊におすすめのポータブル電源を選ぶポイントも、確認していきましょう。
車中泊でポータブル電源はいらないと言われる5つの理由
その1:重い
なるべく持ち物を減らしたい車中泊において、重さはポータブル電源が避けられる重要な項目の一つです。5kgや10kg程度のポータブル電源は、容量が少ないことが難点です。上位モデルは20kg前後の重量があり、楽に持ち運べるとはいえません。人によっては、持てない方も出てくることでしょう。
その2:貯められる電力が少ない
バッテリーに貯められる電力の少なさは、ポータブル電源の弱点です。たとえば容量が2000whで大容量のポータブル電源でも、300Wのヒーターを7時間使うと、容量を使い切ってしまう程度しかありません。
その3:定期的に買い換えなければならず、コストが高い
ポータブル電源に内蔵されているリチウムイオン電池は、充電を繰り返すと劣化します。リサイクル500回は一つの目安といえるでしょう。実際にはもう少し長い間持つものの、毎日使っていると1年半から2年程度で電池の持ちが悪くなったと感じるかもしれません。
頻繁に使う方は、数年おきに買い換えが必要となります。そのたびに10万円から20万円の出費が発生することは、家計にとって大きな負担です。
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その4:廃棄方法が限られ費用もかかる
ポータブル電源の廃棄方法は限られます。お住まいの自治体や購入したメーカーによっては、廃棄方法の問い合わせに対して以下の回答が返ってくるかもしれません。
- ●自治体:回収対象でないため、購入したメーカーにお問合せください
- ●メーカー:弊社で回収は行わないため、お住まいの自治体にお問合せください
これでは、購入した方は困ってしまいます。無料で引き取るメーカーのポータブル電源を選ぶことで、この事態を防げます。
その5:スマートフォンの充電程度ならモバイルバッテリーで十分
モバイルバッテリーのなかには、10000mAh以上の容量を持つ機器も少なくありません。1泊2日程度の車中泊でスマートフォンを充電できれば良い場合は、モバイルバッテリーで十分と考える方も多いのではないでしょうか。
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車中泊でポータブル電源は役立つ!6つのメリットをご紹介
●調理家電が使え、温かい料理や飲み物を楽しめる
車中泊の食事は火を使わない食料で済ませることも一つの方法ですが、温かい料理や飲み物があるとバリエーションが広がります。なによりもほっと一息つけること、食事の時間が楽しくなることは、車中泊を快適に過ごすうえで欠かせません。
ポータブル電源があれば、ケトルやホットプレート、電磁調理器などを使って調理できます。一酸化炭素中毒の心配がなく気軽に料理ができ、車中泊が一層楽しくなることでしょう。
●冷暖房の家電も使え、車内で快適に過ごせる
ポータブル電源があれば、エンジンをかけなくても車内で快適に過ごせます。夏は扇風機やポータブルクーラー、冬はヒーターや電気毛布、電気あんかなど、多種多様な家電から選べます。
車のクーラーを使わずに済むため、燃料やバッテリーの消費を気にしなくてよいことは大きなメリットです。また火災や一酸化炭素中毒を起こさずに済むことも、見逃せないメリットに挙げられます。
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●冷蔵庫を使えるため食材の保存も安心
おいしい食材のなかには、「要冷蔵」の表示があるものも少なくありません。冷蔵庫があればこれらの食材も車に積み込め、安心して保存できます。料理に使える食材のバリエーションが増え、食事がより楽しくなるでしょう。
もし冷蔵庫に冷凍機能がある場合は「要冷凍」の食材も保存できますから、冷凍食品を用意して必要なぶんだけ使えます。冷凍食品のなかには下ごしらえの済んだ野菜もありますから、調理の時間短縮をしながら健康的な食事を作ることが可能です。
また旅先で「要冷蔵」「要冷凍」の名物に出会った場合でも、冷蔵庫や冷凍庫があれば気軽に購入できます。旅行中はもちろん、帰宅した後に旅を振り返りながら楽しむこともおすすめです。
●テレワークも快適に行える
近年ではテレワークに代表される、場所を選ばずに行える仕事も増えてきました。環境さえ整えば、車の中でも仕事を行えます。そのためには机と電気、通信回線が必要です。ポータブル電源は以下の機器に給電できるため、テレワークを強力にサポートします。
- ・パソコンやディスプレイ
- ・モバイルWi-Fiルーター
- ・スマートフォン
小容量のポータブル電源でも、この目的をかなえられることは魅力の一つに挙げられます。
●身だしなみを整えやすくなる
旅先でも髪をセットするなど、身だしなみを整えたい方もいるのではないでしょうか。ポータブル電源があれば「車中泊だから髪の毛がボサボサでも仕方がない」とあきらめる必要はありません。ヘアアイロンなどを使って、身だしなみを整えられます。
このようにポータブル電源は、一日を気分よく過ごす目的にも活用できるメリットは見逃せません。
●車のガソリン代やバッテリーを節約できる
ポータブル電源を使うことで、車の運転に必要な以下のものを節約できます。
- ・燃料(ガソリン車はガソリン、ディーゼル車は軽油)
- ・電気自動車の場合は、バッテリーの容量
貴重な燃料やバッテリーを車の運転に使えるため、給油や充電の回数を減らせます。より遠くまで移動できることは、大きなメリットといえるでしょう。
車中泊で使うポータブル電源を選ぶ4つのポイント
●大容量で定格出力が大きいポータブル電源をおすすめ
ポータブル電源があれば便利な家電を使えるため、今まで以上に車中泊を楽しみたくなるものです。そのためにも、できるだけ大容量で定格出力が大きいポータブル電源を選びましょう。
家電の動作に必要なワット数(消費電力)はさまざまです。特に調理家電は、1200~1300ワットを要求する場合も少なくありません。定格出力が小さいポータブル電源では、調理家電を動かせません。また電池の容量が少ないと、すぐに電池切れとなってしまいます。
大容量で定格出力が大きいポータブル電源を選べばさまざまな家電を活用でき、車中泊を快適に過ごせます。価格は高くなりますが、それ以上のメリットが得られることでしょう。
●コンセントやUSB、シガーソケットに給電できる機器を選ぶ
家電が要求する給電方法は、さまざまです。AC100Vのコンセントは一般的ですが、最近ではスマートフォンを中心にUSBを使って給電する機器も増えてきました。また車内での使用を前提とした機器では、シガーソケットを使うケースもあります。このため、以下の出力端子を持つポータブル電源を選ぶと便利です。
- ・AC100Vのコンセント
- ・USB(USB-A、USB-C)
- ・シガーソケット
最近ではUSB-Cを使う機器も増えています。単に「USB端子があれば良い」と思わず、USB-AとUSB-Cの両方を備えるポータブル電源を選ぶとよいでしょう。
●充電方法も要チェック
ポータブル電源に貯められる電力は、有限です。足りなくなった場合は、充電しなければなりません。近くにAC100Vのコンセントがあれば一番よいですが、そうでない場合は車につないで充電する必要があります。
このためAC100Vだけでなく、シガーソケットからの充電にも対応できる機器を選ぶとよいでしょう。
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●ソーラーパネルがあると旅先で充電できる
ポータブル電源の容量の少なさは、ソーラーパネルを使うことで解決できます。あらかじめ貯めていた電気をすべて使い切っても、ソーラーパネルがあれば旅先で電気を貯められます。車の燃料やバッテリーを使わずに済むことは大きなメリットです。
またソーラーパネルを数枚用意すれば、充電のスピードがアップします。日中はソーラーパネルで電気を貯め、夜に電気を使うといった生活を続けることも可能です。
車中泊に使うポータブル電源はJackeryの製品をおすすめ
車中泊に使うポータブル電源は、信頼と実績があるJackery(ジャクリ)の製品をおすすめします。ここからはJackery製品の強みと、車中泊におすすめのポータブル電源を紹介します。
●Jackeryのポータブル電源はなぜ車中泊におすすめなのか?
Jackery(ジャクリ)では、容量や定格出力が大きい製品を提供しています。たとえば「ポータブル電源 1500 Pro」の定格出力は、1800W。ほとんどの家電を使えます。同様の機能を持つ他社製品と比べて、2割前後の軽量化を実現しました。加えてソーラーパネルを購入すれば旅先でも充電でき、電気を自給自足できます。
また出力ポートはAC100V電源だけでなく、シガーソケットやUSB-A、USB-Cもご用意。いま日本で使われている様々の家電に給電できます。万が一不具合が発生した場合は、3年から5年の保証がありますからサポートも万全です。
せっかくポータブル電源を使うなら、廃棄する日まで安心して使いたいものです。Jackeryは10年以上、世界で200万台以上を販売した実績があります。本体は耐久性と耐火性に優れた材料を使い、バッテリーは過充電や過放電を防ぐなどの安全機構を備えているため安心です。一般社団法人防災安全協会からは、防災製品等推奨品認証を取得しています。
廃棄する際は、Jackeryにご一報いただくことで回収可能です。高額な処分費用に頭を悩ませる必要はないため、安心して購入できます。便利で高性能、かつ安全で廃棄まで面倒を見てもらえることは、Jackeryのポータブル電源をおすすめする理由です。
●車中泊におすすめするポータブル電源
ここからは、車中泊におすすめのポータブル電源を3種類紹介します。機種ごとの特長を確認していきましょう。
製品名 |
特長 |
スマートフォンや小型のヒーターなど、定格出力500Wまでの家電を使える 本体は6.8kgと、比較的軽い 保証期間は最長で3年間 |
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定格出力が1800Wあり、多くの家電を使える 自然放電が少なく、80%の電池残量で472日間保管できる LEDライトを搭載 保証期間は最長で5年間 |
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定格出力が2200W、重量は19.5kg コンセントからの充電は最短で2時間 充電時の騒音が53dB以下 ライトを内蔵 保証期間は最長で5年間 |
活用シーンごとにおすすめする製品は、以下のとおりとなります。
購入者の希望やニーズ |
おすすめの製品 |
充電はスマートフォンなどIT機器が中心 1泊程度の車中泊でポータブル電源を試したい 軽いポータブル電源を使いたい |
|
本格的に車中泊を楽しみたい 車内で調理し温かい食事を取りたい 暖房器具を使いたい 長持ちするポータブル電源が欲しい |
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調理家電を積極的に活用したい 調理しながらさまざまな家電も同時に使いたい 車中泊を快適に過ごしたい |
製品ごとの機能も確認していきましょう。価格は、Jackeryの公式サイトで表示されている税込み価格(2023年2月時点)です。
製品名 |
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容量 |
708Wh |
1512Wh |
2160Wh |
定格出力 |
500W |
1800W |
2200W |
出力ポート |
AC100V×2(60ヘルツのみ) USB-A×2(うち1ポートは、Quick Charge3.0に対応) USB-C×1 シガーソケット×1 |
AC100V×3(50ヘルツ、60ヘルツに対応) USB-A×2(Quick Charge3.0に対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
AC100V×3(50ヘルツ、60ヘルツに対応) USB-A×2(Quick Charge3.0対応) USB-C×2 シガーソケット×1 |
充電方法 |
AC電源(5時間) シガーソケット(13時間) ソーラーパネル(別売り) |
AC電源(2時間) シガーソケット(16.5時間) ソーラーパネル(別売り) |
AC電源(2時間) シガーソケット(24時間) ソーラーパネル(別売り) |
重量 |
6.8kg |
17kg |
19.5kg |
保証期間 |
最長3年 |
最長5年 |
最長5年 |
価格 |
71,825円 |
169,830円 |
228,000円 |
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ポータブル電源を活用して安全・安心・快適な車中泊を
ポータブル電源の活用により、季節を問わず車内を安心して過ごせる空間に変えられます。夏の暑さや、寒さを耐え忍ぶ夜から解放されるでしょう。また積雪時に車のエアコンを使うことによる、一酸化炭素中毒の心配もいりません。IT機器の充電も心配いらないため、安全・安心・快適な車中泊を実現できます。
Jackery(ジャクリ)は、安心して使えるポータブル電源を提供しています。販売数の多さは、その証明といえるでしょう。車中泊に使うポータブル電源は、ぜひJackery製品をご検討ください。