1.冬キャンプではストーブが最強
冬キャンプでの寒さ対策において、ストーブは最も頼りになる最強アイテムと言っても過言ではありません。冬のキャンプでは、最低気温が氷点下になる場合もあります。暖房効果の高いストーブがあれば、冷え込みから解放されて、快適な時間を過ごせるでしょう。
冬キャンプにおけるストーブの用途は、寒さ対策だけではありません。ストーブの種類によっては、料理の熱源としても活用できます。体を温めながら、美味しいキャンプ飯も作れる、まさに一石二鳥の暖房器具です。
2.冬キャンプに必須!ストーブの種類4選
冬キャンプで使用するストーブは、燃料によって以下の4種類に分かれます。それぞれ安全性や機能性、性能、コストは異なるので、目的に合ったストーブ選びが重要です。冬キャンプで重宝するストーブの種類について、詳しく紹介します。
●石油ストーブ|燃料を入手しやすい
燃料に灯油を使っているのが、石油ストーブです。灯油は、全国のガソリンスタンドで簡単に手に入ります。石油ストーブの主な種類は、以下のとおりです。
石油ストーブの種類 |
特徴 |
対流式 |
・全方向を暖める ・給油タンクが内蔵されている ・大人数のキャンプにおすすめ |
反射式 |
・正面のみを暖める ・壁側に設置できる ・給油タンクが取り外しできる ・少人数のキャンプにおすすめ |
●薪ストーブ|炎の揺らめきを楽しめる
薪を燃やして空気を暖める薪ストーブ。焚き火のように炎の揺らめきを楽しめるのも魅力です。天候に左右されず、寒冷地でも安定して暖を取れます。
燃焼時には薪ストーブから遠赤外線が出るので、体は芯から温まるでしょう。ストーブ本体の熱を利用すると、ストーブの上にクッカーをのせて調理も可能です。
●ガスストーブ|速暖性に優れる
薪や石油に比べて速暖性に優れているのが、ガスストーブです。カセットコンロでも使用するカセットボンベをセットして、暖房効果を発揮します。ガスの噴出量を絞り、温度調節がしやすいのもメリットです。
サイズもコンパクトで携帯性に優れていますが、その分火力は他の暖房器具より劣ります。カセットボンベ1本で2〜3時間燃焼できるので、一時的に使用したい場合におすすめです。
●電気ストーブ|テント内でも使用できる
火を使わず電気で動く電気ストーブは、テントの中でも使用できます。燃料を装填する必要がないため、コンパクトに設計されており、携帯性も抜群です。電源に繋いでスイッチを入れるだけの簡単操作で、手軽に体を温められます。
ただし、電気ストーブは、電源がない場所では使用できません。電源サイト以外でも使用したい場合は、持ち運びできる電気供給源であるポータブル電源を持参しましょう。
3.冬キャンプ用ストーブの選び方6選
冬の冷えた体を温めるためのストーブですが、火力だけを重視すると、キャンプ場での使用に適さない場合があります。冬キャンプ用ストーブの選び方は、以下のとおりです。
●火力が強い
大前提として、火力の強さは外せない要素です。ストーブの中で最も火力が強いのは薪ストーブ、次いで石油ストーブ、電気ストーブと並びます。
薪ストーブは火力調節が容易な上に、見た目もアウトドアの雰囲気を演出してくれます。ガスストーブは、他の暖房器具と比べて火力こそ劣りますが、速暖性は抜群です。
●暖房効果の持続時間が長い
長時間の暖房が必要になる冬の夜間では、燃料が長持ちするタイプが重宝されます。石油ストーブは、大容量の燃料タンクを備えたタイプが多く、安定した暖房効果が長時間続くため、寒さが厳しい冬キャンプでも安心です。
電気ストーブは、電源さえ確保できれば、終日暖房効果が持続します。他の暖房器具のようにこまめに燃料を注ぎ足す必要もありません。
●携帯性に優れている
冬キャンプでは、防寒着や食材など、荷物が多くなりがちです。携帯性に優れた軽量コンパクトなストーブを選べば、サイトまでの運搬に負担がかかりません。
ストーブ本体だけでなく、燃料の携帯性も重要です。石油ストーブの灯油や薪ストーブの薪は、比較的重量があり、かさばります。一方で、ガスストーブのガスボンベは、携帯性に優れているのが特徴です。
●安全機能を備える
子供やペット、お年寄りがいるキャンプでは特に、安全性の高いストーブを選ぶ必要があります。火を使う石油ストーブやガスストーブ、薪ストーブは、火災や一酸化炭素中毒の危険があるので、注意してください。倒れた時に自動で消火する機能が付いていると安心です。
●使用場所が限定されていない
ストーブの使用場所が限定されていると、特定の場所では寒さ対策が不十分になりかねません。例えば、石油ストーブやガスストーブは、一酸化炭素中毒のリスクからテント内での使用は控えた方がよいでしょう。
薪ストーブはテントに煙突を付けることで、リスクを軽減できます。一方の電気ストーブは一切火を使わないため、使用場所が限定されていません。
●燃料が入手しやすい
キャンプ場が自宅から近いとは限らないので、燃料が入手しやすいかも重要です。ストーブの種類別に、燃料の主な入手経路を紹介します。
・石油ストーブ(灯油):ガソリンスタンド
・ガスストーブ(ガス):コンビニ、スーパー
・薪ストーブ(薪):ホームセンター、キャンプ場
・電気ストーブ(電気):電源が設置された施設
電気ストーブを稼働するためのポータブル電源は、ソーラーパネルと併用することで、キャンプを楽しみながら太陽光発電で電気を蓄電できます。
4.電気ストーブと併用必須!ポータブル電源3選
テント内でも安全に使用できる電気ストーブ。消費電力が高い暖房器具なので、給電するにはポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。
冬キャンプでポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
・電気ストーブや電気毛布などの暖房器具を使用して、快適な気温で過ごせる
・電子レンジや電気ケトルを使い、簡単にキャンプ料理が作れる
・焚き火料理で使う食材や飲み物を小型冷蔵庫に保存しておける
・夜が更けたらLEDランタンに給電して、テント周辺を照らせる
・周辺情報を調べるためのスマホを常にフル充電にしておける
ポータブル電源があれば、暖房器具や調理家電などをフル稼働して、初心者でも気軽に冬キャンプが楽しめるようになります。
冬キャンプで使用するポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。
業界屈指の軽量コンパクト設計を誇るので、荷物が多くなりがちな冬キャンプでも持ち運びの邪魔になりません。リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、10年以上もアウトドアシーンで安全に活躍してくれます。
冬キャンプにおすすめの製品を見ていきましょう。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Wh、定格出力800WのJackery ポータブル電源 600 Plusと出力100Wのソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgなので、サイトまで気軽に持ち運べます。長寿命対応の中容量モデルにより、デイキャンプやソロキャンプにおすすめです。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量1070Wh、定格出力1500WのJackery ポータブル電源 1000 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。従来モデルから50%アップの定格出力1500Wを実現しているので、消費電力の高い電気ストーブも使用できます。
1000〜1500Whクラスで最軽量の10.8kgを実現し、全体のサイズが約20%コンパクトになっています。1〜3人の宿泊を伴う冬キャンプにおすすめです。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、大容量2042Wh、定格出力2200Wのポータブル電源 2000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。40%の小型化と34%の軽量化を実現し、コンパクトに折りたためるハンドルが付いています。最大7デバイスを同時給電できるので、大人数で宿泊を伴う冬キャンプにおすすめです。
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5.冬キャンプでストーブ使用時の注意点3選
火を使う石油ストーブやガスストーブは、テント内での使用は推奨されていません。どうしてもテント内でストーブを使用したい場合は、以下の注意点を守りましょう。
●注意点1|1時間おきに換気する
石油ストーブやガスストーブをテント内で使用する場合は、1時間おきの換気が必要不可欠です。石油ストーブやガスストーブは、室内の酸素を使って燃焼するため、排気ガスを室内に排出しています。
換気をせずにストーブを使用し続けると、室内の空気が汚染されるだけでなく、不完全燃焼が進み、一酸化炭素中毒の危険が高まります。一酸化炭素中毒の症状が重度になると、意識消失や昏睡、息切れなどを引き起こし、命を落とす事態にもなりかねません。
●注意点2|テントを密閉しない
暖を取るためにテントを締め切りたくなりますが、安全のためにストーブの使用中は、テントを完全に密閉しないようにしてください。
テントに換気口が付いていたとしても、排気口と吸気口の役割を担うために、必ず複数の換気口を確保しておきましょう。複数の換気口を確保できない場合には、入口のジッパー部分を少し開口するのがおすすめです。
●注意点3|ストーブとギアの距離を置く
火を使う薪ストーブや石油ストーブ、ガスストーブの周囲には、キャンプギアやその他の荷物を近づけないようにしてください。特に冬のキャンプでは空気が乾燥しているので、物に含まれる水分量が少なくなり、引火しやすくなります。
換気口を開けていると外から風が入ってくる可能性もあり、風で炎があおられると、火災のリスクはさらに高まるでしょう。
6.冬キャンプのストーブに関するよくある質問
最後に、冬キャンプのストーブに関するよくある質問を紹介します。ストーブに何を求めるかによって、選ぶ製品は変わってきます。テント内での使用が推奨されていない火を使うストーブを選ぶ場合は、テント内の寒さ対策を別で考慮しなければなりません。
●冬キャンプで寝るときに使用できるストーブは?
冬キャンプの夜は特に冷え込むので、快適な睡眠を実現するためにはテント内の寒さ対策が非常に重要です。就寝中に使用するストーブには、火を使わない電気ストーブを選びましょう。
石油ストーブやガスストーブのように排気ガスを排出しないので、一酸化炭素中毒になるリスクはありません。火を全く使わないため、テントや荷物に引火して火災に繋がる心配も不要です。
●ストーブなしの冬キャンプにおける寒さ対策は?
冬キャンプで絶大な暖房効果を発揮するストーブですが、携帯性や安全性から他の暖房器具で代用できないか検討している方もいるのではないでしょうか。ストーブなしの冬キャンプにおける寒さ対策として役立つアイテムは、以下のとおりです。
・電気毛布
・ブランケット
・カイロ
・湯たんぽ
・コット
服装はレイヤリングを採用して、気温に応じて温度調節できるようにしましょう。
●冬キャンプに映える最もおしゃれなストーブは?
冬キャンプで使用するストーブの中で、最もおしゃれなタイプは薪ストーブです。無骨な鋳物製の薪ストーブの中で揺れ動く炎は、アウトドアの雰囲気を盛り上げてくれます。パチパチと薪が爆ぜる音に耳を澄ますと、リラックス効果も得られるでしょう。
まとめ
寒さが厳しい冬キャンプの寒さ対策を万全にするためには、ストーブが欠かせません。キャンプ場で使用するストーブは、石油ストーブやガスストーブ、薪ストーブ、電気ストーブの4種類です。その中でも電気ストーブは、安全性と携帯性を兼ね備えています。
この記事で紹介したストーブを参考に、冬キャンプを温かく快適に過ごしましょう。
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