【メーカーが解説】ポータブル電源でエアコンは動かせる!メリットや選び方、おすすめの機種まで解説

【メーカーが解説】ポータブル電源でエアコンは動かせる!メリットや選び方、おすすめの機種まで解説

ポータブル電源でエアコンは動かせる?」「ポータブル電源でエアコンの節電ができるって本当?」ポータブル電源があれば、一定の条件を満たすエアコンを動かせます。防災対策はもちろん、ポイントを押さえて普段使いすれば節電効果を得られるでしょう。

そこで今回はポータブル電源でエアコンを動かすメリットや、エアコン用のポータブル電源の選び方を解説します。具体的にどれだけ節電できるかについても見ていきましょう。

ポータブル電源でエアコンは動かせる!

実は、ポータブル電源を使えば家にあるエアコンも動かせます。ただし、下記の条件を満たさなければいけません。

・エアコンが100V電源の機種である

・エアコンの最大消費電力<ポータブル電源の定格出力である

一般家庭にあるエアコンの多くは100V電源の機種なため、ポータブル電源にあるAC出力ポートにコンセントを挿せば動かせます。10畳以上推奨の大型エアコンは200Vの可能性があるので、ポータブル電源の購入を検討している場合はしっかり確認しましょう。

また、ポータブル電源の定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っていないと、電力不足のためエアコンは動作しません。この点については、後ほど詳しく解説します。

なお:ポータブル電源は縦置き型エアコン、窓用エアコン、床置きタイプエアコンへの給電によく使われていますが、壁付けエアコンを稼働する場合、エアコンのコンセントが短く、延長コードの使用が必要となるでしょう。この場合、エアコンが延長コードを使用出来るかどうかは、一度エアコンメーカーに確認してください。

 

ポータブル電源でエアコンを動かすメリット

ポータブル電源でエアコンを動かすのには、下記3つのメリットがあります。

・真夏・真冬の防災対策ができる

・節電効果が得られる

・車中泊やキャンプ、DIYなど他の用途にも活用できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①真夏・真冬の防災対策ができる

エアコンを動かすためにポータブル電源を用意しておけば、真夏・真冬の防災対策ができます。万が一地震や台風で停電が起きてしまっても、ポータブル電源があればエアコンを動かせるので、熱中症・凍死のリスクをなくせるでしょう。もちろんエアコンの使用だけでなく、下記のようなこともできます。

・冷蔵庫の維持

・スマホの充電

・扇風機・電気毛布の使用

・炊飯器や電子レンジなど調理家電を稼働

数時間の停電で冷蔵庫の中身を腐らせてしまったり、スマホの充電ができず必要な情報が得られなかったりといったリスクも対策できます。また夜間など最低限の防寒・防暑ができればよいタイミングでは、扇風機や電気毛布を使えば省エネルギーでしのげるでしょう。

②節電効果が得られる

ポータブル電源でエアコンを動かせば、節電効果が得られます。とはいったものの、ただポータブル電源に充電して、そこからエアコンに給電しただけでは節電になりません。下記のことをあわせて行います。

・ソーラーパネルでポータブル電源を充電する

・電力プランを変える

それぞれ見ていきましょう。

●ソーラーパネルでポータブル電源を充電する

昼間はソーラーパネルを使った太陽光発電でポータブル電源を充電し、夜~翌日の朝にかけてポータブル電源でエアコンや冷蔵庫などの家電を動かせば節電が可能です。仮に1時間あたり平均500Wを消費するエアコンを4時間ポータブル電源で動かせば、金額にしておよそ62円(※)電気代を節約できます。1ヶ月続ければ、2,000円弱の電気代が浮くでしょう。

※全国算家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」より、1kWhあたり31円(税込)として計算

●電力プランを変えること

電力プランを変更する方法もあります。電気料金が安い時間と高い時間で分かれているプランに切り替えましょう。

たとえば東京電力の場合、夜間の電気料金が安くなるプラン(夜トクプラン)に変更し、安い時間(23時~7時)にポータブル電源を充電して、昼間はポータブル電源でエアコンを動かせばOK。理論上、エアコンの電気代をおよそ25%節約できます。

複数台併用したり、容量の多いポータブル電源を使ったりすれば、さらに節電効果を得られるでしょう。ソーラーパネルと併用するのもおすすめです。

③他の用途にも使える

ポータブル電源はエアコンを動かすなど自宅で使用する以外のアウトドアシーンでも活躍できます。たとえば、下記のような用途で活用すると良いでしょう。

・キャンプ・車中泊

・釣り

・DIY

・日常的な家電の使用

特にキャンプや車中泊などのアウトドアでの電力確保には、ポータブル電源が最適です。従来も発電機を使えば電力を確保できましたが「騒音がひどい」「燃料を使うので安全性が低い」などの問題がありました。

また庭でDIYを行う際の「コンセントを挿す場所がない」という問題も解決します。日常的に「ちょっとここにコンセントが欲しい…」という場面で使うのもおすすめ。1台持っていれば、防災・節電・アウトドアと多方面で大活躍します。

エアコンを動かすポータブル電源の選び方

エアコンを動かすポータブル電源は、下記4つのポイントを押さえて選びましょう。

・エアコンの定格消費電力を上回る出力ができる

・ソーラーパネルで充電ができる

・エアコンを稼働させたい時間に見合う容量がある

・安全性が高い

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

●エアコンの最大消費電力を上回る出力ができる

ポータブル電源の定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っていなければ、そもそもエアコンが動作しません。エアコンの説明書やカタログを確認し、記載された消費電力に合ったポータブル電源を選びましょう。

注意点として、エアコンのステッカーだけを見て消費電力を判断してはいけません。ほとんどのエアコンのステッカーには「標準消費電力」が記載されていますが、これはあくまで「室内温度が20℃・室外温度が7℃の条件下での消費電力」です。実際の消費電力は使用する環境に応じて変動しているので、必ず説明書やカタログに記載された「最大消費電力」を参照しましょう。

関連人気記事:初心者必見!ポータブル電源の購入前に知っておくべき定格出力とは?

●ソーラーパネルで充電ができる

ソーラーパネルでの充電に対応するポータブル電源を選びましょう。エアコンをポータブル電源で動かして大きな節電効果を得るには、ソーラーパネルの活用が必要不可欠です。多くのポータブル電源メーカーは対応するソーラーパネルもあわせて販売しています。しかし、まれにソーラーパネルに対応しない製品もあるので注意して選びましょう。

また、長時間の停電の場合、ソーラーパネルがあれば太陽光発電できるので、源切れの心配がございません。

●エアコンを稼働させたい時間に見合う容量がある

エアコンを稼働させたい時間に見合った容量があるポータブル電源を選びましょう。当然ですが、ポータブル電源の充電が切れればエアコンも止まってしまいます。1日にエアコンを何時間動かすのか考えて、それに合ったポータブル電源を選ぶのがポイントです。

たとえば標準消費電力が500Wのエアコンを4時間動かすなら、ポータブル電源は2,000Wh程度の容量が必要です。消費電力×稼働時間の値と、ポータブル電源の容量を比較して選びましょう。

●安全性が高い

エアコンを動かす場合長時間の利用となるので、過剰な発熱などのリスクがない安全性の高いポータブル電源を選びましょう。生産元がハッキリしており、下記のような過充電・過放電による発熱を抑える機構があるものを選ぶのがポイントです。

・BMS(バッテリーマネジメントシステム)

・NCM制御装置

上記のような機構を備えていれば、内部のリチウムイオンバッテリーが異常発熱しないようしっかり制御されています。価格の安さにつられて、安全性の低い製品を購入しないよう注意しましょう。

エアコンを稼働するポータブル電源のおすすめ3選

エアコンを稼働するポータブル電源のおすすめ3選

エアコンを動かすポータブル電源には「Jackery(ジャクリ)」の製品がおすすめです。Jackeryのポータブル電源には容量・出力がそれぞれ異なる豊富なラインナップがあるので、エアコンの性能に合わせて最適なものを選べます。

BMS・NCM制御装置を備えており、さらに防災安全協会が認証する「防災製品等推奨品」を取得しているため安全性はバツグン。Jackeryのポータブル電源の中から、節電におすすめなソーラーパネルとのセット製品を紹介します。気になるものがあったら、ぜひ詳細な製品ページも確認してみてください。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター2000プラス

もっともエアコンを動かすのにおすすめなのが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した最新モデル「Jackery Solar Generator 2000 Plus」です。2,042Whの容量と3,000Wの出力を備えており、ほとんどの家庭用100Vエアコンを動作できます。

たとえば標準消費電力500Wのエアコンなら、本製品は4時間の動作が可能。さらに、この「2000Plus」は最大24,000Wまで容量拡張ができます。つまり24時間も標準消費電力500Wのエアコンを動作できるでしょう。

業界最高レベルのエネルギー変換効率25%を誇る、専用の折りたたみソーラーパネルもセットになっています。ぜひ太陽光発電で毎月電気代の節約に活用してください。

製品名 Jackery Solar Generator 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大24kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 2000 Pro|ジャクリソーラージェネレーター2000プロ

Jackery Solar Generator 2000 Proは、2,160Whの容量と2,200Wの出力を備えたポータブル電源と、最大200W出力のソーラーパネルがセットになったモデル。標準消費電力500Wのエアコンなら、およそ4時間20分の動作が可能です。

大きな出力と豊富な容量を駆使して、キャンプなどのアウトドアに活用するのも良いでしょう。たとえばIHクッキングヒーターやホットプレートを使った、安全で快適な調理が可能です。1台持っておけば、停電を伴う災害にもしっかり対策できます

製品名 Jackery Solar Generator 2000 Pro

容量

2160Wh

定格出力

2200W/正弦波(最大瞬間出力:4400W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2.5時間
ソーラー充電:最速2.5時間
シガーアダプター:24時間

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 1500 Pro|ジャクリソーラージェネレーター1500プロ

「節電よりも防災」のイメージで使うのにおすすめなのが「Jackery Solar Generator 1500 Pro」です。このモデルのポータブル電源は、1,512Whの大容量と1,800Wの高出力。標準消費電力500Wのエアコンで約3時間と、長時間稼働は難しいもののほとんどの100Vエアコンを動作できます。

そのため一時的な停電時への対策や、エアコン以外の日常使いやアウトドアのために持っておくのがおすすめです。とはいえ、もちろんソーラーパネルを使って充電すれば節電もできます。災害時にはエアコンや冷蔵庫の稼働、スマホの充電に。普段はドライヤーなどの高出力機器に活用して上手に節電しましょう。

製品名 Jackery Solar Generator 1500 Pro

容量

1512Wh

定格出力

1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:16.5時間

保証期間

5年間

ポータブル電源×エアコンの節電効果をさらに高める方法

ポータブル電源でエアコンを動かす節電効果をさらに高めるには、下記のような方法も有効です。

・定期的に掃除する

・設定温度を見直す

・ドア・窓の隙間をなくす

・自動運転にする

・室外機に直射日光を当てない

ぜひ上記の方法を覚えておき、上手に電気代を抑えていきましょう。

①定期的に掃除する

エアコンを定期的に掃除すると、暖房・冷房の効率が上がり節電効果が得られます。エコソリューション株式会社の調査によると、エアコンの洗浄で19.2%の節電効果が得られると分かりました。

参考:エコソリューション株式会社「エアコン洗浄のメリット

フィルターをきれいに掃除するだけでも少し手間はかかりますが、それに見合った節電効果があります。2週間~1ヶ月に1回は掃除するのがおすすめです。

②設定温度を見直す

エアコンの設定温度を見直しましょう。機種にもよりますが、設定温度を1℃変えるだけで10~13%ほど消費電力を抑えられます。特に夏の冷房は1℃あたりの影響が大きいので、無理のない範囲で設定温度を上げてみてください。

③ドア・窓の隙間をなくす

ドアや窓の隙間ができないようにしましょう。隙間があるとせっかく冷やした・暖めた空気が外に流れてしまうので、余計にエアコンを稼働させてしまいます。下記のような方法で対策しましょう。

・窓に断熱シートを貼る

・遮光カーテンに切り替える

・隙間テープを貼る

特に断熱シートや遮光カーテンは効果的。また築年数が古く建て付けが悪くなってしまった家の場合、隙間テープを貼れば部屋の外に空気が流れていくのを防げます。それぞれ100円ショップなどで購入できるので、わずかな投資で電気代を抑えられるおすすめの方法です。

⑤自動運転にする

エアコンは温度や風量を自分で設定して使いがちですが、実は自動運転にすると最高効率で動作してくれるので、電気代を大幅に抑えられます。どうしても急いで部屋を冷やしたり暖めたりしたいとき以外は、自動運転にしておくと良いでしょう。

⑥室外機に直射日光を当てない

エアコンの室外機は、部屋の熱を外に出す役割があります。直射日光が当たり温度が上がると、この熱を外に出す効率が悪くなってしまうので注意が必要です。

ただし風通しが悪くなっても熱を出す効率は悪くなるので、完全に室外機が隠れるカバーをかけるのはおすすめしません。すだれ・よしずなどを使うと良いでしょう。また冬は雪が詰まらないよう、防雪ネットも忘れずかけてください。

まとめ

エアコンが100V型なら、ポータブル電源でも動作します。ただし「エアコンの最大消費電力<ポータブル電源の定格出力」でなければいけないので、ポイントを押さえてポータブル電源を選びましょう。

ポータブル電源でエアコンを動かすなら、大容量・高出力で安全性の高いJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。最新機種「Jackeryポータブル電源2000Plus」なら、24時間エアコンを動かすことも可能。ぜひこの記事で紹介した節電効果を高める方法も活用し、上手に電気代を抑えてみてください。


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