ケトルが使えるポータブル電源おすすめ3選|メリット・選び方のポイントも紹介
「ポータブル電源で電気ケトルって動かせる?メリットはなに?」ポータブル電源を使えばケトルを動かしてさまざまなシーンで活用可能です。ただしポータブル電源の選び方を間違えると、残念ながら電気ケトルは動作しません。そこでこの記事では、ポータブル電源でケトルを動かすメリットや、ケトルを動かすポータブル電源の選び方、おすすめ製品を解説します。この記事を読んで「ポータブル電源×ケトル」を活用した便利な生活を始めましょう。
ポータブル電源でケトルを動かしてお湯を沸かそう!必要性トメリット
ポータブル電源があれば、電源のない場所でも電気ケトルを動かしてお湯を沸かせます。「キャンプ時などには火を起こして沸かせばいいのでは?」という方のために、まずはポータブル電源で電気ケトルを動かす必要性やメリットをいくつか見ていきましょう。
●キャンプでケトルは大活躍!
前提として、キャンプでケトルは「高速でお湯を沸かせる便利なアイテム」として大活躍するでしょう。しかしステンレスケトルなどを使うと、キャンプで使う大事な火をひとつ埋めてしまいます。「ただお湯を沸かしたいだけ」であればいいですが、調理の過程などで使う場合は意外にストレスとなるでしょう。
しかしポータブル電源で家庭でも使うような電気ケトルを動かせば、火は別の調理に使えます。「ストレスフリーなキャンプ」を楽しみたいなら、ポータブル電源でケトルを動かすのは非常におすすめです。
●火を使う必要がないので車内でも安全!
ポータブル電源で電気ケトルを動かせば、火を使う必要はありません。車中泊の場合、火を使ってお湯を沸かすとなると、車内のものに引火したり一酸化炭素中毒で体調を崩してしまったりするのが心配です。しかし「ポータブル電源と電気ケトル」なら、車中泊でも安全にお湯を沸かせます。頻繁に車中泊をする人にとって大きなメリットがあるでしょう。
●停電時にもお湯を沸かせる!
ポータブル電源で電気ケトルを動かせる環境を用意しておけば、万が一の停電時にもお湯を沸かせます。災害時は停電と一緒にガスが止まってしまうケースも少なくないため、特に冬の停電時に温かい飲み物を飲んだり、熱いカップ麺を食べたりできるのは安心のポイントです。カセットコンロなどでもお湯を沸かせますが、限りある燃料はぜひ他の用途で使いましょう。
ポータブル電源でケトルを動かしてできること4選
「ポータブル電源をわざわざ用意したところで、ケトルなんて所詮お湯を沸かすだけ」と思っている方もいるのではないでしょうか。たしかにできることは「お湯を沸かすだけ」ですが、沸かしたお湯は下記のようにさまざまな用途で使えます。
-
・コーヒーを淹れる
-
・カップラーメンを作る
-
・湯たんぽを使う
-
・赤ちゃんのミルクを作る
それぞれ簡単に見ていきましょう。
できること①:コーヒーを淹れる
キャンプ中にケトルで沸かしたお湯を使って、優雅なコーヒーブレイクを楽しむのは格別です。朝起きて野山の清々しい空気を全身で感じながら飲むコーヒーは、もはや贅沢品の域。ポータブル電源と電気ケトルなら朝から火おこしをする手間もなく、手軽にコーヒーを楽しめます。
できること②:カップラーメンを作る
キャンプや車中泊、災害時などさまざまなシーンでカップラーメンを簡単に作るのに使えます。「夜、焚き火を囲んでお酒を飲んでいたけど、なんとなくお腹が空いてきた」というときにパッとお湯を沸かして食べるもよし。頻繁に車中泊をするなら日常的に使うもよしです。想像以上に「どこでもすぐカップラーメンを食べられる」のは嬉しいポイントでしょう。
できること③:湯たんぽを使う
「電気ケトルで沸かしたお湯を湯たんぽに入れる」という使い方も可能です。秋や冬のキャンプ・車中泊で暖を取りたいときや、災害時の暖房代わりに大活躍。特に車中泊では車の中でストーブを使うと一酸化炭素中毒のリスクがあるので、湯たんぽ・ポータブル電源・電気ケトルの3点セットがあれば安心でしょう。
できること④:赤ちゃんのミルクを作る
赤ちゃんのミルクを作るには、一度沸騰させた70℃以上のお湯が必要です。ポータブル電源と電気ケトルがあれば、いつでもどこでもミルク用のお湯を確保できます。赤ちゃん連れのファミリーキャンプ中に素早くミルクが作れるのはもちろん、災害時に粉ミルクだけでやりくりできるのは安心のポイントです。
ケトルに使うポータブル電源の選び方のポイント4選
ケトルを動かすポータブル電源は、下記4つのポイントを押さえて選んでみてください。
-
・ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力にする
-
・ケトルの消費電力は1,000W以上がおすすめ
-
・安全性・信頼性の高いポータブル電源を選ぶ
-
・外で使うなら持ち運びしやすいポータブル電源を選ぶ
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
ポイント①:ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力にする
ポータブル電源で電気ケトルを動かすなら「ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力」になっているのが絶対条件です。この条件を満たしていないと、残念ながらケトルは動作しません。またケトル以外の家電も同時に動かすなら、ケトルとその家電の消費電力の和がポータブル電源の定格出力を下回るように選びましょう。
ポイント②:ケトルの消費電力は1,000W以上がおすすめ
電気ケトルの消費電力は1,000W以上のものを選ぶのがおすすめです。最近は200W程度で動作するケトルも登場していますが、湧くまでの時間が長く意外にストレスがたまります。消費電力別のお湯が沸く時間を比較してみました。
消費電力 |
お湯が沸くまでの時間(0.5L目安) |
300W |
10分以上 |
1,000W |
4分前後 |
1,500W |
3分以内 |
300Wクラスのケトルでは、お湯を沸かすのに10分以上かかってしまいます。1,000W以上のケトルならお湯が沸くまでの時間が半分以下に。ポータブル電源の出力を超えない程度に消費電力が大きめのケトルを選べば、よりストレスフリーに使えるでしょう。
ポイント③:安全性・信頼性の高いポータブル電源を選ぶ
安全性や信頼性の高いポータブル電源を選ぶのがポイントです。ケトルの動作には大きな電力を消費するため、安全性の保証されていないポータブル電源を使用すると、異常発熱などを起こして事故につながる可能性があります。下記のようなポイントを見ながらポータブル電源を選んでみましょう。
-
・バッテリーマネジメントシステムを搭載している
-
・防災製品等推奨品認証を取得している
-
・販売実績が多いメーカーの製品である
「バッテリーマネジメントシステム」を搭載していれば、異常発熱・ショートのリスクなく安心して使えます。防災製品レベルの安全性認証を受けているか、販売実績が多いかといった点もチェックポイント。安全性と信頼性の高いポータブル電源を選んで、事故のリスクなくケトルを使いましょう。
ポイント④:外で使うなら持ち運びしやすいポータブル電源を選ぶ
ポータブル電源を外でも使うつもりなら、ぜひ持ち運びしやすいモデルを選びましょう。「持ち運びやすいかどうか」を判断するポイントは下記のとおりです。
-
・他社の同類製品と比べて小型で軽いか
-
・取っ手やキャスターがついているか
ポータブル電源に内蔵するバッテリーは、どうしても数kg~数10kgと重量があります。しかしバッテリー以外の構造がコンパクト化されており、軽量なモデルなら比較的快適に持ち運べるでしょう。また、取っ手・キャスターの有無も持ち運びやすさを大きく左右します。「いざ買ったけど重くて運びたくない…」ということのないよう、しっかりと確認して選んでみてください。
ケトルが使えるポータブル電源おすすめ3選
ケトルを動かすのにおすすめなポータブル電源は安全性と高品質を誇る「Jackery(ジャクリ)」の製品です。Jackeryのポータブル電源は他社製品と比べて軽量・コンパクトで、取っ手やキャスターがついて持ち運びがラクラク。「防災製品等推奨品」の認証を受けているため、消費電力の大きいケトルを使っても安全です。Jackery製品の中でもケトルを使うのに特におすすめな3モデルを紹介します。
●Jackery Solar Generator 2000 Plusポータブル電源・ソーラーパネルセット
電気ケトル以外もガンガン使って、便利なキャンプ・車中泊を楽しみたい人には「Jackery Solar Generator 2000 Plus」が最適です。2,042Whの超大容量・3,000Wの定格出力で、消費電力の大きい家電をガンガン使っても問題なし。消費電力の高い電気圧力鍋や電子レンジを使った時短料理など、あらゆる用途で活躍するでしょう。
また、耐久性に優れているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているので、毎日使っても10年間以上は使えると長寿命を実現。超高速充電機能を搭載しているので、ACコンセントなら2時間、ソーラーパネルの充電なら最速2時間でフル充電できます。
さらに拡張バッテリー対応となっており、最大で12,000Whまで容量を増やせます。これだけの容量があれば、キャンプ・車中泊・災害時でももはや普段と変わらないイメージで家電が使用可能。「最高の快適性」や「圧倒的な安心感」を求める人は、ぜひ「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を用意してみましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源・ソーラーパネルセット
「1~2人程度の1泊キャンプでケトルを使いたい」という用途にフィットするのが、1,512Whの大容量・1,800Wの高出力を備えたポータブル電源と、ソーラーパネル1枚がセットになった「Jackery Solar Generator 1500 Pro」です。
ケトルを何度か使って、さらに電気毛布などの冷暖房を使うのにちょうどいいスペック。ソーラーパネルがセットになっているため、太陽光発電で電力の使い切ったポータブル電源に充電できるので、長期間の車中泊や連泊キャンプなどでも電力切れの心配はありません。これからケトルを取り入れたキャンプを始めたいならぜひ用意してみてください。
製品名 | Jackery Solar Generator 1500 Pro |
容量 |
1512Wh |
定格出力 |
1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
2,000サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源・ソーラーパネルセット
連泊のキャンプ・車中泊用途に合ったモデルは、1,264Whの容量・2,000Wの高出力を備えたJackeryポータブル電源1000Plusとセットした「Jackery Solar Generator 1000 Plus」。先ほどの「1500Pro」より容量が少ないですが、なんと拡張バッテリーを使って容量を最大5,000Whまでグレードアップできます。
長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、4000サイクル充放電しても工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。
また、ChargeShield技術という高速充電機能を搭載することにより、AC充電で最速1.7時間フル充電できます。
そのため「とりあえず拡張バッテリーなしで使ってみて、足りないと感じたら増やしていく」使い方がおすすめ。高コスパながら、希望の使い方にジャストフィットしてくれるでしょう。防災対策の一環として、家に置いておくにもおすすめのモデルです。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命/サイクル数 |
4000回(10年間以上使える) |
保証期間 |
5年間 |
ポータブル電源のケトル以外のおすすめ活用方法
ポータブル電源は、電気ケトルでお湯を沸かす以外にも下記の用途で活用するのがおすすめです。
-
・キャンプでの調理器具を使った時短料理
-
・自宅で日常的に使って節電
-
・大災害への備えに
ぜひケトルのためだけに使わず、さまざまな用途で活用してみてください。
おすすめ活用方法①:キャンプでの調理器具を使った時短料理
ポータブル電源を使えば、キャンプで下記のような調理器具を使って時短料理ができます。
-
・炊飯器
-
・電子レンジ
-
・電気圧力鍋 など
ケトルを動かせるクラスの大容量ポータブル電源なら、電子レンジなどの消費電力の大きい家電を動作可能です。調理家電を使ってサクッと調理を済ませ、余った時間でアクティビティを楽しみましょう。
・おすすめ活用方法②:自宅で日常的に使って節電
ポータブル電源を自宅で日常的に使えば、節電効果を得ることも可能です。たとえば東京電力を契約しているなら電力プランを「夜トクプラン」に変更し、夜に充電・昼に使用というサイクルでポータブル電源を使えば、最大で4分の1程度節電できます。4人家族の場合、総務省によれば2022年度の月間平均電気代は13,948円となっているので、3,400円程度の電気代が抑えられる計算です。
また、ポータブル電源ソーラーパネルセットJackery Solar Generatorの場合、晴れる日にソーラーパネルでポータブル電源に充電します。太陽光で発電した電力を生活家電に使えば、電気代の節約にもなります。
引用元:総務省統計局「家計調査家計収支編二人以上の世帯」
上記はあくまで理論値ですが、少なくとも1,000円~2,000円程度の節電効果には期待できるでしょう。
関連人気記事:上がる一方の電気料金!節電に大いに役立つポータブル電源・ソーラーパネル
おすすめ活用方法③:大災害への備えに
ポータブル電源があれば、停電時にも自宅の家電のほとんどを動作可能です。大地震でライフラインが停止しても、調理器具を使った食品の加熱や冷暖房を使った暑さ・寒さ対策が可能。もちろん、ケトルを使った湯沸かしも役に立つでしょう。ソーラーパネルもセットで用意しておけば、繰り返し充電して使えてさらに安心です。
まとめ
ポータブル電源があればアウトドアや停電時でも電気ケトルを動かしてお湯を沸かせます。キャンプで優雅なコーヒーブレイクを楽しんだり、いつでもどこでもカップラーメンを作ったりといった用途で活躍。火を使わないので安全性もバツグンです。
ただし「ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力」となっているのが動作の条件。紹介した「Jackery」の3モデルから、用途に合ったものを選んでみましょう。ケトル以外にも活用できるので、ぜひポータブル電源を用意して生活をより便利で豊かにしてみてください。
コメント