1.車中泊用ソーラーパネルの種類|「車の屋根に取り付け型」と「携帯型」
車中泊用のソーラーパネルには「屋根に取り付けるタイプ」と「携帯型」の2種類があります。それぞれどのような使い方をするのか、メリットはなんなのか見ていきましょう。
どちらもポータブル電源やサブバッテリーの併用が前提
屋根に取り付けるタイプと携帯型のソーラーパネルは、どちらも「ポータブル電源(※)」や「サブバッテリー」のような大容量バッテリーの併用が前提です。ソーラーパネルで発電した電気を、これらの大容量バッテリーに貯めて使います。
※ポータブル電源:ほとんどの機種でAC電源(コンセント)が使える大容量バッテリー。持ち運びを前提とした軽量設計で使いやすいのが魅力。
ソーラーパネルだけだと、日が当たって発電している間しか電気が使えません。つまり悪天候時や夜間には電気が使えないため、車中泊には向かないわけです。車中泊で使うなら、必ずソーラーパネルと大容量バッテリーを同時に用意しましょう。
屋根に取り付けるメリット
屋根に取り付けるソーラーパネルのメリットは以下の2つです。
・ケーブル差し替えなしで常に充電できる
・キャンピングカーなら大きな発電量を確保できる
一度屋根にソーラーパネルを取り付けてしまえば、ケーブルを差し替えたりする手間なく常にバッテリーを充電できます。またキャンピングカーのように屋根の広い車なら、ソーラーパネルの数を増やして大きな発電量を確保することも可能です。
携帯型のメリット
携帯型ソーラーパネルのメリットは以下の4つです。
・設置・配線作業が不要
・使うときだけ取り出せば防水加工いらず
・最適な角度で効率よく充電できる
・車検に通らない心配なし
使うときに取り出せばよいので、屋根に取り付けるタイプとは異なり設置や配線などの面倒な作業は不要です。ソーラーパネル本体やケーブル部分に防水加工も必要ありません。
またソーラーパネルがもっとも効率よく発電できるのは「真南向きの30度」といわれています。
引用元:太陽光発電協会「設置方位や設置角度の影響はありますか?」
携帯型のソーラーパネルの多くは角度調整できるスタンド仕様で、常に最適な角度に調整して効率よく発電が可能です。一方、屋根に取り付けるタイプは固定の角度になってしまうため、枚数あたりの発電効率は下がってしまいます。
さらに屋根に取り付けるタイプは、取り付け方を誤ると高さなどの制限に引っかかり車検に通らないリスクがありますが、携帯型ならその心配は無用です。
車中泊用ソーラーパネルを屋根に取り付けたほうがいい人の特徴3選
車中泊用ソーラーパネルを屋根に取り付けたほうがいい人の特徴は以下の3つです。
・ほぼ車で生活する人
・日本一周レベルの長期車中泊旅行をする人
・冷蔵庫や電気ポットなどを常時車内でつけっぱなしにしたい人
それぞれ見ていきましょう。
ほぼ車で生活する人
「バンライフ」のようにほとんど毎日車で生活する人は、屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルを選ぶのがおすすめです。車で生活している人は、頻繁に車を停めて作業をする機会があります。その際、わざわざソーラーパネルを出さずとも自動的に発電している状態の方が快適です。
日本一周レベルの長期車中泊旅行をする人
日本一周など、長期の車中泊旅行を計画しているなら屋根にソーラーパネルを取り付けてしまうのが良いでしょう。車中泊旅行では冷蔵庫や調理器具など、さまざまな家電を使います。消費電力も大きくなりがちなため、常に多くの電力を発電可能な屋根に取り付けるタイプの方がバッテリー切れのリスクが低く安心です。
冷蔵庫や電気ポットなどを常時車内でつけっぱなしにしたい人
冷蔵庫や電気ポットなど、消費電力が大きめで常に電源が入ったままの家電を車内でいくつもつけっぱなしにしたい人は、屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルが向いています。むしろ屋根に取り付けて常に充電できるようにしておかないと、先にバッテリー切れが起きてしまう可能性が高いです。屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルで、消費電力<充電量の状態を保ちましょう。
車中泊用ソーラーパネルは携帯型がおすすめな人の特徴3選
車中泊用ソーラーパネルに携帯型をおすすめする人の特徴は以下の3つです。
・単発の車中泊で使いたい人
・冷蔵庫や電気ポットなどを一時的にしか使わない人
・防災や普段の電気代削減にも活用したい人
それぞれ解説します。
単発の車中泊で使いたい人
「そんなに日常的に車で生活するわけではない、あくまで単発の車中泊で使いたい人」には、圧倒的に携帯型のソーラーパネルがおすすめです。
日常的に使わないソーラーパネルのために、面倒な取り付け・配線作業をするのは割に合いません。携帯型なら車中泊以外の用途に活用できるのもポイントです。発電量も携帯型で十分にまかなえるため、単発の車中泊用で屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルを選ぶ必要はないでしょう。
冷蔵庫や電気ポットなどを一時的にしか使わない人
冷蔵庫・電気ポットなどの「電源つけっぱなし家電」を半日~1日など一時的にしか使う予定がないなら、携帯型ソーラーパネルの方が向いています。
「連日の車中泊で充電が減らないようキープする」のが目的なら屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルを選ぶべきですが、一時的な使用ならそうではありません。携帯型ソーラーパネルで、減った分を朝に補充すれば事足りるでしょう。
防災や普段の電気代削減にも活用したい人
車中泊以外にも「防災」や「普段の電気代削減」の目的で使いたいなら、携帯型のソーラーパネルを選びましょう。
屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルは、取り外さない限り車でしか使えません。携帯型なら庭やベランダなど、好きな場所に置いて好きなタイミングで使えます。大きな災害のときには避難所に持ち込むことも可能です。
普段からベランダや庭に置いたソーラーパネルで充電したポータブル電源を使えば、電気代の節約効果も得られます。「本気で車中泊を日常的な趣味にしたい」なら屋根に取り付けるタイプのソーラーパネルがおすすめですが、「いろいろな用途で使えた方がうれしい!」という方には携帯型をおすすめします。
車の屋根に車中泊用ソーラーパネルを取り付ける場合に必要なものと手順
車の屋根に車中泊用ソーラーパネルを取り付ける場合に必要なものと、取り付けの手順を詳しく紹介します。
必要なもの一覧
車中泊用ソーラーパネルの取り付けに必要なものは以下の4つです。
・ソーラーパネル
・充電用ケーブル
・固定具(強力マグネット・ワイヤーなど)
・防水テープ
忘れがちなのが「防水テープ」です。多くのメーカーでソーラーパネル本体は防水となっていますが、ケーブル接続部は濡れると故障のおそれがあります。忘れずに防水テープを揃えておきましょう。
取り付け手順
車中泊用ソーラーパネルの取り付け手順は以下のとおりです。
・車の屋根にソーラーパネルを置く
・固定具でしっかりと固定する
・充電用ケーブルをパネルに接続して車内に引き込む
・ケーブルを防水テープでしっかり巻く
固定具は強力なマグネットやワイヤーなどを使い、できる限りの補強をしてください。補強が弱いと、台風などで外れて吹き飛んでしまうリスクがあります。ただソーラーパネルが壊れるだけならまだしも、周囲の人や建物にぶつかる事故を起こしてしまうかもしれません。
また充電用ケーブルを車内に引き込む際には、一般に車のリヤ(トランク部分)の上側にある配線がまとまった部分を使います。ただし、この部分を使うにはゴムをカッターで切るなどの作業が必要です。誤って重要な配線を切断してしまうリスクがあるため、心配な方は携帯型のソーラーパネルを選んだ方が良いでしょう。
車中泊では「停車中は携帯型ソーラーパネル・走行中はシガーソケット」を使うのが最適解
車中泊では「停車中は携帯型ソーラーパネル・走行中はシガーソケット」を使ってバッテリーを充電するのが「最適解」です。その3つの理由を見ていきましょう。
ソーラーパネルを屋根に取り付ける面倒な作業が不要!雨風も心配なし
まず携帯型ソーラーパネルを選べば、ソーラーパネルを屋根に取り付ける面倒な作業をする必要はありません。日々の雨風や台風のような暴風雨に襲われても、車内や自宅内にしまっておけば壊れる心配も無用です。屋根に取り付けるタイプと比較して発電量は劣りがちですが、その分は「シガーソケット」からの充電で十分にカバーできます。
シガーソケットは走行中だけだからバッテリー上がりのリスクなし
シガーソケットでバッテリーを充電するのは「走行中」だけです。停車中にエンジンをかけてシガーソケットを使いっぱなしにしていると「バッテリー上がり」が起きてしまうリスクがあります。しかし停車中はソーラーパネルを使って充電できるため、バッテリー上がりの心配はありません。屋根に取り付けなくても、組み合わせて使えばほぼ常時バッテリーを充電できます。
携帯型ソーラーパネルとポータブル電源はセットでお得に買える
携帯型ソーラーパネルとポータブル電源は、各メーカーがお得に購入できるセットモデルを用意しています。当社Jackeryもそのひとつで、「Jackery Solar Generator」シリーズを選べば高性能のソーラーパネルと大容量のポータブル電源をお得に手に入れることが可能です。
たとえば200W出力のソーラーパネル1枚と2,042Whの大容量ポータブル電源を同時に購入するなら、セットモデルを選んだほうが15,000円以上も安くなります。「Jackery Solar Generator」シリーズで、お得に車中泊用のソーラーパネルとポータブル電源を揃えてしまいましょう。
車中泊用ソーラーパネルとポータブル電源のお得なセット3選
車中泊用ソーラーパネルとポータブル電源のお得なセット「Jackery Solar Generator」からおすすめのモデルを3つ紹介します。Jackeryのソーラーパネルとポータブル電源は11年以上の販売実績があり、全世界で300万台以上が使われる信頼性の高い製品です。ソーラーパネルの発電効率は業界最高峰の24~25%台で、屋根に取り付ける大型のタイプに匹敵するレベルか、もしくはそれ以上の発電量を実現します。
さらにJackeryのソーラーパネルとポータブル電源は最適化された設計で、たったのワンケーブル接続で充電をスタート可能。ソーラーパネルもスタンドで立てるだけのため、携帯型の唯一のネックである「出し入れの手間」を感じさせません。さあ、Jackery Solar Generatorを携えて、快適な車中泊をスタートしましょう。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
Jackery Solar Generator 2000 Plusは、出力200Wのソーラーパネルと容量2,042Whのポータブル電源がセットになったモデルです。日中ソーラーパネルで充電しておけば、車中泊で使いたい「冷蔵庫」や「電気ポット」などの家電を一晩使っても問題なし。IHクッキングヒーターなど消費電力の大きい調理器具を使った料理を楽しむこともできます。
また5台まで追加できる「拡張バッテリー」を使えば、最大12,000Whまで容量拡張が可能です。1泊2日の車中泊はもちろん、災害時などのやむを得ない連泊にも対応できます。稼働音は30dB(ささやき声)程度の静音設計で、寝る時にもうるささを感じません。扇風機や電気毛布も使えば、快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。
さらに本モデルには無料の5年長期保証がついています。「買ってすぐに壊れた」と損をする心配は無用です。最高に快適で不安のない車中泊を楽しみたい人は「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を選んでみてください。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
Jackery Solar Generator 1000 Plusは、出力100Wのソーラーパネルと容量1,264Whのポータブル電源のセットモデル。2000Plusの6割程度の金額で買える高コスパなモデルですが、同じく拡張バッテリーに対応しており最大5,000Whまで容量を増やせます。「思ったより容量が足りなかったから、ケチらず2000Plusにしておけば良かった……」と後悔する心配はありません。
ポータブル電源の最大出力は2,000Wとなっており、基本的に自宅で動かしている家電はすべて動かせます。さらに最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」搭載で、10年以上使える長寿命を実現。値段の安さを感じさせない性能の高さがポイントです。「2000Plusはちょっと高いけど、ハイスペックなソーラーパネルとポータブル電源で快適に車中泊したい…」という人は「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を選びましょう。
Jackery Solar Generator 600 Plus
Jackery Solar Generator 600 Plusは、今までありそうでなかった「中容量」の最新セットモデルです。出力100Wのソーラーパネルと容量632Whのポータブル電源がセットになっています。容量は小さめながらも、最大出力は800Wと高めです。コーヒーメーカーやケトルなど、多彩な家電を使って快適に車中泊ができます。
またソーラーパネルとポータブル電源の合計重量は10.95kgで、それぞれ取っ手がついており圧倒的な持ち運びやすさを実現しました。災害時に必要な場所へ持ち運んで使ったり、普段から炊飯器やパソコン・スマホに電力供給して電気代を節約したりすることも可能です。
さらに本モデルは中容量でコスパを重視している一方で、10年以上の長寿命と5年の保証(※ソーラーパネルは3年)が魅力となっています。「安いからすぐに使えなくなる」という心配はいりません。コンパクト・軽量でコスパの良い「Jackery Solar Generator 600 Plus」を、車中泊や防災・電気代の節約に活用しましょう。
まとめ
ほぼ車で生活する人や長期の車中泊旅行をする人には屋根に取り付けるタイプ、単発の車中泊で使いたい人や防災・電気代削減にも活用したい人には携帯型のソーラーパネルがおすすめです。
とはいえ車中泊では「停車中は携帯型ソーラーパネル・走行中はシガーソケット」を使ってバッテリーを充電すれば、面倒な取り付け作業が不要なうえにバッテリー上がりの心配は無用。ほぼ常時充電できるので、屋根に取り付けるのとほとんど変わりません。
お得なソーラーパネルとポータブル電源のセット「Jackery Solar Generator」を手に取って、ぜひコスパ良く快適な車中泊をスタートしてください。