車中泊でエンジンをかけて過ごすとどうなる?|切った状態でできる夏&冬対策

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車中泊をするとき、車内で自分だけの時間を過ごしたいときなど、ついエンジンをつけっぱなしで過ごしていませんか?車のエアコンを利用すれば、手軽に車内を快適な温度に保つこともできるため、エンジンをかけたまま過ごす方は少なくありません。

 

ただ、車中泊をするときは、“エンジンを切った状態で過ごすのが基本“とあります。

 

「なんでエンジンを切らないといけないの?」

 

と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、車中泊ではエンジンを切って過ごす理由についてくわしく解説します。また、どうすればエンジンをかけずに快適な車中泊を楽しむことができるのかについても一緒にまとめていますので、最後までじっくり読んでくださいね。

目次

1.車中泊でエンジンをかけっぱなしにしてはいけない5つの理由

 

まず、車中泊においてエンジンをかけっぱなしにしてはいけない理由について知っていきましょう。アイドリング状態で長時間、車内で過ごすことは要らぬトラブルを招くことになったり、危険性をはらんでいます。その理由について5つにわけてくわしく解説します。

●理由その1:エンジン音が響いて騒音トラブルを招く

エンジンの音は、静まり返った深夜では意外に響くものです。オートキャンプ場やRVパークなどの車中泊スポットや、住宅の多い場所での車中泊では、ほかの利用車や住宅に住む方の睡眠を妨げる可能性があります。

ときに迷惑がかかってしまうこともあり、トラブルを招く恐れもあるため、エンジンをかけたままの車中泊はやめておきましょう。

●理由その2:一酸化炭素中毒の危険性がある

冬の車中泊では、外気温に影響されやすい車内では寒さ対策が必須です。寒さのため車のエンジンをかけて暖房をつけたくなることもあるでしょう。ここで注意しなければならないのは、雪が降って積もった際、マフラー部分が埋もれて排気ガスが車内に逆流してしまうことです。 

排気ガスが車内に充満すると、一酸化炭素中毒を起こす危険性が高くなります。

・一酸化炭素は「無臭」・「無色」なため知らないうちに中毒状態になる

・眠っていると排気ガスが車内に逆流していることに気付かない

など、一酸化炭素の持つ特性から非常に危険です。車中泊中に気付かないうちに車が雪に埋もれてしまって一酸化炭素中毒で命を落とすことにもなりかねないので、とくに冬場の車中泊ではエンジンをかけたまま車中泊をすることは避けましょう。 

●理由その3:排気ガスを抑えて環境への配慮が必要

長時間のアイドリングは、その分二酸化炭素を多く排出してしまうため環境にも悪影響を及ぼします。代表的な車中泊スポットの多くは、自然に囲まれた緑豊かなオートキャンプ場であったり、道の駅に併設されているRVパークだったりします。 

周囲にほかの利用者が居なかったとしても、環境への配慮は大切です。自然に囲まれた場所での車中泊では、エンジンは切った状態で車中泊を楽しみましょう。

●理由その4:車両火災の原因となる可能性もある

アイドリング状態を長時間続けていること。また、エンジンをかけたままの車中泊は、車両火災を発生させてしまう危険性もあります。可能性で言えば、

・運転席に寝ている場合に、誤ってアクセルを踏んでしまい高回転状態が続いてしまう

・不完全燃焼している場合、ガソリンが燃え切らず触媒にいってしまい引火する

などがあげられます。とくに古い車に乗っている方や、故障に気付いていない場合など、オイル漏れを起こしている車はリスクが高くなります。 

●理由その5:長時間のアイドリング状態は車に負担をかける

アイドリング状態を長時間続けることは、その分車に負担をかけてしまいます。

・エンジンオイルの劣化を早める

・バッテリーに負担がかけてしまい寿命を縮めてしまう

など、車にとって良いことはありません。楽しい車中泊が車の寿命を縮めてしまうことにもなりかねないので、エンジンをかけたままの車中泊はやめておきましょう。

2.車中泊でエンジンをかけっぱなしにしても安全な時間は?

 

車中泊でエンジンをかけっぱなしにしても安全な時間は?

もし、やむを得ずエンジンをかけたままの状態で、車内で過ごさなければならない場合、安全を確保できる時間はどれくらいなのでしょうか。逆の発想になりますが、知っておいて損はないので、アイドリング状態を維持していても問題ない時間についても知っておきましょう。

●エンジンをかけっぱなしにても安全なのは最長約2時間

エンジンをかけたままのアイドリング状態で、リスクのない状態を維持できるのは約2時間と言われています。それ以上は、一酸化炭素中毒や車の負担など損傷へのリスクが高まるため極力避けるようにしましょう。車への負担に関しては、エンジンの構造上、連続アイドリングに適していないことが多いのが理由です。 

気温の変化に影響されやすい車内では、寒さや暑さに耐えられずエンジンをかけてエアコンをつけてしまいがちですが、安全な車中泊を楽しむためには、エンジンをかけずとも快適に過ごせる工夫が必要となります。 

●エンジンを切った状態で過ごすのは車中泊でのマナー

日本RV協会では、車中泊をするときのマナーについて「車中泊マナー10箇条」を設定しています。

その中に、「無駄なアイドリングをしない」という項目があり、みんなで快適に楽しいくるま旅をするためのマナーとしています。 

日本RV協会とは、キャンピングカーに関連する企業で構成された組織で、「くるま旅」と「車中泊」という文化を創出し、日本でキャンピングカーの普及・発展を目指して文化の育成や環境の整備など様々な活動しているところです。

3.エンジンを切った状態で快適な車中泊を可能にするため6つの方法

 

エンジンを切った状態で快適な車中泊を可能にするため方法

エンジンをかけたままで車中泊をしないようにするためには、車の性能に頼ることなく安全に車中泊をするための方法を知る必要があります。とくに、エンジンをかけたくなる夏場の暑さ対策や冬の寒さ対策についてそれぞれまとめていますので、参考にしてください。

●夏の車中泊編:車内の風通しを良くして車内温度を下げる

夏の暑さを凌ぐためには、車内の風通しを良くして空気を循環させることが大切です。車のボディは熱を蓄積しやすいため、車内温度はその分外気温よりも高くなってしまいます。空気を循環させて換気を行うことで、車内温度を下げる効果があります。そのほか、

・サンシェードを窓に取付けて日差しによる車内温度上昇を防ぐ

・直射日光を避けられる日陰の場所に車を駐車させる

ことも、車内温度上昇を防ぐのに効果的な方法です。扇風機やサーキュレーターなどを利用して熱気を帯びた空気を外に逃がす工夫と共に、複数の対策を施すと良いでしょう。 

●夏の車中泊編:車中泊をする場所選びがポイント

夏の車中泊では、車中泊スポットの選び方も重要なポイントとなります。標高の高い場所にある車中泊スポットや、避暑地とされている涼しさを感じる場所を選ぶことで、暑さを和らげることができます。

・日差しが凌げる木々の多い森林の中にある車中泊スポット

・比較的標高の高い山間にある車中泊スポット

などが夏場の車中泊で、おすすめの場所です。近くに上流の河川や鍾乳洞など、涼める場所があるところなども夏場の車中泊では最適な場所と言えるでしょう。

●冬の車中泊編:車内温度を守る工夫と装備を整える

冬の車中泊では、車内温度を下げない工夫が必要になってきます。そのために、外気温の影響を受けやすい車体の断熱性を上げる装備を整えましょう。

・サンシェードを全面に取付け、窓から伝わる冷気を遮断する

・断熱性の高いマットレスを床に敷き、底冷えを防ぐ

などが有効です。そのほか、ポータブル電源を装備して、電気毛布やホットカーペット、電気ストーブなど、電気の力を利用して寒さ対策するのも効果的です。 

●冬の車中泊編:体温を守る防寒着を着用する

車内温度を守る対策と共に、自分の体温を奪われないよう防寒対策も忘れずに準備しましょう。服を重ね着したり、ヒーター付きのジャケット(電熱ジャケット)を上着の中に着込むととても暖かく過ごせます。そのほか、

・ルームシューズで足から来る冷えを防ぐ

・カイロを服の中に仕込んでおく

・暖かい飲み物が飲める準備を整えておく

のも寒さ対策として効果的です。真冬の車中泊では、氷点下にまで冷え込むことも予想した準備を整えておくことが大切です。寝袋も冬用を準備しておき、寒さで寝付けないようなことがないよう、万全な対策をとっておきましょう。

●ポータブル電源を利用すれば暑さ&寒さ対策を万全にできる

車のエンジンは切った状態で電気を利用するには、別途電力供給源が必要となります。手軽に車内で電気を利用するときに便利なのが「ポータブル電源」です。 

ポータブル電源は、モバイルバッテリーよりも容量が大きく、家庭用コンセント(AC100V)が屋外や車内で利用できる電力供給源のことです。手軽に持ち運びができ、スイッチひとつで電気を供給できるので、車中泊で電気を利用するときにとても便利な装備品と言えます。

・自宅で暑さ&寒さ対策に使用している電化製品が、車内でも使えるようになる

・電気ケトルや電子レンジなどの調理家電も使用可能なので、車中泊で調理も簡単

などのメリットがあり、快適な車中泊を望む方には必須となる装備品と言っても過言ではないでしょう。 

車中泊での暑さ&寒さ対策としてポータブル電源をお探しであれば、Jackery(ジャクリ)製品がおすすめです。世界的にも有名なメーカーで、400万台以上の販売実績があり安心してご利用いただける製品とサービスを提供してくれます。下記に、車中泊におすすめのJackery(ジャクリ)製品をご紹介しているので、気になる方は最後まで読んでくださいね。 

●RVパークやオートキャンプ場の電源サイトを利用する

ポータブル電源を持っていない方は、RVパークやオートキャンプ場にある電源サイトを利用することで、車中泊で電気を利用することが可能です。ただ、使用に制限がある(コンセントの数、1000W~1500W)ことが多いので、あまりたくさんの電化製品を使うことができないので注意しましょう。

4.エンジンを切っても快適な車中泊を過ごせるポータブル電源3選

 

エンジンを切っても快適な車中泊を過ごせるポータブル電源

前述した車中泊で使用するJackery(ジャクリ)ポータブル電源でおすすめの製品をご紹介します。選ぶポイントは以下の3点です。

・車中泊で使用したい家電製品の数と容量を満たすもの

・製品の大きさ・重さが車の大きさと合っているか

・家電製品をどんな形で使いたいかを想像し、その条件を満たす性能を持っているもの

これらを踏まえたうえで、下記の製品を照らし合わせてみてください。

●Jackery Solar Generator 1000 New ポータブル電源 セット

大きさ約332×233×243mmで重さ約10.6kgと軽量コンパクトボディなので、軽バンでの車中泊でもかさばらない大きさです。定格出力も2000WあるからIH調理器やホットプレートなどの高出力家電でも難なく稼働でき、車内で調理も可能になる万能ポータブル電源です。 

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット

大きさ約300×219×197mm、重さ約7.3kgと女性でも手軽に持ち運びができる軽量コンパクトボディだから、コンパクトカーや軽ワンボックスでの週末車中泊にピッタリなサイズ。電気ケトルやIH調理器も利用できる定格出力を持っているので、車内調理も可能な中容量ポータブル電源です。 

●Jackery SolarSaga 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

大きさ約231×153×168mm、重さ約3.6kgと軽く、子供さんでも扱える小型モデルです。

車内でスマホやタブレット、ノートPCで映画鑑賞やゲームを楽しんだり、小型炊飯器やちょこっと家電でちょっとした車内飯も堪能できる週末車中泊を目的にしている方におすすめのポータブル電源です。

まとめ:車中泊はエンジンをかける必要のない装備品を整えるのが最適

 

今回の記事では、車中泊でエンジンのかけっぱなしで過ごすことはNGである理由をもとに、エンジンをかけることなく快適な車中泊ライフを過ごせる方法についてまとめました。

・車中泊でエンジンをかけっぱなしにしてはいけない5つの理由

・車中泊でエンジンをかけっぱなしにても安全な時間は?

・エンジンを切った状態で快適な車中泊を可能にするための方法

・エンジンを切った状態で快適な車中泊をするならJackeryポータブル電源

など、エンジンを切った状態での車中泊は、電気の力を使えば手軽に快適な車中泊を過ごせるようになることをくわしく解説しています。 

エンジンのかけたままの状態で長時間過ごすことは、車に負担をかけるばかりか危険要素も増えてしまいます。エンジンを切った状態で快適な車中泊を過ごせるよう、装備を整え楽しい車中泊ライフを過ごしてほしいです。

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