熱帯夜の中で車中泊!エアコン必須な状況下で快適に過ごすための方法と注意点を解説
「夏の熱帯夜でも車中泊で快適に過ごせるの?」「夏の暑さ対策の方法を教えてほしい」車中泊をするうえで、真夏と真冬の気温対策は大変です。「我慢する」のも限界がありますし、とくに真夏は熱中症や脱水症状に気を配る必要があります。
今回の記事では、夏の車中泊を快適に過ごす方法についてまとめています。最近の夏は暑さが厳しく地域によっては40℃を超える暑さを記録していますよね。熱がこもりやすい車内では、外以上に温度が上がりやすい状況になっています。
そんな車内で快適に過ごすためには、エアコンなどの冷却設備は必須になってきます。この記事を読めば、あなたも夏の車中泊を快適に過ごせるようになりますよ。コスパの良い暑さ対策についてもまとめていますので、最後までじっくり読んでくださいね。
夏の車中泊どう過ごす?熱帯夜にはエアコンは必須
真夏の車中泊。ときには夜になっても30℃近くある熱帯夜になることもありますよね。車内が暑いと寝苦しく、なかなか寝付けないことにもなりかねません。熱帯夜を快適に過ごすためには、冷却力の優れたポータブルエアコンを搭載したいものです。
ポータブルエアコンで探せば様々な商品がでてきます。安価なものから高価なものまで幅広いラインナップがあり、どれが良いのかわからない方もいらっしゃるでしょう。ただ、お手頃な値段で販売されているポータブルエアコンでは、自分の望む効果のある涼しさを手に入れることは難しいです。ポータブルエアコンの購入を検討される場合は、冷却力を中心に考えてみることをおすすめします。
夏の車中泊はポータブル電源&ポータブルエアコンが最強
真夏の夜は、日が沈んでも30℃を超えている。そんな熱帯夜に車中泊をするとなると、万全な準備が必要になってきます。特に冷房設備は必須ですよね。真夏の熱帯夜を車中泊で過ごすために、必要となるポータブル電源とポータブルエアコンはどんなものを選べばよいのかを解説していきます。内容は以下の4点です。
・ポータブルエアコン(クーラー)の種類
・ポータブルエアコン(クーラー)の選び方
・ポータブル電源は大きい容量のものを選ぶ
・中途半端なポータブル冷風機は全く効かない
ポータブルエアコンについてくわしく解説していくとともに、お手頃な価格で販売されている冷風機に関しても触れていきます。
●ポータブルエアコン(クーラー)の種類
ポータブルエアコンにもいろんな形のポータブルエアコンがあります。大きく分けると3種類あり、
・室外機搭載型
・室外機なし型
・室外機一体型
に分けられます。それぞれ特徴があるのでくわしく見ていきましょう。
・室外機搭載型は、一般的な家庭用エアコンと同じように室内機と室外機が分かれているモデルです。優れた冷却力が特徴です。しかし、その分お値段は高め。Amazonで調べてみると、136,000円から販売されています。
・室外機なし型は、一般的に「冷風機」と呼ばれているモデルのことです。水を入れて使用するのが特徴で、コンパクトなものまで幅広くあります。比較的安価なものもありますので、お手頃です。
・室外機一体型は、室外機が一体となっていて持ち運びやすさが売りです。室外機搭載型より冷却力は落ちますが、エアコンの役割はしっかり果たしてくれるので、十分車内を涼しくすることができます。価格を調べてみると、20,000円~190,000円と値段は幅広くありました。
●車中泊向けポータブルエアコン(クーラー)の選び方
ポータブルエアコンは、市場で販売されているものを調べていると、価格帯も幅広くあります。自分の車に適したポータブルエアコンはどれを選ぶべきなのか、悩む方もいらっしゃるでしょう。ここでは、ポータブルエアコンの選び方についてくわしく解説していきます。
車中泊向けポータブルエアコンのおすすめの選び方は、次の4点です。
・車の広さで選ぶ
・冷却力で選ぶ
・音の静かさで選ぶ
・設置の難易度で選ぶ
あなたの愛車の大きさが一番ポータブルエアコンを選ぶうえで重要なポイントになってくるでしょう。タントとハイエースでは冷やす領域が大きく違うため、必要な冷却力に差が出てしまいます。車内を十分に冷やす容量のポータブルエアコンは、それなりに重量もあってかさばる大きさになってしまいます。
また、室外機搭載型や、ダクトを車外に設置するタイプのものは、人によって取り付けが少し難しい場合がありますので、難易度も考慮した方が良いでしょう。静まり返った深夜帯では、些細な音も他の車中泊の方の迷惑になってしまうため、静音性にも気を使いたいですよね。
●ポータブル電源は容量が大きいものを選ぶ
十分な冷却力を備えたポータブルエアコンを動かす動力源ともなるポータブル電源は、欠かせないものとなります。車中泊ではほかの家電(扇風機や調理器具など)にも給電したいものもあるため、容量は余裕のあるものを選んだ方が良いです。
関連人気記事:車中泊におすすめのポータブル電源6選|必要性や使い道・選び方のポイントを紹介!
定格出力が足りないと、そもそもエアコンが動作しません。ギリギリでも負荷がかかると落ちてしまい故障の原因にもなってしまいます。とくに、ポータブル電源は熱に弱いので、真夏のポータブル電源の使用は気を使わなければなりません。
・熱対策、安全対策がしっかり考えられたものを選ぶ
・ポータブルエアコンとの定格出力を考えて容量を選ぶ
・長時間使用しても十分な容量のものを選ぶ
以上3つが真夏の車中泊に適したポータブル電源を選ぶポイントです。おすすめは「Jackeryポータブル電源 1500Pro」です。426300mAhの大容量で1800wの定格出力があり安全性能も申し分ありません。
・車中泊におすすめなポータブル電源・ソーラーパネル製品一覧
Jackery Solar Generator 2000 Pro
(ポータブル電源2000Pro+ソーラーパネル200W)
容量:2160Wh
定格出力:2200W
フル充電:7.5時間(Solarsaga 200W×1枚)
Jackery Solar Generator 1000 Pro
(ポータブル電源1000Pro+ソーラーパネル100W)
容量:1002Wh
定格出力:1000W
フル充電:13.5時間(Solarsaga 100W×1枚)
Jackery Solar Generator 1500pro
(ポータブル電源1500Pro+ソーラーパネル200W)
容量:1,512Wh
定格出力:1800W
フル充電:11時間(Solarsaga 200W×1枚)
Jackery Solar Generator 1000
(ポータブル電源1000+ソーラーパネル100W)
容量:1002Wh
定格出力:1000W
フル充電:13.5時間(Solarsaga 100W×1枚)
●中途半端なポータブル冷風機は全く効かない
ポータブルエアコンで調べてみると、幅広い価格帯で販売されています。特にUSBで動く充電式のポータブル冷風機は真夏の車中泊では全く効果がないので注意が必要です。
「価格帯の安いものはその分冷却力も弱い」
ことを頭に入れておきましょう。車内を十分に冷やすなら、室外機を外につけるタイプのものや、排気ダクトを車外に向けられるものをおすすめします。
関連人気記事:「徹底解説」用途別のポータブル電源容量目安を紹介
熱帯夜の車中泊でお金をかけずに暑さを凌ぐ2つの方法
コスパの良い車中泊を楽しみたいと考える方に、ポータブルクーラー(エアコン)の使用以外にあまりお金をかけずに熱帯夜を凌ぐ方法はあります。
「真夏の車中泊は諦めるしかないのか」
という考えさえ浮かんでしまいそうですが、ここでは暑さを和らげる方法や、もっと安く車内の温度を下げる方法を解説します。コスパを考えた暑さ対策の方法は2つあります。
・冷感素材商品で暑さを和らげる
・冷凍ペットボトルと小型サーキュレーターを活用
順にくわしく解説していきますので、低予算で自作ポータブルクーラーを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
①冷感素材商品で暑さを和らげる
昔と比べると、夏の暑さはかなり厳しくなってきています。真夏日には40℃を超える日も出てきている中、車内の温度はそれ以上になりますので、熱中症や脱水症状を予防する対策は取る必要があります。
最近では冷感素材の商品もたくさん販売されるようになってきました。
「冷感タオル(冷感ネックカバー)」
「クールバンド」
「冷感ベスト」
「冷感タオルケット」
など、便利グッズも豊富な品揃えになってきています。その中で熱帯夜の中で眠る時に便利なのが、「冷感タオル(冷感ネックカバー)」と「冷感タオルケット」です。冷感ネックカバーの中には「保冷剤付き」のものもあるので、寝るときの暑さを和らげることができます。
②冷凍ペットボトル&小型サーキュレーターを活用
車内の温度をどうにかして下げたいときは、冷凍ペットボトルと小型サーキュレーターを使うことで、車内の温度を2~3℃は下げることができます。1リットルから2リットルの水を入れたペットボトルを数本用意して、冷凍ペットボトルに向けて小型サーキュレーターを回します。冷凍ペットボトルが溶け出す中で発生する冷気で車内の温度を下げることができます。
比較的軽自動車くらいの車内の広さであれば、車内の温度は体感できる程度下げることが可能な方法です。ただ、冷凍ペットボトルの下には受け皿となるものを用意しておかないと、車内が濡れてしまいますので注意しましょう。
冷凍ペットボトルの大きさや本数で、持続時間や下げる温度を調節できます。興味のある方は一度やってみてください。
車中泊で車のエアコンを使用するときのマナー違反と注意点3つ
初めての車中泊で、やってしまいがちなのが「エンジンつけっぱなしでエアコンをつけて夜を過ごす」こと。ここでは、エンジンをつけっぱなしで夜を過ごしたときの注意点についてまとめています。注意点は以下の3つです。
・エンジンをかけ続けるのはマナー違反
・車のエアコンつけっぱなしはガス欠の危険性がある
・車のエアコンつけっぱなしはバッテリーが上がる恐れあり
他のお客様とトラブルになったり、ロードサービスの助けを借りることにならないよう注意したいものです。
①エンジンをかけ続けるのはマナー違反
深夜帯の車中泊では「エンジンを切る」のが暗黙のルールです。特に暑さ対策をしてこなかったときなど、ついつい車のエアコンを頼ってしまうこともあるかと思いますが、エンジンの音は深夜の静まり返った駐車場では以外に響くものです。
他の車中泊をされている方の迷惑になってしまいますので、控えるようにしましょう。
②車のエアコンつけっぱなしはガス欠の危険性がある
車のエンジンをかけ続けて、エアコンをつけっぱなしにすると燃料を著しく消費してしまいます。エアコンをつけるとコンプレッサーが作動し、この動力を捻出するために燃料を消費するからです。
一晩つけっぱなしにするだけで、想像以上に燃料を消費してしまうことになります。最近ではガソリンも高騰していますので、費用を抑えるためにもエンジンは切るようにしたいですね。
③車のエアコンつけっぱなしはバッテリーが上がる恐れあり
エンジンを切ったままカーエアコンを使用すると、コンプレッサーを動かす動力はバッテリーから供給されることになります。自動車に搭載されているバッテリーは、基本的にエンジンをかけた状態で充電しながら使用されるため、蓄電容量はそれほど多くはありません。消費電力が著しいエアコンを使用すると、バッテリーが上がってしまう可能性が大きいです。
時よりエンジンをかけるにしても、始動音も含めて周りの迷惑になってしまいます。夏の暑さ対策はカーエアコン以外で考えることが望ましいでしょう。
夏の車中泊は準備を万全に整え望むこと
今回の記事では、熱帯夜の中、30℃を超える暑さを凌ぐ対策をしながら車中泊を楽しむ方法についてまとめました。やはり、ポータブルエアコン&ポータブル電源を車に搭載し、快適な車中泊を過ごしたいものです。
しかし、十分な冷却力のあるポータブルエアコンや容量の大きいポータブル電源を揃えるとなると、多大な出費を覚悟しなければなりません。コスパの良い車中泊を楽しみたい方には不向きとも言えるでしょう。
初めての車中泊、安く楽しみたい方のために、低予算でできる暑さ対策も一緒にまとめましたので、参考にしていただけたら幸いです。
車中泊を十分楽しめるようになってきたら、少しずつ設備を充実させて快適さを求めたり、ときには車を自分なりにDIYしていくのも車中泊の楽しみ方の1つです。いろんな工夫をしながら、自分なりの車中泊の楽しみ方を見つけていきましょう。