1.買ってはいけない・買わない方が良いノートパソコン・メーカーの特徴10選

ノートパソコン選びで失敗しないために、これから紹介する10個の特徴にあてはまるノートパソコンは避けることをおすすめします。購入後のトラブルや不満を起こさないように、しっかり事前にチェックしましょう。
①無名メーカーの激安または中古ノートパソコンは買ってはいけない
聞いたことのないメーカーの激安ノートパソコンは、万が一初期不良が発生しても適切なサポートを受けられないリスクがあります。もし修理となった場合に費用が高い、そもそも部品が手に入らない……といったトラブルも起きがちです。
価格の安さだけに惹かれて購入すると、結果的に修理費用や買い替え費用で損をする可能性があります。なるべく名前を聞いたことがある、信頼できるメーカーのノートパソコンを選びましょう。
②レビューがない・悪すぎるノートパソコンは買ってはいけない
製品レビューは実際の使用感や問題点をチェックできる貴重な情報源。十分なレビューがない製品は、そもそもユーザーが少ない可能性があります。極端にレビューが悪い場合も、購入者が満足していない可能性が高いでしょう。レビューをチェックする際は、以下の点に注目してみてください。
・動作の安定性(起動トラブルなど)
・バッテリーの持続時間
・発熱や騒音の問題
・キーボードやタッチパッドの使いやすさ
・カスタマーサポートの対応
一方で極端に良いレビューばかりの場合も、やらせレビューの可能性があるため注意が必要です。なるべく複数のサイトでレビューを確認し、信頼性の高い1台を探してみてください。
③サポート終了したOSを搭載するノートパソコンは買ってはいけない
Microsoftのサポートが終了した「Windows 7」や「Windows 8」、もしくはそれ以前のOSを搭載したノートパソコンは、セキュリティリスクが高いため買わない方がいいです。
サポート終了後はセキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、ウイルスやマルウェアの攻撃を受けやすくなります。
最新から2番目にあたる「Windows10」ですら、2025年10月にサポートが終了予定です。これから買うなら、必ず「Windows11」のノートパソコンを選ぶようにしましょう。
参考:Microsoft
④メモリ4GB以下のノートパソコンは買ってはいけない
現在のWindows 11では、快適な動作にはメモリ8GB以上が推奨されています。メモリ4GB以下のノートパソコンは動作が重くなり、複数のアプリケーションの同時使用は困難です。「メモリ」の容量別の大まかな使用感は下記:
・4GB以下:動作が重く、実用的でない
・8GB:基本的な作業には十分、軽いマルチタスクも可能
・16GB:多少重いソフトウェアや本格的なマルチタスクに対応
・32GB以上:グラフィックが美麗なゲームややクリエイティブな作業に最適
ノートパソコンは「そもそもメモリスロットがなく、後から増設できない」ケースも多いです。もちろん後から増設できる場合もありますが、最初から十分な容量の製品を選ぶ方が確実でしょう。
⑤CPU性能が低すぎるノートパソコンは買ってはいけない
メモリと並んで、CPUはノートパソコンの性能を決定する重要なポイントのひとつ。古い世代のCPUや性能の低すぎるCPUを搭載した製品では、快適な作業ができません。とくに「安価な中古モデル」に多い、注意すべきCPUの特徴をまとめました。
・旧世代のCore i7(性能が現在のCore i3以下の場合あり)
・Celeron N系列(基本作業でも動作が重い)
CPUの性能は同じ名称でも、世代(リリース時期)によって大きく異なります。たとえば、最新第14世代の「Core i5-14400」と、第11世代の「Core i7-11700」を比較すると、前者のi5のほうが高性能です。「Core i7搭載」という表記に惑わされず、具体的な型番やベンチマークスコアを確認してみてください。
⑥「HDD」搭載のノートパソコンは買ってはいけない
現在のノートパソコンでは、SSD(ソリッドステートドライブ)が主流となっています。HDD(ハードディスクドライブ)搭載のノートパソコンは動作が遅く、衝撃にも弱いため避けるべきです。
SSD搭載モデルは価格がやや高くなりますが、快適性と安心感を得るには必須といえます。用途にもよりますが、容量は最低でも256GB以上を選ぶのがおすすめです。
⑦「Office搭載」と記載があり、実際に搭載しているのが「WPS Office」のノートパソコンは買ってはいけない
「Office搭載」と表記されていても、実際には「Microsoft Office」ではなく、「WPS Office」や「LibreOffice」などの類似ソフトが搭載されている場合があります。これらはMicrosoft Officeとは完全に別物で、互換性に問題が生じることが多いです。
個人利用であれば問題ないこともありますが、ほかの人とファイルをやり取りするビジネス利用だとそうはいきません。マイクロソフトOffice搭載モデルを選ぶか、別途正規ライセンスを購入することをおすすめします。
⑧バッテリー駆動時間が短いノートパソコンは買ってはいけない
ノートパソコンの最大の利点である「持ち運びやすさ」を活かすためには、十分なバッテリー駆動時間が必要です。使い方にもよりますが、将来的な劣化も考慮して最低でも6時間、できれば10時間以上のバッテリー駆動時間があると安心して使えます。
注意点として、メーカー公表値は理想的な環境下での測定値のため、実際のバッテリー駆動時間は7~8割程度と考えておくのが現実的です。購入前に実際のバッテリー性能について言及するレビューがないか確認してみるのもよいでしょう。
⑨保証がない・期間が短すぎるノートパソコンメーカーは買ってはいけない
ノートパソコンは精密機器のため、初期不良や故障のリスクがあります。保証がまったくない、または保証期間が極端に短い製品は、故障時の修理費用が高額になってしまうかもしれません。
そのため、初期不良発生時の交換対応を含んだ、最低1年間のメーカー保証があることを確認しましょう。とくに高額なノートパソコンを購入するときは、保証内容を十分に確認してください。
⑩キーボード配列が悪いノートパソコンは買ってはいけない
キーボードの配列や配置が使いにくいノートパソコンは、作業効率の低下やストレスの原因となります。とくに以下のポイントを確認しましょう。
・Enterキーのサイズと位置:押しやすい大きさ・位置にあるか
・Shiftキーの位置とサイズ:左右両方にあるか、小さすぎて押しづらいことはないか
・Ctrl、Alt、Fnキーの配置:メーカーによっては独自のキーがあり、Ctrl・Alt・Fnキーの配置が違うので注意
・矢印キーの独立性:矢印キーに隣接する形で「PageUp」などのキーがあるとExcelなどの作業時に誤操作しがち
・バックスペースキーの位置:Enterキーの上が基本。まれに違うメーカーがあるが慣れるまで操作しづらい
可能であれば、購入前に実際にキーボードを触って確認することをおすすめします。オンラインで購入する場合は、キーボード配列の画像や動画を詳しくチェックしてみてください。
関連記事:買ってはいけないエアコンメーカーの特徴10選!逆に買ってよかったエアコンは?徹底解説
2.自分に合ったノートパソコン選びのポイント
万人に最適なノートパソコンは存在しません。自分に合った1台を選ぶには、まずノートパソコンを何に使うかを明確にしましょう。以下の通り、用途によって必要なスペックは大きく変わります。
● 文書作成・ネット閲覧:Core i3、8GB RAM、256GB SSD
● 画像編集・軽い動画編集:Core i5、16GB RAM、512GB SSD
● 本格的な動画編集・ゲーム:Core i7、16GB RAM、1TB SSD、専用GPU
● プログラミング:Core i5以上、16GB RAM、512GB SSD
※あくまで目安のスペックです。同時進行するタスク量によっては足りないこともあります。
用途とスペックがある程度固まったら、予算に応じたパソコンを探してみてください。
そこから、「持ち運びがメインだから、なるべく小型で軽いパソコン」「今は基本のOffice用途しか考えていないけど、将来はゲームするかもしれないからメモリが増設できるパソコン」といったイメージで条件を絞り込んでいきましょう。
使い方・使うシーンから逆算していけば、あなたにぴったりの1台が見つかるはずです。
関連記事:停電時や節電にも役立つ!パソコンとポータブル電源を使うメリット
3.買ってよかったノートパソコンメーカー・ノートパソコン5選
避けるべき特徴を理解したところで、実際の「信頼できるノートパソコンメーカー」とその代表的なシリーズを紹介します。品質やサポート、コストパフォーマンスの面で高い評価を得ているパソコンです。気になる方はチェックしておきましょう。
①FUJITSU(富士通)LIFEBOOKシリーズ|法人・個人どちらも人気

引用:Amazon
富士通のLIFEBOOKシリーズは日本国内での組み立てと品質管理により、高い信頼性を誇るノートパソコンです。法人ユーザーから個人ユーザーまで幅広く支持されており、頑丈さとサポート体制の充実が大きな魅力となっています。「実績を重視して選びたい」なら、富士通のLIFEBOOKシリーズは間違いないでしょう。
ユーザーレビュー:
「立ち上がりまで2〜3秒。そのほかの処理速度も、申し分ありません。当方、主にスマホ内のデータ整理、写真加工、ワード、エクセル、年賀状などの作成、で使っています。」
引用:Amazon
②NEC(エヌイーシー)LAVIEシリーズ|国内サポートが充実

引用:Amazon
NECのLAVIEシリーズは、国内メーカーならではの手厚いサポートが魅力のノートパソコンです。初心者にも使いやすい設計で、トラブル時の対応もスピーディーかつ丁寧と定評があります。「なによりもサポート重視」ならNECのLAVIEシリーズがおすすめです。
ユーザーレビュー:「国産ということで安心もありますが、商材としても15.6inchの中ではスリムで使いやすかったです。また、保証もついているのは安心ですね。」
引用:Amazon
③Lenovo(レノボ)ideaPadシリーズ|コスパ最上級メーカー

引用:Amazon
LenovoのideaPadシリーズは、とくにコスパの高さから多くのユーザーに支持されているノートパソコンです。企業向けの「ThinkPad」シリーズで培った技術を活かしながら、手頃な価格で高性能を実現しています。「安くて高性能」を求める欲張りな方におすすめです。
ユーザーレビュー:「稼働時間や重さを考えてもかなり優秀かな。オススメってよりはかなりお買い得だったなぁーと思います。」
引用:Amazon
④Dell(デル)Inspironシリーズ|法人サポート&コスパが魅力

引用:Amazon
DellのInspironシリーズは、法人向けで培ったサポート体制と高いコスパが魅力。カスタマイズ性も高く、用途に応じたベストな構成のパソコンを購入できます。法人での採用実績が豊富で、信頼性の高さは十分です。
ユーザーレビュー:
「端末の買い替えを機に DELL inspiron 13 ( 5330 ) を購入しました。小型で携帯に便利で愛着が沸きます動作も早く、快適な作業できます!」
引用:Amazon
⑤Apple(アップル)MacBookシリーズ|クリエイティブな作業に

引用:Amazon
AppleのMacBookシリーズは、クリエイティブ作業に特化した高性能ノートパソコンです。デザイン、動画編集、音楽制作などの分野に携わるクリエイターから圧倒的な支持を得ています。初期投資は高めですが、長期間使用できる耐久性と安定性がポイント。リセールバリューも高く「2~3年使ったら、売ったお金を元手に新しいモデルを買う」のもアリでしょう。
ユーザーレビュー:
「Windowsと比べると動作はサクサク開くのでとても扱いやすいと思いました。携帯のiPhoneとも連携取れるので購入して良かったと思ってます。」
引用:Amazon
関連記事:停電でパソコンが受ける4つの影響と対策!おすすめの非常用電源も紹介
4.外出先や停電時にノートPCの充電ならJackeryポータブル電源にお任せ!

ノートパソコンは内蔵バッテリーで動作しますが、屋外の長時間作業や停電時にはコンセント付きの大容量バッテリー「ポータブル電源」があると安心です。
とくにオフィスや在宅ワーカーは、ポータブル電源があれば停電による業務への影響を最小限に抑えられます。停電時でもノートパソコンの充電を継続でき、重要な作業を中断することなく続けることが可能。
また、パソコンだけではなく、モニターやルーターなどの周辺機器にも電力を供給できるため、作業環境をしっかりと維持できます。
Jackeryポータブル電源はコンパクト・軽量な設計ながら大容量で、ノートパソコンを長時間充電可能です。なかには手のひらサイズで飛行機に持ち込める超小型モデルも。
ノートパソコンと一緒に用意して、いつでもどこでも作業が止まらない環境をつくりましょう。
5.買ってはいけないノートパソコンに関するQ&A

「買ってはいけないノートパソコン」に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①「Lenovo(レノボ)」が買ってはいけないと言われている理由は?
Lenovoは一部で「セキュリティに問題がある」と噂されています。2015年にプリインストール(最初からインストールされている)ソフトウェアに関する問題が報告されたことも、この噂が広がっている理由です。
参考:XTECH【「回収はしない」「自分で削除を」、Superfishセキュリティ問題でレノボ日本法人】
しかし、Lenovoは今や法人から個人まで世界的に使われています。2015年の一件があってから品質管理体制も見直され、コスパよし・品質よしの信頼できるメーカーとなりました。
②Surface(サーフェス)が買ってはいけないと言われている理由は?
MicrosoftのSurfaceシリーズが一部で「買ってはいけない」と言われているのは、主に「スペックに対して価格が高すぎるから」です。万が一修理となった場合の費用が高くなりやすいこともネックとなっています。
Surfaceの最大のメリットは「タブレット・ノートPCが2in1になっていること」です。このメリットを便利と感じないなら、ほかのノートパソコンを選ぶのがよいでしょう。
③Vaio(バイオ)が買ってはいけないと言われている理由は?
Vaio(バイオ)が買ってはいけないと言われている最大の理由は、単純に価格が高いからです。ただし、Vaioには24時間365日対応のメール対応などサポート面でのメリットがあります。価格がネックならほかのメーカーを、サポート面をメリットと感じるならVaioを選択肢に入れるのがおすすめです。
④「中古のOffice搭載PC」はなぜ買ってはいけないの?
中古のOffice搭載PCには、以下の通り「ライセンスに関する重大なリスク」があります。
・Officeライセンスが無効になっている(認証できず、使えない)可能性がある
・海賊版(違法)ソフトウェアがインストールされている場合がある
・マイクロソフトのサポートが受けられない可能性が高い
正規のOfficeライセンスは通常、最初の購入者にのみ有効で、中古には引き継がれません。中古PCを購入する場合は、Officeライセンスは別途購入する必要があると理解しておきましょう。
6.まとめ
買ってはいけないノートパソコンの特徴は以下のとおりです。
● 無名メーカーの激安または中古ノートパソコン
● レビューがない・悪すぎるノートパソコン
● サポート終了したOSを搭載するノートパソコン
● メモリ4GB以下のノートパソコン
● CPU性能が低すぎるノートパソコン
● 「HDD」搭載のノートパソコン
● 「Office搭載」と記載があり、実際に搭載しているのが「WPS Office」のノートパソコン
● バッテリー駆動時間が短いノートパソコン
● 保証がない・期間が短すぎるノートパソコン
● キーボード配列が悪いノートパソコン
上記に当てはまる製品を避ければ、後悔しないノートパソコン選びができるでしょう。
また、Jackeryポータブル電源を準備しておけば、もし災害などで停電しても安心してノートパソコンが使えます。とくに在宅ワーカーの方はチェックしてみてください
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