1.モバイルバッテリー本体が充電できない時の3つの対処法
モバイルバッテリー本体の充電が途中で止まる、ランプが点滅する、まったく充電が始まらないといったトラブルへの対処法を3つ紹介します。順番に確認してみてください。
①充電器の出力が足りているか確認する
モバイルバッテリーが充電できない、もっともよくある原因のひとつに「充電器の出力不足」があります。なぜなら、モバイルバッテリーは機種・容量によって必要な出力が異なるからです。
小さな容量のモバイルバッテリーなら5Wの充電器でも問題ありませんが、10,000mAh以上の大容量モデルでは18W以上の出力が必要なことも少なくありません。モバイルバッテリーの推奨出力を確認して、それに合った充電器を使いましょう。
②USBケーブルの差し込み口が合っているか確認する
モバイルバッテリーの充電ができない原因として、意外とありがちなのがUSBケーブルの差し込み方による不具合。確認すべきポイントは主に以下の2つです。
・入力ポートと出力ポート:本体に「IN」(入力)と「OUT」(出力)の表示があるので、充電時は必ず「IN」ポートを使用する
・ケーブルの差し込み具合:ポートの奥までしっかり差し込み、ぐらつきがないことを確認する
なお最近は、USB Type-Cポートが入出力両方に対応している製品も増えています。USB Type-Cは従来のMicro USBより差し込み部分が短いため、接触不良が起きやすいです。正しいポートに正しく接続することで、多くの充電トラブルは簡単に解決できるでしょう。
③ケーブルが破損していないか確認する
充電ができない原因として、意外と見落としがちなのがUSBケーブルの破損です。目に見える傷や変形がなくても、内部の配線が断線していることがあります。
ケーブルの状態を確認するには、そのケーブルで別の機器の充電を試してみましょう。もし別の機器でも充電できないなら、ケーブルに問題がある可能性が高いです。新しいケーブルに切り替えてみてください。
一方、充電できた場合で、「充電器の出力が足りているか確認する」「USBケーブルの差し込み口が合っているか確認する」の2つを試しても解決しない場合は、モバイルバッテリー本体の故障が考えられます。
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2.モバイルバッテリーでスマホを充電できない原因と対処法8選

モバイルバッテリーでスマホを充電しようとしたのに充電できない、充電が途中で止まるといったケースも多く見られます。外出先でiPhoneをモバイルバッテリーで充電できなくて、バッテリー切れで地図も見れず途方に暮れてしまった……という経験がある人もいるでしょう。
ここでは、モバイルバッテリーでスマホを充電できないトラブルの原因と対処法を紹介していきます。1つずつチェックしてみてください。
①差し込み口に異物が混入している
スマホの充電ができない原因として、意外と多いのが充電ポートへの異物混入です。ポケットやカバンの中で持ち歩いていると、ホコリやチリ、糸くずなどがポートに入り込みやすくなります。
明るい場所で、もしくはライトを使って充電ポートをのぞき、異物がないか確認しましょう。異物があったり、汚れが溜まっていたりした場合は、綿棒やエアダスターなどを使って、ポートを傷つけないように優しく取り除いてください。
②スマホの充電容量が制限されている
最近のスマホには「バッテリー充電の最適化」や「バッテリー保護」といった機能が搭載されています。バッテリーの劣化を防ぐ便利機能である一方、これが原因で充電速度が遅くなったり、一定以上充電されなかったりすることがあります。急いで満タンまで充電したいときには、一時的にオフにすると良いでしょう。
iPhoneの場合は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」と進めば、最適化機能のオン・オフを切り替え可能です。Androidの場合は機種により異なりますが、多くは「設定」→「バッテリー」と進んだ先に設定項目があります。
③非正規のケーブル・モバイルバッテリーを使っている
安価な非正規品のケーブルやモバイルバッテリーの使用は、充電できなかったり、充電が遅かったりする原因になりがちです。ただ充電トラブルを引き起こすだけでなく、発熱や発火の原因になることも。事故が多いことから経済産業省も注意喚起しています。
参考:経済産業省「『低価格・高リスク』の非純正バッテリーに注意」
多少の費用をかけてでも、純正品のケーブルや「PSEマーク(※)」を取得した正規品のモバイルバッテリーを選ぶべきです。
※PSEマーク:電気用品安全法にもとづく手続きを受けていることを証明する、下記のマーク

引用:一般財団法人日本品質保証機構「電気用品安全法(PSEマーク)」
純正や認証品を使用することで、充電トラブルだけでなく安全面のリスクも抑えられます。
④モバイルバッテリーの容量が不足している
モバイルバッテリーの容量が小さすぎると、スマホを十分に充電できない場合があります。例えば、5,000mAhのモバイルバッテリーで10,000mAhの大容量バッテリーを搭載したスマホを充電しようとしても、満タンまで充電できません。以下2つのポイントを押さえたモバイルバッテリーを使いましょう。
・スマホのバッテリー容量の1.5〜2倍の容量のモバイルバッテリーを選ぶ
・モバイルバッテリーからスマホへの充電効率は約70%程度のため、余裕を持った容量のモバイルバッテリーを選ぶ
例えば、iPhone 14 Proのバッテリー容量は約3,200mAh。少なくとも5,000mAh以上、できれば6,400mAh以上のモバイルバッテリーを選ぶと良いでしょう。2回以上充電したいなら、10,000mAh〜20,000mAhの大容量モバイルバッテリーを選ぶのがおすすめです。
⑤モバイルバッテリーの充電残量が不足している
これは単純なミスですが、意外によくあるケースです。モバイルバッテリー自体の充電残量がなくなると、スマホの充電がストップしてしまいます。
また、モバイルバッテリーの中には、残量が10%程度を切ると出力を停止する製品もあります。また、長期間使用していないモバイルバッテリーは自己放電してしまい、表示より実際の残量が少ないことも。外出前には必ずモバイルバッテリーの残量を確認し、十分に充電されていることを確認しましょう。
⑥アップデートしたOSに不具合が起きている
スマートフォンのOSをアップデートした直後に、モバイルバッテリーでの充電ができなくなることがあります。これは新しいOSと充電システムの互換性の問題や、一時的なバグが原因である場合が多いです。以下2つの対処法を試してみましょう。
・再起動を試す:一時的な不具合が解消することがある
・OSのアップデート:最新の修正アップデートがリリースされていれば、充電トラブルが解消される可能性がある
とくにiPhoneのiOSアップデート後には、バッテリー消費が急増したり、充電に関する不具合が報告されたりするケースがたびたび起きています。Appleから修正アップデートがリリースされるまで待つか、サポートに問い合わせて解決しましょう。Android端末でも同様の充電トラブルが起きたら、再起動やOSのアップデートを試してみてください。
⑦モバイルバッテリーの寿命を過ぎている
モバイルバッテリーの内部に使われている「リチウムイオン電池」は使うほど劣化し、容量が減っていきます。一般的なサイクル数(※)は約300〜500回とされており、使用頻度によっては1〜2年ほどで性能が大きく低下するケースも少なくありません。
※サイクル数:0%まで使用⇒100%まで充電を繰り返す回数のこと。サイクル数を使い切ると突然使えなくなるわけではないが、大きく性能が低下しやすくなる。
とくに、以下のような不具合は寿命の兆候です。
・充電時間が急に長くなった
・すぐに残量が0に近くなってしまう
・本体が膨らんでいる
購入から1~2年以上使ったモバイルバッテリーで不具合が起きているなら、新しいものへの買い替えを検討しましょう。とくに本体の膨張・変形がみられるケースは発火のリスクがあります。すぐに使用をやめ、お住まいの自治体指定の方法で適切に廃棄してください。
⑧モバイルバッテリーが壊れている
すべての対処法を試しても充電できない場合は、モバイルバッテリー自体が故障している可能性があります。別のケーブルや別のスマホでも充電できないなら、故障の可能性が高いです。
なお、モバイルバッテリーを自分で分解して修理するのは避けてください。内蔵するリチウムイオン電池に大きな衝撃が加われば、発火・爆発の危険があります。お住まいの自治体で指定されている方法で適切に廃棄したうえ、新しいモバイルバッテリーを購入しましょう。
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3.モバイルバッテリーの寿命を延ばすための3つのコツ
モバイルバッテリーを長く使うには、「バッテリーに負担をかけないこと」と「適切な場所に保管すること」がポイントです。普段から取り組める3つのコツを紹介するので、買い替え費用をかけずに長く使いたい人はチェックしてみてください。
①充電のし過ぎや放置を避ける
モバイルバッテリーの寿命を縮める要因のひとつが、充電のし過ぎと過度の放電です。リチウムイオン電池が化学反応を起こしすぎてしまい、バッテリーに負担がかかって劣化が早まります。充電のし過ぎと過度の放電を避けるために、以下2つのポイントを押さえて充電しましょう。
・20%程度まで減ったら充電を始め、80%程度で充電を止める
・40〜80%程度の充電状態で保管し、「充電ゼロ」状態での放置は避ける
%で書いていると面倒に感じるかもしれません。しかし「フル充電の前に充電をやめる」「使い切らない」この2点を押さえるだけでバッテリーへの負担を軽くできるでしょう。
②暑すぎる・寒すぎる場所を避ける
リチウムイオン電池は「高温」と「極端な低温」が苦手です。とくに「高温」の環境はバッテリーの劣化を早めます。国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センターが実施した「リチウムイオン電池を温度別に1年間以上保管する実験」では、40℃で5%強、60℃で20%以上の容量低下がみられました。

引用:国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センター「リチウムイオン電池の劣化挙動調査」
そのため以下のような高温になる場所は避け、可能なら10℃~25度程度の環境で保管しましょう。
・直射日光の当たる窓際
・暖房器具の近く
・車内
とくに夏場の車内温度は60℃を超えることもあります。モバイルバッテリーの大幅劣化を引き起こさないためにも、高温になりやすい環境で保管するのは避けてください。
③充電しながらの使用を避ける
モバイルバッテリーを充電しながら同時にスマホを充電する「パススルー」は便利な機能で、つい使いがちです。しかし、パススルー機能はバッテリーに負担がかかるため、頻繁に使うと寿命を縮めてしまいます。どうしても急いでモバイルバッテリーとスマホの両方を充電したいシーンを除き、同時充電は避けましょう。
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4.停電対策やアウトドアには大容量の「ポータブル電源」もおすすめ!
「ポータブル電源」はモバイルバッテリーよりもはるかに大容量のバッテリーです。全世界で500万台以上のポータブル電源を販売している当社「Jackery(ジャクリ)」は、2024年に「モバイルバッテリーの完全上位互換」ともいえるモデル「Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル」をリリースしました。
・99Wh(26,757mAh)の大容量で、10,000mAhのモバイルバッテリーが一般的なスマホを1~2回充電しかできないのに対し、本機は5~6回の充電が可能
・大容量なのに、手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ
・出力ポートを3つ装備し、3台のスマホやタブレット・ノートPCなどを同時にスピード充電
・超コンパクトな折り畳み型ソーラーパネルがセットで、何度も繰り返し充電可能
「モバイルバッテリーの容量だけでは物足りない」「1台のバッテリーで、家族のスマホをまとめて充電したい」「停電中も繰り返し充電して使えるバッテリーがほしい」という悩みは、「Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル」がすべて解決してくれるでしょう。
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まとめ
モバイルバッテリーのトラブルは、ちょっとした知識と対処法で解決できることが多いです。本体が充電できない場合は、充電器の出力不足やケーブルの破損、接続ポートの間違いなどを確認しましょう。スマホが充電できない場合は、ポートへの異物混入やケーブルの不具合、モバイルバッテリーの寿命・故障などが考えられます。この記事で紹介した対処法を試して、充電トラブルを解決しましょう。
また、停電対策やアウトドアにモバイルバッテリーを使っている人は、より大容量の「ポータブル電源」をおすすめします。1台備えておいて「安心」と「快適」をゲットしましょう。
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