1.台風接近で頭痛がした時のすぐできるケア方法5選
台風による頭痛が起きてしまった時は、我慢せずに適切なケアをしましょう。自宅で簡単にできる即効性のあるケア方法を紹介するので、さっそく試してみてください。
①タオルで耳を温める
耳を温めることで内耳の血流をよくし、頭痛を和らげられます。以下のような方法で耳を温めてみましょう。
・濡らしたタオルを電子レンジで30秒〜1分温めて耳に当てる
・ぬるま湯を入れた湯たんぽをタオルで包んで耳に当てる
・ドライヤーの弱温風を遠くから耳に当てる
38度程度の心地よい温度で、片耳につき5分程度を目安に温めてみてください。熱すぎると逆効果になるため、タオルの温めすぎや、湯たんぽに入れるお湯の温度には注意が必要です。
②耳を伸ばす・回すマッサージを試す
耳を伸ばしたり回したりするマッサージで、内耳の血流がよくなり頭痛も緩和できる可能性があります。手順は以下のとおりです。
1.親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横にそれぞれ5秒ずつ引っ張る
2.耳を軽く横に引っ張りながら、後ろ方向に5回ゆっくりと回す
3.耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする
4.手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回す
5.1～4を5回ほど繰り返す
マッサージは朝昼晩の1日3回行うと効果的です。痛みを感じない程度の優しい力で試してみましょう。
③運動や入浴で体全体を温める
体全体を温めることで血流を促進し、台風頭痛の原因の一つとされる「自律神経のバランス」を整える効果が期待できます。
入浴は38度のぬるめのお湯に20分程度浸かるのがおすすめです。半身浴を推奨する医師も多く、心臓への負担を減らしながら効果的に体を温められます。お湯の温度が高すぎると交感神経が刺激されて逆効果になるため、ぬるめの温度を保ちましょう。
軽い運動も効果的で、室内でできるストレッチやヨガ、散歩程度の有酸素運動がおすすめ。体調が不安定な時には激しい運動を避けるべきですが、軽い運動なら血流改善とリラックス効果があります。
④頭痛薬・漢方薬を飲む
台風頭痛が辛い時は、我慢せずに頭痛薬を服用するのもおすすめです。市販の鎮痛剤でも症状を和らげられますが、漢方薬という選択肢もあります。
漢方薬では「五苓散（ごれいさん）」が台風頭痛に効果があるといわれています。五苓散は体内の水分バランスを整え、血管拡張と自律神経の乱れの両方に作用するのが特徴です。頭痛、めまい、だるさなど複数の症状に同時に働きかけてくれます。
参考：JA長野厚生連 長野松代総合病院「台風シーズンの頭痛にも五苓散」
ただし、薬の効果には個人差があり、すべての人に同じ効果が期待できるわけではありません。また、他の薬を服用している場合は、医師や薬剤師に相談してから使ってください。
⑤カフェインを摂る
カフェインには血管収縮作用があり、台風による低気圧で拡張した脳血管を収縮させ頭痛を和らげる効果が期待できます。以下のようなカフェインを含む飲み物・食べ物を摂ってみてください。
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・チョコレート
・ココア
ただし、台風が来る前からカフェインを摂りすぎると、利尿作用により体内の水分が失われて脱水状態になりかねません。かえって頭痛の原因となる可能性があるため、頭痛が起きてから適量を摂取するのがよいでしょう。
●【注意】症状が重いときは台風が去ってから病院に行くこと
台風による頭痛がいつもより重い場合や、意識障害、手足のしびれ、言語障害などの症状を伴う場合は、他の病気が隠れている可能性があります。脳血管疾患や脳腫瘍などの深刻な疾患が原因となっていることもあるため、注意が必要です。自宅など安全な場所で安静にし、台風が去ってから医療機関を受診しましょう。
万が一症状が悪化した場合や緊急性が高い場合は、状況を見極めて119に電話して救急車を呼ぶことも検討してください。
2.台風の接近に備えよう！頭痛を回避する予防策5選
台風頭痛はある程度予防ができます。「台風が接近する前」の段階からできる、5つの予防策をチェックしておきましょう。
①酔い止め薬を飲んでおく
酔い止め薬は内耳の「前庭」と呼ばれる器官に作用します。前庭は気圧センサーの機能も兼ねているため、台風頭痛の予防効果が期待できるでしょう。市販の酔い止め薬を台風接近前に飲んでおけば、気圧変化による症状を軽減できる場合があります。
とくに乗り物酔いしやすい人は特に台風頭痛になりやすい傾向があるため、普段使っている酔い止め薬があれば台風接近時にも使うのがおすすめです。ただし、使用方法や注意事項を守り、他の薬との飲み合わせにも注意してください。飲み合わせについて自分で判断できない場合は、必ず医療機関に相談しましょう。
②「腹式呼吸」を身に着けておく
腹式呼吸は自律神経を整える効果があるといわれています。台風による気圧変化で乱れがちな自律神経のバランスを保つのに役立つでしょう。また、単純に酸素を多く取り込めるので、脳の「酸素欠乏」のような状態を改善できる可能性もあります。「腹式呼吸」は以下の3ステップで行ってください。
1.鼻からゆっくりと息を吸い込み、お腹を膨らませる
2.口からゆっくりと息を吐き出し、お腹をへこませる
3.吸う時間と吐く時間の比を1：2にする（4秒吸って8秒吐くイメージ）
腹式呼吸により酸素を多く吸えるため、血流改善と自律神経の安定化が期待できます。日頃から練習して習慣化しておけば、台風頭痛のストレスから解放されるかもしれません。
③前日にしっかり睡眠をとっておく
睡眠不足は頭痛の要因となるだけでなく、気圧変化に対する体の適応力も低下させてしまいます。7〜8時間を目安とした十分な睡眠で自律神経のバランスを整え、台風による気圧変化への耐性を高めましょう。また、規則正しい睡眠リズムを普段から維持することで、台風頭痛の予防につながります。
④水分を多めにとる
脱水状態は頭痛の原因となるため、台風接近時は普段より意識して水分をとりましょう。
ただし、一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに少しずつ飲むのがポイントです。カフェインやアルコールには利尿作用があるため、水分補給としては適しません。常温の水やお茶を中心に、1日1.5〜2リットル程度を目安に飲むことをおすすめします。
⑤自律神経を整える
日頃から自律神経のバランスを整えておくことで、台風による気圧変化に対する体の適応力を高めることができます。自律神経のバランスを整えられると言われている、以下の行動を習慣化するとよいでしょう。
・ストレス発散：趣味、カラオケで大声を出す、スポーツなど
・規則正しい食事：3食をバランスよく、決まった時間に摂る
・規則正しい生活：起床・就寝時間を一定に保つ
・適度な運動：ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど
・リラクゼーション：瞑想、深呼吸、音楽鑑賞など
「ストレス社会」といわれる現代では、慢性的なストレスが自律神経の乱れを引き起こしがちです。趣味やスポーツでのストレス発散が台風頭痛の予防につながるでしょう。
3.そもそも台風接近で頭痛がするのはなぜ？
台風による頭痛の仕組みを理解することで、どう対策すべきかが見えてきます。そこで、台風頭痛が起こる仕組みを見ていきましょう。
●頭痛の最大の原因は「低気圧」
台風頭痛の最大の原因は、台風に伴う急激な気圧の低下です。獨協医科大学脳神経内科の医師による学術論文によれば、気圧が5hPa以上低下した際に頭痛の頻度が上がるとされています。台風が通過する際、中心気圧は30〜50hPa程度も低下することがあり、この急激な変化が頭痛を引き起こすわけです。
明確なメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、体の中の水分が膨張することで血管や神経が圧迫され、頭痛が引き起こされると考えられています。
●台風との距離が遠いのに頭痛がするのも「気圧」のせい
台風が自分の住んでいる地域から数百キロ離れているのに、頭痛や体調不良を感じる人も少なくありません。たとえ1hPa程度の微小な変化でも、敏感な人は体調の変化を感じ取ってしまいます。わずか「1hPa」といえど、実は海面が1cm上昇するほどの力が働いており、人間の体にも影響を与えているわけです。
4.台風が近づくと頭痛になりやすい人の特徴
台風頭痛になりやすい人には一定の特徴があります。「自分があてはまる」と思った人は、より対策や予防策を徹底してみてください。
●男性より女性の方が台風頭痛になりやすいといわれている
女性ホルモンの変動は自律神経にも影響を与えるため、気圧変化による影響を受けやすくなるといわれています。そのため、男性より女性のほうが「台風頭痛」を引き起こしやすいです。
とくに更年期世代の女性は、普段からホルモンバランスの変化により頭痛、肩こり、うつなどの症状が現れやすい傾向があります。台風による気圧変化で症状が悪化することも少なくありません。「女性は頭痛になりやすい」ことを前提に対策するとよいでしょう。
●もともと体調を崩しやすい人も台風頭痛になりやすい
普段からストレスを感じやすい人、体調を崩しやすい人は、台風による気圧変化の影響を受けやすい傾向があります。以下の特徴に当てはまる人は要注意です。
・乗り物酔いしやすい
・気温や湿度の変化に敏感
・ストレスを感じやすい
・睡眠不足になりがち
・運動不足で血行が悪い
・肩こりや首こりがある
普段から本記事で紹介したような「自律神経を整える予防策」を心がけることで、台風頭痛のリスクを軽減できます。
●片頭痛もちの人は台風で悪化することも
もともと片頭痛を患っている人は、台風による気圧変化で症状が悪化することが多くあります。片頭痛は血管の拡張が原因とされており、低気圧の影響で痛みが強くなってしまう仕組みです。
片頭痛持ちの人は、腹式呼吸や長い睡眠の習慣をつけたり、台風が来る前に早めに酔い止めを飲んだりして予防・対策してみてください。
5.台風頭痛×停電のコンボは最悪！「ポータブル電源」で対策しよう
台風による頭痛と停電が同時に発生すると、症状の緩和が困難になってしまいます。電子レンジが使えずホットタオルが作れない、エアコンが使えず室温調節ができない、照明がつかず不安が増す…など頭痛のケアに必要な環境が整わなくなるからです。
そこで頼りになるのが、停電中もためておいた電気が使える「ポータブル電源」。コンセントを搭載しているので、停電時でも電子レンジや扇風機、ヒーターなどの家電が使えます。複数回～100回以上のスマホ充電も可能なため、最新の台風情報もしっかりチェックできるでしょう。もちろん、台風だけでなく地震なども含めたトータルな停電対策ができます。
Jackery（ジャクリ）ポータブル電源は全世界で500万台以上の販売実績がある人気のメーカーです。決して安い買い物ではありませんが、最長5年の無料保証の充実のサポートで初めての購入でも安心。台風頭痛に悩まされている人は、対策のひとつとして「Jackery（ジャクリ）のポータブル電源」を1台備えてみてください。
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6.台風と頭痛に関するよくある質問
台風頭痛について多く寄せられる質問と、その回答をまとめました。
●「今日の台風頭痛予報」を調べられるサイトがあるの？
台風頭痛の発生を予測するサイトの代表例は「頭痛ーる」です。気圧の変化を予測して頭痛の起こりやすさを事前に知らせてくれます。天気予報と合わせて確認する習慣をつければ、より早く台風頭痛の予防策や対策を打てるでしょう。
●台風の頭痛はいつからいつまで続くのが一般的？
一般的に台風頭痛は台風接近の1〜2日前から始まり、通過後1〜2日で収まることが多いとされています。
ただし、台風の規模や移動速度、個人の体質によって症状の現れ方は異なります。大型で動きの遅い台風ほど長期間にわたって影響を与える傾向です。症状が長期間続く場合や異常に重い場合は、他の原因も考えられるため医療機関を受診することをおすすめします。
まとめ
台風による頭痛は、気圧変化が内耳の機能や自律神経に影響を与えることで発生します。症状が現れた時は、耳を温めるケアやマッサージ、適度なカフェイン摂取などで対処しましょう。
予防策としては、酔い止め薬の服用や腹式呼吸・十分な睡眠の習慣化がおすすめ。また、多めに水分を補給することも予防になります。台風頭痛になりやすいとされる女性や片頭痛持ちの方、普段から体調を崩しやすい方はとくに注意してください。
もうひとつ台風時に怖いのが、停電と重なって家電が使えなくなってしまうこと。Jackery（ジャクリ）ポータブル電源があれば停電中も頭痛ケアに必要な家電が使えます。台風シーズンに備えて準備し、頭痛に悩まされない生活を手に入れましょう。
