災害時に非常食を温める方法4選!加熱するために必要なアイテムと選び方も紹介

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災害時にライフラインが遮断されると、温かい食事を取ることは簡単ではありません。温かい非常食が食べられれば心の支えになるばかりか、健康的な生活が送れます。在宅避難と避難所のどちらのケースも想定して、非常食を加熱できるアイテムを準備しておきましょう。

 

本記事では、温かい非常食を食べるための方法について解説します。非常食を温めるために必要なアイテムやおすすめの非常食も掲載しているので、災害時にも健康的な食生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.災害時に非常食を温める重要性とは

 

温かい食事は、体の免疫力を高める上で非常に重要です。体温が1度下がると、免疫力は30%も低下すると言われています。特に避難所ではウイルスが蔓延するリスクがあるため、感染しないためには温かい食事が欠かせません。 

また、温かい食事は体だけでなく心も温めてくれます。被災して先の見通しが立たなかったり、大切な家族と連絡が取れなかったりする精神的に辛い状況でも、温かい非常食は心に元気を与えてくれるでしょう。

2.ライフライン寸断!非常食を温かく食べる方法4選

 

ライフライン寸断!非常食を温かく食べる方法

災害時には電気・ガス・水道のライフラインが寸断される恐れがあります。そんな時でも事前に準備を行っておけば、温かい非常食が食べられます。非常時に非常食を温める方法は、以下のとおりです。

●発熱剤で温める

物質の化学反応によって発熱させる発熱剤を使えば、ライフラインが寸断していても非常食を温められます。発熱剤で採用されている化学反応の仕組みは、以下のとおりです。 

1.酸化カルシウムと水が反応し、水酸化カルシウムが生成される

2.水酸化カルシウムとアルミニウムが反応し、アルミン酸カルシウムが生成される

3.1と2の化学反応時に高い熱エネルギーが発生する 

10gの発熱剤があれば、約7分間にわたり98度前後の熱で非常食を加熱できます。

●使い捨てカイロで温める

特別な物を買わなくても、自宅にある使い捨てカイロで非常食の温めが可能です。使い捨てカイロを使って非常食を温める手順を紹介します。 

1.カイロ 4つを開封して温かくなるまで待つ

2.非常食をカイロで挟む

3.フェイスタオルでカイロと非常食を包み、さらにアルミホイルで包む

4.1時間ほど放置する 

カイロの最高温度は60℃前後なので、発熱剤と比べると温度が劣ります。そのため、衛生的に製造されている缶詰やレトルト食品などに対して使用するのがおすすめです。

●カセットコンロで温める

火で非常食を確実に熱したい方には、カセットコンロが重宝します。カセットコンロとガスボンベがあれば、どこでも火を起こして非常食を温められます。お湯を沸かすこともできるので、インスタント味噌汁やカップ麺などの調理も可能です。2人家族で1週間の避難生活を想定した場合、計9本のガスボンベを用意しておきましょう。

●ポータブル電源で調理家電を稼働させる

電気の力で安全かつ効率的に非常食を加熱できるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、大量の電気を内部に溜め込んで、コンセントがない状況でも家電を動かせる機器を指します。ポータブル電源があれば、自宅にある電子レンジやケトルなどの調理家電を使って手軽に非常食を温められます。

3.非常食を温めるために必要なアイテムと選び方

 

非常食を温めるために必要なアイテムと選び方

災害が発生してから、非常食を温めるアイテムを調達するのは不可能に近いです。物流システムが停止しているだけでなく、仮に販売していてもすぐに売り切れる恐れがあります。災害が起きる前に、以下のような非常食を温めるアイテムを常備しておきましょう。

●ポータブル電源

どこでも電化製品への給電が可能になるポータブル電源。在宅避難だけでなく、避難所に持ち込んで家電を動かせます。非常食を温めるために使用するポータブル電源は、以下のポイントを押さえて購入しましょう。 

・バッテリー安全保護機能「BMS」が搭載されている

・電子レンジやケトルを動かせる定格出力が備わっている

・大容量に加えて、ソーラー充電に対応している

・長期保管しても自然放電が少ない 

災害による停電は3日〜7日程度続く恐れがあるため、大容量の機種を選ぶだけでなく、ソーラー充電によって電気を自給自足できるかが重要です。 

業界を牽引しているJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、BMSとNCM制御機能を搭載しており、災害時にも安全に使用できます。99%の家電をカバーする高出力と、拡張して24000Whになる大容量を備えているのも魅力です。 

365日経過しても自然放電は10%程度なので、災害時に充電が切れている心配もいりません。ソーラーパネルとのセットを選べば、停電が復旧するまで電気を供給し続けられます。

●発熱剤

火を使わずに簡単に非常食を温められる発熱剤。温めたい非常食の種類によって、選ぶ発熱剤は変わってきます。カップ麺やインスタント味噌汁を想定してお湯を沸かしたい場合は、湯沸しBOXや湯沸し器タイプの発熱剤がおすすめです。ご飯を炊きたい場合は、生米を入れて加熱できる炊飯キットタイプを選びましょう。

●カセットコンロ

火を使って非常食を加熱できるカセットコンロ。必要に応じて炒める調理も可能です。災害時に使用するカセットコンロは、以下のポイントを押さえて選びましょう。 

・鍋の中心部を強く加熱できる内炎式バーナー

・使用期限が10年以上

・安全装置が搭載されたマグネット式

4.温かい非常食が手軽に!おすすめのポータブル電源4選

 

調理家電を駆使して、安全かつ手軽に非常食を温められるようになるポータブル電源。災害時には、非常食の加熱以外にも以下のような場面で活躍します。 

・停電時に扇風機や電気毛布を使って、快適な気温を維持できる

・停電時に冷蔵庫を稼働して、食品が傷むのを防げる

・LEDランタンを点灯して、夜の暗闇を照らせる

・家族との連絡や災害情報の確認に必要なスマホを常にフル充電にしておける 

ポータブル電源は数多くの種類が発売されているので、防災対策にはどれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品は、防災に関する防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得しています。 

Jackery(ジャクリ)ポータブル電源の主な特徴を見ていきましょう。 

・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載により、10年以上も使用できる

・UPS&パススルー機能搭載により、停電時に0.02秒で電気供給源を切り替える

・緊急充電モードを使うと、最短60分でフル充電できる

・62種類の保護機能を搭載した「ChargeShield2.0」を搭載する

・バッテリー節約モードでバッテリー寿命を1.5倍に延長できる

・アプリを使うと、ポータブル電源を遠隔操作できる

・折りたたみ式のソーラーパネルから充電できる 

・自然放電が少ないので、使いたい時にすぐ使用できる 

それでは、防災対策におすすめの機種を紹介します。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セット

Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Wh、定格出力800WのJackery ポータブル電源 600 Plusと出力100Wで折り畳めるソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgと軽量コンパクトなので、避難所まで迅速に持ち運べます。1人〜2人暮らしの防災対策に最適です。

●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット 

Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セットは、大容量1264Wh、定格出力2000Wのポータブル電源 1000 Plusとソーラーパネルのセットです。同時に8つのデバイスに接続して、非常食の加熱や気温対策、スマホの充電などが行えます。3人家族の防災対策におすすめのモデルです。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル 

Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、大容量1070Wh、定格出力1500Wのポータブル電源 1000 Newと出力100Wのソーラーパネルのセットです。AC充電スロットが側面に配置されているので、収納の幅を取りません。3人家族で、避難所と在宅避難の両方に備えたい方におすすめです。

●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット 

Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、大容量2042Wh、定格出力2200Wのポータブル電源 2000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。2000Whクラスでは最軽量を誇り、自宅で家電が使用したい場所まで気軽に持ち運べます。3〜5人家族の防災対策に最適です。

5.災害時に重宝する温かい非常食5選

 

災害時に重宝する温かい非常食5選

常温保存ができ、いざという時の栄養補給に欠かせない非常食。これまで大きな災害を経験したことがない方は、どんな種類を選べばよいか分からないのではないでしょうか。災害時に重宝する温かい非常食は、以下のとおりです。

●レトルト食品

調理加工が済んでいて、お湯で温めるだけですぐに食べられるレトルト食品は、災害時に大活躍します。カレーやスープ、牛丼、中華丼など多種多様なレトルト食品が発売されているので、避難生活が長引いても飽きずに美味しく食べられるのが魅力です。

●フリーズドライ食品

水やお湯で簡単に食べられるフリーズドライ食品は、在宅避難だけでなく避難所でも活躍します。真空に近い状態で小さく圧縮されているので、避難する際にも荷物がかさばりません。主に味噌汁やスープ類が多く、心と体を温めてくれることでしょう。

●缶詰

缶詰は、普段の食生活に取り入れている方も多いのではないでしょうか。保存期間が長いため、管理の手間がほとんどかかりません。栄養価が高いので、避難生活でも健康を維持できます。加熱しなくても食べられるので、加熱が十分にできない状況でも安心です。

●パックご飯

体を動かすエネルギー源として欠かせないご飯。パックご飯があれば、どこでも簡単に米が食べられます。低温製法によってお米の鮮度が保たれており、温めるだけで美味しいご飯の出来上がりです。ポータブル電源と電子レンジを組み合わせて、時短調理しましょう。

●カップ麺

忙しい時の食事にカップ麺を取り入れている方も多いでしょう。お湯を注ぐだけでラーメンやソバ、パスタ、焼きそばなどが食べられます。ビタミン・ミネラルなどの栄養素も豊富なので、災害時の健康維持に欠かせません。賞味期限が半年ほどのタイプもあるので、ローリングストックを意識して生活するとよいでしょう。

6.非常食の温かいものに関するよくある質問

 

最後に、非常食の温かいものに関するよくある質問と回答を紹介します。災害時に安全かつ快適な食生活が送れるよう、ぜひ参考にしてください。

●災害時にパックご飯を温める最適な方法は?

パックご飯は、電子レンジで温める方法が最適です。ポータブル電源があれば、停電によってコンセントが使えない状況でも、電子レンジが動かせます。ただし、避難を余儀なくされた場合に避難所まで電子レンジを持ち運ぶのは大変なので、ポータブル電源とケトルを使って、お湯で温めるとよいでしょう。

●ポータブル電源で非常食を温める際の注意点は?

非常食の温めに使用する電子レンジやケトルは、1000W前後の高出力を要します。同時に他の家電も接続している場合は、ポータブル電源の定格出力をオーバーして使えない恐れがあるので注意してください。また、ポータブル電源の過熱を防ぐために、日陰の涼しい場所で使用するのがおすすめです。

●温かい非常食はどのくらい備蓄しておくべき?

災害によってライフラインが寸断され、物流システムが停止した場合に備えて、3日〜1週間分の非常食を備蓄しておくとよいでしょう。被害の規模によっては、支援物資がいつ届くか分かりません。非常食の購入後は期限切れがないかを定期的に確認する必要があります。

まとめ|温かい非常食で体も心も温めよう

 

免疫力を高めてくれる温かい非常食は、体の健康を保つために欠かせません。精神的に辛い状況でも、温かい食事ができれば心の支えになります。 

災害時に非常食を温めるために使用するアイテムは、ポータブル電源や発熱剤、カセットコンロです。ポータブル電源さえあれば、家電を駆使して簡単に非常食を温められるだけでなく、気温対策やスマホの充電にも役立ちます。 

非常食を加熱するための準備を整えて、大規模災害に備えましょう。

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