【北海道編】南海トラフ地震に備えろ!地域別の被害予想と備えまとめ

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今後、30年以内に70〜80%の確率で発生すると予測されている南海トラフ地震。北海道は震源から離れていますが、津波や物流の混乱、電力や物資の需給停滞といった被害が懸念されています。 

そこで本記事では、南海トラフ地震で予想される北海道への影響について詳しく解説。北海道地域別の被害予想や地震への備えも解説するので、南海トラフ地震から命を守る準備を進めていきましょう。 

参考:気象庁

目次

1.南海トラフ地震とは?メカニズムと過去北海道への被害


南海トラフ地震とは、フィリピン海プレートが日本列島の下に沈み込むことで発生する巨大地震です。おおむね100〜150年間隔で繰り返し発生しており、津波や広域被害をもたらしてきました。 

ここでは震源域や発生メカニズム、過去の北海道の被害から南海トラフ地震について詳しく解説していきます。

●南海トラフの震源域と発生メカニズム

南海トラフの震源域と発生メカニズム

引用元:気象庁 

南海トラフ地震は、静岡県沖から九州沖にかけての太平洋沿岸を震源域としています。ここではフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでおり、プレートの歪みが限界に達したときに巨大地震と津波が生じるのです。 

今後、30年以内(2025年4月時点)に80%程度の確率で発生するとされており、最大マグニチュード8〜9クラスの激しい揺れと大津波が広い地域に及ぶと予想されています。 

参考:気象庁

●過去の南海トラフ地震から見る北海道被害の大きさ

1946年に発生した昭和南海地震では、北海道でもわずかな津波の到達が観測されたとされています。具体的な被害の記録は確認できませんが、地震動の影響も震源から距離があったので限定的でした。 

過去の被害例から見ても南海トラフ地震が北海道への直接的な被害は少ないと考えられますが、太平洋側に面する地域への津波被害がまったくないとは言い切れません。また、物流や電力などの間接的な影響が生じる可能性があるため、南海トラフ地震への備えとして防災対策を行いましょう。

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2.南海トラフ地震で予想される北海道への4つの影響


南海トラフ地震で予想される北海道への4つの影響

南海トラフ地震は震源が本州南方沖にあるため、北海道への直接的な被害は少ないとされています。しかし、物流やライフラインなどに深刻な支障が出る可能性があるため、油断はできません。 

そこで、南海トラフ地震で予想される北海道への影響を4つの項目に分けて解説していきます。

①北海道における震度予想と津波の高さ

北海道は南海トラフ地震の震源域から離れていることから、震度や津波の高さなど明確な数値の予想がされていません。公表されている震度予想の最北である福島県で震度3と予想されていることから、北海道ではそれ以下と推測されます。 

また、津波による被害もそれほど大きくはないでしょう。しかし津波は、予想以上に大きいものになったり遠方まで到達したりすることがあるため油断は禁物です。とくに太平洋側沿岸部にお住まいの方は、津波警報が発令される可能性を考えて事前に備えておきましょう。 

参考:国土交通省

②電気・ガス・水道などライフラインが停止する可能性あり

南海トラフ地震によって本州の発電所や供給拠点が被災すると、北海道で電気・ガス・水道などのライフラインが停止する可能性があります。

とくに電力は本州との連系線を通じて供給されており、本州側の被災で支障が出る可能性が高いです。また、物流の停滞によって復旧が遅れることも想定されているため、日頃からの備えが必要になります。

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③本州との分断で物資が届かない可能性あり

南海トラフ地震が発生すると本州の広範囲で道路や港湾が被災し、物流網が分断される恐れがあります。北海道は食料や燃料などの生活物資を本州からの輸送に依存しているため、分断が長引けば物資不足に陥る可能性が高いです。 

また、フェリーや貨物輸送の停滞によって支援物資の到達も遅れることも想定されます。最低でも3日分の備蓄を家庭や地域で確保しておき、物資が届かない状況でも生活ができる環境を整えておきましょう。

④交通網のマヒが生じる可能性あり

南海トラフ地震の発生によって本州の高速道路や空港、港湾施設が被災すると全国的な交通網の混乱が予想されます。北海道への物流は本州経由のフェリー輸送や空輸に大きく依存しているため、これらが停止すると物資や人の移動が制限されてしまうでしょう。 

さらに、北海道内でも空港や港湾が混雑し、復旧活動に支障をきたす可能性もあります。とくに航空機やフェリーによる移動が必要な離島地域では、孤立リスクが高まる可能性が高いです。

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3.安全なエリアはどこ?地域別南海トラフ地震による北海道への影響


安全なエリアはどこ?地域別南海トラフ地震による北海道への影響

南海トラフ地震による北海道への影響は、地域によって異なります。 

ここでは、都市部・太平洋沿岸部・内陸部の3つのエリアにわけて考えられる南海トラフによる北海道への影響について解説していきます。

①札幌や苫小牧など都市部への影響

札幌は内陸に位置するため、地震による影響は少ないと見込まれます。しかし、苫小牧などの港湾都市ではフェリー輸送の停止や物流混乱が起こる可能性が高いです。 

また都市部は人口密度が高く、物資配給に時間がかかる可能性もあります。ガソリンや食料の買い占めが起きやすいのも、都市部特有のリスクと言えるでしょう。

②釧路・函館など太平洋沿岸部へのリスク

釧路や函館などの太平洋沿岸地域では、微弱な津波や物流機能の停止など港湾施設への被害が予想されます。とくに釧路港などは物流拠点としての役割が大きく、航路の停止が生活物資の遅延につながる可能性が高いです。 

地域により津波注意報が発令されることも考えられるため、最新の災害情報を常にチェックしましょう。

③油断できない?旭川など内陸部へのリスク

旭川のような内陸都市では津波の心配はありませんが、交通網の遮断や物資の流通停滞による影響を受けやすいでしょう。 

また寒冷地であるため、冬季に停電が長引いた場合は暖房の確保が命を繋ぐ大きなポイントとなります。被害が少ないと油断せず、ストーブなどの暖房器具やそれを動かすための非常用電源を用意しておくと安心です。

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4.南海トラフで北海道は安全?移住の視点から見る防災環境


南海トラフで北海道は安全?移住の視点から見る防災環境

大規模災害のリスクが高まる中、南海トラフ地震の被害を避ける移住先として北海道に注目が集まっています。 ここでは、移住の視点から見る北海道の防災環境について詳しく解説していきます。

●南海トラフ地震を避けるための移住先として北海道が注目される理由

北海道は南海トラフ地震の震源域から遠く、被害を受けにくいとされる地域です。とくに内陸部は地盤が安定して災害リスクが低いため、防災移住の候補として注目を集めています。 

また自然豊かで食料自給率も高く、土地価格も本州に比べて手頃なことも移住先として関心を集める理由です。子育て世帯や定年後に安心してゆっくり暮らせる土地を探す人にとって、北海道はおすすめの選択肢と言えるでしょう。

●地域差に注意!道内の防災格差と選ぶべき移住先

同じ北海道といっても、地域によって災害リスクやインフラ整備状況には大きな差があります。例えば、釧路や函館などの沿岸部は津波や港湾機能の停止リスクがあり、そこに冬季の大雪が加わると孤立する可能性が高いです。 

一方、札幌や旭川といった都市部は医療・交通・情報インフラが整っており、災害時の対応力が高い傾向にあります。ただし、都市部は人口密度が高く、物資の争奪が起こりやすいです。移住を検討する際は災害リスクだけでなく、生活インフラや支援体制の整備状況にも目を向けるようにしましょう。

●冬季災害とどう向き合う?寒冷地ならではの備えとは

北海道の防災でとくにポイントとなるのが、冬季の寒さ対策です。災害によって停電や交通麻痺が起きると、暖房の確保や雪による孤立が大きな問題になります。 

北海道で暮らすならストーブの燃料の備蓄や車の冬用装備など、寒冷地特有の備えが欠かせません。安全な移住を実現するためにも、冬の生活を理解した上で安全に暮らせる環境を整えましょう。

5.北海道における南海トラフ地震への備えリスト


北海道における南海トラフ地震への備えリスト

南海トラフ地震による被害が少ないとされている北海道ですが、物資不足やライフラインの停止にはしっかりと備えておく必要があります。 

ここでは、北海道に住む人・移住を検討している人が南海トラフ地震に向けて用意しておくべき防災アイテムを紹介します。

●食料・水の備蓄:最低3日分

大規模災害発生時には、流通の混乱や本州との輸送ルートの遮断によって、スーパーやコンビニから食料や飲料水が一気に消えることがあります。 

最低でも家族全員が3日間しのげる量の飲料水(1人1日3L目安)と、調理が簡単で常温保存ができるレトルト食品や缶詰などを備えておきましょう。可能であれば1週間分の水と食料を備蓄しておくと、物資の配給に時間がかかった場合にも安心です。

●寒さ対策グッズ:毛布・寝袋・カイロなど

冬の北海道で停電が発生すると、暖房が使えず命に関わる寒さになる恐れがあります。そのため、電気やガスに頼らずに暖を取れる以下のようなアイテムを用意しておきましょう。 

・毛布
・寝袋
・使い捨てカイロ
・湯たんぽ
・テント
・厚手の衣類
 防寒手袋
 ニット帽 

とくに寝袋は、冬用の断熱性の高いものがおすすめ。厚手のカーテンや段ボールなどで、室内の断熱対策もあわせて考えておくと安心です。

●衛生用品・医療品:常備薬・ウェットティッシュ・携帯トイレなど

断水や停電が起きるとトイレや手洗いなどができなくなると、衛生環境が一気に悪化する可能性があります。感染症のリスクを防ぐためにも、以下の衛生用品・医療品は日頃から準備しておきましょう。 

・携帯トイレ
・ウェットティッシュ
消毒用のアルコール
・トイレットペーパー
・生理用品
・マスク
・絆創膏やガーゼなどの救急セット
・常備薬 

衛生用品や医薬品は、家族構成や体調に合わせて備えるのがポイントです。とくに持病のある人は、必要な医薬品を切らさないように日頃から準備しておきましょう。

●非常用電源の確保:ポータブル電源がおすすめ

非常用電源の確保:ポータブル電源がおすすめ

停電が長引くとスマホの充電ができなくなり、災害情報や外部との連絡が取れなくなってしまいます。とくに冬の北海道は気温が低く、暖房器具が使えないと命に関わる危険性が高いです。 

そんなときに役立つのが、電気が使えない環境でも貯めておいた電気で家電に給電できる「ポータブル電源」です。ACコンセントやUSBポートを備えているので、スマホの充電だけでなくヒーターなどの暖房器具や、炊飯器などの調理器具を動かすことができます。 

さらにソーラーパネルに対応したモデルなら、停電が長期化しても繰り返し充電して使うことが可能。電力復旧までの備えとして非常に心強いアイテムです。

関連記事:非常用ポータブル電源おすすめ9選!選び方や災害での使い道も解説

6.防災のススメ!Jackery Solar Generatorで南海トラフ地震の停電に備えよう!


防災のススメ!Jackery Solar Generatorで南海トラフ地震の停電に備えよう!

南海トラフ地震により北海道でも広範囲での停電が長期間続く恐れがあります。そんなときに役立つのが、ポータブル電源とソーラーパネルのセットJackery Solar Generator」です。 

「Jackery Solar Generator」があれば南海トラフ地震などで停電が発生した場合でも、電気毛布や冷蔵庫、扇風機などの家電を使うことができ、家族と連絡を取り合うことが可能になります。燃料いらずで静音レベル約30db以下と音も静かなので、集合住宅や避難先でも使いやすいのも特徴です。 

ソーラーパネルがセットされており、太陽さえあれば太陽光発電でポータブル電源を繰り返し充電できるので、停電が長期化しても安心。寒さが厳しい北海道だからこそ、「Jackery Solar Generator」を備えて防災力をアップさせましょう。



7.北海道の南海トラフ地震に関するよくある質問


ここでは、北海道の南海トラフ地震に関するよくある質問にお答えしていきます。

①北海道の中で、南海トラフで生き残る地域はどこ?

北海道は南海トラフ地震の震源域から離れており比較的安全とされていますが、とくに下記のような地域はより安全で生き残りやすいとされています。 

● 旭川市などの内陸部エリア

● 帯広市・北見市など道東の内陸都市

● 上川地方・空知地方の高台エリア 

上記のように、同じ北海道内でも内陸部や高台に位置する地域は安全と言えるでしょう。また、十勝地方など農産物が多く自給自足に強いエリアは、インフラ停止からの回復力が高いともされています。

②南海トラフで津波が来るのは北海道だとどの地域?

南海トラフ地震が発生した場合、北海道では以下の地域に津波が到達する可能性があります。 

● 浦河町

● 様似町やえりも町など日高地方の沿岸部

● 函館市(津軽海峡に面した沿岸部)

● 室蘭市や登別市など胆振地方の沿岸部 

被害が少ないとされる北海道でも、太平洋沿岸部に面する地域は津波が到達する可能性があります。上記の地域にお住まいの方は、事前に避難経路や避難場所の確認をしておきましょう。

③北海道・三陸沖後発地震注意情報とはなんですか?

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」とは、北海道東部から三陸沖にかけての海域で巨大地震発生の可能性が高まった際に発表される注意喚起情報です。 

北海道・三陸沖後発地震注意情報とはなんですか?

引用元:内閣府 

マグニチュード7以上の地震が発生すると、その後さらに大きな地震が起こる可能性が高まるとされています。これを「後発地震」といい、大地震が発生した後に巨大地震が発生する可能性が通常時よりも高まっている場合に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表される仕組みです。 

必ずしも巨大地震が発生するというわけではありませんが、万が一に備えてすぐに避難できる態勢を整えておきましょう。 

参考:気象庁

8.まとめ


北海道は南海トラフ地震による影響が少ないとされていますが、ライフラインの停止など間接的な被害が懸念されています。移住先として北海道を選ぶ人も増えていますが、寒冷地ならではの防災対策が欠かせません。 

そこでおすすめなのが、非常用電源として信頼性の高い「Jackery Solar Generator」です。災害が起こりにくいからと油断せず、「Jackery Solar Generator」で万が一に備えましょう。

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