【台風】物干し竿の風対策は?しまい忘れた際の被害やストッパーの危険性とは

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台風の接近時、物干し竿の取り扱いには特に注意が必要です。風が強くなると、物干し竿が飛ばされる危険があります。自分の家を傷付けるだけでなく、他人に当たると大事故にも繋がりかねません。しかし、物干し竿の正しい台風対策を知らない方も多いでしょう。

 

そこで本記事では、台風接近時に物干し竿が飛ばないための対策について解説します。物干し竿以外にも必要な台風対策も紹介しているので、台風被害から自宅を守りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.台風で物干し竿をしまい忘れたら?

 

台風に備えてベランダの物を全て片づけたと思いきや、物干し竿をしまい忘れた...なんてことはありませんか?万が一、物干し竿をしまい忘れたら、物や人に被害を及ぼす可能性があります。台風で物干し竿をしまい忘れた場合に、起こりえる被害は以下のとおりです。

●物干し竿が強風で倒れて破損する

物干し竿が風で倒れると、物干し竿自体が破損する恐れがあります。物干し竿は使い物にならなくなり、買い替えが必要です。また、倒れた際に地面やベランダを傷付けると、補修費用がかかる可能性があります。物干し竿の下に物を置いていると、損傷の範囲はさらに広がるでしょう。

●物干し竿が風で飛ぶ

台風による強風にあおられると、物干し竿が飛ぶ恐れがあります。物が飛び始めるのは、風速20m/s以上です。台風の強さは「(表現なし)」「強い」「非常に強い」「猛烈な」の4段階で表されますが、風速20m/s下からは2番目の「強い」に該当します。 

物干し竿が飛ぶと、以下のような二次被害を引き起こしかねません。 

・電線に引っかかり、停電や火災の原因になる

・花瓶や鉢植え、エアコンの室外機などにぶつかり、壊れる

・人に当たり、怪我をさせる

・車、建物の外壁に衝突し、損傷を与える 

物干し竿は重量がある上に細長いので、万が一飛んできても避けるのは難しく、頭に当たると大事故に繋がる恐れもあります。他人の所有物を損傷させれば、多額の補修工事費用を請求されるリスクもあるでしょう。

●物干し竿の衝突で窓ガラスが割れる

物干し竿が風で移動して窓に当たると、窓ガラスが割れる危険があります。窓ガラスが割れることで、ガラス片は室内に飛散し、人が怪我をする恐れもあるでしょう。 

また、外からの雨風が空いた穴から侵入すれば、家具や床が濡れて損傷する可能性があります。室内は悲惨な状況になり、全て修復するには膨大な時間とお金がかかるでしょう。

2.台風でも物干し竿が風で飛ばない対策とは

 

台風でも物干し竿が風で飛ばない対策

台風接近時に物干し竿が飛ばないための対策として、ストッパーをつけたり、床に置いたりする方法を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、それらの方法は安全性が低く、万全の対策とは言えません。 

ここでは、物干し竿の誤った対策と正しい対策を紹介します。

●台風で物干し竿にストッパーを付ける危険性

物干し竿用のストッパーは安価で購入できますが、安全性は保証できません。物干し竿は重量があるため、強風で物干し竿が大きく揺れるとストッパーに多大な負荷がかかります。ストッパーの金具が破損して外れると、物干し竿が飛ぶリスクが高まるでしょう。

●台風で物干し竿を床に置く危険性

物干し竿を床に置いておくだけでは、風で飛ばされるリスクがあります。飛ばされなかったとしても、床を転がって壁やエアコンの室外機、花瓶などを傷付ける可能性があります。集合住宅でベランダの下に隙間があると、風で隣の部屋まで飛ばされる恐れもあるでしょう。

●物干し竿の風対策は「室内にしまう」

ベランダに置いている限りは、いかなる対策を施しても強風によって飛ばされるリスクを0にはできません。そのため、物干し竿の最善の台風対策は、室内にしまうことです。 

ただし、物干し竿はかなりの長さがあるため、室内に収納するにはそれだけのスペースを確保する必要があります。そこで、物干し竿の収納性を上げるために、伸縮できるタイプを選ぶのがおすすめです。 

ベランダでコンパクトに縮めてから室内に入れれば、壁や家具に当たって傷が付く心配もいりません。また、できるだけ雨風が室内に侵入しないよう、なるべく台風の接近前に物干し竿を室内にしまうようにしてください。

3.物干し竿以外にも必要な台風対策5選

 

物干し竿以外にも必要な台風対策

物干し竿の対策をしたからといって、安心はできません。台風による暴風は、外にあるあらゆる物を飛ばしたり、破壊したりする危険があります。豪雨はベランダの浸水被害をもたらす恐れもあるでしょう。物干し竿以外にも必要な台風対策は、以下のとおりです。

●排水溝を掃除する

排水溝の詰まりを防ぐために、綺麗に掃除しておきましょう。排水溝が詰まると漏水や浸水が起きます。自宅のベランダが水浸しになるだけでなく、隣の部屋や下の階にも被害をもたらす可能性があるのです。 

ベランダの排水溝を掃除する際は、以下の手順で行いましょう。 

1.大きなゴミをほうきで取り除く

2.目立つ汚れはスポンジブラシやワイヤーブラシで落とす

3.排水溝に重曹をかける

4.クエン酸水を吹きかける

5.汚れが浮いてきたらスポンジブラシやワイヤーブラシでこする

6.最後に雑巾で汚れを拭き取る

●ベランダの物を室内に移動させる

物干し竿だけでなく、ベランダに置いている物は全て室内に移動させましょう。植木鉢や椅子、机などが強風にあおられると飛んで、周囲に被害をもたらす恐れがあります。 

重たいから飛ぶ心配がないと油断するのは危険です。重量があるほど、万が一飛んだ時の被害は大きくなります。どうしても室内に移動できない場合は、ベランダの端に移動させ、金具やロープなどでしっかりと結んでおきましょう。

●シャッター・雨戸を閉める

風や飛来物から窓ガラスを保護するために、シャッター・雨戸は閉めるのが得策です。防音効果もあるので、風の音や雨の音を防ぎ、不安を助長させません。ただし、飛来物の衝撃次第ではシャッター・雨戸自体が壊れ、窓ガラスを損傷するリスクもあるので注意してください。窓ガラスの飛散防止対策も併せて行いましょう。

●窓ガラスの飛散防止対策を行う

窓ガラスが割れることによる飛散防止対策は、室内にいる人や家具を守る上で重要です。飛散防止フィルムを窓ガラスに貼っておけば、万が一割れたとしても破片が飛び散りません。 

台風対策としての飛散防止フィルムは、基本的に内貼り用です。目隠しや紫外線カット、断熱などの効果があるタイプもあるので、自宅に合うものを選びましょう。 

また、窓ガラス自体を強化ガラスに代えたり、カーテンを閉めたりする方法も効果的です。

●防災グッズを準備する

台風によって甚大な被害がもたらされると、長期間の停電生活や避難生活を余儀なくされます。また、飛来物や窓ガラスによって怪我を負ったとしても、台風が落ち着くまでは医療機関を受診できないでしょう。 

このような事態に備えるために、以下の防災グッズを準備しておいてください。 

・非常食や飲料水

・ポータブル電源

・養生テープ

・レインウエア

・携帯ラジオ

・救急用品や常備薬

・生理用品

・現金 

ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄電し、コンセントが使えない状況でも電化製品を稼働させられる機器のことです。台風の雨風によって電気設備が障害を受けると、地域一帯に停電が発生します。被害規模が大きければ、復旧までに1週間以上は要するでしょう。 

長期間の停電は健康被害を起こしかねません。家族全員の安全を確保するために、非常用電源であるポータブル電源の存在は非常に重要です。 

ポータブル電源があれば、扇風機やエアコンを使った気温対策や、電子レンジや電気ケトルを使った調理などが簡単に行えます。冷蔵庫を稼働し、食品の腐敗も防げます。 

創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、軽量コンパクト設計なので自宅だけでなく、避難所への運搬も可能です。 

Jackery (ジャクリ)ポータブル電源の魅力を紹介します。 

・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、10年以上も防災グッズとして活躍する

・防災に特化した防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得している

・純正のソーラーパネルで電気を自給自足できる

・「ChargeShield2.0」でバッテリーを保護する

・UPS機能&パススルー機能で、停電発生時も中断のない電気供給を実現する

・UL認定の安全性、耐火性、耐衝撃性を備える 

ポータブル電源で災害対策を万全にしたい方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。

4.台風発生時の物干し竿に関するよくある質問

 

最後に、台風発生時の物干し竿に関するよくある質問について紹介します。物干し竿が飛ぶ可能性や窓ガラスが割れるのを防ぐ対策を改めて確認したい方は、参考にしてください。

●物干し竿が飛ぶ風速はどのくらい?

物干し竿が飛ぶ恐れがあるのは、風速20m/s以上です。風速と被害の目安について、確認しておきましょう。気象庁が公表した風速から被害を予測し、対策できるようになります。 

風の強さ

平均風速

被害

やや強い

10m/s~15m/s

・風に向かって歩きづらい

・傘が差せない

強い

15m/s~20m/s

・転倒する人も出る

・看板やトタン板が外れる

・雨戸やシャッターが揺れる

非常に強い

20m/s以上

・つかまっていないと立てない

・物が落下、飛来する

猛烈な

30m/s以上

・トラックが横転する

・多くの樹木が倒れる

・ブロック塀が倒壊する

●物干し竿で窓ガラスが割れないための対策は?

物干し竿が窓ガラスに当たって割れるのを完全に防ぎたい場合は、室内にしまうしか方法はありません。ストッパーを付けて固定しても、強風で金具部分が破損するリスクがあります。床に置いたとしても、風の勢いが強ければ飛ばされる恐れがあるでしょう。

まとめ|台風の接近前に物干し竿はしまおう

 

台風の接近時に物干し竿をしまい忘れると、窓や周囲の物に当たり破損させる恐れがあります。外まで飛んでいくと、人に当たって怪我を負わせるリスクもあります。他の人の車や家を傷付ければ、多額の損害賠償を請求される可能性も視野に入れなければなりません。 

台風の接近前には、必ず物干し竿を室内にしまいましょう。

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