1.マンションの台風対策は必要?起こりうる被害とは
マンションの高層階に住んでいたとしても、台風対策は必要です。台風の強風や豪雨によって深刻な被害をもたらす可能性があります。マンションで起こりうる台風による被害は、以下のとおりです。
①ベランダから物が落下する
台風の強風にあおられると、ベランダに置いている物が落下する危険があります。高層階であればあるほど、落下物が当たった衝撃は大きくなるのが特徴です。
万が一、マンションの下を歩いていた通行人に落下物が当たってしまうと、命を奪う事態にもなりかねません。戸建てや低層階のアパート以上に注意すべき、マンションならではの被害と言えるでしょう。
②断水によってトイレが使えなくなる
台風による河川の増水や土砂災害などによって水道管が破裂すると、マンションで断水が生じる可能性があります。それ以外にも、送電設備が故障して停電が起き、電気でポンプを動かして送水している場合には断水が発生します。
断水が起きるとトイレが使えなくなるので、便は溜まったまま放置せざるを得ません。次第に悪臭が家中に蔓延し、菌の温床になります。また、故障しているにも関わらず無理に流そうとすると、下の階に汚水が流れ込む可能性があるので注意してください。
③停電によって家電が使えなくなる
台風による飛来物で電線が損傷したり、土砂災害で電柱が転倒したりすると、停電が発生します。マンションで停電が起きると、以下のような被害に見舞われます。
・エアコンや扇風機などの冷暖房器具が使えず、体温の上昇や低下を招く
・調理家電が使えず、加熱調理がガス頼みになる
・冷蔵庫を稼働できず、食品の腐敗が進む
・ラジオやスマホの充電ができず、台風情報を収集できない
・スマホが使えず、家族と連絡が取れない
関連記事:猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ8選
④停電によってエレベーターが停止する
マンションで停電が発生すると、エレベーターが緊急停止する恐れがあります。最悪の場合、エレベーターの中に閉じ込められる可能性もあるでしょう。非常用電源によって停電時にもエレベーターを動かせるマンションも存在するので、確認してみてください。
⑤低層階住戸が浸水する
マンションの低層階に住んでいる場合は、アパートや戸建てと同様に浸水被害に遭う可能性があります。豪雨によって河川が氾濫すると、道路に水が溢れかえり、マンションへと流れ込んできます。高層階に住んでいる方でも、地下駐車場やピット式機械式駐車場が浸水して、車が破損するリスクもあるので注意しましょう。
⑥強風で窓が割れる
台風の強風や飛来物によってマンションの窓ガラスが割れる危険があります。物が強風によって飛来し始めるのは、風速20m/sからと言われています。窓が割れると破片が室内に飛び散り、大怪我を負いかねません。
また、割れた穴から飛来物や雨水が室内に侵入してきます。家財道具は水浸しになったり、破片で傷が付いたりと、甚大な被害が予想されます。
2.雨戸のないマンションは必須!台風に備える窓ガラス対策3選
雨戸は強風や飛来物の衝突を防ぐための台風対策グッズとして活躍します。戸建てやアパートでは見ることが多い雨戸ですが、飛ばされる危険や重量の問題から、マンションには付いていない場合があるのです。台風に備えて雨戸がないマンションの窓ガラス対策を紹介します。
①窓に飛散防止フィルムを貼る
窓ガラスに貼ることで、万が一割れた際にも破片の飛び散りを防げるアイテムが、飛散防止フィルムです。窓に貼るという簡単な作業なので、誰でも気軽に導入できます。
また、飛散防止フィルムには日常生活でも役立つ以下のような効果があります。
・室内に入ってくる紫外線をカットする
・遮熱や断熱効果で節電効果を高める
・すりガラスやフロストガラス調などでプライバシーを保護する
②窓の外側からダンボールを貼る
マンションの窓ガラスが割れるのを防ぐためには、ダンボールを外側から貼りましょう。窓枠に収まるサイズにダンボールをカットしたら、窓全体を覆うように養生テープで貼ります。
紙のダンボールでは、水が浸透してすぐに効果がなくなる可能性があるので、プラスチックダンボールがおすすめです。また、梱包用のテープではなく、養生テープを使えば、雨水が大量に当たっても粘着効果を発揮し続けます。
③バルコニーに物を置かない
強風自体ではなく、飛来物によって窓ガラスが割れる場合がほとんどです。そのため、マンションのバルコニーに物を置かなければ、物が飛んでくるリスクも軽減できます。
また、物が落下して通行人を怪我させる心配もいりません。マンションで物干し竿やバルコニー家具といった屋内に入れるのが難しいアイテムは、金具やロープでしっかりと固定して台風対策を取りましょう。
3.マンションの台風による強風・停電・浸水対策3選
台風によってマンションで起こりえる主な被害である強風・停電・浸水に備えておすすめの対策を3つ紹介します。全ての対策を実践し、台風への備えを万全にしましょう。
●強風|ベランダに防風ネットを取り付ける
風による被害を防ぐために作られた特殊なネットである防風ネット。空気の流れをコントロールすることで、風速を下げて強風を和らげます。台風による強風に備えて、マンションのベランダに防風ネットをかけておけば、物が飛んでいくリスクを軽減できます。防風ネットはホームセンターや100円ショップで入手できるので、保護したい部分に合ったサイズを選びましょう。
●浸水|ベランダの排水溝を掃除する
マンションのベランダの排水溝を掃除し、詰まりが起きない状態にしておきましょう。ベランダの排水溝が詰まれば、ベランダが水浸しになります。マンションの高層階に住んでいるから浸水は起きないと、油断はできません。
●停電|ポータブル電源を常備する
マンションで台風により停電が起きても、家電への電気供給を継続できるアイテムがポータブル電源です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリーより遥かに大量の電気を事前に蓄電し、停電時にも電化製品を動かせる機器を指します。
台風による停電時にポータブル電源があると、以下のようなことが可能になります。
・エアコンや扇風機を使って、体温の低下や上昇を防げる
・電気ケトルや電子レンジで、簡単に加熱料理が行える
・冷蔵庫を稼働させて、食品の腐敗を防ぐ
・最新の台風情報をスマホから常に収集し、適切な行動が取れる
・夜に停電が発生しても、LEDライトで暗闇を照らせる
台風による停電は、いつ復旧するか分かりません。停電生活の長期化に備えて、ソーラーパネルとセットして使うと、電気を自給自足できると安心です。
創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)は、ソーラーパネルとポータブル電源をセットで販売しています。
耐震性や高温耐性等を備えたポータブル電源と業界トップクラスの変換効率を誇るソーラーパネルによって、台風による停電時も安全で快適なマンション生活が実現するでしょう。
災害の停電時におすすめのポータブル電源ソーラーパネル一覧|Jackery Japan
4.マンションの台風停電対策におすすめの非常用電源2選
マンションの台風停電対策に大活躍するポータブル電源。ソーラーパネルと組み合わせることで、停電が長引いてもベランダで太陽光発電によりポータブル電源の充電切れを心配することなく、電気を使った快適な生活を続けられます。
業界を牽引するJackery(ジャクリ)のポータブル電源ソーラーパネルは、BMSやNCM制御機能を搭載して防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証といった防災に特化した製品認証を取得しているので、台風や地震などの災害による停電時に大活躍します。
それでは、台風によるマンションの停電対策としておすすめのポータブル電源ソーラーパネルセットを見ていきましょう。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery ポータブル電源 600 Plusとソーラーパネル100Wのセットです。UPS&パススルー機能搭載により、停電時には0.02 秒未満で電気供給源を切り替えます。1~2人暮らしの停電対策に最適なモデルです。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
容量1002Wh、定格出力1500Wのポータブル電源とソーラーパネル100Wのセットです。消費電力の高い家電も使って調理や気温対策を行う場合の、3~4人家族におすすめのモデルです。
台風が接近する前に緊急充電モードを使えば、最短1時間で高速充電が可能です。150時間点灯するLEDライトが備わっているため、照明の代わりになります。
関連記事:ポータブル電源を普段使いする方法は多彩!
5.マンションで最低限用意すべき台風防災グッズ3選
台風はマンションのライフラインに甚大な被害を及ぼす危険があります。電気・水・ガスが停止した場合に備えて、マンションの台風防災対策グッズを揃えておきましょう。どれも健康的な生活を維持するために欠かせない道具です。
①飲料水・非常食
水がなければ、人間の命は4〜5日程度しかもちません。台風によって外に出られず、断水も起きている場合を想定して、飲料水を確保しておきましょう。飲料水は、一人1日あたり3L必要と言われています。また、栄養バランスの摂れた非常食も用意することで、健康を維持できます。
②LEDライト
台風によって停電が発生していると、照明が使えません。台風で窓ガラスが割れていると、床に破片が散乱しているので、暗闇の中での移動は危険です。そこで、LEDライトがあれば、ポータブル電源から充電して常に点灯させられます。部屋のメインの照明として使うなら、1000lm程度の明るさがあるタイプを選びましょう。
③簡易トイレ
台風によってマンションで断水が発生し、トイレが使用できない場合でも、簡易トイレがあると気軽に用を足せます。便座に設置して使うタイプと持ち運びできるタイプがあり、外への避難も想定される場合には、持ち運びできるタイプがおすすめです。凝固速度が早いタイプを選べば、排泄物の臭いが充満するのを防げます。
6.マンションの台風対策に関するよくある質問
最後に、マンションの台風対策に関するよくある質問を紹介します。マンションに住んでいて台風による被害に遭った経験がない方は、ぜひ参考にしてください。
①マンションで雨戸の代わりになるものは?
台風による強風や飛来物の衝突を防げる雨戸。マンションには設置されていない場合が多いので、雨戸の代わりとして以下の3つの方法で対策しましょう。
・ダンボールを窓の外側から貼る
・窓に飛散防止フィルムを貼る
・カーテンを閉める
ダンボールを外側から養生テープで貼ることで、窓が割れるのを防いでくれます。雨戸よりは強度に劣るので、万が一割れた時のために飛散防止フィルムを貼り、カーテンを閉めておきましょう。割れたガラス片が飛び散るのを防げます。
②換気扇の給気口を養生テープでふさぐ効果は?
雨風が自宅に侵入するのを防ぐために、換気扇の給気口を養生テープでふさぐ方法を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?たしかに空気の通り道を塞げば、雨風の侵入を防ぐ効果は期待できます。
しかし、空気がこもりやすくなるので、ホルムアルデヒドや一酸化炭素などの有害物質が溜まりやすくなります。不完全燃焼が起きると一酸化炭素中毒の危険もあるので、少し隙間をあけましょう。
また、マンションの場合は高い場所に給気口が付いていることが大半です。塞ごうとすると高所での作業になる点に注意してください。
関連記事:台風の日の過ごし方9選!絶対引きこもる日を有意義に使おう
まとめ|マンションは台風対策が必要不可欠
マンションでは台風による雨風の被害を受けづらいと思いがちですが、実際にはそうではありません。ベランダから物が落下して通行人に怪我を負わせたり、停電が起きてエレベーターが止まったりと、あらゆるリスクが潜んでいます。
この記事で紹介したマンションの台風対策を実践し、家族や住居を守りましょう。