台風の強さと大きさの目安を解説!平均風速と過去に発生した被害も紹介

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台風の強さって何で決まる?」「台風の強さの基準って何?」と台風の強さに関することを調べていませんか?

この記事では、台風の強さについて解説しています。また台風の大きさや平均風速、過去に発生した被害も紹介。この記事を読めば台風の知識を得られるだけでなく、身の安全を確保するための台風対策ができるでしょう。

目次

1.台風とは風速17m/s以上の熱帯低気圧

台風とは低気圧域内の最大風速が10分間平均で約17m/s以上の熱帯低気圧のことです。その他に以下の条件も加わります。 

  • ・低気圧の速度が34ノット以上(1ノット=1時間に1海里(1.852km)進む速さ)
  • ・風力階級(0~12までの13階級)が8以上
  • ・北太平洋・南シナ海に存在する熱帯低気圧 

台風は高気圧の外縁に沿って北上しながら日本列島に接近・通過します。強い暴風雨で被害をもたらすケースがあるので警戒が必要です。

2.台風の強さと大きさとは?判断基準を解説

台風の強さと大きさとは?判断基準を解説

台風がどれくらいで日本に近づくのか不安になりつつ予測進路を確認したりしています。天気予報が発表する台風の「強さ」と「大きさ」は以下の意味があります。 

  • 台風の強さ:中心付近における最大風速を表す
  • 台風の大きさ:強風域のサイズを表す 

ここでは上記について詳しく解説しているので、それぞれ見ていきましょう。

●天気予報に出てくる「hPa(ヘクトパスカル)」って?

「この台風の中心気圧は975ヘクトパスカル」

など、天気予報士が台風情報を伝えてくれることがあります。ヘクトパスカルは、台風の中心の気圧を単位であらわしたものです。1992年12月以前は、ミリバールという単位が使われていましたが、国際基準の単位に統合されることになりヘクトパスカルが使われるようになりました。

台風の中心気圧と周囲の気圧の差が大きいほど、たくさんの風が流れ込みやすく勢力の強い台風となります。だから、ヘクトパスカル(中心の気圧)の低い方が周囲との差ができてしまうため、数値の低い方が台風の勢力が強いことになります。

●台風の強さ|中心付近における最大風速を表す

中心付近における最大風速が「台風の強さ」です。気象庁では、台風の強さランキングは分類しています。

階級

最大風速

強い

33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満

非常に強い

44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満

猛烈な

54m/s(105ノット)以上


台風時は台風の強さを把握して、事前に台風対策をしてください。

〇台風の大きさ|強風域のサイズを表す

気象庁では、強風域のサイズを表す台風の大きさを以下の階級に分類しています。

階級

風速15m/s以上の半径

大型(大きい)

500km以上~800km未満

超大型(非常に大きい)

800km以上

台風の大きさが「大型」「超大型」になると、強風域は日本列島を覆うほどのサイズです。

台風の大きさ

引用元:気象庁|台風の大きさと強さ

ただし、台風の強風域が大きいからといって必ずしも「強い台風」とは限りません。台風の勢力は「台風の強さ」の階級で決まります。 

関連記事:嵐と台風の違いとは?起こりうる6つの被害や家の中と外ですべき対策

3.台風の風の強さ・平均風速による被害

気象庁では台風に関するニュースを報じる際、以下3つの用語が使用されています。 

用語

意味

気圧(hPa)

中心気圧を表す単位

風速 (m/s・kt)

熱帯低気圧の中心付近の10分間平均の最大風速

風力

気象庁が台風の強さを表現する風速

また気象庁のホームページで台風による風の強さ・平均風速ごとに目安を掲載しています。 

  • ・やや強い台風(平均風速10m/s以上20m/s未満)
  • ・強い台風(平均風速20m/s以上30m/s未満)
  • ・猛烈な台風(平均風速30m/s以上40m/s未満) 

上記について詳しく解説しているので、それぞれ見ていきましょう。

●やや強い台風(平均風速10m/s以上20m/s未満):風が吹く方向に向かって歩きにくい・歩けない

やや強い台風は、風が吹く方向に向かって歩きにくい・歩けない風の強さです。屋外では樹木全体や電線が揺れ始めます。また車で高速道路を走行中は、横風に流される感覚を受けます。

●強い台風(平均風速20m/s以上30m/s未満):立っていられない

強い台風は風に向かって歩けなくなり、何かにつかまっていないと立っていられません。屋外では根が張っていない木の転倒や看板が落下・飛散し、道路標識が傾くなどの被害があります。

●猛烈な台風(平均風速30m/s以上40m/s未満):屋外で行動ができない

猛烈な台風の強さは、屋外で行動ができないほど危険です。多くの樹木や電柱・街灯が倒れることが予想されます。さらに走行中のトラックの転倒や住宅の倒壊など、台風通過後も爪あとを残す被害をもたらします。

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4.過去に発生した猛烈な台風の強さ数値とその被害規模

過去日本列島に上陸した猛烈な台風とその被害状況を紹介します。 

  • ・伊勢湾台風(1959年)
  • ・2019年台風15号
  • ・2023年台風6号 

過去の台風被害①:伊勢湾台風(1959年)

伊勢湾台風(1959年)の暴風域は直径が700kmにおよび、過去の台風ではトップクラスの強さです。下図の進路で日本列島を通過しました。

引用元:「国土交通省 利根川水系砂防事務所|昭和34年(1959)伊勢湾台風

紀伊半島に上陸後も勢力が衰えることなく本州を縦断し、多くの被害をもたらしました。

最低気圧

958.5hPa(名古屋市内において記録)

瞬間最大

風速45.7m/s

死者

4,697人

負傷者

38,921名

行方不明者

401人

住家全壊

40,838棟

被災家屋

500,000棟以上

参考元:「内閣府|災害を語りつぐ 1‐内閣府防災情報のページ

「内閣府|報告書(1959 伊勢湾台風)

また停電などによる影響で、避難情報が行き渡らなかったことも多くの被害が生じた原因の一つです。伊勢湾台風の被害をきっかけに、1961年1月には「災害対策基本法」が公布されました。

過去の台風被害②:2019年台風15号

2019年9月に発生した台風15号は非常に強い勢力に発達して、下図の進路を通って伊豆諸島南部へ進行し千葉市付近へ上陸、茨城県を通過しました。

引用元:ウェザーニュース|15号

暴風雨の影響で、甚大な住家被害やライフラインのストップなどが発生しています。 

最低気圧

955hpa

最大風速

45m/s

死者

1名 

重軽傷者

150名 

住家全壊

342棟 

被災家屋

74,569棟

参考元:「総務省消防庁|2.台風第15号に伴う被害と対応」

また千葉県を中心に最大約934,900戸におよぶ大規模な停電が発生しています。2週間以上続いた停電により、残暑の中エアコンが使えず熱中症になって命を落とした方が8名いました。 

台風時は長期間にわたる停電も予想されるため、対策としてポータブル電源などの非常用電源を備えておきましょう。 

過去の台風被害③:2023年台風6号

2023年台風6号はフィリピンの東で発生し、下図のように沖縄地方に接近・北西へ通過すると東へ進路を変更しました。再び沖縄地方に最接近すると北へ進路を変え、九州の西海上を通過し朝鮮半島へ進行しています。

この台風の特徴は、沖縄地方が2度の暴風域に入ったことと台風の速度が遅かったことです。台風の滞在が長時間に及び線状降水帯が複数発生したため、猛烈な雨による被害をもたらしました。 

最低気圧

930hPa

最大風速

50m/s

死者

1名

重軽傷者

82名

住家全壊

64棟 

参考元:「内閣府 災害情報|令和5年台風第6号による被害状況等について 

また停電も発生しており、沖縄地方では最大で約21万5800世帯が被害を受けています。なかでも渡嘉敷島では約1週間にわたる長期間の停電が発生しており、電力復旧に時間を要しました。

関連記事:台風対策に必要な事前準備とは?台風上陸に備えた防災グッズ15選!

5.台風に備えて必ず取るべき3つの対策

台風に備えて必ず取るべき3つの対策

台風による被害では、大雨や強風による被害があります。台風に備えて以下3つの対策をしてください。 

  • ・飲料水・食料品の確保
  • ・避難場所の確認
  • ・非常用電源の準備 

万が一の時のために台風対策をしておけば、ライフラインがストップしても被災生活の負担が軽減できるでしょう。

対策①:飲料水・食料品の確保

台風対策として、飲料水・食料品(3日分)の確保をしてください。飲料水は水以外にもスポーツドリンク、食料品はクラッカーや乾パン、レトルト食品などの非常食を備えておきましょう。

対策②:ハザードマップで避難場所を確認

ハザードマップとは、災害が発生したときに危険と思われる場所と避難場所をくわしくまとめたものです。国土交通省のポータルサイトから自分の住所を入力すると、地図上に洪水による浸水想定域や土砂災害の危険区域を知ることができます。

自治体のHPなどでも確認することができるので、危険区域や避難経路は事前にハザードマップで調べておくと良いです。

台風が上陸する前に避難場所を確認しておいてください。主に公民館や学校などが避難場所として案内されます。またスムーズに避難できるよう、避難経路や家族との連絡手段も確認しておきましょう。

災害にあったときは、冷静な判断ができない状況になっているかと思います。まとめたメモを災害グッズの中に入れておくと、そのメモのおかげで冷静さも取り戻せることもあるのでおすすめです。

対策③:非常用電源の準備

台風に備えた非常用電源

台風被害で考えられるのは大雨による土砂崩れや川の氾濫以外にも、大規模停電が起きることもあるので、非常用電源の準備をしておいてください。非常用電源とは、電力がない場所でも電力供給が可能な電気設備です。 特に室内でも安全に利用でき、大容量で手軽に持ち運びできるポータブル電源がおすすめです。

ポータブル電源は、モバイルバッテリーにはない大きな容量と、AC電源が出力できる持ち運び可能な蓄電池のこと。これさえあれば、スマホの充電はもちろん必要最低限の電力も確保できます。停電時にポータブル電源があると、以下のメリットあります

・スマホやパソコンに充電して情報収集を行える

・冷蔵庫を稼働して食材を守ってくれる

・扇風機や電気毛布、エアコンを使い快適に過ごせる

・照明家電を灯せて夜でも安心

・調理家電で普段とおり暖かい料理を作れる

さらに、ソーラーパネルをセットで利用すると、長期間の停電が発生しても、太陽光発電でポータブル電源に充電できるので、バッテリー切れの心配がございません。 

Jackery(ジャクリ)が販売しているポータブル電源ソーラーパネルセットの「Jackery Solar Generator」がおすすめです。世界中で400万台以上の販売実績を誇り、優れた耐久性と安全性で多くのユーザーから高い評価を得ています。

 

6.台風の停電に備えておすすめ非常用電源3選

台風の停電に備えておすすめ非常用電源3選


台風の影響で停電になった時は非常用電源があると便利です家電製品へ電力。供給ができるので、普段と変わらない生活が過ごせるでしょう。 

ここでは強い台風による停電で役立つ非常用電源を3つ厳選して紹介します。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット

Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルをセットにした商品です。本体は約7.3kg、ソーラーパネルは約4kgと軽量だから手軽に持ち運べて、台風による停電時にどこでも電力供給ができます。1~2人家庭におすすめの非常用電源です。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 セット

Jackery ポータブル電源 1000 NewとJackery Solar Saga 100ソーラーパネルがセットになっています。ソーラーパネルは両面発電の仕組みを採用し、晴天時も曇り空でも効率的に発電ができるので、ポータブル電源がバッテリー切れになる心配がありません。停電が長期化した時に備えて、ソーラーパネルがセットになった非常用電源を自宅に1台備えておきましょう。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

Jackery Solar Generator 2000 PlusはJackeryポータブル電源2000Plusとソーラーパネル200Wをセットにした製品です。

伸縮可能なキャスターとハンドル両方付きだから避難先にもラクラク持ち出せます。台風で長期停電になった場合を想定して、どこにでも持ち出せる超大容量の非常用電源をお求めの方におすすめです。

関連記事:【最新版】ポータブル電源を普段使いする方法は多彩!

まとめ:台風被害を見越した防災グッズは揃えておこう

この記事では台風の強さや大きさについて解説しました。台風の知識を身に付けておけば台風対策としても活かせます。過去に甚大な被害をもたらした台風事例もあるので、参考にして身の安全を確保してください。 

また台風で停電になった時は、避難生活や電力復旧までの負担を軽減するために非常用電源があると便利です。台風対策の一つとして「Jackery Solar Generator」を準備しておきましょう。

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