夜釣りでしか味わえない3つの魅力
釣りといえば昼間に堤防や船から行うイメージがある方も多いでしょう。夜釣りは、夕方から夜明けにかけて行い、警戒心が薄れた魚を狙います。夜釣りでしか味わえない魅力は、以下の通りです。
大物を釣れる確率が高い
夜釣りでは、昼間は見かけないような珍しい大物に出会える確率が上がります。昼間は深場に隠れていたとしても、夜になると天敵に狙われる可能性が低くなり、警戒心が薄れて浅場に寄ってくるのです。夜釣りで釣れる主な魚は、以下の通りです。
夜釣りで釣れる魚 |
特性 |
スズキ |
・日中よりも夜の方が活発になる ・海の沿岸から河川の上流が狙い目 |
クロダイ |
・警戒心が強いが、夜になると浮いてくる ・小型のクロダイは岩場に隠れている |
アナゴ |
・沿岸部から河口付近までが狙い目 ・海底が砂や泥混じりの場所に生息している |
タチウオ |
・夜になると群れで浅場までやってくる ・深場から接岸する場所が狙い目 |
昼間に活発に動く小型の魚が夜になると岩場に隠れていることも、夜釣りで大物が釣れる大きな理由の一つと言えるでしょう。
釣れる魚が多くなる
夜は魚の警戒心が薄れて浅場にやってくるので、釣れる魚が多くなります。また、夜に視界が悪くなるのは人間だけではありません。
昼間には目立って釣れない太い仕掛けも使えるので、引っ掛けやすいのが特徴です。ラインが太ければ、瀬ズレや糸絡みの心配もいりません。
昼間のように狙っている魚よりも先に餌を食べてしまう小魚「エサ取り」が、水温が下がった夜間帯には少なくなります。
静かに釣りが楽しめる
夜は人通りが少なくなるので、静かに楽しめるのも魅力です。釣りに集中できるので、昼間よりも没頭できるでしょう。また、隣の人と糸が絡まる心配や狙っていた魚が他の釣り人に取られる心配もいりません。
好きなタイミングで好きな場所に釣り場を移動することも可能です。自由度の高さを求める方は、ぜひ夜釣りに挑戦してみてください。
夜釣りにおすすめの4つの釣り方
夜釣りには、魚の捕食物である餌を使用する「餌釣り」が最適です。釣果をあげやすいので、初心者にもおすすめの釣り方と言えるでしょう。餌釣りの中でも、夜釣りに向いている釣り方は、以下の通りです。
サビキ釣り
堤防から仕掛けを海中に落とすだけで釣れる、初心者にも人気の釣り方がサビキ釣りです。主に、プランクトンを食べるベイトフィッシュを狙います。仕掛けのカゴに入れたオキアミが海中でバラけることで、魚が群がってきます。
カゴの近くには複数の針が付いており、餌と間違えて魚が食いつくのです。一匹の魚が針に引っかかり暴れると、他の魚もパニックになり針に食いつく、という魚の習性を生かしているので、大量の釣果が期待できます。
釣り上級者の方には、サビキの仕掛けを遠投する「投げサビキ」という釣り方もあります。沖の深場にはサイズの大きな魚が遊泳しているので、大物を狙えるチャンスです。
投げ釣り
広範囲の魚を狙える釣り方が、投げ釣りです。海底に潜む甲殻類や環虫類を捕食している魚を主に狙います。体格や筋力に合わせて、チョイ投げ釣りか遠投する投げ釣りかを選べるので、老若男女問わず楽しめるのが魅力です。
投げ釣りの種類 |
特徴 |
チョイ投げ釣り |
・砂浜や堤防から短い竿で狭い範囲を探る ・簡単に道具を揃えられる ・シロギス、メゴチ、マハぜ、カワハギなどが釣れる |
遠投投げ釣り |
・長い竿で100m〜200mという広範囲を探る ・カレイ、キスなどが釣れる |
ウキ釣り
目印であるウキを仕掛けに付けた釣り方が、ウキ釣りです。ウキ釣りでは、針、おもり、ウキがついたシンプルな仕掛けを用います。堤防から少し離れた沖合を泳ぐ魚を狙えます。ウキの主な役割は、以下の通りです。
・仕掛けを遠くに飛ばす
・餌を一定の高さに留める
・潮に乗せて、餌をポイントまで運ぶ
・魚がかかったことを伝える
・おおよその水深を測る
・潮の流れる方向と速さが分かる
・餌の有無を知らせる
ウキ釣りでは、その水深にいる魚をピンポイントで狙えるので、目当ての魚が釣れやすくなります。また、暗い場所で光る電気ウキを使用すると、アオリイカやタチウオといった夜行性の魚を狙いやすいです。
ルアー釣り
虫を触るのが苦手という方には、ルアー釣りがおすすめです。ルアーは擬似餌と呼ばれています。魚の餌になる小魚や海老に似せて作られた、プラスチックや金属などの擬似餌です。釣り人が操って、ルアーを動かすことで本物の餌のように騙します。
ルアーで狙う魚たちは、明るい場所に集まる小魚を捕食しようとしているため、明暗の境目を探ったり、明るい場所から暗い場所にルアーを動かしたりすると引っかかりやすくなります。
特に、夜は魚の視覚もボヤけていると考えられるので、ルアー釣りでヒットする確率も上がるでしょう。
初心者必見!夜釣りに最適なポイントの特徴3選
昼間は堤防の先などの潮通しの良いポイントが、釣れやすくなりますが、夜釣りに向いているポイントの条件は異なります。夜釣りに最適なポイントの条件は、以下の通りです。
水深の深い海と面している
高波や津波を防ぐために人工的に作られた堤防は、足元付近の水深がいきなり数メートル以上となる場合が大半です。潮通しが良く、水深の深い海と面している堤防には、様々な種類の魚がいます。
また、足を滑らせる危険がある磯や波が近くまでくる浜に比べると、堤防は安全です。ただし、沖にいる大物を狙いすぎて堤防の先に行ってしまうと、万が一ヒットしたとしても、1人では釣り上げられずに転落する危険があります。
水深の深い海に面した堤防の中でも、沿岸付近をポイントにしましょう。
常夜灯が設置されている
夜行灯の周りは、夜釣りで釣れやすくなるポイントです。漁港や防波堤に行けば、夜行灯は多く設置されています。夜行灯の周りで魚が釣れやすくなる理由は、以下の通りです。
・夜行灯の光につられてプランクトンが集まるから
・水中の明暗に集まる魚は、餌を食べる気がある魚が多いから
夜行灯の周りにプランクトンが集まると、それを食べるために小魚が集まります。さらに、小魚を食べるために大物も寄ってくるのです。また、食べる気がある魚が多く寄ってくるので、餌への食いつきも良くなるでしょう。
ただし、夜行灯が複数並んでいる場合は、魚が分散するので、釣果は期待できません。また、光量が弱い場合も、プランクトンが近づいてこないので、大物が寄ってくる確率も低くなります。
足元が安定している
夜釣りでは、足元が安定する場所を選ぶのが重要です。足元が不安定な磯などで夜釣りをすると、転落の危険があります。夜は視界が悪いので転落のリスクが高い上に、万が一転落しても周りに気づいてくれる人がいるとは限りません。
転落防止の柵が取り付けてある場所を選ぶと安心です。夜釣り初心者の方は、あらかじめ安全に楽しめる場所をリサーチしておきましょう。また、堤防の夜行灯付近をポイントにすることで、周囲や足元を確認しやすいです。
初めての夜釣りで心得ておくべき注意点5選
夜釣りに初めて行くという方は、身の安全を守ったり、周囲に配慮したりするために事前に心得ておくべき注意点があります。夜釣りで気をつけるべき注意点は、以下の通りです。
釣り禁止エリアではないか確認する
夜釣りが禁止されていないかは、必ず確認しましょう。昼間の釣りは開放されていても、夜釣りは禁止されているエリアが多く存在します。明確に看板や柵で禁止されているにも関わらず、夜釣りを行った場合は、罰せられる恐れもあります。
夜釣りができるかどうかは、釣り場付近の漁業組合や自治体、釣具店に問い合わせるのがおすすめです。ネットの情報は古かったり、誤っていたりするので、注意してください。
天候・波の予報を確認する
夜釣りにおける天候や波の予報は、昼釣り以上に重要です。雨天や積雪でコンディションが悪い状態で夜釣りをすると、転落の危険が高まります。また、波が高いと波に飲まれて、そのまま海に引きずり込まれる危険もあるでしょう。
波の高さが1.5m〜2mを超える場合は、夜釣りを控えることを推奨します。また、波の高さ以外にも「うねり」の周期を見る必要があります。周期が10秒を超えるようだと、波にさらわれる危険も高くなるので、注意してください。
救命胴衣やホイッスルを持参する
身の安全を守るために欠かせないアイテムが、救命胴衣とホイッスルです。救命胴衣とは、落水した時に体を浮かせて頭部を水上に出すための器具を指します。
転落のリスクが高い夜釣りで、万が一落水した場合も救命胴衣があれば、溺れる心配はほとんどありません。また、ホイッスルで周囲の人に助けを求められます。
海上保安庁が出した統計によると、海難事故で転落した人のうち、救命胴衣をつけていなかった人の生存率は約50%であったのに対して、救命胴衣をつけていた人の生存率は約75%まで増加します。
寒さ対策を行う
夜釣りの大きなデメリットと言えるのが、寒さです。日が沈むと昼間よりも気温が下がるのは勿論のこと、釣りではじっとしている時間が長いので、余計に寒さを感じます。夜釣りにおけるおすすめの寒さ対策は、以下の通りです。
・防水・防風素材「ゴアテックス」を使った防寒着を着用する
・暖かい裏起毛のズボンを履く
・ポータブル電源と暖房器具で暖まる
服装の防寒対策として、インナーや靴下は保温性の高い素材を重視し、中間着は脱ぎ着できるタイプにしましょう。
大きな音を出さない
近隣住民が寝静まる時間帯に行う夜釣りは、周りへの配慮が欠かせません。車で釣り場に行く場合は、エンジン音やドアの開閉音に気をつけましょう。窓を閉めることで、車内の音が外に漏れないようにします。
人通りが少ない場所では、音が響きやすいです。複数人で夜釣りを楽しむ場合は、声量に気をつけて、会話しましょう。騒いで近隣住民に迷惑が及ぶと、警察を呼ばれたり、夜釣りが禁止されたりする恐れがあります。
快適な夜釣りに欠かせない「ポータブル電源」
夜釣りを快適に楽しむための必需品とも言えるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリー以上の大量の電気を蓄え、夜釣りなどのアウトドアで電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源を夜釣りに持っていくメリットは、以下の通りです。
・電気毛布や電気ストーブを使って、魚を待っている間も暖かく過ごせる
・集魚灯としてライトを点灯させ、高い釣果が期待できるようになる
・電子レンジや電気ケトルで、小腹が空いた時に温かい料理が作れる
夜釣りで使うポータブル電源は、消費電力の高い暖房器具も使い続けられる、大容量の機種も取り揃えられたJackery製がおすすめです。Jackery製は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破した実績を誇り、複数の機関から安全認証を取得しています。Jackeryの夜釣りに最適な機種は、以下の通りです。
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの定格出力により、自宅にあるほとんど全ての家電が、夜釣りの寒さ対策や加熱料理で使えます。
商品の特徴:
・電気ウキやスマホ、電気ケトル、電気毛布など計8台に同時に給電できる
・ChargeShield技術により、夜釣りに行く前の1.7時間で高速充電できる
・リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、夜釣りなどのアウトドアで毎日使ったとしても、10年以上使用し続けられる
・合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載しているので、冷え込む夜でも安全に使用できる
Jackery ポータブル電源 2000 Plus
2042Whの大容量と定格出力3000Wの高出力により、集魚灯で海を照らしながら、消費電力の高い暖房器具を使って寒さ対策が行えます。
商品の特徴:
・複数人で夜釣りに行く場合も、合計10ポートから全員の寒さ対策が行える
・最大12kWhまで容量を拡張できるので、昼間から釣りを楽しむ場合や複数人で楽しむ場合も、終日家電をフル活用できる
・約30dB以下の静音設計により、近隣住民の迷惑になりません
・365日経過で10%程度の自然放電により、自宅では災害時の非常用電源として保管できる
・ハンドル、キャスターが付いているので、車から堤防まで安全に移動できる
まとめ|夜釣りで大物を狙おう
夜釣りでは、魚の警戒心が薄れているので、魚が釣れやすいです。また、狙っている獲物を食べる小魚が少ないので、大物を狙えるチャンスでもあります。
ただし、夜釣りは足元が見えづらいので、転落するリスクが高いです。足場が安定している堤防などで、救命胴衣やホイッスルを身につけて安全に楽しんでください。
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