非常用発電機とは?実用例や種類、発電機として使えるポータブル電源も紹介
近年の地球温暖化による異常気象や災害の増加により、停電対策として非常用発電機が必要だという声を耳にする機会が多くなりました。しかし、家庭で使用できる非常用発電機とは具体的にどんなものか、詳しくご存知の方は多くはないでしょう。
この記事では、非常用発電機の実用例や種類を解説するとともに、非常用発電機として使用できるポータブル電源も併せてご紹介します。
非常用発電機とは?
非常用発電機の実用例
非常用発電機の具体的な実用例として、おもに次の3つがあります。
・停電時の非常用電源
・災害時の避難所生活用
・アウトドア用
それぞれの詳細を見てみましょう。
●停電時の非常用電源
非常用発電機を所有していることによって最も助かる状況は、停電して電力の供給がストップしてしまったときでしょう。なぜなら、電源があることによって普段と変わらない生活ができるという安心感がとても大きいからです。
特に夏や冬のように気候の厳しい季節には、冷暖房が使えることや、冷蔵庫で食品を保管できることなどは生命の維持にもつながります。
日本は停電の非常に少ない国ですが、近年では異常気象や大地震により被害を受けることが多くなっているので、一旦停電が発生すると復旧に時間がかかるケースがあります。非常用発電機を所有しておけば、突然電気が使えなくなってもうろたえることはないでしょう。
●災害時の避難所生活用
非常用発電機は、災害時に避難所で生活しなければならなくなったときにも重宝します。なぜなら、避難所に多くの被災者が詰めかけた状況では、電気を自由に使うこともできないからです。
避難所での生活はお互いに助け合う精神が発揮されることが一般的ですが、インフラが途絶えてしまっているような状況では、助け合えることも限られます。
避難所生活に自身の非常用発電機を持ち込むことができれば、家族が普段に近い暮らしを送れるので、一家に一台所有しておいて損はありません。特に、停電時と同じように夏や冬の冷暖房が使えることは、体調管理の面で大きな効果があるでしょう。
●アウトドア用
非常用発電機は、キャンプや車中泊などのアウトドアでも有効に活用できます。
なぜなら、家庭で使用する非常用発電機はコンパクトなサイズが多いので、持ち運びに便利だからです。
ただし、固定式の太陽光発電は持ち運びができないので除きます。
アウトドアは非常時とは言えませんが、実際に非常事態が発生することは稀なので、発電機の能力をアウトドアで活用することは有意義なことです。普段から発電機の使用に慣れておくことも、非常時に発電機をスムーズに使用できることにつながるでしょう。
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非常用発電機の種類
家庭で使用できる非常用発電機の種類は、おもに次の4つがあります。
・ガソリン式発電機
・カセットボンベ式発電機
・太陽光発電(固定式)
・Jackery Solar Generator(ポータブル電源+ソーラーパネル)
以下で、それぞれの特徴を順に解説します。
①ガソリン式発電機
エンジン式の非常用発電機のうち、家庭用のモデルはガソリンで稼働するタイプが最も多く流通しています。ガソリン式発電機のメリットは、稼働時間が比較的長いことで、およそ10リットルの燃料で10時間の使用が目安です。
また、長い歴史があるので、各メーカーが多くのノウハウを持っており、技術的に洗練されていることもメリットでしょう。
デメリットは、引火性の強いガソリンを使用するため、取り扱いに十分に注意しなければならないことで、燃料は専用の携行缶に入れなければなりません。
また、排気ガスを発生するので室内での使用はおすすめしません。定期的な換気が必要なことと、オイル交換などのメンテナンスが必要なこともデメリットです。
②カセットボンベ式発電機
最近、家庭用のエンジン式発電機では、カセットボンベで稼働するタイプが増えており、燃料はおもにブタンガスを使用します。
カセットボンベ式発電機のメリットは、燃料の入手のしやすさと保管のしやすさで、ホームセンターはもちろん、一部のスーパーマーケットでも購入できます。カセットボンベは長期間保管することができるので、いざというときのために常備しておくと安心です。
デメリットは長時間の使用に向いていないことで、およそ1時間の使用で2本のボンベを消費してしまいます。また、ガソリン式と同じようにオイル交換などのメンテナンスも必要です。
③太陽光発電(固定式)
住宅の屋根などに設置されている太陽光発電も、非常用発電機の一種とみなすことができます。なぜなら、太陽光さえあれば停電したときでも発電できるからです。
もちろん普段から発電して、その電力を売電するか自家用として利用している方が一般的ですが、停電時や電力系統のトラブル発生時などには貴重な電源となります。
固定式太陽光発電のメリットは、発電電力が大きいことで、一般的な家庭用太陽光発電ならばおよそ4~7kWの出力があります。
デメリットとしては、夜間や悪天候時に発電できないことですが、蓄電池と併用して余った電力を貯めておけば夜間でも電気を使用できます。
➃Jackery Solar Generatorポータブル電源・ソーラーパネルセット
持ち運びのできるポータブル電源と太陽光発電のセットは、近年非常用発電機として注目をあと集めています。ポータブル電源は、コンパクトで持ち運び便利な蓄電池で、事前に充電して電気を貯めておけば、停電の時に非常用電源として様々な家電に給電できます。
それにセットするソーラーパネルは、折りたたみ式で持ち運びも便利です。固定式太陽光発電と違って、設置作業が簡単で、ソーラーパネルを庭やベランダ等に広げるだけで、太陽光発電ができます。停電時にポータブル電源の電力を使い切ったら、セットにしたソーラーパネルで太陽光発電して充電すれば、長時間の停電も心配ないでしょう。
非常用発電機としてJackery Solar Generatorを使用するメリットは、次項で詳しく解説します。
非常用発電機としてポータブル電源・ソーラーパネルセットを選ぶメリット
非常用発電機としてポータブル電源・ソーラーパネルを選ぶメリットは、おもに次の4つがあります。
・持ち運びがしやすい
・排気ガスが出ない
・充電方法が多い
・メンテナンスが楽
以下で、それぞれの詳細を順に解説します。
①持ち運びがしやすい
ポータブル電源・ソーラーパネルのメリットの1つとして、持ち運びのしやすさがあります。
ガソリン式発電機のように危険物のガソリンを携行したり、カセットボンベ式発電機のように多くのボンベを持ち運ぶ必要がありません。
さらに、ポータブル電源にはさまざまな大きさのモデルが用意されているので、自身の用途に合った大きさのポータブル電源を選ぶことができます。ソーラーパネルも折りたたんで持ち運ぶことができるので、太陽光さえあればいつでもどこでも発電できるのです。
②排気ガスが出ない
ポータブル電源は、エンジン式発電機のような排気ガスが一切出ないこともメリットです。
排気ガスのための換気が必要ないので、室内、車中泊やテント内でも安心して使用することができます。
災害時の避難所でも、多くの人々が避難所生活を送る中で排気ガスの心配をする必要がないことは、自身にとっても周囲の人々にとっても大きな安心となるでしょう。
③充電方法が多い
ポータブル電源は、ソーラーパネル以外にも充電方法が複数あることもメリットです。
ガソリン式発電機はガソリンでしか発電できず、カセットボンベ式発電機もカセットボンベを使い切ってしまうと発電できません。
ポータブル電源には、家庭用のAC電源から充電する方法の他に、自動車のシガーソケットから充電する方法もあります。
これからはEV(電気自動車)がますます増えてくることが間違いないので、EVとポータブル電源のセットで非常用電源として活用することも、特に停電時には有効でしょう。
➃メンテナンスが楽
ポータブル電源は、エンジン式の発電機と比べるとはるかにメンテナンスが楽です。なぜなら、エンジン式の発電機ではキャブレターのメンテナンスやオイル交換などが必要だからです。
さらに、ガソリン式発電機の場合は、長期間使用しないときには燃料を空にしなければなりません。
ポータブル電源の場合は、定期的に動作確認する程度のメンテナンス以外は特に不要です。
長期間使用しない場合でも、Jackeryポータブル電源ならば自然放電が少ないので、いざというときのために充電したまま放置しておくこともできます。これらの内容をまとめると、ポータブル電源・ソーラーとパネルセットを他の非常用発電機の比較した結果は、以下のとおりです。
|
エンジン式発電機 |
家庭用太陽光発電 |
ポータブル電源・ソーラーパネルセット |
持ち運び |
可能 |
不可能 |
可能 |
排気ガス |
あり |
なし |
なし |
発電・充電方法 |
燃料による発電のみ |
太陽光発電(蓄電池があれば、AC電源から充電可能) |
・太陽光発電 ・AC電源 ・シガーソケット |
メンテナンス |
オイル交換、キャブレター清掃等 |
パネルの清掃、各設備の定期点検等 |
動作確認程度 |
・非常用発電機おすすめ一覧
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非常用発電機としてのポータブル電源・ソーラーパネルセットおすすめ3選
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 ソーラーパネル セット
家庭用非常用発電機として最もおすすめしたいのは、「Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 ソーラーパネル セット」です。
最大の特徴は「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載していることで、従来までのポータブル電源から飛躍的に性能がアップしています。具体的には、充電サイクル数4000回というスペックにより、毎日充電・放電しても10年以上使用できるという寿命の長さを実現した点です。
さらに、特許出願中の「ChargeShield技術」により、バッテリーの効率と安全性が向上しています。
非常用発電機として使用するために200Wのソーラーパネルが付属されているので、太陽光さえあればいつでもどこでも発電が可能です。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット
「Jackery Solar Generator 2000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット」は、Jackeryのポータブル電源で最大の容量2160Whが自慢のモデルです。
過充電や過放電を防止するために、デュアルバッテリーチップによる「バッテリーマネージメントシステム」を搭載するなど、高い安全性の実現に力を入れています。
ソーラーパネルを接続すれば発電機として使用できるので、停電時などの非常用電源として重宝するでしょう。
製品名 | Jackery Solar Generator 2000 Pro |
容量 |
2160Wh |
定格出力 |
2200W/正弦波(最大瞬間出力:4400W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2.5時間 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット
「Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット」は、コンパクトなボディに1512Whの大容量を秘めたモデルです。こちらも高い安全性の実現に力を入れたモデルで、バッテリーの過熱を防ぐ温度管理システムを8基も搭載しています。
ソーラーパネル付きなので、太陽光さえあればいつでもどこでも非常用発電機として使用していただけます。
製品名 | Jackery Solar Generator 1500 Pro |
容量 |
1512Wh |
定格出力 |
1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
非常用発電機というと、まだまだエンジン式の発電機をイメージする方は多いでしょう。しかしソーラーパネルとポータブル電源を組み合わせれば、エンジン式の発電機にも負けない使い勝手の良さがあるのです。
もちろん非常用発電機としての利用以外にも、アウトドアやレジャー用としてもお使いいただけるので、楽しみが無限に広がります。この機会にぜひ、環境にも優しいJackeryのポータブル電源を非常用発電機として導入してみて下さい。
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