1.価格はポータブル電源のコスパを決める要素の1つに過ぎない
価格はコスパの良さを示す重要な要素ですが、価格だけを比較してポータブル電源を選ぶことはおすすめできません。「安物買いの銭失い」といわれるように、以下の製品を選んでしまうリスクがあるためです。
- ・安いが価格に見合わない性能の製品
- ・サポート体制が貧弱なメーカーの製品
- ・安全への取り組みが熱心でないメーカーの製品
もし安い製品を見かけたら、安価となった理由は何か、信頼のあるメーカーかどうかという点をチェックする必要があります。
また、同一メーカーで同一のポータブル電源が複数の店舗で売られている場合、最も安価な店舗で買うことはコスパの良い買い方です。またセールを狙って購入することも、おすすめの方法に挙げられます。
2.後悔しないために!コスパ最強ポータブル電源の選び方
ポータブル電源を「コスパ重視」で選ぶなら、以下のポイントをしっかりチェックしてください。
● 容量が十分なものを選ぶ
● 用途に合った定格出力のものを選ぶ
● 寿命が長いものを選ぶ
● 安全性が高いものを選ぶ
● 信頼できるメーカーのものを選ぶ
「すぐに壊れて使えなくなった」「思っていた用途で役に立たなかった」といったトラブルを防ぐためのチェックポイントです。後悔しないために、必ずチェックしておきましょう。
①容量が十分なものを選ぶ
ポータブル電源の容量は使いたい電化製品を何時間稼働できるかに直結します。容量が足りないポータブル電源を選ぶと、すぐに買い替えが必要になり、結果としてコスパを損なうことに。
必要な容量目安はポータブル電源につなぐ機器の消費電力(ワット数)に、稼働時間をかけて求められます。単位は「Wh」です。同時に複数家電をつなぐ場合は、機器ごとに計算した値を足し算して求めます。
一例として、以下の電気機器を同時に使うケースを考えてみましょう。
・消費電力55Wの電気敷毛布
・スマホを消費電力18Wで充電する
上記の組み合わせで1時間使う場合、必要な電池容量は73Whとなります。
(55W+18W)×1時間=73Wh
また、使用用途により必要な容量も異なります。ここでは、家族防災と車中泊で必要な電力消費量の例を紹介しますので、どうぞご参考ください。
●3人家族で1日の停電をやり過ごすために必要最低限の電力消費量は:1040Wh(家電の使用例は下記)
用途 |
利用時間 |
1日あたりの消費電力 |
夜間の照明(10W相当×1灯) |
5時間(17〜22時) |
50Wh |
32インチ液晶テレビ |
1時間 |
50Wh |
炊飯器 |
1日1回 |
160Wh |
冷蔵庫 |
1日 |
600Wh |
スマートフォンの充電(3人分) |
1日2回 |
180Wh |
仮に電気が3日間復旧しなければ3120Wh、最低でも3000Whのポータブル電源が必要になるわけです。
●1日の快適な車中泊に必要な電力消費量:2070Wh(家電使用例は下記をご参照)
用途 |
利用時間 |
1日あたりの消費電力 |
車内照明(10W相当×1灯) |
5時間(17〜22時) |
50Wh |
ノートパソコン |
4時間 |
160Wh |
扇風機 |
6時間 |
180Wh |
電気毛布 |
6時間 |
300Wh |
冷温蔵ボックス |
20時間 |
1000Wh |
IHクッキングヒーター |
30分 |
500Wh |
スマートフォンの充電(1人分) |
1日2回 |
60Wh |
連泊の場合は、ポータブル電源の容量が大きければ大きいほど、たくさんの電気を使えるので、車中泊が楽になります!
将来的に使い道が増えることも考慮して、少し余裕を持った容量のポータブル電源を選ぶことをおすすめします。
関連人気記事:【用途別】ポータブル電源の容量目安|キャンプ・防災で後悔しない選び方
②用途に合った出力のものを選ぶ
ポータブル電源には「定格出力」という、いわゆるポータブル電源が安定して出せる電気のパワーを示す値があります。家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えた場合、その家電は動きません。
以下に主な家電の消費電力の目安をまとめたので、用途に応じた定格出力のポータブル電源を選びましょう。
家電製品 |
消費電力 |
スマートフォン充電 |
15W前後 |
ノートPC |
30〜100W |
LEDライト |
3〜10W |
液晶テレビ(32インチ) |
50〜80W |
電気毛布 |
30〜75W |
小型冷蔵庫 |
70〜100W |
電気ケトル |
800〜1300W |
電子レンジ |
600〜1500W |
ドライヤー |
1000〜1800W |
炊飯器 |
700〜1000W |
エアコン |
600〜1500W |
また、複数の家電を同時に使いたいときは、その合計消費電力を上回る定格出力が必要です。たとえば、電子レンジ(900W)と電気ケトル(800W)を同時に使いたい場合は、1,700W以上の定格出力を持つポータブル電源が必要となります。
関連記事:初心者必見!ポータブル電源の購入前に知っておくべき定格出力とは?
③寿命が長いものを選ぶ
ポータブル電源の寿命は「サイクル数」で表されます。「フル充電して、1度0に使いきるまで」が1サイクルです。寿命が長いほど、1回あたりの使用コストは下がります。
たとえば、同じ5万円のポータブル電源で、サイクル数の差による実質的なコストを見てみましょう。
● サイクル数が500回の製品:1回あたり100円
● サイクル数が3,000回の製品:1回あたり16.7円
最新のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した製品は、従来のリチウムイオン電池の4~8倍程度の寿命となっています。Jackeryのポータブル電源「New」、「Plus」シリーズは、このリン酸鉄リチウムイオンバッテリーをもちろん搭載して、最大4000回の充放電サイクル数を実現しており、圧倒的なコスパで長く使えます。
④安全性が高いものを選ぶ
ポータブル電源は大容量のバッテリーを内蔵しているため、安全性の高さは絶対条件です。もし火災などの事故が起きてしまったら、節約できた数万円どころか、取り返しのつかない損害を被ることにもなりかねません。以下のポイントを必ず確認してください。
● BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載している
● 過充電・過放電への保護機能を備えている
● UL認証などの第三者機関による安全認証を取得している
● リン酸鉄リチウムイオン電池など、安全性の高いバッテリーを採用している
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているJackeryのポータブル電源「Newシリーズ」、「Plusシリーズ」は、BMSをはじめとした62の保護機能を搭載。UL認証や防災安全協会による認証も受けている安心のポータブル電源です。
関連人気記事:Jackery ポータブル電源の安全性について
⑤信頼できるメーカーのものを選ぶ
「安すぎる無名メーカーのポータブル電源」は、初期費用は抑えられても、故障リスクや安全面での不安が付きまといます。結果的に高いコストを払うことになりかねないため、信頼できるポータブル電源メーカーの製品を選びましょう。
ポータブル電源メーカーや製品の信頼性を確認するために、見るべきポイントは下記のとおり。
● 会社概要と連絡先が公開されている
● 十分な販売実績がある
● 詳細な製品仕様が開示されている
● カスタマーサポートが充実している
● 長め(目安として3年~)の保証期間を設けている
なお、Jackery(ジャクリ)は全世界で累計500万台以上の販売実績があり、安全性において高い評価を得ています。また日本語のカスタマーサポートが充実しており、購入後のトラブル対応も安心です。
3.コスパ最強のポータブル電源おすすめ5選
機能性、耐久性、価格のバランスが取れたコスパ最強のポータブル電源を5機種紹介します。予算と使い方に合った1台を見つけましょう。
●Jackery ポータブル電源 1000 New|価格・サイズ・機能性のバランスの良い商品
Jackeryポータブル電源1000New(容量:1070Wh,定格出力:1500W)は、ほとんどの家電を動かせるので、電子レンジと一緒に車に積み込んで、キャンプで時短料理&料理のレパートリーを増やす……なんてこともできる1台です。
しかも、1,000~1,500Whクラスの市場ポータブル電源では最軽量で、圧倒的な使いやすさを実現しました。持ち運びやすさと十分な出力のバランスがちょうどいいモデル!アウトドアから非常時まで扱いやすいです。
4,000回の充放電サイクル数を実現したリン酸鉄リチウムイオン電池を採用して、10年以上の長寿命と使い道の幅広さで、コスパは十分です。
製品スペック |
Jackeryポータブル電源1000 New |
容量 |
1,070Wh |
定格出力 |
1,500W (瞬間最大3,000W) |
価格 |
139,800円(通常価格) |
出力ポート数 |
AC出力×3、 |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
家電への稼働 |
電子レンジ(1160W):約48分間 |
サイズ&重量 |
約327 x 224 x 247 mm (約10.8 kg) |
製品保証期間 |
5年間 |
●Jackeryポータブル電源 240 New|リュックに入るコンパクト
Jackeryポータブル電源240New(容量:256Wh,定格出力:300W)は3万円台で購入できる超高コスパのエントリーモデル。安価ながら300Wの定格出力で、スマートフォンやノートPCの充電はもちろん、電気毛布や小型冷蔵庫などコンセントが必要な機器の動作が可能です。
幅231×奥行153×高さ168.19mmと市場の同容量帯の製品より約22%コンパクトな設計を実現。約3.6kgと軽量コンパクトだから、キャンプ、車中泊、釣り、防災など、さまざまな場面で大活躍。さらに約4,000回のサイクル寿命で、毎日使っても10年以上使える計算。「1年あたり3,000円」ほどの圧倒的コスパの1台です。
製品スペック |
Jackery ポータブル電源240 New |
容量 |
256Wh |
定格出力 |
300W (瞬間最大300W) |
通常価格 |
32,800円(税込) |
出力ポート数 |
AC出力×1(最大10A) |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
家電への稼働 |
LEDライト(5W):約21時間 |
サイズ&重量 |
約23.1 x 15.3 x 16.8 cm (約3.6kg) |
製品保証期間 |
5年間 |
●Jackery ポータブル電源 600 Plus|アウトドアに防災にちょうどいい中容量モデル
Jackeryポータブル電源600Plus(容量:632Wh、定格出力:800W)は、防災からアウトドアまで幅広くカバーする、軽くてコンパクトな中容量モデル。10万円を切る価格ながら、炊飯器など消費電力が大きめの家電も動かせるパワーを備えています。
10年間毎日使える長寿命で、買い替えコストの負担も軽減。さらに「バッテリー節約モード」を使えば、寿命を延ばすことも可能です。安く、長く、日常と防災をサポートします。
製品スペック |
Jackery ポータブル電源 600 Plus |
容量 |
632Wh |
定格出力 |
800W (瞬間最大1,600W) |
通常価格 |
86,000円(税込) |
出力ポート数 |
AC出力×2(最大8A) |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
家電への稼働 |
小型炊飯器(530W):約1時間 |
サイズ&重量 |
約300 x 219 x 197 mm (約7.3kg) |
製品保証期間 |
5年間 |
●Jackery ポータブル電源 1000 Plus|容量を最大5Kwhまで自由に拡張できる
Jackeryポータブル電源1000Plusは、1264Whの大容量と2000Wの定格出力が可能なため、ほぼ全ての家電を動かすことができます。
また、本機種のポイントは「後からバッテリーの拡張ができる」こと。ポータブル電源の購入でよくある「買ったけど容量が全然足りなくて、結局2台目を買う羽目になった」というトラブルの不安を解消します。
初期費用はかかるものの、結果的に最強コスパで使える可能性が高い1台です。とくに、これから家族が増えて用途も増えるかもしれない、夫婦2人暮らしの方におすすめします。
製品スペック |
Jackeryポータブル電源1000Plus |
容量 |
1,264Wh(最大5000Whまで拡張できる) |
定格出力 |
2,000W (瞬間最大4,000W) |
通常価格 |
168,000円(税込) |
出力ポート数 |
AC出力×3(最大20A) |
充放電サイクル数 |
約4,000回 |
家電への稼働 |
電気ケトル(850W):約1.2時間 |
サイズ&重量 |
ポータブル電源:約356 x 260 x 283 mm (約14.5kg) |
製品保証期間 |
5年間 |
●Jackery ポータブル電源 300 Plus|リン酸鉄搭載の小型ポータブル電源
Jackeryポータブル電源300Plus(容量:288Wh、定格出力:300W)は、4万円を切る価格(定価:39,800円)で、「240New」より容量が少し多い高コスパなモデルです。
Jackery独自の「ChargeShield技術」で、2時間でフル充電できるスピード感とともに、安全性・耐久性もしっかり確保。3,000回の充放電サイクル数で毎日1回充電する場合10年間以上使えます。
5年保証があるため、万が一使い始めてすぐに不調が起きても損をする心配はありません。安心して使い始められます。
製品スペック詳細 |
Jackery ポータブル電源 300Plus |
容量 |
288Wh |
定格出力 |
300W (瞬間最大600W) |
通常価格 |
39,800(税込) |
出力ポート数 |
AC出力×1 |
充放電サイクル数 |
約3,000回 |
家電への稼働 |
スマホ(29W):約13回 |
サイズ&重量 |
約23 x 15.5 x 16.7cm (約3.75kg) |
製品保証期間 |
5年間 |
4.「ポータブル電源 コスパ」に関するよくある質問

コスパ最強のポータブル電源に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①ポータブル電源に買ってはいけないメーカーはある?
以下のような特徴にあてはまるメーカーのポータブル電源製品は避けるべきでしょう。
● 会社概要や連絡先がはっきり書かれていない
● 実測値と大きく異なる性能を宣伝している
● 安全認証を取得していない
● アフターサポートが不十分である
● 極端に安い価格設定をしている
● ユーザーレビューで安全性や品質に関する問題が多数報告されている
コスパを重視するあまりに信頼性の低いポータブル電源メーカーの製品を選んでしまうと、最悪の場合は火災などの事故につながる可能性もあります。実績のあるメーカーの製品を選ぶことが、結果的にコスパの良い選択となるでしょう。
②ドン・キホーテで安いポータブル電源が売っているのは本当?
ドン・キホーテでは「持ち運べるコンセント」として、税込10,999円(2025年4月時点)のポータブル電源を販売しています。
容量は20,000mAh(74Wh)と、一般的なモバイルバッテリーよりは大きく、Jackeryの最小モデル「240 New(300Wh)」の約4分の1です。あくまで「ちょっと扇風機を動かしたい」「1回だけノートパソコンを充電したい」といった用途に向くもの。防災用やキャンプ用なら、より容量の大きいポータブル電源の用意をおすすめします。
③ポータブル電源ってそもそも買うべきですか?
今後「南海トラフ地震」など、大規模停電をともなう大災害が30年以内に起きることが予想されているため、できればポータブル電源を買っておくべきです。
ポータブル電源があればスマホの充電はもちろん、炊飯器でご飯を炊いたり、電気毛布で暖を取ったりすることが可能。「情報を集められないし、周りと連絡も取れない」「食べるものがない」「寒くて死んでしまいそう」といった不安を軽減します。予算の都合のつく範囲で、なるべく容量の多いポータブル電源を用意しておくのがおすすめです。
関連記事:ポータブル電源を買うべきか悩んでいる人必読|デメリットや失敗しない選び方、必要性を解説!
まとめ
今回紹介したJackeryのポータブル電源シリーズは、安全性と性能に優れたコスパ最強の製品です。寿命も長く、実質的なコストは非常に安く済みます。自分の用途に合ったモデルを選び、後悔のない買い物をしてください。
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