家庭用発電機は必要? ポータブル電源との違いを解説!
非常時の備えやキャンプなどアウトドア時など、電源確保を検討する家庭が増えています。このとき迷いがちなのが、家庭用発電機(インバーター発電機)とポータブル電源、どちらを選ぶのか、という点です。家庭用発電機をポータブル電源はどこが違うのか。それぞれを選択するメリット・デメリットについて解説いたします。
家庭用発電機とポータブル電源の違い
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家庭用発電機を選ぶメリット・デメリット
メリット1:パワーが強い
家庭用発電機は、ポータブル電源よりハイパワーの商品が多い点が魅力です。お祭りなどで多くの発電機を見かける通り、ガソリンを使用して1日中稼働できる、高出力の商品が多数販売されています。燃料をしっかり確保しておけば、ハイパワーの家電を長時間使い続けられる点が大きなメリットです。
メリット2:必要な時にすぐ電気が作れる
家庭用発電機は季節や気候、時間を問わず、いつでも電気を作れます。気温が低い寒冷地を苦手とするポータブル電源が多い中、ガソリンタイプの家庭用発電機を選べば寒い地域でも問題なく利用できます。
寒冷地での使用を予定している場合は、ガソリンタイプの家庭用発電機をかならず選びましょう。カセットガスタイプの家庭用発電機を選んでしまった場合、ポータブル電源と同じく寒さに弱いため、使用できないケースがあるため、注意が必要です。
メリット3:LPガスタイプなら燃料不要
家庭用発電機の中には、LPガスに対応している商品があります。
戸建てなどでLPガスを使用している、という場合は、このタイプの家庭用発電機を備えておくと、
・燃料の備蓄がいらない
・長時間発電できる
といったメリットがあります。一方で、
・LPガスに対応している家庭用発電機の種類が少ない
・工事が必要になる場合がある
というデメリットもあります。メリット・デメリットを考慮の上、選択してください。
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●家庭用発電機を選ぶデメリット
・デメリット1:作動音や臭いが気になる
発電機は家庭で使用する場合、作動音がうるさい点がデメリットです。作動音だけでなく、ガソリンのにおいが気になるケースも少なくありません。周りから音やにおいの苦情が入るケースがあり、住宅が密集している地域、テント同士の距離が近いキャンプ場などでは、使用しづらい場合があります。
公園やキャンプ場、アウトドアで出かけた先など、発電機の使用が禁止されているケースもあるため、よく出かける外出先がある場合は使用の可否を調べておくと安心です。
・デメリット2:燃料の備蓄が必要
LPガスタイプの発電機以外は、カセットガスやガソリンの備蓄が必要です。長期間使用する場合はガソリンが必須ですが、ガソリンは変質しやすく、長期保存できないというデメリットもあります。
変質してしまったガソリンをガソリンスタンドへ持ち込む。定期的にガソリンスタンドで購入する、といった手間がある点も覚えておきましょう。
・デメリット3:メンテナンスが必要
家庭用発電機は、定期的なメンテナンスが必要です。
長期間使用しないときはガソリンを抜く、定期的にエンジンオイルやプラグを交換する、といったメンテナンスが求められます。
・デメリット3:屋内では使えない
発電機は、屋内で使用できないというデメリットがあります。そのため災害などが起きた場合も、発電機を屋外に置いて、ケーブルでつないで室内の家電を動かす形になります。
万が一屋内で使用してしまった場合、一酸化中毒を起こす恐れがあります。換気をしていれば大丈夫、と考える人が多いのですが、重大な事故が多数起きていますので、絶対に使用しないようにしましょう。
もちろん、アウトドアのテント内も使用禁止です。屋内で安全に使える電源を探している場合は、ポータブル電源を選択しましょう。
・デメリット4:ガソリンが爆発する恐れがある
出力の大きいガソリンタイプの家庭用発電機を購入する場合、管理に注意が必要です。ガソリンは非常に揮発しやすく、ささいなきっかけで引火する恐れがあります。
以前、お祭りの屋台で発電機が爆発したニュースを目にした方もいると思います。使用しない場合はかならずガソリンを抜く。ガソリン携行缶は風通しの良い暗所で保管する、といった注意点があります。
ガソリン携行缶が高温になっている場合、内部を冷ます必要があり、必要な時にすぐに使えないケースも考えられます。外気温が高い場合は事前にエア抜きを行うなど、使用法を確認の上、安全に活用してください。
・デメリット5:重い商品が多い
カセットガスタイプの手ごろな商品もありますが、出力の大きい家庭用発電機を備えたい場合、どうしても重量が大きくなります。持ち運んでの使用を想定しているポータブル電源と比較すると、運びづらい商品が多いでしょう。
ポータブル電源の場合、容量が大きいものであっても20kg程度ですが、家庭用発電機の重さは40kgを超える商品が多数あります。頻繁に持ち運びする予定がある場合は、サイズや重さを事前にチェックした上で、商品を選びましょう。
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ポータブル電源を選ぶメリット・デメリット
●ポータブル電源を選ぶメリット
・メリット1:作動音が静か
ポータブル電源は、作動音が静かな点が特徴です。赤ちゃんが寝ている部屋で使用したり、テント同士が密接しているキャンプサイトで使ったりしても、音を気にせず使い続けられます。
充電音もそれほどうるさくない商品が多く、日常生活を邪魔しません。災害時の避難所、ワンルームマンションなど、どんな場所でも使用できる点がメリットです。
・メリット2:使用場所を問わない
電気を充電して使用するポータブル電源は、どんな場所でも使用できます。
車中泊の車内、テント内、部屋の中など、屋内でも安全に使える電源を探しているなら、ポータブル電源がおすすめです。
・メリット3:お手入れが簡単
こまめなメンテナンスが必要な家庭用発電機と比べ、ポータブル電源は面倒なメンテナンスが必要ありません。使用しない場合も、半年に1回程度充電するだけで良いため、忙しい家庭でも楽にお手入れできます。
直射日光が当たらない場所、炎天下の車内は避け、屋内で保管しましょう。
●ポータブル電源を選ぶデメリット
・デメリット1:出力が弱い商品が多い
ポータブル電源の中には、出力が弱い商品が少なくありません。何も考えずに購入してしまった結果、スマホの充電くらいにしか使えなかった、というケースもあります。
ポータブル電源でどんな家電を動かしたいのか、どんな場面に備えたいのかを検討の上、適した容量の商品を選択しましょう。出力が弱いイメージのポータブル電源ですが、現在は2~3泊のキャンプに出かけても問題なく家電を使用できる、大容量のアイテムが販売されています。
安全快適に電気を使うなら、ポータブル電源の容量にこだわって選んでみましょう。
・デメリット2:単体では長時間使用できない
ガスやガソリンがあれば使い続けられる家庭用発電機と違い、ポータブル電源は充電した電気を使い切ったら使用できません。万が一に備えたり、複数の家電を同時に動かしたりしたい場合は、必要に応じた数のポータブル電源を用意しておきましょう。
ソーラーパネルで充電できるタイプを選んでおけば、太陽光で充電できるため、ポータブル電源の電源切れは心配ございまいません。
自宅の庭やベランダ、アウトドアに出かけた先で充電可能になるため、パネルを合わせて備えておくと、キャンプや災害時の強い味方になるでしょう。
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家庭用ならおすすめはポータブル電源の大容量タイプ
家庭用発電機とポータブル電源で迷ったら、発電機に近い出力で使用できる、大容量タイプのポータブル電源がおすすめです。ソーラーパネルを合わせて用意しておけば、ガソリンなどを備蓄しなくても、必要な電源を確保できます。
どの商品が良いのかで迷ったら、Jackery(ジャクリ)の「ポータブル電源2000 Pro(ソーラーパネル付き)」を選んでみてください。
人気のジャクリ社が誇るポータブル電源の中で、もっとも大容量タイプの「2000 pro」はホットプレートや家庭用冷蔵庫まで動かせる出力があります。
充電の速さも魅力で、シガーソケットなら24時間、家庭用コンセントでも2時間でフル充電可能です。ソーラーパネルの場合も6枚あれば、2.5時間でフル充電できるため、停電時の助けになります。
大容量ながら、家庭用発電機と比較して圧倒的に軽い点、サイズが小さい点もジャクリのポータブル電源を選ぶメリットです。
日中にソーラー充電して家の家電につなぎ、電気代を節約する、といった小技もあります。楽に安心して使用できる電源を探している方は、ジャクリの「ポータブル電源2000 Pro」を頼ってみましょう。
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まとめ
それぞれにメリット・デメリットのある家庭用発電機とポータブル電源。
出力面では家庭用発電機に軍配が上がりますが、ガソリンやガスの危険性、重さや騒音、使い勝手を考えると、ポータブル電源の方が手軽で便利です。余裕があるなら、どちらも備えておくという手段もあります。
電源の使いみちや住環境、家族構成を考慮して、適した電源を探してみてください。
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