パススルー充電とは|仕組み・デメリット・おすすめポータブル電源を紹介

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近年、スマホやノートパソコンなど電子機器の充電効率がますます重要視されています。その中で注目されているのが「パススルー充電」です。本記事では、パススルー充電の仕組みや利点、活用方法、パススルー対応したポータブル電源のおすすめを詳しくご紹介します。
目次

 

1.パススルー充電の仕組みとポータブル電源について

パススルー充電の仕組みとポータブル電源について

それでは早速、よく聞くパススルー充電とは何か、及びポータブル電源についてご説明してまいります。

●パススルー充電とは

パススルー充電とは、ポータブル電源やモバイルバッテリーなどの電源装置がACコンセントから充電されていると同時に、スマホや家電に給電できる機能のことです。コンセント一つで電源アイテムとデバイスを同時に充電できます。

例えば、ポータブル電源には複数の出力ポートを搭載しているので、パススルー充電対応できる場合、家庭ACコンセント1つで複数のデバイスへの同時充電を実現できます。具体は、ACコンセントからポータブル電源に充電しながら、ポータブル電源の出力ポートからスマホやカメラ、ドローンなど複数のデバイスに同時充電できます。自宅で利用可能なACコンセントが少なく、災害などで短時間で複数のデバイスにフル充電したい場合は、とても活躍します。

バススルー充電を常時に利用することをおすすめしませんが、万が一のときに備えてパススルー充電対応できるものの方が安心できます以下にパススルー充電の特徴を列記致します。

- 電源内バッテリーに供給する電力を他のデバイスに優先的に給電する方式である。

- バッテリーと、他の接続機器の同時並行的な充電を実現する。

- コンセントが一つしかなくても、複数のデバイスに充電が可能である

ただ、パススルー充電機能を利用するには、ただ、パススルー充電機能を利用するには、前提条件として充電電力より出力電力が小さくなくてはなりません。デバイスの出力電力が充電電力より上回る場合、バッテリーが蓄電できません。

●パススルー充電機能を採用する機器

パススルー充電機能を採用している機器は、主に以下の2つです。 

  • ・ポータブル電源
  • ・モバイルバッテリー 

それぞれの特徴を見ていきましょう。

①ポータブル電源

ポータブル電源とは、読んで字の如く「ポータブル(Partable、持ち運び可能の意味)な電源」です。

通常電気は、電線から供給されますが、持ち運ぶことはできません。家電などを自宅のコンセントに繋ぎ、機器を稼働させる形で、固定された状態で使用するのが通例です。かたや、乾電池は可動域の束縛から逃れ、小型のおもちゃや懐中電灯、時計などであれば、電気を給することができる優れものです。しかしながら、電力が大きくなく、対応する製品は限られています。

ポータブル電源は、極端にいえば大きな充電式乾電池のようなものです。この電源は、ポータブル、と銘打っているからには、人の手で持ち運ぶことができ、しかも蓄えられる電気量が大きいため、停電時にも生活家電に給電できて有効に働いてくれます。機種にもよりますが、大容量ポータブル電源の場合、数日間は日常と同じ生活を送れるような能力を持っています。

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーとは、電源がない場所でもスマホやタブレットなどのUSB機器を充電できる小型の持ち運び用の充電器です。リチウムイオン電池を搭載しているため、充電して繰り返し使えます。 

外出や旅行の際に持っていけば活躍はするものの、容量がポータブル電源と比較して小さく、さらにほとんどの製品がAC出力(コンセント)に対応できないのがデメリットです。災害対策やキャンプのようなアウトドアのシーンでは、圧倒的にポータブル電源の方が活躍するでしょう。

関連記事:高速充電できるソーラー充電器おすすめ8選!使い方から選び方まで徹底解説

2.パススルー充電のメリットと利用シーン、デメリットも解説

パススルー充電のメリットと利用シーン、デメリットも解説

続いてなぜパススルー充電機能が推奨されるのか、メリットをご説明します。またパススルー充電機能の活用シーンも記載します。

●パススルー充電のメリット

パススルー方式を採用する充電に関し、最大のメリットは、やはり並行性でしょう。ポータブル電源内の充電池に電気を溜めている時に、同時に他の電化製品への充電が行えない姿を思い浮かべてみていただけると、その不便さがよくわかるかと思います。

ポータブル電源自体の充電量が減少してしまっている時も、パススルー充電であれば安心です。他の機器を接続しながら、電源内にもきちんと電力が充たされていくので、うっかり忘れてしまっても、他のデバイスに影響なく、充電することができます。

●想定される利用シーン

1つのコンセントで、複数の機器を同時に充電できる、という観点では、実生活において、多々メリットを享受できるシーンがあります。

ACコンセント1つで家族や友人間でスマートフォンを複数所有し、同時に充電したいとき。

ポータブル電源に充電しつつ、コンセントの届かない場所で家電や電動工具を利用したいとき。

時間を短縮して、ポータブル電源とパソコンに同時に充電したいとき。

スマホやカメラなどの充電器が壊れてACコンセントから充電できなくて、すぐに充電させたい場合、パススルー充電対応のバッテリーやポータブル電源は役立ちます。

●パススルー充電のデメリット(推奨しない理由)

何事にも長所もあれば短所もありますが、パススルー充電にも同じことがいえます。パススルー充電の利用は、常時続けているとバッテリーに負荷がかかるため、寿命が縮められる可能性がありますただし、Jackery(ジャクリ)ポータブル電源のProとPlus、Newモデルは、パススルー充電でもバッテリーに負荷かからないように制作されているので、充電しながら利用してもポータブル電源の寿命に影響がございません。

特に常時、電源側に何かの機器を繋いで充電を行うと、電気が恒常的に流れている状態になりますので、蓄電池側の寿命を縮めてしまいます。充電と放電を繰り返している様は、休みなく働いている人間の姿にも類似し、いかにも命を削りそうです。

また、パススルー充電機能を利用している場合、バッテリー本体の負荷がかかり温度上昇する場合があります(ファンが回りっぱなしになる)ので、ご注意ください。

3.パススルー充電対応のポータブル電源やモバイルバッテリーを選ぶポイント

パススルー充電対応のポータブル電源・モバイルバッテリーを選ぶ際の5つのポイントを解説します。

①複数のポートを搭載しているか

複数のポートを搭載している製品を選ぶと良いでしょう。ポート数が多いと、スマホやノートPCなど複数のデバイスを同時に充電できるため、大人数での使用にもフィットします。 

たとえば複数人で行くキャンプやパーティーの際に複数のポートを搭載しているポータブル電源・モバイルバッテリーがあれば、みんなで一緒に同時充電できます。

②バッテリー容量は十分か

自分が使いたい電化製品を充電・使用するために、バッテリー容量は十分かを確認してください。必要なバッテリー容量(Wh)は「使いたい家電の消費電力(W)×使いたい時間(h)」で計算できます。 

たとえばスマホやタブレットなど1日に何度も充電する製品は、最低でも10回程度の充電に対応できる約200〜300Whの容量があると安心です。

③UPS機能またはEPS機能があるかどうか

「コンセント⇒ポータブル電源⇒家電」の順で接続しているときに、停電時に自動で電力の供給元をコンセントからポータブル電源に切り替える「UPS機能」や「EPS機能」があるかどうかも、重要な選択基準の一つ。突然の停電で故障するリスクのあるテレビなどは、UPS機能のあるポータブル電源をつないでおくと安心です。

④ソーラーパネル充電に対応できるか

ソーラーパネル充電に対応できる製品を選ぶのがおすすめです。この機能があると、災害でライフラインがストップした際でも、太陽光さえあれば繰り返し発電して電気を止めずに使えます。防災用として購入するなら、ソーラーパネル充電に対応した製品を選ぶと良いでしょう。

⑤安全性は高いか

製品を選ぶうえで安全性も大事な基準です。振動・衝撃に弱い製品であれば、地震の揺れで壊れてしまう可能性もゼロではありません。肝心のシーンで使えないリスクが考えられます。Jackeryのポータブル電源のように、公的な機関の認証を受けた製品なら安心です。

4.パススルー充電対応できるポータブル電源おすすめ7選

Jackery(ジャクリ)社のポータブル電源Proシリーズ、Plusシリーズ、Newシリーズは充電しながら家電や電子機器に給電できるパススルー対応ができます。今回は、パススルー充電対応ができる人気ポータブル電源をご紹介いたします。どうぞご参照してみてください。

●Jackery ポータブル電源 240 New|コンパクトサイズながらスマホとノートPCを同時に充電できる

Jackery ポータブル電源 240 Newは、リュックに入るコンパクト軽量モデルながらスマホを約11回も充電できるため、アウトドアに持っていけば大活躍すること間違いなしです。また、従来のモデルより大幅の長寿命化を実現しており、毎日使っても10年以上も使い続けられます。

●Jackery ポータブル電源 600 Plus|アウトドアや防災にちょうどいい中容量モデル

Jackery ポータブル電源 600 Plusは中容量モデルながら、コンパクトで軽量。持ち運びやすいので、キャンプや釣り、車中泊などアウトドアに最適! 

●Jackery ポータブル電源 1000 New|市販同クラスで最軽量を実現

Jackery ポータブル電源 1000 Newは、長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、約4000 回の充放電サイクルで10年以上も使い続けられます。1,070Whの大容量で、パススルー機能とUPS機能を搭載しているので、いざという時にも中断のない電力を供給してくれます。

●Jackeryポータブル電源1000Plus|キャンプや車中泊におすすめ

屋外で快適に過ごすためには、ある程度の設備が必要となることです。そこでキャンプや車中泊のお供として、「Jackery ポータブル電源1000Plus」がおすすめします。 パススルー充電対応できるので、コンセントは、挿しっぱなしのままで家電に給電できます。

製品名 Jackeryポータブル電源1000Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●Jackeryポータブル電源2000New

 

●Jackeryポータブル電源2000Plus|DIYや現場作業、防災などにおすすめ

長期間の使用を想定せず、電源コードが届かない場所でのDIYや長期間停電などで電気を使いたい、というニーズには、「Jackery ポータブル電源 2000Plus」がオススメです。

<主な特徴>

-  2042Whの大容量と定格出力3000Wで消費電力の高い家電や電動器具も問題なく稼働できます。

- 大容量にかかわらず、急速充電技術により最速2時間でフル充電できる。

- 耐久性の高い燐さん鉄リチウムイオン電池を採用しているので、10年以上使える長寿命を実現

- Jackery専用アプリで遠隔操作ができるので、電池残量の確認や電源のONとOFFなど電池の状態をいつでもどこでも確認できる。

-   パススルー対応できるので、充電しながら家電に給電してもバッテリーの寿命に影響がありません。

伸縮するハンドル、キャスターがついているので、力を使わずにどこにでも移動できます。

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

・Jackeryポータブル電源3000Pro|工事現場作業におすすめ

Jackeryポータブル電源 3000 Pro」は、Jackery社がお届けするラインナップの中でも、最上位に位置する製品です。超大容量であり、出力が高い電気製品を長時間に稼働させることができます。

<主な特徴>

- 大人数が集まって作業する工事現場などで活躍してくれる、高スペックな機種。

- ソーラーパネルで充電できるので、太陽光パネルにより日の光さえあれば、電気を蓄えることが可能。

- 二炭素排出の抑制が叫ばれる中、環境に優しい再生可能エネルギーを活用。

製品名 Jackery ポータブル電源 3000 Pro

容量

3,024Wh

定格出力

3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2.8時間
ソーラー充電:最速3時間
シガーアダプター:35時間

寿命/サイクル数

2,000回のサイクル数
(2,000回充放電後も初期容量の70%を維持)

保証期間

5年間

5.パススルー充電に関するよくある質問

最後に、パススルー充電に関するよくある質問について、そのご回答と共にご紹介します。普段聞きなれないワードですので、下記以外にも、いろいろ疑問があろうかと思いますが、特に頻度の高い事例を二件、記載しますので、ご参考にしてください。

・パススルー充電とUPSの違いは何ですか?

UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)は、装置の名称であり、主にサーバーや医療機器など、停電時でも稼働を止めたくない装置に内蔵されます。パススルー充電とは、バッテリーに充電しながらデバイスに給電できる仕組みです。

・バッテリーの寿命に影響しますか?劣化する?

前述のように、パススルー充電を常時行っている状態が維持されてしまうと、バッテリーの寿命に影響します。充電と放電という入出力を、充電池側にも同時に強いてしまえば、使用可能年数が短縮されてしまうので、使い方には留意しましょう。
しかし、Jackeryポータブル電源のProシリーズとPlusシリーズ、Newシリーズは、独自設計により、充電しながら放電してもバッテリーが劣化しません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本稿では、大変便利な機器であるポータブル電源と、機能としてパススルー充電について解説してまいりました。

株式会社Jackery Japanは、米国Jackery Inc.を母体とし、2019年に設立した、ポータブル電源及びソーラーパネル等の販売会社です。パススルー充電対応ポータブル電源のご購入を検討されている方は、ぜひ一度弊社までお声がけください。

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  • 旅人

    ジャクリ700と240アンカー757を車中泊に使用しています。充電は、車載のソーラーパネルから行っていますが重大な問題が発生。アンカー757にソーラーパネルを接続したまま、夜間やトンネルに入り、充電電流が供給されないとアンカー757は誤作動でフリーズまたは、電気の内部消費が発生します。ジャクリではエラーが発生しません。今後は、パススルー対応のジャクリに切り替え予定です。


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