ポータブル電源の充電時間を決める項目は?短時間で充電できるポータブル電源も紹介

ポータブル電源の充電時間を決める項目は?短時間で高速充電できるポータブル電源3選

ポータブル電源を選ぶ際には、充電にかかる時間を気にする方も多いのではないでしょうか?充電時間が短くなれば、ポータブル電源を活用しやすくなります。電気を使える場所が増える、災害時でも電気を使った暮らしを送りやすいなどのメリットが得られます。

2時間前後で充電が完了するポータブル電源は、市販されています。この記事ではポータブル電源の充電時間を決める項目を紹介したのち、短時間でも充電可能なポータブル電源をご紹介します。

ポータブル電源への充電時間を短くする4つのメリット

ポータブル電源の充電時間を短くすることには、4つのメリットがあります。それぞれのメリットはなにか、確認していきましょう。

●いつでも好きなタイミングで好きな家電を使える

ポータブル電源の充電は、家電をポータブル電源につないで動かすために行うものです。充電時間が長いポータブル電源を選ぶと充電完了まで待つ時間が長くなるため、ストレスを感じる方もいるのではないでしょうか。

充電を短時間で終えられるポータブル電源を選べば、短い待ち時間で済みます。好きなタイミングで好きな家電を使えることでしょう。ワット数が大きい家電や複数の家電をつないで使うこともしやすくなります。ポータブル電源の便利さを実感できることでしょう。

●冬でも1日で充電を終えられる

ソーラーパネルを使った充電は、太陽が出ている間に行わなければなりません。日の出から日の入りまでの「昼間の長さ」と呼ばれる時間は、季節によって変わります。2022年を例に、主な地点の昼間の長さを確認していきましょう。

地点

夏至の昼間の長さ

冬至の昼間の長さ

札幌

15時間22分

9時間00分

東京

14時間34分

9時間45分

福岡

14時間24分

9時間56分

出典:小学館「夏至と冬至|2022年はいつ? 日照時間はどれくらい違うの? 日本各地の差も解説!」

実際には日の出直後、日の入り直前は、太陽の光が弱いため充電しにくくなります。冬至の前後でソーラーパネルを使う場合、充電に9時間を要する機器を使って1日で満充電にすることは難しいでしょう。

短い時間で満充電にできるソーラーパネルとポータブル電源を使えば、昼間の長さが短い時期でも十分に電気を貯められます。冬の寒さが厳しい時期でもポータブル電源を使い、電気を有効活用できるというわけです。

●電池切れの不安を軽くできる

ノートパソコンやスマートフォンをお持ちの方は、電池残量が気になりがちです。特にノートパソコンはAC100Vを使った充電のみ可能な機種も多いため、本体のバッテリー残量がなくなると使えなくなってしまいます。

一方でスマートフォンは、モバイルバッテリーで充電可能な機器が多いです。しかしモバイルバッテリーは、それほど多くの電気を貯めておけません。

ポータブル電源は小型の機器であっても、モバイルバッテリーより多くの電気を貯めておける強みがあります。さまざまな機器に電源を供給できることも、強みといえるでしょう。電池切れの不安が軽くなることは、大きなメリットです。

●電気代の削減を実現できる

ポータブル電源は以下の使い方を実践することで、電気代の削減につながります。

ソーラーパネルを使い、太陽光で発電した電気を使う

深夜・早朝に電気代が安くなるプランを契約する

使い方によっては、年間24,000円(月額2,000円)以上の節約も可能です。詳細は、以下の関連人気記事でお確かめください。

関連人気記事:省エネ対策に有効な方法とは?ポータブル電源が役立つ理由も解説

ポータブル電源への充電時間を決める5つの要素

ポータブル電源への充電時間は、5つの項目により決まります。どのように影響するか、順に確認していきましょう。

電池容量

電池容量は、大きくなればなるほど満充電までにかかる時間が長くなります。「Jackeryポータブル電源 Proシリーズ」に対し、ソーラーパネル「Jackery SolarSaga 200」1枚を使って満充電するために必要な時間を、以下に挙げました。

機種名

電池容量

満充電に要する時間

Jackeryポータブル1000 Pro

1002Wh

6.5時間

Jackeryポータブル1500 Pro

1512Wh

10時間

Jackeryポータブル2000 Pro

2160Wh

14時間

電池容量と満充電に要する時間は、おおむね比例しています。電池容量の小さいポータブル電源は少量の電気しか貯められませんが、電池容量が100%になる時間は短くて済むというわけです。

充電方法

ポータブル電源は充電方法により充電時間が大きく異なることも、知っておきたいポイントです。AC100V電源(家庭用100V電源)とシガーソケット(12V)による充電時間を、以下の表で比較してみました。

機種名

電池容量

AC100Vの充電時間

シガーソケット(12V)の充電時間

Jackeryポータブル1000 Pro

1002Wh

1.8時間

5.44時間(シガーソケット2枚使う場合)

Jackeryポータブル1500 Pro

1512Wh

2時間

16.5時間

Jackeryポータブル2000 Pro

2160Wh

2時間

24時間

AC100Vで充電する場合、最大13Aから15Aの電流を流すことができますから、1300Wから1500Wで充電できます。一方でシガーソケットの場合はAC100Vと比べて電圧・電流ともに低いため、充電時間はAC100Vと比べて8倍から12倍かかります。短時間で充電したい場合は、あらかじめ自宅のコンセントにつないで充電することがおすすめです。

またソーラーパネルを使って充電する場合は、種類や枚数により充電スピードが大きく変わります。次の見出しで、詳しく確認していきましょう。

ソーラーパネルの種類や枚数により、充電時間は大きく変わる

ソーラーパネルの性能は、多種多様です。短時間での充電を実現するためには、発電量が多いソーラーパネルをおすすめします。Jackeryが提供するソーラーパネルの発電量は、以下のとおりです。

l SolarSaga 80:最大80W

l SolarSaga 100: