あせる前に要チェック!ポータブル電源が充電できない理由と対策を徹底解説
「ポータブル電源が充電できない!」という事態に遭遇すると、どうしてもあせってしまうものです。何かチェックすることは重要ですが、やみくもに試すことは故障を引き起こすおそれがあるためおすすめしません。チェックするポイントを押さえたうえで、落ち着いて確認することがおすすめです。
ポータブル電源が充電できなくなる原因は、使い方を変えれば解決できる場合と製品そのものにトラブルが起きている場合の2つに分かれます。この記事ではポータブル電源が充電できない場合の解決方法だけでなく充電できない事態への備えも含めて、詳しく解説します。いざというときに備えたい方は、ぜひお読みください。
ポータブル電源に充電できない場合に起こる現象
ポータブル電源に充電できない場合は、ふだんとは異なる現象が起こります。ポータブル電源が充電できない場合の代表的な症状を、以下に挙げました。
·本体に充電できない
·ケーブルや本体の差込部分が壊れている
·故障コードが表示された
·温度計のマークが表示されている
これらの現象は、なぜ起こるのでしょうか。充電できない理由と解決方法を、1つずつ確認していきましょう。
ポータブル電源が充電できない原因①~使い方などを変えることで改善可能~
●プラグやケーブルが正しく接続されていない
プラグやケーブルが正しく接続されていないケースは、意外と多いものです。どんなに優れた機器でも、しっかり接続できていなければ性能を発揮できません。
この場合は、そもそも充電が始まらないといったケースが多いです。しっかり奥まで差し込まれているか、1つ1つ確認していきましょう。
●周囲の温度が高い、または低い
ポータブル電源には、充電可能な温度が設定されています。Jackery製品の例を見てみましょう。
·ポータブル電源 1500 Pro:0℃から40℃
·ポータブル電源 2000 Plus/1000 Plus:0℃から45℃
上記の温度よりも高い、または低い場合は温度保護機能が働き、充電を停止する場合があります。その場合は充電可能な温度の場所に移した後、1~2時間程度待ってから充電を始めてください。真夏に屋外で充電すると本体の温度が40℃を超えやすいため、注意が必要です。
●停電している、またはコンセントに電源が来ていない
AC100Vの家庭用電源を使って充電する場合は、コンセントに電源が来ていないことも充電できない理由に挙げられます。この理由は、主に以下の2つに分かれます。
·エリア一帯が停電している
·自宅の設備に何らかの問題が起きており、電源が供給できない
それぞれの解決方法は異なります。どうすればよいか確認していきましょう。
エリア一帯が停電している場合は、電力会社による復旧を待つ
電力会社の公式サイトで確認したところ、ご自宅が停電エリアに入っていた。このような場合は、電力会社による復旧を待つことが基本です。但し、以下の方法も活用できます。
·車をお持ちの方は、シガーソケットによる充電
·ソーラーパネルをお持ちの場合は、太陽光発電を活用した充電
自宅の設備に何らかの問題が起きている場合
この場合、起きている現象は以下の3種類に分かれます。
1. 自宅全体が停電している
2. 自宅の一部が停電している
3. 特定のコンセントだけが使えない
1番と2番の場合は、どのブレーカーが落ちているか確認してください。1番の場合はすべての家電のスイッチを、2番の場合は停電している区画で使っている家電のスイッチをOFFにします。その後、該当するブレーカーのスイッチをいったんOFFにしてからONにします。
ブレーカーをONにしたら、家電のスイッチを1つずつONにしていきます。もし漏電ブレーカーが落ちた、または漏電の表示がされた場合は、その家電に不具合が起きているおそれがありますので修理を依頼してください。
一方で漏電ブレーカーに異常がなく、アンペアブレーカーや安全ブレーカー(配線用遮断器)が落ちている場合は電気の使い過ぎです。家電の数を減らすか、使うタイミングをずらしましょう。頻繁にアンペアブレーカーが落ちる場合は、契約の見直しもご検討ください。
3番に該当する場合は、電気工事業者による修理が必要です。お近くの電気工事店へご相談ください。
●発電できるだけの十分な光がソーラーパネルに当たっていない
ソーラーパネルを使い充電する場合は、ソーラーパネルの全面に光が当たっていない場合も充電できないことに注意が必要です。以下の対応を取ってください。
·ソーラーパネルが日陰にある場合は、日なたに移す
·ソーラーパネルの一部に影がかかっている場合は、全面に光が当たる場所に動かす
·曇りや雨の場合は、別の方法で充電する。または晴れた日に充電する
ソーラーパネルの汚れも充電できない原因となりますから、しっかり取り除きましょう。汚れを取り除く方法や日々のメンテナンスは、以下の記事で解説しています。
ポータブル電源が充電できない原因②~製品にトラブルが起きている可能性~
ポータブル電源は、製品のトラブルにより充電できないケースもあります。発生する現象には、以下のようなものがあります。
·本体に充電できない
·故障コードが表示された
·ケーブルや本体の差込部分が壊れている
単に「本体に充電できない」だけでは使い方の問題と区別しにくいですが、その他の現象があると判断がつきやすくなります。ここでは製品のトラブルによりポータブル電源が充電できない場合の対応方法を詳しく説明します。
①故障コードが表示された
故障コードの表示は、充電できない理由がポータブル電源の故障であることを示しています。メーカーの公式サイトや取扱説明書を確認し、故障コードの意味を確認してください。もしカスタマーサポートへの連絡が必要な場合は、速やかな対処が必要です。
Jackery製品の場合は、Fで始まるコードが表示されます。この場合は、多くのケースで製品の修理が必要です。
②プラグの差込部分やケーブルの損傷
プラグの差込部分やケーブルの損傷が起きた場合も、ポータブル電源が充電できない事態につながります。プラグやケーブルも含めて、製品をよくチェックしましょう。不具合があれば早めにメーカーへ連絡してください。
また、内蔵されている電池の異常もポータブル電源が充電できない主な理由で、電池そのものの寿命と過放電に分けられます。それぞれについて確認していきましょう。
・電池そのものの寿命
ポータブル電源に内蔵されている電池は、充電・放電を繰り返すごとに少しずつ劣化します。このためメーカーでは、充放電が可能な回数の目安を寿命として公表しています。
Jackeryでは機種により、500回から4,000回までの寿命を設定しています。代表的な機種の寿命は、以下の記事でご確認ください。
関連人気記事:ポータブル電源の寿命とは?寿命を延ばす7つの方法を解説
寿命が近づくと、充電しても家電を使える時間が短くなるなどの現象が起きます。このような状態が続いた後で充電できなくなった場合は、新しい機種への買い替えをご検討ください。
・電池の過放電
充電できないもう1つの理由に、電池の過放電が挙げられます。過放電になりやすい使い方には、以下のものが挙げられます。
·電池残量が少ない状態で長期間放置する
·電池残量を使い切った状態で、充電しないまま放置する
過放電の状態になると電池の安全機構が働き、充電をストップします。Jackery製品では、ディスプレイに過放電マークがつくことで分かる場合もあります。30分程度充電して充電できない、過放電マークが消えない場合は、メーカーへお問い合わせください。
●ソーラーパネルが故障している
もし以下の現象が発生している場合は、ソーラーパネルの故障も可能性として考えられます。
·ソーラーパネルを使った充電ができない
·家庭用コンセントやシガーソケットからは問題なく充電できる
他のソーラーパネルを使うと充電できる場合、そのソーラーパネルが故障している可能性は高いでしょう。早めにメーカーへ相談することがおすすめです。
ポータブル電源を充電できない事態を防ぐための5つのポイント
ポータブル電源が充電できない事態を防ぐ、また万が一の事態に備えるためには、押さえておきたいポイントが5つあります。どのような準備をしておけばよいか、また行ってはいけない項目はなにか確認していきましょう。
●電源コードや各種ケーブルをしっかり接続する
ポータブル電源を正常に充電するためには、電源コードや各種ケーブルが正常であることが重要です。充電できない事態を早く解消するためにも、日ごろから電源コードや各種ケーブルはしっかり接続しましょう。
ケーブルによってはJackeryのシガーソケット充電コードなど、力を入れてしっかり差し込む必要があるものもあります。軽い力で差し込めないからといって故障とは限らないことに注意してください。
●取扱説明書の内容をきちんと確認して使う
ポータブル電源が動作しない理由には、正しく扱っていないというケースも考えられます。例えば真夏の屋外や氷点下30度といった環境では、充電は難しいでしょう。取扱説明書を一読して、内容をしっかり確認して使いましょう。
●電池にやさしい使い方を心がける
電池にやさしい使い方は、充電できない事態を防ぐうえで重要です。充電する際は、以下の点を心がけてください。
·電池残量が20%を切ったら早めに充電する
·充電を85%にとどめる機能を活用する(対応機種の場合)
·パススルー充電に非対応の機種では、充電しながら家電を使わない
過放電や過充電で長く使う状態を防ぎ、電池に負荷をなるべくかけないことで、電池を長持ちさせることができます。
●公式サイトのトラブル診断ページを確認しておく
万が一充電できない事態に備えて、あらかじめ公式サイトのトラブル診断ページを確認しておくことも良い方法の一つです。チェックポイントを把握しておくことで、充電できない事態が起きても落ち着いて対処できるでしょう。
Jackery製品の場合は、機種別・状況別の対処方法を「故障かと思いましたら」ページで公表しています。事前にぜひご確認ください。
●自分自身で分解しない
もし日曜大工や電子部品の取り扱いが得意な方でも、ご自身で分解し修理することは避けましょう。内部には大量の電気を持つ電池があり、感電など重大な事故につながるおそれがあります。また電子部品が故障する可能性もあります。
もし故障かも?と思った場合はメーカーに問い合わせ、適切な対応を取ることがおすすめです。
ポータブル電源をお探しなら高品質で長寿命のJackeryがおすすめ
ポータブル電源を充電できない事態になると、不安な気持ちになりがちです。高品質で寿命が長いポータブル電源を選ぶことで、充電できないリスクを下げることが可能です。
Jackery(ジャクリ)では、高品質で寿命が長いポータブル電源を提供しています。ここからはJackery製品をおすすめする4つの理由を確認していきましょう。
●5年から10年使い続けられるバッテリーを搭載
Jackeryの新しい機種では、以下のように寿命が長いバッテリーを搭載しています。
機種名 | 寿命 |
4,000回 | |
3,000回 | |
2,000回 |
1日1回充放電した場合は、5年から10年使い続けられる寿命の長さです。数年にわたっていつでも充電して使える安心感は、嬉しいポイントといえるでしょう。
●Jackeryアプリで充電状況の確認は便利
Jackeryではポータブル電源 2000 Plusや1000 Plusなど、Jackeryアプリに対応する機種があります。このアプリを使うと、電池残量が85%に達したところで充電を抑える「バッテリー節約モード」機能を使えます。過充電はもちろん、過充電によるバッテリーの劣化を避けられるため、ポータブル電源を長く使えます。
●パススルー充電に対応する製品も多い
Jackeryでは、充電しながら家電に電気を供給できる「パススルー充電」に対応する製品を多く提供しています。代表的な製品に、ポータブル電源 2000 Plusやポータブル電源 3000 Proが挙げられます。充電と家電への電力供給を同時に行ってもバッテリー劣化のリスクが少ないため、安心して長く使いたいというニーズにも十分にこたえられる製品です。
パススルー充電については、以下の記事もご参照ください。
関連人気記事:パススルー充電とは|仕組み・デメリット・対応可能なポータブル電源を紹介
●最長で5年間もの長い保証期間
JackeryではPlusシリーズとProシリーズのポータブル電源について、製品によって最長5年間の製品保証サービスを提供しています。購入後5年間は「普通に使っていたのに突然壊れてしまい、買い替えの費用がかかってしまう」といったリスクを気にする必要がありません。
高品質で長持ちできるポータブル電源おすすめ4選
Jackery Solar Generator 2000 Plusは本体で2042Wh、最大で12kWhの容量を持つ「ポータブル電源 2000 Plus」と、ソーラーパネル200Wをセットにした製品です。容量の拡張は、バッテリーパックの追加により行えます。バッテリーパックは5台まで追加できるため、必要になったタイミングで用意できることは強みです。
バッテリーには、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しています。ChargeShield技術により、長寿命化(4,000回の充放電)と短時間での充電を実現しました。AC100V電源では2時間、SolarSaga 200Wを1枚使った場合は14時間、6枚使うと2時間でソーラー充電を完了できます。
自然放電の少なさに加えて、45℃の高温でも充電可能なことも魅力です。定格出力は3000Wありますから、ほぼすべての家電を使えます。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 | 2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 | ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 | 約4000回サイクル |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス
Jackery Solar Generator 1000 Plusは本体で1264Wh、最大で5kWhの容量を持つ「ポータブル電源 1000 Plus」と、ソーラーパネル「SolarSaga 100W」をセットにした製品です。内部には、長寿命のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しております。必要なときにバッテリーパックを3台まで追加でき、容量を拡張できます。
バッテリーはChargeShield技術の活用により、長寿命化(4,000回の充放電)と短時間での充電)が可能となりました。AC100V電源では、わずか1.7時間で満充電にできます。またSolarSaga 100Wを1枚使った場合は18時間、4枚使うと4.5時間で充電を完了できます。
加えて、45℃の高温でも充電可能なことも魅力です。定格出力は2000Wありますから、多くの家電を動かせるでしょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 | 1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 | ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 | AC充電:1.7時間 |
寿命 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 1500 Pro|ジャクリソーラージェネレーター1500プロ
Jackery Solar Generator 1500 Proは1512Whの容量を持つ「ポータブル電源 1500 Pro」と、ソーラーパネル「SolarSaga 200W」の組み合わせです。容量の拡張はできませんが、定格出力は1800Wあるため多くの家電を使えます。
寿命は2,000サイクルですが、バッテリーの保存性が高いことはこの製品の代表的な魅力です。自然放電が少ないため、80%の電池容量で472日間の保管が可能です。「久しぶりにポータブル電源を使おうとしたら、過放電状態になってしまい使えない」といった事態も、この製品なら防げるでしょう。
充電に要する時間も、長くはありません。AC100V電源を使った場合は、2時間で充電を完了できます。またSolarSaga 200Wを1枚使うと11時間、6枚使うと2時間で満充電にできます。
製品名 | Jackery ポータブル電源 1500 Pro |
容量 | 1512Wh |
定格出力 | 1800W/正弦波(最大瞬間出力:3600W) |
出力ポート数 | ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 300 Plus|ジャクリソーラージェネレーター300プラス
Jackery Solar Generator 300 Plus はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを用いた「ポータブル電源 300 Plus」と、ソーラーパネルを組み合わせた製品です。容量は288Wh、定格出力は300Wにとどまり、バッテリーパックによる拡張もできません。しかしリュックに入るぐらい軽くてコンパクトであることは魅力的です。パソコンやスマートフォン、LEDライトといった機器なら、十分に使えるでしょう。
ChargeShield技術を使うことで、短時間での充電を可能にしました。AC100Vを使えば、2時間で満充電にできます。またセットされるソーラーパネルは、以下の2種類から選べます。
ソーラーパネル | 充電時間 |
SolarSaga 100W | 4.6時間 |
SolarSaga 40 Mini | 9.5時間 |
短時間で充電を済ませたい方はSolarSaga 100W、軽さやコンパクトさを追求したい方はSolarSaga 40 Miniを選ぶとよいでしょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 300 Plus |
容量 | 288Wh |
定格出力 | 300W/正弦波(最大瞬間出力:600W) |
出力ポート数 | ACⅹ1、DCⅹ1、USBⅹ3 |
満充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 | 5年間 |
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