中古のポータブル電源はどんなもの?
そもそも中古のポータブル電源とは、どのようなものでしょうか?「誰かが使った商品」以外にも、該当するケースがあります。この記事ではまず、中古とみなされるポータブル電源について確認していきましょう。
小売店から消費者に販売されたポータブル電源のこと
中古のポータブル電源とは、小売店から消費者に販売された商品を指します。消費者が自分で使う目的で購入し、自宅で使った商品はもちろん含まれますが、それだけではないことに注意してください。
未使用の状態でも個人が販売する場合は、新品ではなく「古物」(こぶつ)として扱われます。フリマサイトやオークションサイトで個人が出品するポータブル電源は該当します。たとえ封を開けていなかったとしても、中古と同様に扱われますから注意してください。
中古のポータブル電源はさまざまな方法で購入できる
中古のポータブル電源は、以下のようにさまざまな方法で購入できます。
・正規メーカーの直販サイト(Jackeryなど)
・中古機器の買取販売店
・大手通販サイト
・フリマサイト
・オークションサイト
もっとも、どの方法もおすすめというわけではありません。安全・安心の面では、正規メーカーの直販サイトがおすすめです。その理由を、この記事で解説していきましょう。
中古のポータブル電源を選ぶ3つのメリットや魅力
中古のポータブル電源には、多くの人をひきつける3つのメリットや魅力があります。それぞれがなぜ魅力的か、詳しく確認していきましょう。
安価な価格で手に入れられる
中古のポータブル電源は、正規の商品よりも安く手に入れられます。一例としてJackery直販サイトにおける、新品と中古品(整備済製品)の税込価格(2024年4月時点)を以下に挙げました。
製品名 |
新品の価格 |
整備済製品の価格 |
ポータブル電源 2000 Pro |
285,000円 |
142,500円 |
ポータブル電源 1500 Pro |
199,800円 |
99,900円 |
ポータブル電源 1000 Pro |
149,800円 |
74,900円 |
整備済製品は新品の半額で購入できます。目的の製品が出ていれば、かなりお買い得といえるでしょう。
廃番になった製品も入手可能
一度発売開始したポータブル電源は、永久的に販売され続けるわけではありません。メーカーはさまざまな事情により、製品の製造を打ち切る(廃番とする)場合があります。廃番となったポータブル電源は、新品で入手することはできません。
この場合でも中古なら、ポータブル電源を入手可能です。「今発売中の製品には無い機能があるので、どうしても欲しい機種を手に入れたい」中古のポータブル電源なら、このような要望をかなえられる可能性があります。
初期不良品のリスクを下げられる
一般的な機器は、以下2つの時期に故障しやすくなっています。
・購入直後(初期不良による故障)
・寿命を迎える前(経年劣化による故障)
使用開始時は、初期不良による故障リスクが高い時期にあたります。きちんと稼動していたポータブル電源なら、初期不良品のリスクを下げられるというわけです。安心して使いやすくなるでしょう。この点も、中古のポータブル電源を選ぶメリットの一つです。
中古のポータブル電源を選ぶ5つのデメリット
中古のポータブル電源には、新品ではみられない不都合やリスクがあることに注意しなければなりません。ここでは5つの項目を取り上げ、どのようなデメリットがあるか解説します。
バッテリーがどれだけ消耗しているか不明
新品のポータブル電源はバッテリーの品質が一定以上に保たれていますが、中古のポータブル電源は事情が異なります。同じ中古のポータブル電源でも、1つは2~3回使用した程度、もう1つは頻繁に使ったため電池容量が製造時の70%程度といった可能性もあります。品物により、バッテリーが消耗している程度は大きく異なることに注意しなければなりません。
どれだけ消耗しているかは、販売者や出品者が提供する情報が頼りです。もし事実と異なる情報が提示された場合は、劣化の進んだポータブル電源を購入してしまうおそれもあります。
ボタンなどが正常に操作できるかどうかわからない
中古のポータブル電源は、実物を見ずに購入する場合もあるでしょう。この場合、実際にポータブル電源を触ってボタンが押せるか確認できないことには注意が必要です。状態を正直に提示しない出品者から購入すると、「ボタンが外れている」「ボタンを押しても反応しない」といったトラブルが起こるかもしれません。
外装や内部に汚れがたまっている可能性がある
ポータブル電源の汚れ具合は、使った環境によりさまざまです。長く使った製品は、どうしても塗装がはがれてしまいがちです。ほこりの多い環境で使った場合は表面こそきれいに掃除できても、内部にほこりがたくさんたまっている可能性もあります。このため中古品を購入すると、汚れの多い製品が送られてしまうかもしれません。
正常に使っていても、故障や事故につながるおそれがある
以下のような中古のポータブル電源を購入して使う場合は、正常に使っていても故障や事故につながるリスクがあることに注意してください。
・使用可能温度を超える高温など、ポータブル電源にとって厳しい環境で使っていた
・落下やぶつけた履歴がある
・リコール製品として公表された
なおメーカーも自社で回収した製品を、整備済み製品として販売する場合があります。中古品の一つですが、販売前に品質がチェックされているため安心です。
メーカーによる保証が無い場合が多い
中古のポータブル電源は、一度メーカーから消費者に向けて販売された商品です。中古品を購入後、メーカーによる新たな保証は原則として受けられません。
但しメーカー直販サイトから購入する場合は、保証が付く場合があります。各メーカーの公式サイトでお確かめください。
後悔しないために!中古で良質なポータブル電源を選ぶ5つのコツ
せっかくポータブル電源を安く手に入れても、「きちんと動作しない」「汚い」「すぐ電池切れになる」。このような事態は、ぜひとも避けたいものです。
ここからは、中古でも良質なポータブル電源を選ぶコツを5つ紹介します。購入後に後悔しないためにも、ぜひチェックしてください。
稼動状況や使用環境をよく確認する
中古のポータブル電源は、個々の製品により劣化の程度が大きく異なります。稼働状況や使った期間、使用環境は劣化に大きく影響しますから、購入前によく確認しましょう。少しでも不安を感じた場合は、他の製品を選ぶことをおすすめします。
外装の欠けやへこみなど、違和感のある製品は選ばない
店舗で選ぶ場合は、外装をよくチェックしましょう。どこかに欠けやへこみがある場合は、過去に落としたりぶつけたりしたのかもしれません。水濡れの跡がみられる場合もあります。このような製品は故障だけでなく、発火・発煙のリスクも上がります。
製品をチェックする際は、外装をよく確認してください。本体の欠けやへこみ、水濡れの跡など、違和感のある製品は選ばないようにしましょう。
リコール対象品でないことを確認する
ポータブル電源にも、リコール対象となった製品があります。不具合があることを知らないまま購入し使い続けると、取扱説明書どおりに使っていても事故に結びつくかもしれません。
安さが魅力的に感じてもあわてて購入せず、リコール対象品でないことを確認してから購入手続きを進めましょう。消費者庁の「リコール情報サイト」などで確認できます。
不良品の交換や保証に対応する店舗から購入する
中古品の出品情報で、「ノークレーム・ノーリターン」という文言を見たことがある方もいるかもしれません。このケースでは到着後に動作しなくても、返金や交換を受けられない可能性があります。また中古品は新品と異なり、原則としてメーカー保証を受けられません。
中古品を購入する場合、正常に動かないリスクは多少なりともあります。万が一に備えて、以下の項目に対応する店舗から購入すると安心です。
・不良品の場合は返金や交換を受け付ける
・店舗独自の保証がある(メーカー直販の場合は、メーカーの保証)
メーカー直販サイトから購入する
中古のポータブル電源は、メーカー直販サイトから購入すると安心です。他の購入方法と異なり、以下に挙げる安心が得られます。
・販売前に、メーカーが性能や品質をチェックしている
・メーカーによる保証がつく
・使用中に不安や疑問を感じても問い合わせできる
Jackeryも「整備済製品」の名称で、中古のポータブル電源を販売しています。次の章で、Jackeryの整備済製品を選ぶメリットを確認していきましょう。
中古のポータブル電源を選ぶなら、Jackeryの整備済製品をおすすめ
中古のポータブル電源は多くの購入方法がありますが、選ぶならJackeryの「整備済製品」をおすすめします。ここからは、5つのおすすめポイントを紹介します。良質なポータブル電源を安く入手する手段としてお役立てください。
メーカーによるチェックがされているため安心
Jackeryの整備済製品は、何年も使用した製品ではありません。初期不良などの理由で返品された製品を、Jackeryが修理したものです。販売する前にはJackeryで品質チェックを行っていますので、安心してお使い頂けます。
さまざまな安全機構が備わっているので安心して使える
Jackeryの整備済製品は、Jackeryが設けた基準をクリアした製品のみ出荷されます。Jackeryのポータブル電源にはさまざまな安全機構が搭載されていますが、整備済製品でも変わらず提供されることは魅力的です。代表的な安全機構を、以下に挙げました。
・バッテリーマネジメントシステムにより、過充電や過放電を防止
・温度センサーを搭載し、異常発熱を防ぐ
・リチウムイオン電池は3の認証を取得。外装も燃えにくい素材でつくられている
上記の安全機構があるため、中古品でも安心してお使い頂けます。
外装も新品同様で見た目がきれい
きれいな見た目も、Jackeryの整備済製品の特長です。もともと使い古された製品ではないこと、Jackeryの出荷基準をクリアしているため、まるで新品のような製品を手にできることも見逃せません。
新品よりも低価格
本記事の「安価な価格で手に入れられる」で解説したとおり、Jackeryの整備済製品は新品の半額程度で購入できます。同じ性能のポータブル電源を低コストで購入できることに、魅力を感じる方は多いでしょう。
メーカーが提供する保証を受けられる
中古のポータブル電源は、購入してもメーカーによる保証を受けられないことが原則です。この点、Jackeryの整備済製品は、メーカーによる保証がついていることが魅力です。
但し、保証期間は1年にとどまります。新品のように、3年から5年もの長い保証は受けられません。
おすすめするJackery整備済製品をご紹介!
ここからはおすすめするJackeryの整備済製品を、3種類紹介します。Jackeryでは、紹介した機種以外のポータブル電源やソーラーパネルの整備済製品も販売しています。売り切れとなっている場合もありますので、最新の在庫状況はJackery「整備済製品」ページでご確認ください。
Jackery ポータブル電源 2000 Pro
ポータブル電源 2000 Proは、以下の優れた特長を持つ製品です。
容量は2160Whあり、1150Wのエアコンでも約2時間動かせます。またソーラーパネルでの充電にも対応しており、SolarSaga 200Wを6枚使えば2.5時間で満充電にできます。
出力ポートは家庭用100Vコンセント(3口)、USB-A、USB-C(2口ずつ)、シガーソケット(1口)です。電池の寿命は1,000サイクル。一般的なポータブル電源よりも長いことも魅力的です。
Jackery ポータブル電源 1500
ポータブル電源 1500には、以下の特長があります。
家庭用コンセントの出力は3口あります。USB-Aのうち1口はQuick Charge3.0に対応するため、急速充電が可能です。
周波数は60ヘルツ専用です。東京や仙台、札幌など50ヘルツのエリアでは、50ヘルツ専用の家電を使うことはできません。電子レンジは50ヘルツ専用の機器が多いため注意してください。
Jackery ポータブル電源 1000 Pro
ポータブル電源 1000 Proの特長は、以下のとおりです。
出力ポートは4種類(家庭用100Vコンセント3口、USB-AとUSB-Cが2口ずつ、シガーソケットは1口)備えています。容量は1002Whですから、1000Wに近い消費電力の家電を長時間使うことはできません。一方でUSB-C端子はPD100W出力に対応しており、急速充電が可能です。
寿命は1,000サイクルあり、長く使い続けられる製品です。
欲しい製品をお得に手に入れたいなら「整備済製品」をチェックしよう
中古のポータブル電源は安く手に入れられる一方で、トラブルのリスクがあります。Jackeryの整備済製品なら、新品同様のポータブル電源を安く入手できます。性能も新品と変わりありません。また出荷前のチェックや保証もついているため安心です。欲しいポータブル電源をお得に買いたい方は、Jackeryの「整備済製品」をぜひチェックしてみてください。
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