サービスエリアでの車中泊はグレーゾーン!その理由と7つの注意点

更新日:
シェア
サービスエリアでの車中泊はグレーゾーン!その理由と7つの注意点

車を利用した旅行を計画するとき、その過程で車中泊を検討されている方もいらっしゃるでしょう。高速道路を使用する旅であれば、サービスエリアを利用する方も多いはず。

 

何かと施設が充実しているサービスエリアでの車中泊なら、充実した時間を過ごせそうと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の記事では、サービスエリアで車中泊は可能なのか?という点においてくわしく解説しています。

 

結論から言えば、サービスエリアでの車中泊は黒よりのグレーゾーンにあたる行為です。その理由についてもくわしく解説していますので、計画中の方は参考にしてください。

目次

サービスエリアで車中泊は可能?SAとPAの違いって何? 


サービスエリアでの車中泊

クルマで旅行する計画を立てている方は、サービスエリアでの車中泊を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そもそも高速道路にあるサービスエリアでの車中泊は可能なのか。気になる方も多いはずです。サービスエリアでの車中泊について気になる情報をまとめていますので、参考にしてください 

サービスエリア(SA)とは

サービスエリアとは、高速道路に約50kmごとに設置されている休憩施設を言います。サービスエリアには車の駐車スペースのほかに、

・24時間利用できるトイレ

・休憩時に利用するためのお土産屋やフードコート

・車の燃料を補給するためのガソリンスタンド

などの様々な商業施設があり、単なる休憩施設ではなくちょっとした観光スポットとしても注目を集めています。高速道路の休憩施設で言えば、サービスエリアのほかにパーキングエリアもありますね。サービスエリアとパーキングエリアの違いはどんなところなのか。次の項目でくわしく解説します。 

SAとPAの違いは併設されている施設

パーキングエリアとは、高速道路の約15kmごとに設置されている休憩施設を言います。サービスエリアとの違いは、設置されている施設に違いがあります。 

場所によっては売店やフードコートがあるパーキングエリアもありますが、基本的な施設で言えば「駐車場」と「24時間利用できるトイレ」のみとなります。駐車場のスペースや規模(施設の充実度)に違いがあり、サービスエリアの方が設備は整っている高速道路の休憩場所と言えるでしょう。場所によっては入浴施設もあるサービスエリアもあるので、車中泊をするならパーキングエリアよりもサービスエリアの方が車中泊しやすい環境が整っていると言えますね。 

SAでは車中泊は黒よりのグレーゾーン

サービスエリアは基本的に高速利用者に向けた休憩施設というスタンスです。だから、車中泊は黒よりのグレーゾーンと言えるでしょう。宿泊を禁止されていないだけという認識を持つ必要はあります。

「車中泊のように見えるけど、長距離運転で疲れたから仮眠を取っている」

だけなら問題ないでしょう。サービスエリアでの車中泊は違法ではないものの、できるだけ長居することを避けて、周囲に迷惑をかけないように最低限のマナーを守る必要があることは忘れないでください。 

サービスエリアで車中泊がグレーゾーンである3つの理由 


サービスエリアでの車中泊

車中泊がサービスエリアで黒よりのグレーゾーンである理由について深堀りしていきます。考えられる理由を3つご紹介しますので、サービスエリアで車中泊を検討されている方は、参考にしていただけたらと思います。 

その1:仮眠による停泊なのか車中泊かの線引きが難しい

サービスエリアでは、長距離運転で疲れた身体を休めるために、仮眠を取っている方も多くいらっしゃいます。短時間で身体を休ませるためにも、睡眠の妨げになる恐れのある車外からの光や音を遮断したいものです。

・遮光性のあるサンシェードやカーテンをつける

・寝心地を良くするための処置を施している

など、仮眠を取るための行為は車中泊と同じです。だから、“仮眠による停泊“なのか”宿泊目的のための車中泊“なのか線引きが難しいことがあげられます。でも、同じサービスエリアに長時間滞在していると、さすがに車中泊と断定されてしまう恐れがあります。滞在時間はできるだけ短い方が無難と言えるでしょう。 

その2:高速道路のSA及びPAも明確な決まりがない

サービスエリアでの車中泊が違法ではないように、サービスエリア、パーキングエリアでの車中泊に関しての明確な決まりは今のところありません。“疑い氏は罰せず”ということわざがあるように、明確な決まりがないことも、グレーゾーンである理由のひとつです。 

ただ、サービスエリアやパーキングエリアを車中泊目的で利用する人が増えている現状で、マナー違反が多数発見されてしまうと、車中泊における明確な決まりごとができるかもしれません。 

その3:場所によって”車中泊禁止”の看板があるところも

ただ、サービスエリアの中には、“車中泊禁止”の看板を置いてあるところも少しずつ出始めてきています。たとえば、NEXCO西日本では“ご利用上の注意”として、

「休憩の目的を逸脱した長時間・長期間駐車、野宿、野営又は車上生活等を行うこと」

を禁止しています。

おそらく、車中泊禁止の看板を立てかけた理由も想像できるのですが、NEXCO西日本が禁止している行為をする方の利用が多かったことが原因として考えられます。これからも利用の注意点を守らない方が全国的に増えてくると、グレーゾーンであることすらなくなってしまう恐れがあるでしょう。

参照元:ご利用上の注意 

サービスエリアで車中泊が怖いって本当?

サービスエリアやパーキングエリアでの車中泊は必ずしも安全であるとは言い切れないのが実情です。車中泊経験者の中には怖い体験もしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「車中泊中に車を傷つけられた」

「他の利用者の車の音がうるさくて眠れなかった」

「暴走族や改造車のたまり場になっていた」

などの声もあることから、なかなか“安眠できない場所“というのが実態です。それもそのはず。サービスエリアでは24時間利用できることもあり、夜間でも夜行バスやツアーバスが休憩に立ち寄ったりするため、何かと雑音の多い場所と言えるでしょう。トイレの近い場所に車を停めて休みたいのが本音ですが、それだと物音が原因で安眠できない可能性があるのがサービスエリアでの車中泊です。 

サービスエリアで車中泊をするときの7つの注意点 


サービスエリアでの車中泊

サービスエリアはたくさんの方が利用する公共の休憩施設です。もし車中泊をするなら、利用するうえで守らなければならないマナーを守ってほかの利用者の迷惑にならないようにしましょう。ここではサービスエリアで車中泊する際の注意点をまとめています。サービスエリアで車中泊を検討されている方は参考にしてください。 

“仮眠による停泊”程度に済ませ長期滞在はしない

前述でも述べましたが、NEXCO西日本が提示している「ご利用上の注意」の中には、“休憩を逸脱した行為”について言及している項目があります。これに反さないためにも長時間滞在しないことが賢明です。駐車スペースの隅の方で、ひっそりと仮眠を取る程度に済ませるのが一番無難と言えるでしょう。 

車の外でキャンプ行為(BBQや焚き火など)をしない

サービスエリアの駐車スペースでキャンプやBBQ、焚火をする行為については明確に禁止されています。ほかの利用者の迷惑にもなりますので、車内で時間を過ごすようにしましょう。 

車中泊によって出たゴミを大量に捨てない

車中泊をすると、車内での食事の際に出たゴミは基本的に持ち帰るのが車中泊をするうえで暗黙のルールです。車中泊旅で車内に溜まったゴミをまとめて捨てることもマナー違反となるので注意しましょう。 

たまに、捨てられないゴミも一緒に捨てる方がいらっしゃいます。粗大ごみに分類されるゴミを捨てるのは不法投棄になるため、絶対にしないようにしましょう。たとえば、

・使い捨てライター

・乾電池

・小型家電製品

などを一緒に捨てる方がいらっしゃいます。これらはサービスエリアでは捨てられないものなので、持ち帰って所定の方法で処分するようにしましょう。 

汚水をトイレに流さない

キャンピングカーや流し台が設置された車中泊仕様の車で、車中泊をしていると次第に溜まっていくのがトイレやグレータンクの汚水です。これらをトイレに流すと詰まってしまう恐れがあるので、かなり迷惑行為になってしまいます。 

流し台で洗い物をしない

トイレの手洗い場は洗い物をするところではありません。車中泊をしていると、車中飯を食べたときに使用した食器類を洗いたくなるのもわかるのですが、公共施設のトイレで洗いものすることはできません。流し台を設置していない車での車中泊で使用した食器類はキッチンペーパーや除菌シートで拭き上げて、持ち帰ってから自宅の流し台で洗うようにしましょう。 

エンジンのつけっぱなしは騒音問題に発展する恐れがある

車中泊は、基本的にエンジンを切った状態で行うのがマストです。エンジンのつけっぱなしは騒音問題に発展することがありトラブルをまねく恐れがあるので注意しましょう。また、サービスエリアでの「ご利用上の注意」の中にもアイドリングについての注意喚起として項目があるので、迷惑行為となる恐れがあります。 

施設の電源を無断で利用しない

サービスエリアにある施設の壁には、屋外用の看板照明で利用するための屋外用の電源が備え付けられていることがあります。この電源を無断で利用すると“電気窃盗”という犯罪行為に該当する行為になるので止めましょう。 

サービスエリアでの車中泊でよくある質問FAQ 


サービスエリアでの車中泊

サービスエリアでの車中泊に関してのよくある質問内容をまとめています。サービスエリアで車中泊に不安のある方や、初めて車中泊を経験される方は参考にしてください。 

「サービスエリアで車中泊は危険ですか?」

危険性は少ないですが、車高の低い車だと車内が丸見えになってしまう恐れがあります。

施設に近いところだと、一晩中車の出入りがあって物音やドアの開閉音が気になって眠りにくいことがあります。離れたところはトラックに迷惑がかかるし、エンジン音や排気ガスのニオイが気になるので注意が必要です。 

「路上泊やサービスエリア泊で車内でお酒飲むのはOK?」

お酒を飲んで運転席に座るだけなら飲酒運転にはあたりません。逆に、飲酒運転になる行為としては、少しでも車を“発進”させてしまうと、飲酒運転となります。だから、車中泊中に車を動かさなければお酒を飲んでも大丈夫です。

「ちょっとそこまでなら大丈夫だろう」

という考えが非常に危険ですし、法律にも違反する行為になってしまいます。お酒を飲んだら

車を発進させないよう注意しましょう。 

「1日だけ夜間サービスエリアで車中泊したいんですけど大丈夫?」

問題となる行為は、サービスエリア内を数日間連続してキャンプ行為や車内で生活する行為です。一晩(夜間から翌朝にかけて)サービスエリアに駐車して車内で寝る目的で滞在するくらいなら問題ないでしょう。 

サービスエリアで車中泊に必要となるもの 


サービスエリアでの車中泊

サービスエリアでの車中泊で必要となるものをご紹介します。車中泊をするなら欠かせない装備品でもありますが、サービスエリアなら尚更必要性が高くなるでしょう。理由も含めてまとめていますので、もし用意できていない場合は揃えることをおすすめします。 

快適な寝床をつくる「マット&寝袋」

車中泊マットと寝袋(シュラフ)は車内で快適に眠るための必需品です。狭い車内では、自宅のように布団を車内に持ち込むと、かなりかさばってしまいます。サービスエリアでの車中泊では、長時間滞在することができないため、手軽に準備できて、寝心地の良い環境を整えられる装備品が必要になってきます。それぞれの役割は以下の通りです。

・車中泊マット:シートの段差や底冷えから身体を守ってくれる役割を持つ

・寝袋(シュラフ):収納性に優れ、体温を保護してくれる役割もある

この2つはサービスエリアでの車中泊には欠かせない装備品として、必要なものです。 

外からの視線から車内を守る「シェード&カーテン」

24時間利用者の往来があるサービスエリアでは、外からの視線は大いに気になる要素のひとつです。シェードやカーテンで窓を塞がないと、夜間はとくに車内で照明を付けているとかなり目立ってしまうことに。役割をまとめると以下の通りです。

・車内の様子を隠すことができる

・車内の光を外に漏らさない

・外からの紫外線や外気温から車内を守る

これらの役割は、サービスエリアでの車中泊に欠かせないものでもあるので、必ず用意しておきましょう。とくに、女性の車中泊では、防犯面においても役に立ってくれるでしょう。 

車内を明るく照らす「ランタン」

シェードやカーテンで窓を覆ってしまうと、車内はかなり暗くなってしまいます。日が暮れてからはもう真っ暗になってしまうので、照明器具は必須です。

・車内で過ごすための灯りとしての役割

・車中泊の雰囲気を出すための役割

キャンプなどに使うオイルランタンは火を使うので車内で使用すると危ないため、LEDランタンを使用することをおすすめします。最近のランタンは、灯りの色も変えられるものも販売されているため、雰囲気作りにもピッタリです。 

車中泊で電気を使用して快適性アップ「ポータブル電源」 


車中泊で電気を使用して快適性アップ「ポータブル電源」

車中泊は何かと電気の力を必要とします。最近の新しい車には、電源アクセサリーがすでに付いている車もありますが、使用の仕方によってはかなり容量を必要とするため、別途電力供給源を確保する必要が出てきます。 

方法はいくつかありますが、手軽に電力供給源を搭載しようとするならポータブル電源が最適です。ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりも容量が大きく、家庭用コンセント(AC100V)が使用できる電力供給源です。ここでは車中泊におけるポータブル電源の必要性についてくわしく解説します。

関連人気記事:ポータブル電源はこんなふうに使える!庭や車中泊での活用方法を紹介

ポータブル電源ならJackeryがおすすめ!

車中泊に使用する電気の確保には、アウトドア向けに設計されたJackery(ジャクリ)のポータブル電源をおすすめします。Jackeryなら安心・安全に使用できる機能と性能を持ち合わせたポータブル電源なので、車中泊に最適です。たとえば、

・BMS機能搭載:電圧や温度を適切に管理し、過充電や過放電を防止する

・電気用品安全法(ASE)の適性検査に合格

・長期保証サービス:3~5年の保証で修理や無料回収サービスなども充実

・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載:1度購入すれば、約10年は使用できる長寿命

など、安全性において優れた性能を持っているので、安心してご利用いただけます。また、品揃えが豊富なため、車中泊に使用したい家電製品によって適量のサイズを選ぶことができるのも魅力です。

以下に、サービスエリアでの車中泊におすすめのポータブル電源もご紹介します。

参考にして検討してください。 

Jackery Solar Generator 1000 Plus

Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
・1264Whの大容量と2000Wの定格出力
・最大8個の同時充電&電力供給が可能
・USB-C,USB-A,シガーソケット,AC100Vの出力ポートで幅広い機器に電力を供給可能
・ソーラーパネル,シガーソケット,家庭用コンセントの3つから充電が可能
もっと見る

・1264Whの大容量と2000Wの定格出力

・最大8個の同時充電&電力供給が可能

・USB-C,USB-A,シガーソケット,AC100Vの出力ポートで幅広い機器に電力を供給可能

・ソーラーパネル,シガーソケット,家庭用コンセントの3つから充電が可能

ソーラーパネルがセットになったポータブル電源で、ほぼ全ての家電を車内で使用することのできるポータブル電源です。サービスエリアでの車中泊では、ほかの利用者の迷惑にならないようひっそりと車中泊をしなければなりません。1000Plusであれば、充実した装備を車内で使用できる容量と柔軟な使い方ができる性能を持っています。食事から就寝までの過程を全て車内で済ませられる装備を整えることが可能です。 

Jackery Solar Generator 600 Plus

Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
・632Whの中容量サイズ、800Wの定格出力
・デュアルPD高速充電、スマホやパソコンなども同時充電が可能
・約4000回の充電サイクルを備えたLFPバッテリーを搭載
・最速1時間の緊急スピード充電モードにも対応

・632Whの中容量サイズ、800Wの定格出力

・デュアルPD高速充電、スマホやパソコンなども同時充電が可能

・約4000回の充電サイクルを備えたLFPバッテリーを搭載

2024年4月に発売予定の中容量サイズのポータブル電源です。軽自動車での車中泊でも置き場所に困ることなく、車に搭載することができます。800Wの定格出力があるため電気ケトルや炊飯器にも電力供給が可能で、手軽に車中飯や温かい飲み物を飲むためにお湯を沸かすことができるポータブル電源です。

また、静音性にも優れているため、サービスエリアでの車中泊でも発電機のような騒音被害で周囲に迷惑をかけることはありません。

まとめ:トラブルを避けるためにもルールやマナーを守った車中泊 


今回の記事では、サービスエリアでの車中泊についてくわしくまとめました。サービスエリアで車中泊は可能なのかといいう一番気になるところにも、具体的に解説しているので参考になるかと思います。

・サービスエリアで車中泊は可能?SAとPAの違いって何?

・サービスエリアで車中泊がグレーゾーンである3つの理由

・サービスエリアで車中泊をするときの7つの注意点

・サービスエリアでの車中泊でよくある質問FAQ

・サービスエリアの車中泊で必要となるもの

以上の内容をくわしく解説しています。車中泊旅を計画している方の中で、サービスエリアでの車中泊を検討されている方には参考になる内容となっています。

もし、サービスエリアで車中泊をしようと検討されている場合は、ほかの利用者の迷惑とならないようひっそりと車中泊を行い、あまり長居しないように心がけましょう。

関連人気記事