冷蔵庫のコンセントはここに注意!延長コード使用や抜き差しのポイント

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冷蔵庫は設置場所やコンセントの使い方を間違えると、思わぬトラブルや事故を招く恐れがあります。特に注意すべきは、発熱や火災につながりやすい延長コードの使用やタコ足配線、アース線の取り扱いです。また、引っ越し時の電源抜き差しのタイミングにも注意しなければなりません。

 

この記事では、冷蔵庫をより安全かつ効率よく使用するために、コンセントまわりで気をつけたいポイントを分かりやすく解説します。

目次
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1.冷蔵庫のコンセントはなぜ高い位置にある?低い位置がNGな理由

 

冷蔵庫のコンセントはなぜ高い位置にあり、低い位置がNGなのか、理由を詳しく説明します。

漏電を防止するため

冷蔵庫の周囲は結露や掃除時の水分などにより、床に近い位置にコンセントがあると水濡れリスクが高まります。水分が電源プラグに付着すると、漏電や感電の危険性が高まるため注意が必要です。湿気や水たまりからの影響を避けて安全性を確保すべく、床からある程度離した高い位置にコンセントが設けられています。

火災を防止するため

冷蔵庫の背面は熱がこもりやすく、ほこりも溜まりやすいため、プラグ周辺が「トラッキング現象」を起こしやすい環境になります。トラッキング現象とは、ほこりと湿気が電気を通して火花を発生させる現象です。火災の原因になるため、高い位置にコンセントを設けることでほこりの蓄積を防いでいます。

電源プラグが抜けた際に気づくため

コンセントが家具の陰や床に近い場所にあると、冷蔵庫の電源プラグが抜けていたり、ゆるんでいたりしても目に入りづらく、気づかない可能性があります。

そのまま放置すると庫内の温度が上昇し、食品が傷んだり、溶けた水分が漏れ出したりするなど、衛生面で大きな問題を引き起こしかねません。高い位置にコンセントが設置されていれば視認性が高く、異常にすぐ気づいて対処できます。

関連人気記事:停電時にコンセントを抜く4つの理由!パソコンや冷蔵庫の破損リスクを解説

2.延長コードで冷蔵庫をコンセントにつなぐ際の注意点

 

延長コードで冷蔵庫をコンセントにつなぐ際の注意点

冷蔵庫の設置場所とコンセントの位置が離れていると、延長コードを使いたくなることもあるでしょう。ここでは、冷蔵庫に延長コードを使用する際に注意すべきポイントを具体的に解説します。

複数の延長コードを接続しない

延長コード同士をつなぐと接続部が増え、トラッキング現象や電圧低下のリスクが高まります。特に冷蔵庫は24時間稼働させるため、電力供給の安定性が重要です。適切な長さの延長コードを用意し、連結せずに1本で使用しましょう。

延長コードを束ねない

延長コードを束ねたまま使用すると、コード内部に熱がこもりやすくなります。特に冷蔵庫のように長時間稼働する家電は通電の継続でコードが発熱しやすく、束ねた部分に熱が集中してしまう恐れがあるため注意が必要です。

被覆が溶けると最悪の場合は火災につながるため、延長コードをしっかりと伸ばして空気が循環しやすいように配置しましょう。

延長コードを曲げない

延長コードを無理に曲げたり、強くねじったりすると、内部の導線の断線や絶縁体の破損につながります。特に冷蔵庫のように長時間電力を使う家電では、コードにかかる負荷も大きく、わずかな損傷が過熱や火花発生の原因となるため気を付けましょう。

感電や火災などの重大な事故のリスクを防ぐためにも、延長コードを無理に曲げないように注意してください。

容量を超える電力で使用しない

延長コードには、安全かつ安定して供給できる電力量の最大値「定格容量」が定められています。一般的な家庭用製品では1,500Wが上限です。

容量を超えて使用すると、コード内部に想定以上の電流が流れ、過熱を引き起こす原因となります。特に冷蔵庫は常時通電するため負荷が大きく、他の家電と一緒に延長コードで使用すると、あっという間に許容範囲を超えてしまうケースもあるため注意してください。

使用前には、接続する家電の消費電力の合計が延長コードの容量を超えていないかを確認しましょう。

古い延長コードを使わない

延長コードは長年使用していると、外側の被覆が硬くなったり、内部の導線が断線したりするなど経年劣化します。24時間通電している冷蔵庫は延長コードにかかる負荷も大きく、劣化による発熱やトラブルのリスクが高まるため注意が必要です。

目に見える破損がなくても触ると熱くなっていたり、接続部分が緩んでいたりする場合は使用を控えましょう。安心して家電を使うためには、延長コードも消耗品であるという意識を持つことが大切です。

3.冷蔵庫の近くに2口コンセントしかない!気を付けるべきポイント

 

キッチンまわりでは、冷蔵庫の近くに設置されているコンセントが2口だけというケースが多く見られます。一見すると十分な数に思えるかもしれませんが、消費電力の大きい冷蔵庫の場合は注意が必要です。ここでは、限られたコンセントで安全に冷蔵庫を使うために知っておきたいポイントを解説します。

冷蔵庫と他の家電の消費電力が「1,500W」を超えてはいけない

家庭用のコンセントは、1,500Wまでの電力しか供給できない設計になっているのが一般的です。製品によって異なりますが、以下のような消費電力が大きい家電を同じ2口コンセントから同時に使用すると、合計が上限を超えてしまうケースがあります。

冷蔵庫(450L):250W

電子レンジ5(30L):500W~1500W

IH式炊飯器(5.5号)1300W

参考:TEPCO|家電製品の消費電力について知りたい

過熱やトラブルの原因になるため、24時間稼働し続ける冷蔵庫では単独での接続が理想です。周辺に2口コンセントしかない場合、使用する機器の消費電力を確認し、必ず1,500W以内に収まっているかチェックしましょう。

タコ足配線はブレーカー落ちや発火のリスクがある

タコ足配線は、複数の家電を1つのコンセントに接続する便利な方法です。ただし、冷蔵庫のような高負荷機器と一緒に使うならタコ足配線は避けましょう。

消費電力が集中しすぎるとブレーカーが落ちるだけでなく、延長コードや電源タップが過熱し、最悪の場合は発火する場合もあります。また、差し込み口が多くなるとトラッキング現象が発生しやすくなる点にも注意が必要です。冷蔵庫のような常時使用する家電は、専用の壁コンセントに単独で接続しましょう。

4.冷蔵庫とアース線の関係|なぜ必要?ない場合はどうする?


冷蔵庫とアース線の関係|なぜ必要?ない場合はどうする?

冷蔵庫を設置する際、見落としがちなのが「アース線」の取り扱いです。アース線の役割や正しい対応方法について解説します。

アース線の役割とは|漏電や感電を防いでくれる

アース線は、電気機器から漏電が発生した際に電流を地面に逃がし、感電や火災を防ぐための重要な役割を担っています。冷蔵庫は金属製の筐体で水分を扱う構造であり、漏電すると感電のリスクが高くなる家電です。

より安全に使うためにも、冷蔵庫の電源コードにアース線が付いている場合は、必ずアース端子に接続しましょう。

アース線がない場合がある|冷蔵庫に内蔵しているケースも

一部の冷蔵庫には内部に漏電遮断機能が内蔵され、構造上アース線が付属していないモデルがあります。その場合、アース線を気にする必要がありません。

また、小型冷蔵庫などでは、アース線が省略されている場合もあります。ただし、古い建物や設置環境によっては漏電リスクが高まるため、使用前に取扱説明書や製品仕様を確認し、安全性に問題がないかをチェックしておきましょう。

アース線がある場合はアース端子に取り付けよう

冷蔵庫にアース線が付いているなら、必ず壁のアース端子に正しく接続しましょう。設置場所の近くにアース端子がない場合は、分電盤や水道管アースなどへ接続する方法もあります。

アース端子がない環境で延長コードや電源タップを使用すると、漏電時に重大な事故につながる可能性があるため注意してください。

5.引っ越し時に冷蔵庫をコンセントから抜き差しするタイミング

 

普段はつけっぱなしの冷蔵庫も「引っ越し」のときにはコンセントを一度抜かなければいけません。引っ越しで冷蔵庫を移動する場合、電源プラグの抜き差しには注意が必要です。ここでは、引っ越し時に冷蔵庫の電源を安全に抜き差しするタイミングについて、ポイントを解説します。

霜取りと水抜きしてから抜く

引っ越しの際、冷蔵庫をいきなりコンセントから抜くのはNGです。庫内に霜が残ったままだと移動中に溶けて水漏れを起こし、床や他の荷物を濡らしてしまいます。

まずはコンセントを抜く数時間〜半日前から冷蔵機能を停止し、庫内の食品をすべて取り出しましょう。次に霜取り運転や自然解凍によって霜を溶かし、水受け皿や排水口から水を抜ききってから最後に電源を切るのが基本です。

設置後しばらく時間をおいてから差す

新居に冷蔵庫を設置した直後、すぐにコンセントを差し込んではいけません。冷蔵庫は運搬中に内部の冷媒ガスが偏りやすく、その状態で電源を入れると故障の原因になる恐れがあります。

設置後は最低でも2~3時間、できれば4時間以上をかけて内部の冷媒が安定するのを待ちましょう。

関連人気記事:引っ越しで冷蔵庫の電源はいつ切る・いつ入れる?手順を7ステップで解説

6.冷蔵庫の電源をコンセントから抜き差しするときに気を付けたいこと

 

冷蔵庫の電源をコンセントから抜き差しするときに気を付けたいこと

冷蔵庫の電源プラグの抜き差しは、安全性に大きく影響するケースがあるため注意が必要です。ここでは、冷蔵庫の電源プラグを抜き差しする際に注意したいポイントを解説します。

電源プラグを抜くとき

冷蔵庫の電源プラグは、必ず本体の運転を停止させてから抜きましょう。急に電源を遮断すると、内部の圧縮機に過剰な負荷がかかり、故障の原因になる可能性があります。

また、プラグを抜く際はコードを無理に引っ張らず、根元を持ってゆっくりとまっすぐ引き抜くのが基本です。濡れた手での作業や足元が不安定な状態での操作も、感電の危険があるため避けてください。

抜いた電源プラグを差すとき

冷蔵庫の電源プラグを再び差し込む際には、冷蔵庫の設置状態や周囲の環境を確認してから行いましょう。運搬直後や移動後すぐに電源を入れると内部の冷媒が安定しておらず、故障するリスクがあります。

また、差し込みの際は、プラグがしっかり奥まで入っていることを確認し、ぐらつきがないかもチェックしてください。

7.冷蔵庫のコンセントに関するよくある質問

 

冷蔵庫のコンセントに関する質問をまとめました。疑問点があれば、解決しておきましょう。

コンセントが冷蔵庫に隠れるのは問題ない?

冷蔵庫を設置すると、背面のコンセントが見えにくくなることがありますが、完全に隠れてしまうのは問題があります。なぜなら、トラブル発生時にすぐにプラグを抜けなかったり、プラグの緩みに気づかず冷蔵庫が停止してしまう恐れがあるからです。

また、通気性が悪くなり、コンセント周辺に熱がこもってトラッキング火災のリスクも高まります。可能であれば、冷蔵庫の設置時にコンセントが目視できる程度の隙間を確保し、定期的に状態をチェックできるようにしておくのが理想です。

後ろの壁に冷蔵庫をぴったり付けても大丈夫?

冷蔵庫を後ろの壁に、ぴったりと付けてしまうのは避けましょう。壁との隙間が狭いと背面からの放熱が妨げられて冷却効率が下がるほか、モーターに過度な負担がかかります。

製品によって異なりますが、背面5cm以上、左右にも2〜3cmの隙間を空けるのが一般的です。

新築で冷蔵庫のコンセントの位置を決める際のポイントは?

新築で冷蔵庫のコンセント位置を決める場合は、下記の3点を重視しましょう。

高さ

視認性

安全性

高さは、床から約1,000〜1,200mmが一般的です。家具などに隠れず、プラグの状態を確認できる位置が適しています。また、コンセントの周囲には可燃物を置かず、湿気やほこりが溜まりにくい場所に配置することも、安全に長く使うためのポイントです。

8.冷蔵庫のコンセントの位置に悩んだら「Jackery(ジャクリ)ポータブル電源」がおすすめ

 

コンセントの位置や数に悩んだ場合は、家庭用コンセントのように電気を供給できる持ち運び可能なバッテリー機器「ポータブル電源」の利用も選択肢の一つです。ポータブル電源なら場所を選ばずに安定した電力を供給できるため、延長コードを使うような安全上のリスクを軽減できます。また、レイアウトの自由度が高く、屋外でのイベントや仮設スペースなどで使えるのもおすすめポイントです。

当社Jackery(ジャクリ)では、冷蔵庫の稼働に対応したモデルもご用意しています。ポータブル電源のパイオニアブランドとして世界的に知られており、日本国内でも防災・アウトドア用品として高い信頼を得ています。延長コードを使わずに電源を確保できるため、災害時の備えとしても安心です。安全・安心のバックアップ電源としてご活用ください。


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まとめ

 

冷蔵庫を安全に使用するには設置場所やコンセントの位置、電源プラグの扱いなど、基本的なポイントをしっかり押さえておくことが大切です。特に延長コードの誤使用や容量オーバーは火災のリスクを高めますし、アース線の未接続は漏電や感電の原因にもなります。

さまざまな状況に対応すべく、当社Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を用意しておくと、より安心です。今回解説した内容を参考に、冷蔵庫を長く安全に使い続けてください。

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