モバイルバッテリーのワット数完全ガイド!計算方法・選び方・おすすめ製品まで徹底解説

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モバイルバッテリーを選ぶ一番の指標となるのが「ワット数」です。しかし、「単に充電速度や容量を比較したい人」や「飛行機内への持ち込み制限に引っかからないモバイルバッテリーがほしい人」など、人によって確認すべきポイントが異なります。

 

そこで本記事では、ワット数の計算方法や選び方を徹底解説。接続デバイスごとの最適なワット数もわかりやすく表にして紹介するので、モバイルバッテリー選びの参考にしてみてください。

目次
1.モバイルバッテリーの「ワット数」は2種類ある
2.モバイルバッテリーのワット数の調べ方・計算方法
3.モバイルバッテリーの選び方6選
4.接続デバイスごとのモバイルバッテリー最適ワット数一覧
5.スマホの充電だけじゃない!たっぷり使えて持ち運びやすいJackeryの「ポータブルバッテリー」3選
6.モバイルバッテリーのワット数に関するよくある質問
まとめ

1.モバイルバッテリーの「ワット数」は2種類ある

 

モバイルバッテリーのワット数には、以下の2種類があります。 

W(ワット):出力を表す

Wh(ワットアワー):容量を表す 

WとWhは表記が似ているうえ、同じ「ワット数」と呼ばれることが多いため、混同してしまいがちですが意味がまったく異なります。正しく理解していないと用途に合わないモバイルバッテリーを選んでしまうこともあるので、まずはしっかりと違いを押さえておきましょう。

W(ワット):出力(充電のパワー)を表す

W(ワット)は、モバイルバッテリーがデバイスへ供給できる電力の大きさを示す値です。Wが高いほど充電速度が速くなり、急速充電にも対応しやすくなります。 

例えば、スマホの通常充電は5〜12W程度ですが、急速充電では18W以上が一般的です。ノートPCでは30W〜100Wの出力が必要になることもあります。 

また、スマホの充電を高速化するUSB Power Delivery(PD)やQuick Charge(QC)などの規格に対応した製品を選ぶのもポイントです。適切な出力を選ぶことで、充電効率を最大限に高めましょう。

Wh(ワットアワー):容量を表す

「Wh(ワットアワー)」は、モバイルバッテリーがどのくらいの電力を蓄えられるかを示しています。数値が大きいほど、一度の満充電で多くのデバイスの充電が可能です。 

例えば10,000mAh(3.7V)のバッテリーは、約37Whに相当します。また、飛行機への持ち込みには、100Wh以下が推奨されています。飛行機での旅行や出張などでモバイルバッテリーの持ち込みを考えている方は、100Wh以下のものを選びましょう。

関連人気記事:Whとは?W/Ah/kWhとの違いや求め方・バッテリー容量の仕組みを解説

2.モバイルバッテリーのワット数の調べ方・計算方法

 

モバイルバッテリーのワット数の調べ方・計算方法

モバイルバッテリーのワット数を調べたいけどどこを見ればいいのかわからない、という方も多いでしょう。そこでモバイルバッテリーのワット数の調べ方と、ワット数の計算方法を紹介していきます。

本体パッケージのスペック表を確認する

モバイルバッテリーのワット数を調べる方法としてもっとも簡単なのが、本体パッケージのスペック表を確認することです。 

パッケージには、出力(W)や容量(Wh、mAh)など、バッテリーの基本的な情報が記載されています。ワット数の他にも、充電速度やバッテリーの性能を素早く把握することが可能です。

メーカーの公式サイトや取扱説明書で調べる

モバイルバッテリーのワット数は、メーカーの公式サイトや取り扱い説明書でも確認が可能です。公式サイトの製品ページには、出力(W)や容量(Wh、mAh)など詳細なスペックが掲載されています。 

また、充電時の最大出力や推奨環境なども記載されているので、製品の性能をより深く確認できるでしょう。

「A(アンペア)」からW(出力)を計算する

モバイルバッテリーの出力(W)は、以下の計算式で求められます。 

【計算方法】

電圧(V)×電流(A)=出力(W) 

例えば電圧5V、電流2Aのモバイルバッテリーなら「5×2=10W」となります。 

パッケージや取り扱い説明書に「電圧(V)/電流(A)」が記載されている場合は、この計算方法で出力(W)を求めて充電速度や対応機器を確認しましょう。

「mAh(ミリアンペアアワー)」からWh(容量)を計算する

モバイルバッテリーの容量(Wh)は、以下の計算式で求めることができます。 

【計算方法】

(mAh÷1000)×電圧(V)=容量(Wh) 

一般的なリチウムイオン電池の電圧は3.7Vが多いため、例えば10,000mAhの場合は「(10,000÷1000)×3.7=37Wh」となります。 

Whは飛行機への持ち込み制限や、どのくらい充電できるのかを把握する際に必要な指標です。パッケージや説明書にWhの記載がない場合は、この計算式を使って確認しましょう。

関連人気記事:バッテリーの容量の見方は?注意点や長持ちさせる3つのコツも紹介

3.モバイルバッテリーの選び方6選

 

モバイルバッテリーを選ぶ際は、用途に合わせた性能を見極めることがポイントです。

ここでは、モバイルバッテリーを失敗せず選ぶためのポイントを6つ解説します。

バッテリー容量:使用目的にあったmAh・Whの製品を選ぶ

モバイルバッテリーの容量は「mAh」や「Wh」で表され、充電できる回数や待ち時間に影響します。バッテリー容量の目安は、以下のとおりです。 

5,000mAh前後:スマホを1回程度充電可能。

10,000mAh前後:スマホを2〜3回充電できる。普段使いに便利。

20,000mAh前後:タブレットやノートPCにも対応。長時間の外出や旅行向け。 

使用するデバイスや利用シーンに応じて、適切な容量のモバイルバッテリーを選ぶのがポイントです。

サイズや重さ:持ち運びやすさを考慮する

モバイルバッテリーは容量が大きくなるほど、サイズや重さも増していきます。目安は以下のとおりです。 

5,000mAh~10,000mAh:軽量でコンパクト。ポケットや小さなバッグにも入れやすく、日常使いに最適。

10,000〜20,000mAh:少し大きく、重さも増える。旅行や長時間の外出時に便利。 

「日常的にバッグに入れて持ち運びたい」「旅行時にスマホの充電切れを防ぎたい」など、使用シーンに合わせて持ち運びやすさと容量のバランスを考えましょう。

出力ポートの種類や数:複数デバイスの同時充電ができるかも確認する

モバイルバッテリーを選ぶ際は、出力ポートの種類や数にも注目しましょう。複数のデバイスを充電したい場合は、以下のポートをチェックすると便利です。 

USB-Aポート:一般的なポート。スマホやイヤホンなどのアクセサリーの充電に使用。

USB-Cポート:急速充電に対応していることが多い。最新のスマホやノートPCの充電に最適。

DCポート:ノートPCなど大容量のデバイスに特化したポート。 

同時に複数のデバイスを充電したい場合は、2つ以上のポートがあると便利です。活用シーンや充電したいデバイスに合わせて出力ポートの数と種類を確認し、自分が使いやすいモバイルバッテリーを選びましょう。

出力ワット数の大きさ:急速充電に対応しているかも確認する

モバイルバッテリーの出力ワット数は、充電速度に影響します。旅先で素早く充電したいなど、充電を素早く終わらせたい人は以下のポイントを確認しましょう。 

18W以上:スマホの急速充電が可能。

30W〜100W:タブレットや一部のノートPCの充電が可能。

USB Power Delivery(PD)やQuick Charge(QC):これらの急速充電規格に対応していると、対応デバイスの充電速度が大幅に向上する。 

急速充電に対応していると、スマホやタブレットを短時間で充電できるようになります。短時間で充電を終わらせたい場合は、ワット数を確認して急速充電に対応したモバイルバッテリーを選びましょう。

安全性:PSEマークがついているかチェックする

モバイルバッテリーリン酸リチウムイオン電池を使用しているため、安全性が低い製品だと発熱や発火などのリスクがあります。そのため、安全基準を満たした「PSEマーク(電気製品安全法)」がついた製品を選びましょう。

PSEマーク

引用:日本品質保証機構 

日本のモバイルバッテリーは、PSEマークの表示が義務化されています。PSEマークのないモバイルバッテリーを販売することは違法となっており、消費者にとっても安全性に問題がある可能性が非常に高いです。安全に使用するためにも、購入時には必ずPSEマークの有無を確認するようにしてください。 

参考:経済産業省

メーカー保証:保証期間が長いものがおすすめ

保証がついていれば、モバイルバッテリーに故障や不具合が生じても保証期間内なら無償で交換や修理が可能になります。一般的に、1〜2年程度の保証がついている製品が多いです。 

長期間の保証がついていれば、使用中にトラブルが発生しても安心です。保証内容を確認し、長く使うことを見据えた製品を選びましょう。

関連人気記事:モバイルバッテリーを安心して使うには?ケース別の使い方を徹底解説

4.接続デバイスごとのモバイルバッテリー最適ワット数一覧

 

接続デバイスごとのモバイルバッテリー最適ワット数一覧使用するデバイスに適した出力ワット数のモバイルバッテリーを選ぶと、充電時間が短縮されてよりスピーディーに充電できます。そこで、以下にデバイスごとの最適ワット数を表にしてまとめたので、モバイルバッテリー選びの参考にしてみてください。 

デバイス

推奨ワット数(W)

スマホ(通常充電)

5〜10W

スマホ(急速充電)

18〜30W

タブレット

18〜30W

ノートPC(小型・軽量)

30〜45W

ノートPC(一般)

45〜65W

ゲーミングPC

65W以上

ワイヤレスイヤホン

5W

スマートウォッチ

5W

デバイスごとに最適なワット数のモバイルバッテリーを選ぶことで、安全かつ効率的に充電を行いましょう。

5.スマホの充電だけじゃない!たっぷり使えて持ち運びやすいJackeryの「ポータブルバッテリー」3選

 

モバイルバッテリーの購入を考えているなら、スマホだけでなくノートPCや小型家電にも給電ができる「ポータブル電源」の導入がおすすめ。ポータブル電源とは、持ち運び可能な大容量バッテリーで、スマホの充電や家電への給電ができることからアウトドアのお供や災害の備えとて注目されているアイテムです。 

とくに「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源は軽量で持ち運びやすく、出力ポートの数や種類も豊富。安全性が高く、高性能なモデルが豊富に揃っています。 

ここからは、そんな「Jackery(ジャクリ)」製品の中から持ち運びやすさと実用性を兼ね備えたおすすめモデルを3つ紹介します。

Jackery Explorer 100 Plus|機内持ち込みもOK!

複数のデバイスに同時充電ができるよう、USB-C・USB-Aポートが搭載された手のひらサイズの超小型モデルです。容量が99WhとJackery製品の中で唯一飛行機に持ち込めるモデルで、旅行や出張時のお供として大活躍してくれるでしょう。モバイルバッテリーでは物足りないけど、持ち運びやすさは妥協したくない方におすすめのアイテムです。


Jackery Explorer 100 Plus Jackery Explorer 100 Plus Jackery Explorer 100 Plus 手の中にパワーをJackeryの新次元 Jackery Explorer 100 Plus 最大128W出力 Jackery Explorer 100 Plus 100WデュアルPD充電・給電に対応 Jackery Explorer 100 Plus USB-C対応デバイスの充電に Jackery Explorer 100 Plus 飛行機にも持ち込める唯一のJackery 2000回の充放電サイクルにより長寿命を実現 Jackery Explorer 100 Plus ソーラーパネル充電にも対応 Jackery Explorer 100 Plus 高い安全性 Jackery Explorer 100 Plus リュックに入るコンパクトボディ Jackery Explorer 100 Plus 1.8時間で高速フル充電 Jackery Explorer 100 Plus
Jackery Explorer 100 Plus
●電気容量は99Wh。パソコン(90W)を約1.8回、スマホ(18W)を約8回充電できる
●定格出力は128W。USB-C2口、USB-A1口から複数の機器を同時に充電できる
●100W対応のUSB-C入力から、1.8時間でフル充電できる
●手の平サイズのコンパクトモデルなので、手軽に持ち運べる
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Jackery ポータブル電源 240 New|リュックに入るコンパクトサイズ

重量約3.6kgと手軽に持ち運べる重さながら、コンセントがついており扇風機や電気毛布などの電化製品にも給電ができるモデルです。リュックに入るほどのサイズ感なので、キャンプや車中泊のお供としてだけでなく災害の備えとしても最適。アウトドアや緊急時に頼りになる電源を確保したい方におすすめです。


Jackery ポータブル電源 240 New
●電気容量は256Wh。パソコン(87W)を約2回、スマホ(29W)を約11回充電できる
●定格出力は300W。デュアルPD max100W対応。電力300W以下の家電を動かせる
●市場の同容量帯の製品より約22%コンパクトな設計を実現する
●ACコンセントから1.9時間でフル充電にできる

Jackery ポータブル電源 300 Plus|スマホの充電から家電まで幅広く使える

スマホやノートPCの充電はもちろん、コンセントでプロジェクター(100W)やミキサー(200W)などの家電にも幅広く使用できるパワフルなモデルです。リュックに入れて持ち運べるので、キャンプや避難時にもさっと簡単に持ち出せます。日常から緊急時まで幅広く活躍する高性能バッテリーを探している方におすすめの一台です。


Jackery ポータブル電源 300 Plus
●電気容量は288Wh。パソコン(80W)を約2回、スマホ(18W)を約14回充電できる
●定格出力は300W。消費電力300W以下の家電を動かせる
●ACコンセントから2時間でフル充電にできる

6.モバイルバッテリーのワット数に関するよくある質問

 

ここでは、モバイルバッテリーのワット数に関するよくある質問について解説していきます。

モバイルバッテリー10000mAhは何ワットですか?

10,000mAhのモバイルバッテリーのWh数は、「約37Wh」となります。 

計算式は、下記のとおりです。 

10,000mAh×3.7V(電圧)÷1,000=37Wh 

一般的なモバイルバッテリーの電圧は「3.7V」となっているので、これを当てはめて計算しています。

モバイルバッテリーのワット数とmAh(容量)はどちらを重視すべき?

用途ごとにW(出力)とmAh(容量)どちらを重視すべきかまとめました。 

ワット数を重視すべき場合

mAhを重視すべき場合

● ノートPCやタブレットを充電したい

● 急速充電で短時間で充電を終わらせたい

● 複数のデバイスを同時に充電したい

● とにかく長時間使用したい

● 複数回充電したい

● 停電時や災害時の備えとして使用したい

「急速充電やノートPCの充電ならワット数」「スマホの充電をメインで行いたいならmAh(容量)を重視」など、自分の使い方に合う方を重視して選びましょう。

モバイルバッテリーが急速充電に対応しているかを見分ける方法は?

モバイルバッテリーが急速充電に対応しているかどうかは、以下の方法で見分けることができます。 

規格(PD・QC)の確認

製品のスペック表やパッケージに「PD対応」「QC対応」と記載されている場合は、急速充電に対応している。

ワット数(W)の確認

USB-Cポートでの出力が「18W以上」の場合、急速充電に対応している可能性が高い。

対応ポートの種類

USB-Cポートは、急速充電に対応している場合が多い。「Quick Charge 3.0」の記載があればUSB-Aポートでも対応している。

上記3つのポイントを確認することで、モバイルバッテリーが急速充電に対応しているかどうかを簡単に判断することができます。

まとめ

 

今回は、モバイルバッテリーのワット数を計算する方法や選び方について詳しく解説しました。持ち運びに便利なモバイルバッテリーは、お出かけ先でスマホの充電がピンチになったときにとても便利なアイテムです。 

しかし、ノートPCの充電や複数のデバイスを充電したい場合にはモバイルバッテリーでは限界があります。そんな時は大容量で充電も早い「Jackery」のポータブル電源で、よりたくさんの電力をよりスピーディーに確保しましょう。


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